校長日誌

カラフル!【鳥養通信第116号巻頭言(7.14)】

2023年7月14日 16時45分

朝、事務室前に立っていると、子どもたちのいろいろな表情に出会います。

「おはよう。」と声をかけると・・・、帽子で見えなかった顔を上げて、目を合わせてくれる子。眠そうな表情だけど、声のする方を見ようとしてくれる子。小さな声で挨拶してくれる子。手や足、目を動かして返してくれる子。大きく息を吸って、声をしぼりだしてくれる子。丁寧な挨拶を返してくれる子。会釈で返してくれる子。私が言う前に、自分から挨拶をしてくれる子。手を出すと、優しくハイタッチしてくれる子。手をたたいて返してくれる子。しばらくじっと見つめてくれる子。遅くまで起きていたのか、まだ眠っている子。大きなあくびで返してくれる子。何度もまばたきをして返してくれる子。にこにこした表情をつくってくれる子。わざと反対を向いて、気づかないふりをしてくれる子、こちらの声かけを、じっと聞いてくれている子・・・。一人一人にほかの子とはちがった表情や表現があって、一人一人それぞれの「いろ」があって、その「カラフルさ」に元気をもらう毎日です。

子どもたちの周りには、一人一人の「いろ」を大事にしようとしている職員達がいます。ふと、担任した子どもたちを「私いろ」に染めようと躍起になっていた、若かりし頃の自分の姿を思い出し、ちょっぴり後ろめたさを感じると同時に、職員達のその姿を、とても頼もしく、誇らしく思う毎日です。

今、教育現場は全国的な教員不足に直面しています。本県も、本校も例外ではありません。若い世代の方にとって、学校はいわゆる「ブラック」企業だそうです。魅力もなく、教員を目指す学生が極端に減ってきているそうです。そして、そのしわ寄せは子どもたちが負うことになります。

今こそ、私たちは、その責任が私たちの働き方にあることを自覚し、それぞれが「自分いろ」に輝く努力をしていかなければなりません。そして、この学校の素敵な「カラフルさ」を、より多くの人に伝えていくときがきました。

子どもたち、保護者の皆さん、教職員、そして鳥養に関わるすべての人が、自分の「いろ」で安心して輝くことができる、そんな「カラフル」な学校であり続けたいと願う毎日です。