【終礼にて(9.24)】
2025年9月24日 16時45分1学期が終わりました。子どもが亡くなるという悲しい出来事もありましたし、体調を崩して入院した子どもたちも、休みの多かった子どもたちも少なくなかった、よいことばかりではなかった、とは思いますが、何とかこの日を迎えることができましたし、子どもたち一人一人の成長を感じた1学期でした。体制を変えた中、ここまで、それぞれに、いろいろなご苦労があったことと思います。まずは、今日までのみなさんのがんばりに感謝したいと思います。
また、なんと言っても、今日の子どもたちの発表がよかったです。もっと言えば、聞いている子どもたち、まわりで取り囲む皆さんも含めて、すごく一体感があってとてもよかったです。私としては、とても嬉しい時間でした。
小学部。〇〇さんのニュースキャスターさながらの発表では「伝えたい」という気持ちがとてもよくでていたと思います。かぼちゃを運ぶ寺谷先生も、見ていてなぜか笑ってしまいました。いやいや笑顔にさせられました。〇〇さんの発表は、急遽のアナログへの変更でしたが、それがまたよかったと思いました。トラブルは必ずある。そこにどう対応するかが、特別支援学校の醍醐味かと思っていますし、見事に対応されました。待っている子どもたちもまったく動じてなくて、「待てば何とかなる」「何とかなりそう」そう思えているとしたら、すごいことだなあと思いました。〇〇さんのやりなおしも、それがあったから、みんなの一体感が出たのかなと思います。
中学部。〇〇さんにはびっくりしました。私はドキドキでしたが、中学部の先生方を見ると、わりと平然とされていて、「今の〇〇さんならできる」そういった信頼があるようにも感じられて、すごいなあと思いました。はっきりと伝わる、いい声でした。〇〇さんは、ここもトラブルを感じさせない発表でした。特に正直なところがよかったです。何でも「したい」ではなく、したくない、嫌な気持ちを表現していくこと、また、こちらがそれをくみとっていくことも大事だと改めて思いました。
高等部。〇〇さんは、前に出たときには眠っていたと思ったのですが、順番がきてふと見ると起きていました。やっぱり感じるのかなあと思いましたし、そういったところにも意志の強さを感じる発表だったと思います。また、〇〇さんの欠席は残念でしたが、最近のがんばりは、皆さんも知っているとおり、本当によくがんばっているなあと思います。出席していたら、いつもの、低い、よくとおる声で、発表してくれたことと思います。
で、全体として、私が式のたびに、ずっと、しつこく言い続けている3つのこと。「学校教育目標」の中の「めざす児童生徒の姿」を短くしたものですが、発表の中にちりばめられていてとてもうれしく思いました。で、発表した子どもたちは、今日は、自分の気持ちをよく伝えてくれたなあと思います。でも、今日、私が式をとおしていちばん感じたのは、聞いてくれる人がいるから、聞く側の子どもたちが、一生懸命聞こうとしているからこその「伝えたい」「伝えよう」だなと、改めて思いました。もっと言えば、皆さんがふだんから、子どもたちの思いを聞こうとしているから、知ろうとしているから、大事にしようとしているからこそ、「伝えたい」「伝えよう」という子どもたちが育ってきていると感じ、普段のみなさんのがんばりに改めて感謝したいと思ったところです。
秋休みは、ほんのわずかな期間で、修学旅行やわくフェスへの準備等もあろうかと思いますが、とりあえずの区切りとして、一息ついていただいて、2学期から、また、よろしくお願いします。