日誌

平成25年度 入学式式辞

2013年4月10日 13時44分

平成25年度 入学式式辞

  今年は桜の開花が早く、桜の見ごろは終わりましたが、次から次へと春の花が咲き始め、まさに大地が胎動する季節を迎えました。
 本日は、県立中央病院日野院長長様をはじめ、近隣の小中学校長様、各施設長様、歴代本校校長様、また本校を支えてくださる多くの皆様に御臨席を賜り、第39回鳥取養護学校入学式を挙行できますことを、誠にうれしく思う次第です。高いところからではございますが、心よりお礼申し上げます。ありがとうございます。

  本年度は、小学部3名、中等部9名、高等部12名の児童生徒の皆様が入学されることとなりました。
  小学部に入学される3名のみなさん、ご入学おめでとうございます。この学校には、担任の先生や養護の先生の他に、看護師さんがおられますので、安心して学校生活が送れます。また、学習は、教室の中でのお勉強ばかりでなく、外へ出かけたり、学校に泊まったりす他の学校の友だちと一緒に学習する交流学習もありますので楽しみにしてください。早く、先生や友ちの顔を覚えて、仲良く生活しましょう。
  中学部に入学される9名の皆様、ご入学おめでとうございます。6名の皆様は本校小学部から、3名の皆様は小学校からの入学でした。他の学校から本校に入学された皆様の中には、どんな学校だろうか心配だなあと思っている人がおられるかも知れませんが、大丈夫ですよ。この学校は、少人数の家族のような関わりの中で、皆さん一人一人に寄り添って学習を進めますので、安心して勉強することができます。これまで分からなかったことも、遠慮なく聞いて、自分の力を伸ばしていってください。
  高等部に入学される12名の皆様、ご入学おめでとうございます。本校、中学部から3名、中学校から6名のみなさまが入学されました。
  高等部は、社会に出ることを見据え、皆さん一人一人の進路を意識した教育を行うことになります。これまでの生活経験等は様々ですが、皆さん一人一人が個性を発揮して、大いに高等部を盛り上げ、高等部生活を楽しんでいただきたいと思います。
  これまで分からなかったことでも、少人数の学習の中で、分かることもあります。体調に気をつけながら、みんなで支えあって学習していきましょう。

  私は、鳥取養護学校の校長として、こんな児童生徒を育てたいなあと考えています。
 ① 自分らしさを発揮しながら、人との関わりを楽しむ子
 ② 明日学校に来ることを楽しみに思う子
 ③ 自己肯定感(自分は役に立てるという気持ち)を持ち、目標に向かって頑張る子

  一人一人がすばらしいものをもっています。それを発揮できる学校にしたい。また、自分のことを大切に思うと同時に、自分に自信がもてるようにしたい。これが校長の願いです。
  
  さて、保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。高いところからではございますが、心よりお喜び申し上げます。学校は、今日から責任をもってお子様をお預かりし、お子様の実態に合った手厚い教育を教職員一丸となって行って参ります。
  特別支援学校の教育は、たくさんの機関や人々の支え・連携によって成り立っています。その中でも、とりわけ保護者の皆様との連携は、お子様の成長・自立を考える時、欠くことのできないものです。保護者の皆様と手を取り合って、お子様の教育にあたりたいと考えますので、どうか御理解・御協力を宜しくお願い申しあげます。

  最後になりますが、入学された児童生徒の皆様が、早く学校に慣れられ、人とのっ関わりの中で、たくましく成長されることを祈念し、式辞といたします。

                             平成25年4月10日

                                         鳥取県立鳥取養護学校長  野坂 尚史