日誌

平成26年度の開始に向けて

2014年4月9日 12時00分


桜ばないのち一ぱい咲くからに 生命(いのち)をかけてわが眺めたり
                                                       岡本かの子

  春の象徴とも言える桜の花を見る喜びは、冬の厳しい地方の人ほど、ひとしおのものがあるように思います。高齢となった私の両親も、この花を見るともう一年頑張ろうという気持ちになるようです。冒頭の歌は、岡本かの子さんの桜に関する迫力ある歌です。いのちいっぱい咲く桜の花を見る側の私も命をかけて見つめたという趣意の歌です。
  過日、第1学期の始業式を行い、本年度の教育活動がスタートしました。各学級をまわると、新しい学級で先生と児童生徒との和やかな会話があったり、旧担任が児童生徒への関わり方やポジショニング等について丁寧に引き継いだりする姿が見られました。
  保護者の皆様の一番の関心事は、お子さんへの関わり方等がきちんと引き継がれるかどうかであると思います。学校として、万全を期していく所存ですので、御理解・御協力をよろしくお願いします。
  さて、本年度、鳥取養護学校は創立40周年を迎えます。記念事業として、5月30日に記念式典、10月18日に記念学習発表会を開催する予定です。昨年度、保護者の方に記念のオブジェ等を制作していただき、深く感激申し上げたところですが、本年度におきましても、児童生徒及び保護者の皆様との強い連携のもと本事業を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
  また、本年度は全国障がい者芸術文化祭が鳥取市で開催されます。昨年度、鳥取養護学校は、高等部の有志の生徒と先生がこの県大会に笠踊りで参加しましたが、本年度は、その全国大会が鳥取の地で開催されるということです。
  この大会にちなんで、9月に倉吉市で県内特別支援学校の発表会が開催されるとともに、11月に開催される全国大会のオープニングには、県内特別支援学校による手話の歌等の合同発表が行われることになっており、鳥取養護学校においてもできる限りの参加をしたいと考えています。
  児童生徒一人一人が個性豊かで、すばらしい力をもっています。本年度もその持てる力を学校生活や様々な大会等において十分発揮してもらいたいと思っています。また、自分や友達を大切にし、自分に自信が持てる人に育ってほしいと心から願っています。
  本年度も、児童生徒にとって、楽しい思い出がたくさんでき、たくましく成長する年となりますよう教職員一丸となって取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。

平成26年4月9日
鳥取養護学校長   野 坂  尚 史