5月7日(土)午前中,本年度第1回の「土曜自習・質問教室」を開催しました。これは定期考査発表期間中の土曜日に全学年希望者を対象に学校を開放し,緊張感ある空間で自学自習に勤しんだり,定期考査前に授業内容の疑問点を解消したりすることを目的にしたものです。文武両道を目指す生徒に好評の企画の一つです。生徒からの質問に対応するため,八頭高校OBOGの鳥取大学の学生にアシスタントティーチャーを依頼。今回を含め年間5回の実施予定となっています。
希望して参加しただけのことはあり,全学年,どの生徒も自律的に学習に向かっていました。何をするかを決めて登校した生徒が大半だったためと思われます。黙々と机に向かう姿勢からは,手持ちの教材を徹底的に使っていこうという気概も感じられました。
アシスタントティチャーは別室に控え,質問に個別に対応。質問にやってくる生徒は,どこまで分かっていて,どこが分からないかをはっきりさせているケースが大半のようでした。それもあってか,大学受験経験をふまえた高校生目線での分かりやすい解説に「なるほど!」「あぁ,そうか!」という納得の声があちこちで聞かれました。
参加生徒の大半が大学受験を見すえています。一見すると知識の単純集積作業に思われる勉強内容も,高校2年後半~3年秋の間に統合・系統化され,徐々に学問の色合いを濃くしていきます。大学入試はそうした世界を広げ深めたい人を選抜するためにあるのであり,この土曜自習・質問教室での取り組みのすべてが大学入試に繋がっています。そして,現在の勉強は大学入試で終わることなく,生徒自身のキャリア形成,真理や疑問の探究,社会貢献,社会創造などいろいろなものに繋がっていきます。勉強すればするほど,もっと勉強していかないといけないことも分かってきます。先輩の力も借りながら,一人でも多くの生徒が主体的に学び続ける力を伸ばしていってほしいと思います。