3月22日(水)に本校第5回目となる、2年生を対象とした地元企業説明会を校内で開催しました。島根県を含む地元企業21社にご参加頂き、教室や会議室等をフル活用して各ブースに分かれ、2~3回ローテーションで生徒にご説明いただきました。中には卒業生を連れてきて下さり、働く先輩の生の声を届けてくださった企業も多数ありました。10年前に卒業されたOBが、母校で進路を選ばれた時のご自身の体験談等をお話しされていました。何人かの生徒が聴講後に手を挙げて質問し、積極的な姿勢が伺えました。近年、コロナ禍のため、リモートで行う行事が多かった中、久しぶりに企業の方の現場の声を直接聞くことができ、近い将来の進路選択のヒントとなる充実した1日となりました。
【ご参加企業】(順不同)
美保テクノス株式会社 島根電工株式会社 株式会社プロテリアル安来工場 株式会社大協組 株式会社ニチラス 米子王子紙業株式会社 鳥取電業株式会社米子支店 ワンプライム.株式会社 鳥取ダイハツ販売株式会社 リコージャパン株式会社 株式会社JR西日本中国メンテック TVC株式会社 山陰東芝エレベータ株式会社 株式会社ティー・エム・エス 株式会社鶴見製作所米子工場 米子ガス産業株式会社 株式会社アート建工 後藤工業株式会社 マルコフーズ株式会社 ミネベアミツミ株式会社米子工場 株式会社守谷刃物研究所

「本校進路指導主事より全体説明」



12月7日の3年生進路LHRは、社会人講師をお招きして進路講演会を行いました。講師は、この講演会のために2013年から続けて本校にご来校頂いている宮﨑 努氏です。大学の工学部を卒業後、石油会社のプラントエンジニアとして設備設計の経験をされたのち、流通・サービス業にてマネジメントや新規事業の開発に携わる中で、人材開発支援にキャリアチェンジ、現在は大学生のキャリア支援を中心に、中学生からシニア層まで幅広い人材教育に携わっておられます。
今年度は、それぞれの進路へ向かってカウントダウンの3年生に対し、社会人の一員となるための心構えを、例え話や経験談をもってわかりやすくお話して頂きました。生徒の感想文の中には、「すべての人にチャンスがあり、そのチャンスをチャンスとして受け取る準備をするかしないかで未来は変わる。」「自分に降りかかるすべてのことを他責にしない、すべて自責で考える。」「人と関わる時には、プラスのボールとマイナスのボールがあるとしたらこんな風に考えよう。相手にプラスを投げ入れると自分にも相手からプラスが一つ返ってくる。そして一つプラスが自分の中に入ると自分の中にあったマイナスな感情が一つ抜けていく、それと同じでマイナスな感情を一つ入れるとプラスが一つ抜けていく。」など、印象的だったお話を書き留めていました。進学を決めた生徒も、「将来の就職に向けて大切な言葉をたくさんもらえた、これからは相手にも自分にもプラスになるような行いをしていきたいです。」と、この先出会っていく人との関わり方について大いに参考になったようです。この場にいる一人ひとりが未来へ向けて前向きなスタートが切れますように!

11月15日(水)の1年生進路LHRは、キャリアパスポートの7つのステップの最終章を実施しました。
「これからの自分を考える」というテーマに沿って、自分自身の「進路選択の基準」が何かを探究していきました。進学先や会社を選ぶ際に自分が「大切に思うこと」や「こだわること」(価値観)が何なのかを書き出し、希望の進学先や会社が決まった時に、その「大切に思う」ことが実現できそうな進学先なのか、また、「自分のこだわり」が満たせそうな会社かどうかを評価することで、より自分に合った望ましい進路実現が可能になることを学びました。本校のキャリアパスポートでは、自分の好きなこと(興味)・とくいなこと(能力)・大切にしていること(価値観)、これら3つの視点から「自分を知る」作業を各自で地道にやりながら、他者とシェアしていく作業をこれまで7プログラム行ってきました。まさに「職探しは自分探し」です。

上の写真は自分が進学先や会社を選ぶときに何にこだわって決めるのか、それぞれの進路選択に対する価値観(自分軸)を各グループで発表しシェアしていきました。そして、私たちはなぜ「働くのか」、仕事を通してどう成長していきたいかも一緒に考えました。自分の将来に対する考え方を人前でアウトプットしていくことは、受験の面接対策にもつながりますね。一人ひとりがグループで発表し、気がつけば生徒たちは友達の発言に拍手を送っていました。
去年に引き続き、3年生就職希望者を対象とした就職セミナー「放課後キャリア塾(全20回)」を5月から実施しています。現在3年生は進学・就職へ向けて、無事合格・内定しホッとしている人、結果をドキドキしながら待っている人、次回へ向けてチャレンジをしている人など、それぞれの思いを抱きながらも次の進路先へのカウントダウンが始まっています。
高校生の皆さんにとっては、面接試験に向けて、学校生活を振り返り様々な経験を書き出してみる、自分の良いところや頑張ってきたことを整理整頓するといった「自分自身の棚卸し(たなおろし)」をするのは高校入試以来だったかもしれません。しかも、自分が入社したい企業の見知らぬ人事担当者の方に向けて「とっておきの自分」を表現し、それを評価されるといった経験は皆無だったはずです。そのため、履歴書の志望動機を書いたり、面接試験のためのネタ探しをすることが想像以上に難しかったと感じる生徒も多くいました。以下の写真は、今年度の放課後キャリア塾にて、自己PRのネタ探しや今年度の求人企業情報、面接試験対策のノウハウについて学んでいたことの振り返りです。

(上写真)第2回放課後キャリア塾 6月8日~6月15日各科教室にて
「自分を知る」をテーマに、自分がネガティブにとらえている事柄をポジティブな見方に変換する、つまり短所を長所に変換するという心理学の「リフレーミング」という技法を使って、短所の言い方や長所の言い方を練習してみました。例えば、「心配性」(短所)→「慎重で忘れ物が少ない」(長所)と言い換えてみました。グループになってペアでこれを何度もお互いに言い合っているうちに少しずつですが慣れてきました。

(上写真)第1回放課後キャリア塾(6~7月)
「企業が求める人材像ゾーン」のグラフを見て自分の思考・行動の傾向を考え、現在の自分がどの人材ゾーンに当てはまるかを考えてみました。その後、本校に来る求人の企業情報資料を読み、事業内容・仕事内容・求められる資質など、気になる部分にアンダーラインを引いています。企業情報等で見慣れない活字を読む辛さ、初めて聞く「働くことの厳しさ」「求められる資質(資格条件)」に、自分のこととして初めて向き合う就活の第一歩が「いよいよ始まってしまった感」を各クラスに感じます。
11月に入り、就職活動が少しずつ落ち着き、現在、進学へ向けてエントリーシート等の準備をしている生徒が進路指導室に来ています。就職も進学も早めから試験対策をするのが内定・合格への最短距離です。今年度の進路指導行事では、生徒や保護者の皆様に対して、早めの試験対策と早めの親子の話し合いが鍵であることを伝えてきました。今年度の進路行事を改めて振り返ります。




(上写真)保護者の皆様に向けて今年度の進路指導計画や就職・進学への取組みについて説明しました。(6/24日)
(下写真)求人票が出る前に応募前職場見学会参加についての説明をしました。(6/30日)

本校では1年生の進路LHRにて、4月から米子工業高等学校オリジナルの“高校生版キャリア・パスポート”を活用し、キャリア教育を実施しています。「キャリア」とは仕事を中心とした生き方そのものだと言われています。高校時代に思い描きデザインしたキャリア(生き方)を未来へつなげるパスポートのようなものにしよう、そんな思いから生まれたキャリア・パスポートです。(写真下)

10月5日、10月19日の進路LHRは、STEP4~STEP5「ジョハリの窓」と「10年後の私を設計しよう」の2つのプログラムを各科教室で行いました。「ジョハリの窓」は自己分析をおこなう際に使用する心理学モデル(交流分析)のひとつ。「自分から見た自分」と「他人から見た自分」、2つの視点から自己理解をおこなうというものです。近年、就職の面接試験の際に「あなたは他人からどう思われていると思いますか?」「あなたはどんな性格だと友人から言われますか?」といった質問をされる企業が増えています。これは、受験者の“他者との関わり方”を知り、会社とのマッチングや職種に対する適性を見るのがねらいです。

(写真上)ジョハリの窓を4人グループに分かれて作成しています。対人関係における気づきから人間の心を「開かれた窓」「秘密の窓」「盲点の窓」「未知の窓」の4つの窓に切り分け、それぞれの窓に、“自分が認識している自分像”やグループのメンバーから言われた言葉(他人から見た自分像)を書き込んでいきます。そして、「自分をどのように開示するか?」「自分は気づいていないけれど他人にはどのように思われているか」「自分は知っているけど人には隠している部分はどこか?」と、メンバー同士で情報をシェアしていきました。ここで和気あいあいとした温かい雰囲気が作り出されます。誰でも自分では気づけなかった長所を他人から言ってもらえたら嬉しいものですね。

(写真上)次のステップは、「10年後の自分を設計しよう」です。キャリア・パスポートには6人のロールモデルが登場し様々な生き方が描かれています。その6人の中で誰の生き方に一番共感し、誰の生き方には共感できないか、そしてその理由を各グループに分かれてシェアし発表しました。その後、「自分だったらこう生きてみたい」という「10年後の私」を設計してみました。10年後は25~26歳。どこに住み、どこで仕事をし、誰と一緒にいるのか、そんなことをイメージしながらキャリアデザインを描いていきました。
1月13日・14日に今年度最後の放課後キャリア塾を開催しました。
「労働契約・労働条件について」をテーマに、企業へ就職する3年生全員に対し2クラスに分けて実施しました。例年この時期に社会人講座として実施していますが、今年度は新たに、コロナ禍が影響し実際に社会で起こった労使問題についてのクイズ等を取り入れ、生徒に一緒に考えてもらいました。
