ものづくり 課題研究

鳥取工業高等学校には課題研究という授業があります。機械科、電気科、建設工学科は3年生で週3時間、制御・情報科は2年生で週2時間と3年生で週2時間の授業になります。

この授業では、1年次と2年次で学んだ知識や技能をいかして作品を完成させます。何をつくるのか、誰のためにつくるのか、どんな部品を使ってつくるのか、そういった学習内容を生徒自ら考えるところが、この授業の一番の魅力だと思います。机に向かって書いた設計図や、クラスメートと意見を出し合って決めた方法で、作品ができあがっていくときの感動は、他の授業ではなかなか得ることができないものです。

 このページでは各科で行われている授業風景を紹介しています。ぜひご覧ください。そして、面白そうだな、自分なら何をつくろうかな?と思いをめぐらしてください。

授業実践の紹介

電気科 課題研究 音声認識班の活動報告

2022年2月2日 12時49分

 インターネットで鳥取工業高校のホームページを閲覧していただき、ありがとうございます。ついでに、次の言葉でインターネット検索してみて下さい。(1)と(2)から、どんなことがわかるでしょうか。

   (1) "音声認識"  大学
   (2) "音声認識"  高校

(1)の検索結果からは、音声認識が多くの大学の研究室で研究されていることがわかります。音声認識は研究テーマとして魅力的で、これからの社会生活においても必要だからだと思います。
(2)の検索結果からは、音声認識を取り扱う高校が多くないことがわかります。鳥取県内の高校でも、授業で音声認識について学ぶところはあまりなさそうです。
 もし高校時代に音声認識について学んでいたなら、その成果がヒントになって新しいアイデアが生まれていたかもしれない・・・その成果を大学や会社でさらに発展させることも可能だなあ・・・

そんな音声認識について3年生電気科の生徒6名が研究し、ロボットを製作しました!!
YouTube


このロボットは次のように動作させることができます(一例です)。

「おはよう」と呼びかけると『おはよう』と返事をします。
「おやすみ」と呼びかけると『おやすみ』と返事をします。  
「まえ」と呼びかけると、『前へ移動します』と返事をして、前進します。
「みぎ」と呼びかけると『右へ移動します』と返事をして、右へ移動します。
「てんとう」と呼びかけると、青色LEDが点灯します。
「しょうとう」と呼びかけると、青色LEDが消灯します。
「じこしょうかい」というフレーズを認識すると、次のように応答します。
  わたしのなまえはトリコウです。
  みなさんおげんきですか。
  わたしはぼちぼちです。
知らない言葉で呼びかけられると、『わかりません。もう一度話してください』といった返事をします。
  
鳥取工業高校は、いち早く先端技術を習得することができる場所です

  



※音声認識には、オープンソースの高性能な汎用大語彙連続音声認識エンジンのJuliusを利用しています。
(参考URL  https://julius.osdn.jp/)
※音声合成には、名古屋工業大学の日本語テキスト音声合成システム Open JTalk を利用しています。
(参考URL http://www.sp.nitech.ac.jp/)
※事前のプログラミングで言葉を登録することで、様々な反応が可能になります。
※事前のプログラミングで、様々な言葉を発することができるようになります。

2022年2月
鳥取工業高校電気科