校長日誌

【保教の会・役員会(12.11)】

2024年12月11日 16時45分

役員の皆さん、お疲れさまです。

前回の役員会が9月でしたので、それ以降の学校の様子について、少し長くなりますが、お伝えできればと思います。

まずは、各学部において、修学旅行や校外学習を実施しております。それぞれのねらいに合わせて、有意義な学びができているようです。保護者の皆様にもいろいろとご協力をいただいており、本当にありがとうございます。

続いて、10月の「わくわくフェスタ」では、文化部の皆さんが中心となられて、素敵な羽根のアートを用意していただきました。「わくフェス」が終わった次の週にも、写真を撮っている子がいまして、本当に素敵なスポットをつくっていただいたなあと思っています。また、今年もたくさんのご家族の方に来場していただきました。実は、私は、昨年度の「わくわくフェスタ」で、あるおばあさんの姿に感動しておりまして、昨年度のこの役員会でもみなさんにお伝えしましたが、そのおばあさんは、自分のお孫さんの発表だけでなく、その会場で発表したすべての子どもたちに対して、まるで全員が自分のお孫さんであるかのように、まるで、全員が自分の家族であるかのように、一人一人の発表の一言一言にうなずき、時には、胸の前で手を合わせて祈るように見ておられたかと思うと、時には、「がんばれ!」と叫び、必死に手拍子をし、発表が終われば、割れんばかりの大きな拍手を子どもたちに届けてくださっていました。全員に対してです。その姿を見て、「こういう方に、学校は見守られているんだなあ」と、本当にありがたく思ったことを思い出しました。で、今年、来られている皆さんが、どんな思いで来ておられるのか、そういった気持ちで会場をまわっていると、どの会場でも、保護者の方、家族の皆さんが、自分のお子さんはもちろんのこと、そのほかの、どの子どもたちに対しても、本当に惜しみない拍手や声かけをしていただいていまして、皆さんの、「鳥養の子は、どの子も大切にしたい」というあったかい思いを、今年も、しみじみと感じる機会となりました。ありがとうございました。

また、避難訓練では、医療的ケアのある児童生徒が、災害時に、確実に電源を確保できる避難場所として、中央病院の別館2階を確保していましたが、昨年度は、まずは、教員だけができるかどうかを確認しており、今年初めて、実際に、子どもたちが避難することができました。体育館に避難した子どもたちも含めて、全員が安全に避難できることを確認できました。ただし、実際には何が起きるかわかりませんので、今後も、臨機応変な対応というあたりを、職員でしっかりと確認していきたいと思います。

また、保教の会としては、執行部のみなさんが中心となられた「あいサポートブック研修会」では、私も参加させていただきまして、子どもたちの「生きづらさ」や「生活のしづらさ」を綴っておくことが、子どもたちへのメリットになるんだ、ということを改めて確認でき、とても大きな学びとなりました。また、体育部が中心となられた親睦スポーツ大会、学部活動部が中心となられた各学部の催しも、この後、報告があるかと思いますが、私自身は参加できませんでしたが、いろいろと工夫をされていて、参加された方より、とても盛況だったと伺っていますし、子どもたちより、楽しかったという感想も聞いています。本当にお疲れさまでした。

最後に、昨日、「授業づくりの日」ということで、早帰りを実施させていただきました。皆さんにもご協力いただきまして、本当にありがとうございます。その授業づくりの日に関わる話です。巷では、教員の「働き方改革」が叫ばれています。教員の時間外業務、残業時間が話題となっていまして、新聞等で見られた方もあるかと思います。で、その根本には、教員の数が足らない、特別支援学校の教員になろうとする者が、どんどん減少している、という問題があるのですが、そこは、少し置いておいて、教員の「働き方改革」と言うと、多くの方が、「教員が楽をしたいだけだ」というような見方をされがちなのですが、私としては、教員が元気でないと、子どもたちにいい教育、安全な教育はできないと思っていますので、当然、楽ではなくて、働きやすさ、という点は考えていきたいと思っています。ですが、私は、それ以上に、「教員がしなければならない仕事は何なのか」ということを、いつでも考えていきたいと思っています。私が、「教員がしなければならない」、「これこそが教員の仕事だ」と考えているのは、「授業」です。毎日の「授業」こそが、もっと言えば、毎日の授業の中で、子どもたちに力をつけていくことこそが、教員の仕事だと思っています。ところが、この授業の準備をする時間が、十分に取れなくなっている現状がある。そこで、昨年度より新たに作った「授業づくりの日」の早帰りは、保護者の皆さんにもご協力をいただきながら、時間を作り出すことで、教員にとって、とてもいい学び、いい授業をつくっていくための学びの時間となっています。「働き方改革」というと、教員がなまけているようなイメージをもたれるかもしれませんが、決してそうではなく、いい授業をつくっていくための準備をするための時間を作り出す、そのための改革であることをご理解いただければと思います。

本年度も、残りが、あと3ヶ月ちょっととなりました。ここからは、あっという間に過ぎていきますので、子どもたちと授業できる一日一日を大事にしながら、最後のまとめをがんばっていこうと思っています。役員の皆さんも、残り3ヶ月とちょっと、どうぞ、よろしくお願いいたします。

それでは、今日も、よろしくお願いいたします。