校長日誌

【学校説明会(5.13)】

2025年5月13日 16時45分

本校で校長をしております中谷と申します。本日は、ご参加いただき、まことにありがとうございます。

この会は、関係の皆様に本校をよりよく知っていただき、子どもたちの就学支援・進路指導等の充実に役立てていただければ、との趣旨で開催しております。

で、今日お集まりのみなさんのように、年度が始まったこの時期から、子どもたちの将来を考えて動いておられる、そんなみなさんには、本当にありがたく思っていますので、ここで言うべきことではないのかもしれませんが、誤解を恐れずにあえて言わせていただくと、本校は、病弱教育及び肢体不自由教育を行う特別支援学校です。つまり、当たり前の話ですが、病弱・虚弱であったりからだが不自由であったりと、障がいがある子どもたちが学ぶ学校です。

しかし、近年、そういった障がいの状況は後付けで、学校に行けなかったり個別の対応が必要であったりと、その表面に現れている状況のみで本校を検討するケースが多くなっています。もっと言えば、「鳥養は、個別対応してくれる学校である」といった誤った認識、あるいは「卒業が間近になって、地元の学校に行くことが難しいので本校を検討する」といった、誤った就学支援、進路指導が多く見られるように思います。

合わせて、本校に就学・進学した時点で、役割、関わりが終わったかのように捉えられてしまいがちな状況もあります。本校へつないでいただいた、という点でいえば役割が終わったのかもしれませんが、本校がこれからの病弱教育の中で大事にしたいと考えていることの一つに、「地域へ返す」というキーワードを考えています。もちろん、子どもたちの実態や状況にもよりますが、本校で学ぶことをとおして、生きること、学ぶことへの自信や勇気を取り戻し、地元の、地域の学校へ戻していくことも、本校の就学支援、進路指導の一つとして考えていきたいと思っている、ということも、ぜひお知りおきいただきたいと思います。今日のこの機会に、ぜひ、本校について、より正しく知っていただき、子どもたちそれぞれに、本当に適した学びの場を検討していくことへ役立てていただければ幸いです。短い時間ですが、どうぞ、よろしくお願いいたします。