3月3日(木)放課後,第2学年を対象に進路講演会を開催しました。講師にお招きしたのは河合塾の辻達也先生。大学受験を本格始動させるうえで3年1学期を迎えようとする高校生に何が大切かについて,河合塾大阪校で実際にチューターとして塾生を指導されてらっしゃるご経験も交えながら具体的にお話しくださいました。
講演会骨子は以下の通りです。
・先輩の失敗に学び,合格の軸となる人間力がどんなものかを理解して高3を生きる。
・もう一度「予習・授業・復習」サイクルの重要性を見直して学習する。
・学習の基本は「書く」こと。復習でも「書く」ことを大切にする。
また,望ましい「これからの学習方法」についても7つの点に分けてご紹介くださいました。現役高校生の伸びは本番直前にやってくるケースが多いため,模試判定に左右されすぎない志望設定の大切さも説いていただきました。担任の先生方から指導されてきていてあまりに普通と思ってきたことが実は大学入試突破にどれだけ大切かを再認識した研修会となりました。
東日本大震災から5年。復興はまだ道半ばなのが現状です。グローバル化は今後さらに進み,社会の価値観もより多様になっていくことでしょう。自分が今後どんな社会に生きるのかを考えるとき,今回の講演で得た指針を生かして大学受験準備を進めるのは当然のこと。しかし,自分のためだけに進路実現を図るのではあまりにも浅薄すぎます。自分が望む生き方で他者をどれだけ幸せにできるか,社会にどれだけ貢献できるか…利他の心も強く意識しながら進路を実現するための基礎力を身につけていってほしいと思います。