鳥取県教育委員会が毎年行っている「エキスパート教員授業」が実施され、岩美高等学校からは地理歴史(日本史)の山根教諭が授業を行いました。
授業は2回。1回目、12月14日の授業では3年1組の11名が、1920年までの自由民権運動から全体主義への変遷期において、民衆の感情の変遷に焦点を当て、なぜ民衆が戦争に参加したのかについて考察しました。学生たちは時代の変化やその理由について積極的に意見を交わしました。


2回目は12月19日。こちらの授業は、3年1組の生徒4名と遠隔で行いました。
太平洋戦争の時代、女子高生たちはどのようにすごしていたのか。女性の自由が奪われていた時代について話し合いました。
インターネットで接続し、画面の共有や挙手ボタンなどの機能を使い授業は進んでいきました。途中、インターネット接続や音声の不具合もありましたが、協力し合いながら困難を乗り越え授業が進みました。いつもと違うスタイルの授業に笑顔が絶えない授業となりました。


3年3組の生徒10名が、手話言語基礎IIの授業の一環として岩美西小学校を訪問し、小学生たちと手話で交流をしました。

これまでに学習してきた手話の表現を活用し、小学生に挨拶や歌などの手話表現を教え、楽しくゲームをしたり歌を歌ったりして楽しい時間を過ごしました。

始めに、中尾くんと石橋くんが小学生のみなさんに手話で挨拶。
その後、「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」の手話を、動作の意味を細かく説明しながらしっかりと説明し、これらの表現を使った『あいさつじゃんけんゲーム』をしました。

はじめて会う高校生のお姉さんとお兄さんに少し遠慮がちだった小学生たちも、ゲームを通して徐々に打ち解けていき笑顔あふれる楽しい雰囲気でした。

次に、みんなが知っている童謡『海』を手話で歌えるよう、グループに分かれて練習しました。
歌詞の手話表現を小学生に丁寧に伝え、大きく表現しながら楽しく練習できました。
短時間の練習でしたが、どのグループもとても上手に発表できました。


交流会も終わりに近づき、岩美西小学校の児童から本日のお礼としてダンスの披露がありました。
曲に合わせて楽しそうに踊る可愛らしい姿に、生徒たちはメロメロの様子。

3年3組の生徒からは、メッセージ入りの手作りのペンダントをプレゼントしました。
伊澤さんと福井さんが、お礼の挨拶を手話で行い楽しい交流会が終わりました。

本日の交流会では手話による説明の場面が多くありましたが、3年生の手話はとてもスムーズで、小学生への配慮も感じられました。授業で習った手話表現の技術だけでなく、優しさや思いやりもプラスされた素晴らしい手話でした。

「手話言語基礎I」授業の実習で、2年3組の20名と鳥取聾学校高等部の生徒10名が岩美高校の講堂で交流をしました。
歓迎の挨拶を岩谷くんと牧問さんが手話で行い交流がスタート。

はじめに、グループに分かれて、岩美高校の校舎を案内しました。
校内を案内した後のグループトークでは、「学校に自販機があるのにびっくりした」などという感想が聞けました。また、趣味や好きな食べ物、好きなスポーツなどお互いを知る時間を設け会話を楽しみました。


次に、鳥取聾学校のみなさんがスライドを使って学校案内をしてくださいました。生徒数や設備、日々の活動などを手話で説明してくれました。学校には、天井にパトライトや廊下に鏡が設置されていて、事故防止のための工夫がされているのが印象的でした。
質問セッションでは、岩美高の生徒からいくつか質問がありました。
「部活動やスポーツをする時、困難なことはないですか」など質問をして理解を深めていました。

そして、体をつかったレクリエーションを2つ行いました。
1つ目は、5~6人のグループに分かれて手話を使った伝言ゲーム。
珍回答が続出し、笑いが巻き起こっていました。


2つ目は、パン食い競争!
手を使わずに、吊るされた揺れるパンを取るのはなかなか難しいですが、生徒たちは上手にゲットしていました。

短い時間でしたが、生徒たちは今まで学習した手話を実際に使い、手話を必要とする同世代の生徒と意見交換やお互いの理解を深めることができた素晴らしい交流会となりました。

本日、家庭科授業の一環として、外部から講師としてファイナンシャルプランナーの伊木さんを迎え、1年生を対象に「10代で学ぶお金の管理とライフプラン」をテーマに講演が行われました。
この講演では、都会と比べた鳥取の「子育て環境」、「将来にわたる収支状況」、「住環境」などの優位性を理解し、鳥取で就職・生活することの魅力、将来のライフイベントとその費用や、リスク管理・資産形成など、将来に備えた長期的な経済計画について考えるきっかけにするのが目的です。
講演では、鳥取県の子育て環境が他県に比べていかに素晴らしいかを、グラフで分かりやすく比較しながら説明していただきました。

また、成人年齢引き下げに伴い、高校生の段階で契約など社会的に責任ある行動が求められることについてもお話があり、自分たちが近い将来直面するお金について意識を向けるよい機会となりました。

前日までの冬空から一転、穏やかに晴れ、日差しに暖かさを感じられた12月4日(月)の午後、生徒22名と先生5名、そして鳥取県(東部農林事務所八頭事務所)農林業振興課の職員方々4名の計30名で、裏山の整備活動を行いました。
まずは専門家の池淵さんの説明を聞き、実際に作業を行いました。

作業内容は、地図上の白色の線で囲まれた範囲にある細い広葉樹の除木

そしてフェンスを越えている枝の除去

活動は約1時間行われ、13時15分に作業終了しました。
植物は、伸ばしっぱなしにしていると危ない。余分な木、枝、つるを取り除くことで森林は生き生き成長します。私たちの生活している学校の身近なところで環境を配慮した活動ができ、慣れないのこぎりの扱いに苦戦することもあったけれど気持ちがすっきりしたという感想がありました。作業終了後、整備した山を背に集合写真を撮影しました。

穏やかな日差しを浴びて、自然の中で心地よい汗をかき、みんな大満足のひとときでした。
今年も、岩美まちづくりの会様より新米90kgをいただきました。今年のお米は「きぬむすめ」。
お越しいただいたのは、まちづくりの会の横田さん。岩美でできた新米を笑顔で受け取ったのは、女子バレー部3年生の永田さん、烏田さん、八木さんです。

いわみまちづくりの会と地域の皆様のご支援に感謝し、その支えを胸に1月の全国大会に挑みます。
11月12日に行われた春の高校バレー県予選決勝戦で優勝した女子バレー部5名と、11月18日~23日に中国吉林省を訪問した8名が、長戸町長を表敬訪問しました。

はじめに町長が吉林省訪問の8名にむけて、「実際に外国へ行き異文化を理解することは人生の豊かな経験となります。この経験を大切にし、将来に活かしてください。」とエールを送りました。女子バレー部に向けては「無敵の岩美!みなさんの優勝は町民にとっても本当に喜ばしく誇りです。岩美町のみんなが活躍を応援しています。」と挨拶をされました。

女子バレー部を代表し永田さんは試合を振り返り、「王者としてのプレッシャーがありましたが、チームが団結して優勝できた。1月の全国大会ではベスト8をねらいます。」と意気込みを語りました。
岩美町議会 足立議長は、「女子バレー部の皆さんの雰囲気がどんどん変わってきているのがわかる。優勝を重ねてきた経験が確実に自信となって表れている。そんなみなさんの姿は、次の世代の憧れになる!」と述べられました。

吉林省を訪問した8名はそれぞれが次のように感想を報告しました。
内田くん:「中国の学生と交流できたのが楽しかった。しゃぶしゃぶがとても美味しかった。」
梁﨑くん:「中国の学生は日本のアニメに興味があり、アニメのセリフを覚えて話していたのが印象的だった。」
谷口くん:「博物館で中国の文化や歴史、科学について鑑賞できて勉強になった。」
植田くん:「車が好きなので、博物館で車や空気抵抗の仕組みを見えたのが良かった。」
市園さん:「買い物をしたとき、日本語が通じなかったのでとても不安だった。中国語を勉強しようと思います。」
張さん:「中国の空港に降りたとき、とても寒くびっくりした。」
奥村さん:「中国の方は気が強いという先入観があったが、実際会うとみなさんとても優しかった。」
中村さん:「日本の常識が中国ではそうでないこともあると知り、文化の違いの勉強になった。」

11月18日(土)から23日(木)の5泊6日の日程で、岩美高生8名と三好教頭が、鳥取県青少年国際交流事業の一環で、交流推進課の方々と一緒に中国吉林省を訪問しました。
参加した生徒8名は、1年生から中村さん、2年生から内田君、梁﨑君、谷口君、植田君、市園さん、張さん、奥村さんです。
一行は鳥取砂丘コナン空港を朝一便で出発し、成田空港から約2時間のフライトを経て中国吉林省長春龍嘉国際空港に到着しました。
一日目は、吉林省人民対外友好協会主催 東北アジア金融センター聚融ホテルでの歓迎夕食会に参加し、本場の料理を堪能しました。
二日目は午前中、吉林省東北虎園(パンダ館)を見学しました。午後からは、吉林省博物館、長春中国光学科学技術館、吉林省科学技術館を見学し知識を広めました。生徒たちは、珍しい展示に興味津々の様子でした。
三日目の午前中は、偽満皇宮博物院を見学しました。中国の様式と西洋の様式が融合した素敵な建物で、多くの歴史的、文化的資料が展示されていました。
午後は、長春外国語学校を訪問し、日本語学科の学生と交流をしました。

今年2月にオンライン交流をしており、9か月ぶりに直接再会することができました。歓迎式典では、両校の生徒がお互いの町の特徴的な景色や名所を説明し合い理解を深めました。
式典の最後には、両校の生徒が日本の名曲「ふるさと」を合唱し、交流の喜びを分かち合いました。
その後、一行は文化スポーツセンターに移動し、中国の歌「ジャスミン」を合唱したり、太極拳の基本動作を学んだりと、活気あふれる文化体験活動を通じて、さらに親睦を深めました。
文化体験の後は、リーディングパークに移動し、高校生活や学校の勉強、趣味などについて、活発な意見交換を行い、会場は笑顔に満ちた雰囲気でした。

交流する中で、日本語が堪能な日本語学科の学生に生徒たちは刺激を受けている様子でした。
四日目は午前中に、吉林市隕石博物館見学した後、午後は、東北電力大学日本語学科の学生との交流をしました。交流では、芸術学部の衣装パフォーマンス授業を見学しました。



五日目は、早起きをして「樹氷景観鑑賞」に向かいました。吉林省は鳥取よりも気温が低く寒さ対策をして出かけました。その後、長春茶密学堂に移動し、茶燻、水墨画などの中国の伝統文化を体験。午後は、「ここに山がある」も見学しました。そして明日の帰国の前に、送別の夕食会に参加しました。

あっという間の5泊6日の旅でしたが、交流や視察を通じて実りのある経験を積み、成長できた5日間だったようです。