地域とつながり課題を見つける―岩美高校"いわたん2"始動

2025年7月10日 14時30分

 地域とともに学び、課題を見つける--岩美高校の探究学習「いわたん」。
この取り組みは、岩美町にお住まいや町内でお仕事をされている地域の方々を"地域サポーター"としてお迎えし、授業に参加いただきながら指導や助言をいただき、生徒主体で課題を見つけ研究する学習です。

 2年生からはいよいよ本格的に、地域サポーターの専門性に基づいたジャンルごとに分かれ、探究するテーマを自ら設定するフェーズへ。そのスタートとなる今回、6名の地域サポーターをお招きし、パネルディスカッションを開催しました。

パネリストとして登壇いただいたのは、
・山陰ジオパーク 海と大地の自然館 安藤さん
・岩美まちづくりの会 中道さん・中沢さん
・山陰松島遊覧株式会社 川口さん
・地域おこし協力隊 福岡さん
・田後地区集落活性化推進委員 山田さん

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 それぞれの専門分野と地域への想いを語っていただいた後、矢澤教諭による質問に答える形でディスカッションが進行。地域のリアルな課題や可能性を知る貴重な時間となりました。

 本日の話を受けて、生徒たちは自らの興味や関心をもとに探究したいテーマを選び、次のステップへ進みます。地域と共に創り出す学び、その先にどんな課題見えてくるのか。今後の「いわたん」から目が離せません。

ウエイトリフティング部:岩美町長を表敬訪問!日ごろの感謝と闘志宣言

2025年7月9日 16時50分

 インターハイへの切符を勝ち取った岩美高校ウエイトリフティング部の5人が、岩美町役場に表敬訪問をし、長戸町長をはじめ、橋本議長、大西教育長を前に試合への決意を語りました。
 長戸町長よりウエイトリフティング部に入った理由や試合に向けての意気込みを質問され、それぞれの生徒が、入部のきっかけ、重ねてきた努力、挫折と克服。そして、その先に見えた"インターハイ"という大舞台について話してくれました。彼らの言葉の一つひとつに、積み重ねた時間の重みと、強い覚悟がにじんでいました。

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今年の舞台は、地元・鳥取。生徒たちは口をそろえてこう誓いました。
「地元の声援を力に変え、最高の結果を残したい!」
期待を背負い、全国の舞台でさらなる高みを目指します。

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地震と津波を想定した避難訓練を実施

2025年7月8日 14時45分

 地震と津波を想定した避難訓練を行いました。
緊急放送の合図とともに、生徒たちは迅速かつ冷静に体育館へ移動。点呼完了までにかかった時間は、ちょうど3分でした。

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 今回の避難訓練について、野澤校長から次のようなお話がありました。
「最近、トカラ列島をはじめ世界各地で地震が頻発しています。日本も例外ではありません。いつ大地震が起きてもおかしくない今、冷静な判断と行動が命を守ります。今日の訓練を忘れず、常に備えてください。」
 さらに、「地震」と「マグニチュード」の違いについての解説もあり、生徒たちは地震の情報の見方について理解を深めました。

挑戦の夏、誓いの舞台へ! ― 硬式野球部&ウエイトリフティング部 壮行会

2025年7月4日 14時25分

 県大会出場の硬式野球部と、インターハイ出場のウエイトリフティング部の壮行会を行いました。
硬式野球部の県大会は、7月13日(日)県大会へ、ウエイトリフティング部は、8月7日~11日に行われるインターハイに挑みます

 壮行会では、はじめに生徒会長 田中さんと森教頭から、熱い激励の言葉が贈られました。森教頭は、普段の活動の様子に触れながら、「強いチームは会話が多い」という統計データを紹介し、日々コミュニケーションをしっかり取り練習している選手たちのチーム力に大きな期待を寄せました。

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続いて、選手たちから力強い決意表明。
硬式野球部 主将 田中さんは、「日ごろの練習の成果を、チーム一丸で発揮します」と闘志を込めた言葉を。
ウエイトリフティング部 部長 安次富さんは、「一人ひとりが全力を出し切り、必ず良い結果を持ち帰ります!」と堂々と誓いました。

この夏、岩美高校の代表として戦う彼らの挑戦に、熱い声援を送りましょう!
頑張れ、硬式野球部! 頑張れ、ウエイトリフティング部!

海が教室に──岩美高校ならではのマリンスポーツ授業

2025年6月24日 15時00分

 岩美町の豊かな自然を生かした岩美高校の特色ある授業「海辺の学習」。
対象は、2・3年生のスポーツ類型の生徒たちです。シーカヤックとシュノーケリングという2種類のマリンスポーツに挑み、実践的な学習をしています。授業は、鳥取自然体験塾の長谷川さんとスタッフの方々の丁寧な指導のもと、安全かつ充実した内容で行われました。今年は、1日の授業内で両種目を学ぶ内容の濃いプログラムが実施されました。

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 シーカヤックでは、基本的なパドルの使い方やセルフレスキューの方法を学習。雄大な海原を漕ぎ進みながら、洞窟のような狭い入口に入るなど、変化に富んだコースで実習が行われました。

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 シュノーケリングでは、水中での呼吸法やトラブルへの対処法を身につけた上で、岩場に生息する魚を観察しながら泳ぎました。生徒たちは自然とのふれあいを通して、岩美の海の魅力を肌で感じる貴重な時間を過ごしました。

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 本授業を通じて、生徒たちは自然環境への理解と感謝の心を育み、地域資源を活かした学びの可能性を実感しています。海を学びの場とするこの取り組みは、岩美高校ならではの教育として注目されています。

「本物に触れ、本物から学ぶ」-地域とともに育む、探究の一歩-

2025年6月19日 15時00分

 6月12日と19日の2回にわたり、1・2年生を対象とした総合的な探究の時間で、校外フィールドワークと校内ワークショップを実施しました。岩美町で活躍する企業や団体、個人の方々のご協力を得て、生徒たちは実際の仕事現場を訪れたり、ワークショップを体験したりしました。

◆ 現地で学ぶ、生きたフィールドワーク◆

●株式会社タシマボーリング(6月12日)
岩美町大谷にある、地下海水井戸陸上養殖場を見学しました。大人気のブランド鯖「お嬢サバ」と「さばみちゃん」が養殖されるタンクで、養殖事業のお話を聞き、餌やりも体験しました。

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●岩井温泉明石家(6月12日・19日)
岩井温泉の「明石家」の施設を見学しました。岩美町屈指の観光地の一つでもある岩井温泉、そこで長年つづく温泉旅館の歴史とおもてなしの心をご案内いただきました。

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●岩美こども食堂(6月12日・19日)
浦富にある「岩美こども食堂」の施設を見学しました。食堂で出す「ちまき」作りのお手伝いや、施設に飾るポスターの作成など、現地でお仕事や活動について体験しました。

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●FDK株式会社(6月19日)
国内外に製造拠点を展開される電池メーカーFDKの鳥取工場を訪問しました。最先端の製造現場を間近で見学し、地域に根ざしたグローバル企業の姿を学びました。

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◆ ワークショップで創作活動◆

●いわみ郷土料理愛好会 じんたん寿司(6月12日)
捕獲されても売り物にならない小さなハタハタを使った岩美町の郷土料理「じんたん寿司」。いわみ郷土料理愛好会さんに、魚のおろし方や、おし寿司のコツをご指導いただき調理しました。「魚嫌いな子どもでも食べられるおすし」をコンセプトに開発にされた万人に愛される味付けのお寿司を美味しく調理し食しました。

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●山陰海岸遊覧船 渚のキャンドルづくり(6月12日・19日)
岩美観光のお土産に大人気のワークショップ「渚のキャンドル」作りを体験しました。好きな貝殻やシーグラスを使い、岩美の海岸をイメージする世界に1つのキャンドルをつくりました。

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●ナチュラルプランツ 葉波 しのぶ玉づくり(6月19日)
ミズコケで作ったシダ玉の「しのぶ玉」。清涼感たっぷりで、人気のインテリアを作りました。お家にいても自然を感じられ、植物を育てる楽しさを学びました。

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●FDK株式会社  手作り電池(6月12日)
電池の仕組みを学びながら手作り乾電池キットで「世界に一つだけのオリジナル乾電池」を作りました。FDKの職員の皆さんのアドバイスを受けながら自分で作った乾電池を使って豆電球に明かりをつけました。乾電池つくりをとおして科学のおもしろさを知ることができました。
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●株式会社タシマボーリング さばみちゃんに触れて食す!(6月19日)
岩美の養殖場で育った「さばみちゃん」を使って、調理ワークショップを行いました。生徒は、サバの3枚おろしに挑戦。その後、養殖サバだから食べられる「サバのお刺身」や「焼き鯖」に調理して味わいました。生徒は、命をいただくという実感とともに、食の大切さと豊かさを体感しました。

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 めったにできない仕事現場の見学や仕事体験、創作活動中心のワークショップなど、多岐にわたる内容で、地域の方々に寄り添っていただいた体験をとおして、地域に対する理解を深めるとともに、生徒たちは視野を広げ、探究への意欲を引き出しました。

ご協力いただいた企業・個人の方々に心より感謝申し上げます

農業と環境:高校生と小学生が「梨の大袋かけ」体験

2025年6月16日 12時00分

 先日行った、梨の「小袋かけ」に続き、今回のミッションは「大袋かけ」。虫や病気、汚れから梨の実を守り、美しくおいしい果実へと育てるための大切な工程です。
農業と環境の授業を通したスクラム教育の一環として、3年生の17名が再び小学校を訪問。小学3年生と力を合わせ、梨の一つひとつに愛情をこめて袋をかけました。

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 小袋と違い、大袋は針金で口を閉じるため少し難易度アップ。それでも、高校生たちは頼れるお兄さん・お姉さんとして、小学生に寄り添いながらしっかりサポートをしました。2度目の顔合わせということもあり、前回よりもぐっと距離が近づき、会話や笑顔が自然にあふれる時間となりました。

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袋には、小学生たちの「おいしくなあれ!」というメッセージやかわいらしいイラストも。梨の実に願いを託し、一つずつ丁寧に包みました。

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 次の協同作業は、いよいよ収穫!大きく、甘い梨の実になるよう楽しみに待っています。

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いわたん地域探究学習:「明石家×岩美高校」一日限定カフェOPEN!

2025年6月14日 15時00分

 総合的な探究の時間、地域探究活動の一環で、3年生の岩井地区の活性化に取り組む班の生徒が、この地区の魅力を再発見・発信する取り組みを行っています。今回、その活動として、岩井温泉「明石家」様のロビーの一角をお借りして、一日限定カフェをオープンしました。

 岩井温泉を訪れるお客様に向けて、手作りのチョコスコーンと笑顔でおもてなしをしながら、「岩井温泉を選んだ理由」や「観光の目的」などをお聞きすることで、今後の学習や取組に役立てる貴重なデータの収集も行いました。

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 当日は、午前10時に集合してスコーンの仕込みからスタート。これまで授業で何度も打ち合わせを重ねてきたこだわりのレシピで、心を込めて準備を進めました。

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 カフェの告知は、1か月前から町内へのチラシ掲示や、地域おこし協力隊のSNS発信などを通してPRを実施。地元の方々の応援もあり、イベントは開店前から大盛況となりました。

「授業でこんな取り組みをするのは面白い。」
「一日だけでなく、もっと定期的に開催してほしい」
「スコーン、とっても美味しかった。甘さ控えめがちょうどいい」
そんなあたたかい声を、たくさんの方からいただきました。

生徒たちは、はじめこそ緊張の面持ちでしたが、時間が経つにつれ、笑顔で対応できるようになりました。おもてなしの大切さや、人と接する喜びを肌で感じられる貴重な社会体験にもなりました。

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 今回のイベント開催にあたり、多大なるご支援とご協力をいただきました「岩井温泉 明石家」山本社長様、そしてご来場くださったすべてのお客様に、心より感謝申し上げます。
この日の経験をもとに、効果的なPR方法の検討やアンケート結果の分析を進め、7月の最終発表会に向けて成果としてまとめていく予定です。

「高校生だからこそ、できることがある。」そんな確かな手応えを実感できたイベントとなりました。
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ハローイワッツ開講!岩美町の応援を力に、英語で世界とつながる力を育む

2025年5月30日 17時00分

 今年も「町営英語塾ハローイワッツ」が開講しました。今年のハローイワッツ受講希望の生徒は、過去最大の33名。英語による表現力とコミュニケーション力の向上をめざし、今後の国際交流の場などで活躍できるよう、実践的な学びがスタートしました。

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 開講式では、岩美町教育委員会の大西教育長から、「今年、多くの生徒に受講していただけることをうれしく思います。今後、岩美町のALTは8名体制となり、英語学習の環境がますます充実します。この恵まれた環境で、ALTそれぞれの文化に触れながら大きく成長してください。岩美町は岩美高校を応援しています」と、温かいエールをいただきました。

 講師は、昨年度に引き続き岩美中学校ALTのゲイブさんに加え、町内小学校からニコラスさん・ジャレットさん、そして岩美高校のALTジャックさんと、総勢4名のALTと学習します。多彩なALT陣と直接ふれあえる環境は、町ならではの貴重な学びの場です。

 初回のレッスンでは、英語での自己紹介ゲームを実施。学年の枠を越えて、英語で積極的に会話をする姿や相手に対して英語でのレスポンスも自然とできているようした。

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 レッスンの最後には、ゲイブさんから受講にあたっての心構えや注意事項の説明があり、生徒は気持ちを引き締めて、新たなスタートを切りました。

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梨の木の下で農業交流 -高校生と南小児童の笑顔あふれる袋掛け-

2025年5月26日 12時00分

 本日、「農業と環境」授業選択者17名が、岩美町立岩美南小学校の3年生と一緒に、梨の袋掛け作業を行いました。毎年恒例となったこの活動は、授業の一環として行われるもので、地元農業への理解を深めるとともに、地域の世代を超えた交流の機会にもなっています。

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 作業の前には、JA岩美支店の薮田さんから、梨の成長を守るために欠かせない袋掛けの大切さや、果実袋のかけ方について丁寧なご指導をいただきました。

 最初は緊張した面持ちだった小学生たちも、作業が進むにつれて自然と笑顔に。高校生たちは、小学生の手が届かない高い位置の梨の実に袋をかけてあげたり、優しく抱き上げてあげたりと、協力しながら作業を進めました。梨園には笑い声と笑顔があふれ、心温まる交流の場となりました。

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活動の最後には、小学生から「今日は梨の袋掛けを手伝ってくださり、ありがとうございました」と感謝の言葉が贈られ、高校生たちも嬉しそうに頷いていました。

 みんなでかけた袋の中で成長した梨を見に行くのが楽しみです。

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