お知らせ

SSH イベント案内
SSH関連のイベント案内が、教務室前に掲載してありますので、興味のある方はぜひご確認ください。


SSHニュース

生命科学コース2年生 高大連携 出前授業

2018年11月22日 17時27分


生命科学コース2年生は11月17日(金)に「ゲノム編集に関するワールドカフェ方式による討議」と題して、鳥取大学生命機能研究支援センター難波栄二教授による出前授業が行われました。
 生徒は事前に難波教授よりゲノム編集についての資料を提示され、それを元にまるでカフェで話しているように互いに対等な立場で対話をしながら学ぶというワールドカフェ形式という新しい授業形式での学習を行いました。
会話の中で出てくる言葉や情報から、どんな考え方をもっているか、どういう感情があるかなど、言葉の意味や価値観を伝え合い、交換し合いながら学びを深めていきました。

グループで模造紙に記入していきます。模造紙を綺麗にまとめることに焦点をおかず、思いついたことを自由に記入し、そこに書かれた言葉をさらに深めて行ったり、そこから新たな発想を得ることを目的にします。このグループではゲノム編集が普及することによる、傷みにくい食物の開発と食糧不足の解消の可能性。対して人間の利益を追及するために生態系の破壊が行われる可能性。この二つをどう解消させていくががテーマとなっていました。法律で規制するだけでなく新たな倫理観が人間には必要になっていくのではとの考えを導き出していました。
参加した生徒からは、「ワールドカフェ方式はとても良かったと思う。何を言ってもOKだから普段自分の意見を言いづらい人にとってはとても言いやすく、たくさんアイデアが出せたと思った。また、ゲノム編集について身近なこととして感じることができ、もっといろいろと調べたり、考えたりしたいと思った。」
と積極的に学びを深めていく姿を見ることができました。

SSH事業 岡山大学出前講座 「人口減少下の都市計画」

2018年11月21日 16時49分




平成30年11月13日(火)
米子東高等学校物理地学教室
参加生徒希望者20名
岡山大学環境理工学部より氏原岳人先生をお招きし、「人口減少下の都市計画」をテーマに講義をしていただきました。
岡山県内での空き屋のもたらす問題点や、富山県富山市のコンパクトシティ計画の取り組みを実例に、放置空き家の老朽化や放火による火災といいた地域にもたらしている問題の深刻さと空き家の持ち主の問題意識との意識の差がどこから生じ、どのように解決していかなければならないか。公共交通機関の採算性よりも利便性を重視したことで、市街地と居住地の行き来をしやすくなり市街地の経済活性化と医療費の減少に繋がっていった例などについてお話をしていただきました。生徒からも、米子市の活性化における商店街のあり方はどうあるべきかなど、積極的な質問が飛び交い有意義な学びの場となりました。
参加した生徒は「課題探究の授業で取り組んでいる内容に結びついていて大変参考になった。取り組みへのアドバイスをいただき今後へつながる講義になった。」と、学びへの意欲が高まるよい機会になったようです。

中学生向実験教室 鳥取県わかとり科学「虎の穴2018」開催について

2018年10月28日 17時47分

10月21日(日)平成30年度科学教育振興事業/鳥取県』わかとり科学「虎の穴2018」にて、本校を会場に本校教諭宮本圭介先生と本校自然科学部員が中学生13名を対象にワークショップを行いました。

犯人を捜せと名のついた今回のワークショップでは、DNAフィンガープリント法をもちいてDNAを可視化します。
現在の法医学の現場でも実際に使用されている方法です。

自然科学部員の生徒も中学生をサポートをし、中学生を実験成功に導けるよう頑張っています。

容疑者とされる5つのDNAサンプルと犯行現場由来のDNAサンプルに制限酵素を入れて反応を待ちます。

電気泳動する為に、DNAサンプルをアプライします。

染色ののち、現れたDNAサンプルを見比べて犯人を捜します。実際のDNA型鑑定もこのように行われているのですね。
このように、中学生のみなさんは、授業で学んでいる科学がテレビやドラマでしか聞いたことのない世界と実際に結びついていることを実感し、驚きと科学への一層の深い関心を持つことができたようです。
また、本校の自然科学部員も、普段とは違い教える側、サポートをする側を経験することで、新たな視野をもち、科学への興味をより深めることができました。

生命科学コース第1年次「探究的学習」(岡山大学)

2018年10月4日 18時33分

期日:平成30年9月13日(木)~9月14日(金)
参加生徒:生命科学コース1年次生40名
生命科学コースの1年次生を対象に、岡山大学にて「探究的学習」を行いました。
1日目は大学の概要説明を聞き、理学分野・環境分野・工学分野・農学分野・生命科学分野の5つの分野にわかれ、科学実験を行いました。

理学 光合成を見る~イメージング蛍光測定~
生徒の感想
「今回の実験でずっと疑問に思っていた、ふ入りの葉の正体を知ることができた。またほかの植物の葉で実験をしたが、なかなか色がでないものもあり実験で使ったホウレンソウがいかに多くクロロフィルを含んでいるのかということも分かった、光合成に関して授業で扱うより、より深く学ぶことができ、さらに生物という分野に興味を持った。」

農学 乳タンパク質の比色定量
生徒の感想
「実験から同じ牛乳でもタンパク質量はかなり違うことが分かった。初めて使ったり見たりする器具があり、とても面白かった。
また、これから生物や化学で学ぶような内容のものもあり強く興味を持つことができたペプチド結合などの難しい単語がいくつかあったので、より詳しく知るために自分でもいろいろ調べてみたいと思った。」

生命科学 組換えDNA実験~緑色に光る大腸菌を作ってみよう~
生徒の感想
「今回の実験では、対照実験の重要性について考えさせられた。先生もおっしゃられていたが、『自分の予想が半分でも当たればよいほうだ。』というように、実験に失敗はつきものである。その時に、対照実験をしている場合とそうでない場合では、実験の質が大きく変わってくると思う。これからはいろいろな可能性を考えて、多くのパターンを実験することが大切だと思った。」

工学 ロボットセンサー
生徒の感想
「加速度センサーの傾きを大きくするほど、電圧が大きくなったりLEDが点灯したり、モーターがより動くことが分かった。傾きを変えるだけで力を生み出すことができるため、日常の生活の中でどんどん取り入れていけるのではないかと考えた。」

環境 ナイロンを合成し、ポリマーができる仕組みを学ぶ
生徒の感想
「高分子は、薬品の分量が0.01gでも違うと、反応が変わってしまうほど繊細なものであることが分かった。まだ、ナイロンが自分でも合成出来ることに素直に驚いた。身の回りにある物でもその物が完成される前の作り出される過程や工程をもっと調べてみたいと思いました。」

2日目は環境に関する講義と。本校出身の岡山大学生との懇談を行いました。

講義 米子市の都市形成
生徒の感想
「工学は理系なのに、なせ歴史を調査するという文系の要素も重要かということについて、過去の設計基準を今の設計基準に活かすためだと知り、何かを学ぶためには幅広い知識が必要となるのだと思った。」

講義 海に眠る再生可能エネルギー
生徒の感想
「Hydro-VENUSについての実験過程で、ばねが外れ実験は失敗したものの、回転するようになるという新しい発見があったことから、失敗は失敗でないということが分かった。」

懇談 大学生活に関するお話
生徒の感想
「一人暮らしへの不安などをどのように解消したか、岡山で生活して鳥取の良さを外から知ることができたかなど大変参考になった。自分の研究テーマをこれからどう掘り下げていかれるのかもっと話を聞いてみたいと思った。」

このように1泊2日の経験の中で,大学の実験室での実習、大学の研究者の発想の仕方に触れ、探究的学習に向けた意欲が膨らむよい機会となりました。

国内研修(鳥取大学)

2018年9月26日 17時03分

課題探究基礎「国内研修」(鳥取大学)
期日:9月13日 

参加生徒数:…110名 

普通コースの1年生を対象に、鳥取大学にて国内研修を実施しました。 

米子キャンパスでは
医学部にて最先端研究と医療についての講義、実験・実習を体験させていただきました

医学部医学科:ロボットを使っての実習
生徒の感想
「鳥取大学医学部のシミュレーションセンター、さらに内視鏡など普段では絶対に体験できないものや、見ることのできないものに触れる良い機会でした。本物の人のように痛みを感じるロボットがありすごいと感じた、これからも国内、国外の研修にどんどん参加していきたい。」

医学部生命学科:口腔上皮細胞からDNAを抽出し、ペンダントを作成
生徒の感想
「普段は聞かせてもらえないような人間の免疫や遺伝子の話を聞くことができて嬉しかったです。自分たちが学校で習っていた1つ1つの身体の動きに意味があることがわかったり、大学での研究がこれからの未来に役立つとてもすばらしい研究であることがわかりました。自分の夢である医療系の仕事に就くということもあきらめずに努力していきたいと思います。」

医学部保健看護科:血圧の観察と血圧の変動要因の実験・考察
生徒の感想
「今回の国内研修で看護の道に進む気持ちがさらに強くなった。血圧の観察、変動要因を実験・考察することから、学術的な面を多く含めて物事を考えることができるようになった。
また、フィリピンの病院での研究に関する講義を受けたことで、外国の医療の現状や健康に対する意識がどう違うのかということにも興味をもつ良いきっかけになった。」

医学部保健検査科:DNA型鑑定による個別識別
生徒の感想
「講義を受ける中で、知らない単語もたくさんあったが図を用いた説明でしっかりと理解できた。ただ実験をするだけでなく、やったことが実際にはどのように使われているのかを教わり、理解が深まったと思う。赤血球やDNAのことをもっと知りたいと思ったので自分で調べ知識を広げていこうと思う。」

鳥取キャンパスでは工学部、農学部に分かれて各学科・コースでの模擬講義・体験実習・実験・見学等を体験させていただきました。 

工学部化学バイオ科:酵素化学の実験と発光のしくみについて
生徒の感想
「八木先生のお話から、自分ができなくてあきらめるのではなく、できないことをバネに努力し成功させていくことを学んだ。好きなことをずっとやり続けることで得意になるように、勉強や研究にも興味を持ち、好きになりずっとやり続けれるようにしたい。最初がそこまで興味のない分野だったが、今回講義や実験を通してとても面白く、もっと実験をしたいと思った。」

工学部機械物理学科 ロボットプログラミング実習・音波の計測と分析
生徒の感想
「今回の研修で、さらに工学部への興味をもつことができた。実験がうまくいかなくても、その解決方法を考えていくことで学びがあり、研究室の雰囲気もとても楽しそうでいい時間を過ごせた。実際の研究と触れることでもっと勉強を頑張り工学部に行こうと改めておもうことができた。」

工学部社会システム土木系学科 コンクリート構造物の検査に関する体験実習
生徒の感想
「午前中の講義で、今、立て直しや修理する建物が増えてくる時期と聞き、どうやって建物の寿命やコンクリート内の状態を把握することができるのか想像もつかなかったが、体験実習により電磁波や小型の車のような実験器具を用いて調べることができるということを知った。大学でどのような研究をしているのかを知るとても良い機会となった。」

工学部電気情報学科 半導体デバイスについての体験講義・スマートフォン用アプリの作成体験
生徒の感想
「今まで知らなかったことや、見たことがなかったものに触れることができてとても有意義な時間を過ごすことができた。研修の中で技術はかなり進歩したが、太陽電池の発電コストをほかの発電方法より安くする方法がまだ見つかってないので、研究してみたいと思った。」







農学部 光質と植物についての模擬講義、きのこセンター・フィールドサイエンスセンター視察
生徒の感想
「実際の大学での模擬講義や研究室の見学で、これからの「様々な学習に興味を持つことができたので参加して本当によかった。最後に教授の言っておられた『鳥取県の農家さんは、こつこつと真面目に努力を続けられる人々』という言葉が印象に残った。今までは、植物の科学にはあまり関心を持っていなかったけれど、この研修で今の常識を追求し続けて解明していくのが面白いという新しい観点をもらって興味が湧いてきた。

SSH 土曜活用事業 「一流に学ぶ 心のトレーニング」

2018年7月30日 16時02分

2018年7月21日(土)に米子東高等学校土曜活用事業・ふるさと鳥取学講座「一流に学ぶ 心のトレーニング」を行いました。株式会社メンタリスタ代表取締役 大儀見 浩介 氏をお招きし、「すぐにできる!心をコントロールする方法~アスリートも実践するメンタルトレーニングスキル~」をテーマに、音楽プログラムや呼吸法等実践を交えながら講演会をを行いました。





参加した生徒からは
「最終的な目標をより具体的に考えイメージすることが、大切だということがわかった。」
「受験で合格したり、試合に勝った姿だけでなく、さらにその先の姿を想像することでより成功率が上がるということを聞いて驚いた。ポジティブに成功イメージをもちたい。」
「私は、本番に弱く、実力が発揮できなかったと感じることが多いため、どうすればよいか悩んでいた。ルーティーンを作りいつも通りの入り方をすることで、緊張し過ぎず、いつも通りのプレイができると知ることができた。すぐに実践に取り入れてみたい。」
といった感想がありました。
学業だけでなく部活動にも積極的に取り入れていこうという感想が多く、生徒が能動的に学ぶ良い機会となりました。

SSH 土曜活用事業 デジタルファブリケーションの世界に飛び込もう

2018年7月4日 15時17分


2018年6月16日(土)に米子東高等学校土曜活用事業・ふるさと鳥取学講座「デジタルファブリケーションの世界へ飛び込もう!」を行いました。慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス環境情報学部非常勤講師の渡辺ゆうか先生、米子市商工課職員 FabLabとっとりWest常駐スタッフの米田章先生をお招きし、ものづくりの未来の可能性や、3Dプリンターを実際に使用して作られた実践例などについての講演と、実際に3Dプリンターと簡易プログラミングツールを組み合わせた制作を行いました。

まずはアイディアを出す練習。ブレストカードという絵柄の描かれたカードからアイディアを出していくゲームです。


アイディアをスケッチして形にすることでグループで共有を図ります。


MESHという簡易プログラミングツールです。光センサー、人感センサー、音が鳴る、光るなど1つ1つが独立した機能を持っており、それらを組み合わせて「箱を開けると2秒後に明かりがともり、音楽が鳴る」といったプログラムを組むことができます。

テーマは「笑い」思わず周りの人が楽しくて笑ってしまうようなアイディアをMESHと3Dプリンターを使い、形にしていきます。


スイッチを押すと楽しい音楽が流れてくる道具です。
3DCADソフトをつかいMESHの機械を組み込めるケースを生徒がデザインしました。
このように思ったことを簡単に形にできるのも3Dプリンターの魅力です。


参加した生徒からは
「自分でいろいろなことを考えて、グループで共有しながら学ぶことができた。とてもよ経験でした。」
「難しいと思っていたプログラミングや3Dモデリングを実体験通じてとても身近に感じることができた。学んだことを課題探求の授業で活かしてよりよい研究ができたらいいと思います。」
「自分の価値観が広がった。世界中の人たちと発想を共有し、発展させる力はこれから必要になっていくと思う。」
といった感想がありました。
知的好奇心と探求心を刺激する良い機会となりました。


 

SSH講演会 廣井孝弘先生 講演会

2018年5月9日 17時43分





2018年5月8日(火)に、アメリカブラウン大学惑星地質学科上級研究者の廣井孝弘先生をお招きし、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の一環として「はやぶさ・はやぶさ2と宇宙創成の神秘」をテーマに講演会を行いました。生徒・保護者の方合わせて20名の参加がありました。廣井先生が、鉱物分光学研究に進まれるようになったきっかけや、はやぶさ計画の中でどのように計画に参加されたかなどの講演をいただきました。参加した生徒は「スケールの大きな世界だからこそ、面白みがあるのが宇宙だと改めて感じました。」と語っていました。この講演会をとおして、宇宙科学への知識と関心を深めることができました。

平成29年度 自然科学部 東京合宿

2018年4月10日 16時52分

平成30年3月18日から3月20日までの3日間、自然科学部生徒9名が東京合宿に行ってきました。
19日に明治大学農学部農芸化学科 小山内崇先生に特別に講義をいただいた他、18日に日本科学未来館、20日に国立科学博物館を訪問し、多様な科学体験をすることができました。
参加した生徒は、「バクテリアからとれた色素が、アイスクリームなどに使われていると聞き驚いた。農学部は、農業だけでなく幅広い研究をしている学部だと知ることができた。」と、今後の進路や研究内容を考えるきっかけをつかむことができました。