そ~だったんだぁ

ジャム作りは簡単です

2020年2月27日 10時38分

 みなさん、こんにちは。私は農業科職員の德持です。
 この時期、お歳暮で送られてきたみかんや庭先に植えてある八朔(はっさく)が食べきれずに困っていませんか?腐らせる前になんとかしたいですよね。

 そこで、私は土日の暇つぶしを兼ねてよく「ジャム作り」をします。基本的な配合比率と火を止めるタイミングさえ間違えなければ(正確には遅くならなければ)大丈夫です。ぜひ自家製のおいしいジャムを作ってみてください。
 みかんに限らず、季節によってはイチゴ、キーウィ、リンゴなどなど試してみてはいかがでしょうか?

『はっさくジャムまたはみかんジャム』
〇用意するもの
 はっさく、上白糖、レモン果汁(卓上レモン果汁可)、煮沸したジャム瓶

<つくりかた>
 ①はっさくの食べ方同様にむき、薄皮もむいて中身(さじょうといいます)だけを量ります。            (こっちの状態)

                         
 ②その重さに対し50%の砂糖を用意します。同様に5%のレモン果汁を用意します。

 ③なべにはっさくを入れ、砂糖の1/3量をまぶして5~10分待ちます。水分が出てきます。(まだ火はつけません)
  出てきた水分だけでは不安な方は水を加えてもかまいません。

 ④火を入れ、さじょうをつぶすように混ぜます。

 ⑤10分程度混ぜたら、残っている砂糖の半分を入れ、さらに10分程度加熱しながら混ぜます。

 ⑥残っている砂糖を全部入れ、10分程度加熱しながら混ぜます。

 ⑦最後にレモン果汁を入れ、さらに加熱します。

 ⑧時折少量すくい取り、氷で冷やしたスプーンに乗せ、冷えたら傾けて粘りの具合を確かめます。少しトロっとしたくらいで十分です。
  まだ、まだ、と我慢して煮詰めると、完成したジャムはスプーンが刺さらなくなるほど固くなりますよ。(飴みたいに)

 ⑨煮沸消毒した後の温かめのジャム瓶などにほぼ満杯に入れ、ふたをしたらひっくり返します。(ふたの内側を熱滅菌するためです)

 ⑩やや温かめの水に入れ、冷まします。(なるべく早く常温まで冷やしたほうが色焼けしません)

 ⑪防腐剤等は入れないので、ご自分の判断でなるべく早く使い切ってください。

※同様な作り方でイチゴ等もできます。ポイントは砂糖を小分けにして入れることです。これにより、粒の大きいジャム(プレザーブタイプ)でも色抜けしないできれいな色に仕上がります。


※マーマレードにするには、少々面倒ですが皮を数回茹でなければなりません。そうしないと苦くて苦くて食べられません。

 ①はっさくを剥くときに包丁などで切れ目を入れ、皮を4つに分ける。
  皮の量は使ったはっさくの半分以下で(5個使ったら皮は2個分くらいまで)

 ②きれいな湯で10分程度茹で、茹で汁を捨てる。これを3回程度行う。

 ③皮の内側にある白い綿の部分を大き目のスプーンで削り取る。
   (これが苦味原因のNO.1です。)

 ④好みの長さで薄切りする。

 ⑤はっさくの中身と一緒に計量し、他の材料分量を計算する。

 ⑥<つくりかた>の③からを行う。できあがり。

甘いと感じる方は砂糖を40%とか調整してください。


   皮の剥き方           白い綿を取った状態

   皮を刻んだ状態          ジャム瓶の煮沸

(文責 德持豊志)