日誌

海洋科2年国内長期航海 4日目

2021年6月16日 10時05分
2年生


 6月15日(火)正午位置 N 29°-46.7′ E 130°-40.8′

 今日も相変わらず太平洋のうねりに加え、昼間は風が吹いて白波が立ち、若鳥丸は揺れていました。しかし、出港して
から3日目となり、昨日まで船酔いで廊下に座り込んでいた生徒が「船に慣れたみたいです。平気になりました。」と言
っていました。1年次の下関航海が無かったこともあり、これまでは指導教官が色々なことを手とり足とりしてあげてい
る状態でしたが、船酔いをある程度克服してくると自分達で積極的に動けるようになると思っています。これからが実習
の本番になるのではないでしょうか。
 20時頃には奄美大島に着き錨泊をしました。船の揺れもおさまり、さらに電波もつながるようになったことで生徒の
笑顔が格段に増えました。明日のジギング実習では大物を釣った生徒の笑顔が見たいと思います。

 
         朝の体操                    朝のデッキウォッシュ
 
          食事当番                      本日の朝食
 
        課題の学習                     旗の揚げ方を学ぶ

海洋科2年生国内長期航海 3日目

2021年6月15日 12時13分
2年生


  6月14日(月) 正午位置  N 33°-48.6′E 131°-25.6′

  今日は関門海峡を通過し、航路学習を行いました。船長コースの生徒は三等航海士から航路における水先人の仕事や船舶が
掲げる標識旗について説明を受けていました。船橋では船長の指揮のもと、生徒が舵を握って緊張しながらも指示通りの針路を
航行できるように操縦(操舵)していました。波は穏やかで気温も涼しく、航路学習にはもってこいの天候の中、たいへん充実した学習に
なりました。
  午後からは甲板長による旗の掲揚のしかた、結索、消火器についての実習をしました。結索は今後も色々な実習で使うので、
しっかり身に付けてもらいたいものです。夕方には豊後水道を通過して、次第に太平洋のうねりが強くなり、7~8名の生徒が船酔い
に苦しみました。船酔いに気持ちで負けないように声をかけました。
 
          関門海峡航路学習                         関門海峡において操舵実習   
 
        門司を背景に記念写真                            関門大橋を通過
 
          甲板長による結索実習                             消火器訓練

海洋科2年国内長期航海 2日目

2021年6月14日 10時11分
2年生


 6月13日(日) 正午位置 35°-31.6′  E133°-19.7′

 本日は出港式にたくさんの先生方、保護者の方にご参加いただきまして本当にありがとうございました。私はたくさんの
出港式を経験してきましたが、今日の出港式は今まで以上に心にぐっときました。若鳥丸が離岸した後も、いつまでも岸壁
から見送られていたのが印象的でしたし、目に涙を浮かべていた生徒がこれまで以上に多かったように感じました。今日の
思いをこれからの航海の原動力にしていきたいです。
 海況の方はとても凪で、快適なスタートとなりました。船酔いになる生徒も全くおらず、食事を完食する生徒がほとんどです。
航海初日にこんなに食事が食べられることは記憶にありません。おかわりをする生徒も多く見られます。長い航海なので、
しっかり食事を摂って体調を整え、元気に乗り切ってくれることを期待しています。

 
        盛大な出港式                   救命筏での脱出説明
 
       退船時に使用する梯子                 昼食のパスタ完食
 
         見張りの実習                    前方に船を発見

海洋科2年国内長期航海 1日目

2021年6月14日 08時02分

 6月12日(土)正午位置     SAKAI-KOU

 本日から新しい航海実習がスタートしました。約2年前から計画し、生徒の乗船履歴を従来の1ヶ月から2ヶ月にすることを目的に、大幅な航海計画の変更を行いました。当初は那覇、神戸、東京、函館といった大きな都市へ寄港して、企業見学や観光などをする予定でしたが、新型コロナの影響で寄港地を奄美大島や佐渡島などの離島を含めた感染リスクの少ない場所に変更することになりました。色々な行事が中止になった昨年の事を考えると、準備してきたことが実施できるということに、心から感謝したいです。
 また、心配していた新型コロナウィルスの簡易検査では、唾液が中々出なくて苦労している生徒もいましたが、無事に実習生および教員が全員陰性となりました。これで心おきなく船での実習に集中することができそうです。明日は雨予報ですが、海は凪になりそうです。初めての航海実習が、良い出港となることを祈っています。


        食事当番の仕事①


    食事当番の仕事② 盛り付け


          簡易検査


    簡易検査 (なかなか唾液が出ません)


          簡易検査キッド


   船長講義 (明日からの実習に備えての心構え)

海洋科1年生下関航海 4日目

2021年5月17日 10時00分
1年生

 正午位置     SAKAI-KOU

航海実習最終日、過ぎてしまえばあっと言う間の4日間でしたが海洋科1年生にとっては、全てが初めてばかりの充実した4日間であったと思います。初日のうねりで船酔いし苦しんだ経験もですが、何より新たな仲間と協力し合いながら過ごしたことが何より大きかったと感じています。高校という新たな生活環境で新たな仲間と過ごすことはとてもエネルギーが必要なことだと思います。生徒たちはその中で少しずつではありますが色々な事を学び取ってくれたと感じています。また、病気や怪我などもなく無事にこの乗船実習が終われることに感謝します。この経験を糧に次年度の乗船実習を頑張ってもらいたいと思い筆を置かせていただきます。
                       指導教官兼担任 澤野道博

海洋科1年生下関航海 3日目

2021年5月17日 09時33分
1年生

 正午位置     34°- 21.8N     130°- 48.2E

 航海実習3日目、週末の天気予報では雨でしたが晴れ間の見える清々しい朝を迎えることができました。起床後に食事当番以外の生徒は、岸壁に集合し体操・筋トレ・ランニングを行い体を動かしました。生徒たちは久々のランニングで体が鈍っていたのか少し苦しそうでしたが、楽しみながら一生懸命走ることができました。午前9時に下関を出港し、班ごとに当直業務に入り船舶の運航について学びます。今日は船酔いする者もなく、航海当直と機関当直の学習を行いました。初日は多くの生徒が船酔いのため、まともに当直業務を行えませんでしたが、今日は皆真剣に取組むことができました。航海当直では、実際に舵を握らせていただき針路変更などの方法や航海計器の使用方法及び見張りについて実習しました。機関当直では、川合先生が機関室内部配置の説明や各種設備の役割について細かく解説していただきました。海洋科は2年次より類型ごとに分かれて選択科目を履修するため、類型決定の重要な判断材料になりました。明日はいよいよ最終日今夜は釣り実習となります。こうご期待!

       朝の筋トレ風景

     緊張しながら舵を取っています


機関室には多くの設備が詰まっています。がんばるぞ~!

海洋科1年生下関航海 2日目

2021年5月14日 11時44分
1年生

 正午位置    KANMON-SIMONOSEKI

 航海実習2日目、昨日美保関灯台をぬけ西に針路を向けてから揺れも治まり、生徒たちも船酔いから回復してきました。今朝の時点で軽い船酔いが5名ですが、朝食は全員が食することが出来ましたのでご安心ください。初めての船内生活で疲れたのか昨晩は皆静かに過ごすことができ、起床も時間を守ることが出来ました。今日は8時から航路学習を行い、航路に設置してある浮標や導灯などの役割について説明をしました。皆静かに説明を聞き、行き交う船舶の航法やケミカル船・セメント船など普段ではあまり見ることのない船舶を見ることができた貴重な体験学習でした。入港作業も初体験でしたので、若鳥丸が着岸する様子を間近に見て生徒たちは「ピッタリ着けて、すげー!」など感心していました。9時45分からは2班に分かれて航海計器や機関室の学習を行いました。二等航海士や三等機関士から船舶に関する設備を説明していただき、生徒たちも真剣に学習し、船舶について興味や関心を深めることができました。午後からは、港内に係留している船舶や施設を遠目からですが見学しました。ケミカル船や関釜フェリー、捕鯨船などを見ることができ、貴重な体験ができました。明日もお楽しみに!

    船橋で航海計器について学習中!

    二等航海士から説明を受けています

      機関制御室での説明風景

     やっと陸に上がれるぞ~(^^)

海洋科1年下関航海実習 1日目

2021年5月13日 11時20分
1年生

正午位置      SAKAI-KOU

 航海実習1日目、いよいよ海洋科1年生初めての乗船実習が始まりました。今年も新型コロナウイルスのため例年と異なった実習形態で実施しますが、何よりもこの日を迎えられたことが生徒一同、嬉しく感じています。下関での企業見学や水族館での学習を例年行っていましたが、新型コロナウイルス感染症感染防止対策のため中止としました。今年の1年生は、例年に無く元気な生徒が多いため、出港前日などはテンションが上がりすぎてしまい授業が騒がしくなっておりましたが、今朝のミーティングで実習は陸上よりも危険を伴うことが多いため、普段よりも強く注意喚起させていただきました。その甲斐もあったのか、乗船式から出港まできちんとした態度で頑張ることが出来ました。出港後一文字防波堤を過ぎた所から、うねりがあったため生徒たちのテンションも急上昇!しかし、そのテンションも5分と持たずに急降下したことは言うまでもありません。15時からの操練(緊急時の避難訓練)では、多くの生徒が船酔いを体験しました。夕食が全く取れない生徒はいませんでしたのでご安心ください。19時のミーティング時にはうねりも穏やかになり、多くの生徒は船酔いが回復しました。現在、体調不良者0名、船酔い者4名です。明日からの報告を楽しみにして下さい。


        食事当番の作業です

       昼食の親子丼おいしー

    お見送りありがとうございました

        航海当直の一場面

海洋科2年生航海実習 23日目

2020年11月11日 08時55分
2年生

 緯度 N35°-31.6′ 経度 E133°-14.9′(境港)

 普段通り午前6時に起床点呼、船内消毒を終えました。朝食後にシーツ類の回収を終え、入港スタンバイの放送でデッキに上がり、見慣れた風景にやっと帰れると漏らした実習生は1人ではなかったと思います。若鳥丸入港を出迎えてくださった校長先生を始め海洋科の先生方、休日にもかかわらずありがとうございました。お礼の挨拶をした後に、船内清掃を行いました。普段以上に丁寧に掃除をしてくれて、とても感心しました。昼食は大盛りのたらこパスタ、これで若鳥丸の最後の食事になる実習生もいます。

 午後1時過ぎ、実習生が使用した部屋点検を行い、物品の有無や清掃状態を確認し、合格しなければなりません。何度かやり直しをした部屋もありましたが、時間内に終え、午後2時に予定通り下船式を行いました。実習生代表挨拶は今航海とてもよく頑張った実習生の1人で、堂々と挨拶をしてくれました。。彼だけでなく1人1人の良いところや成長を感じることができる航海でした。


 


海洋科2年生航海実習 22日目

2020年11月8日 11時55分

       正午位置 緯度 N35°-33.4´  経度 E133°-27.7´

 今日は昨日と違う漁場で釣り実習を行いました。開始早々にルアーでホウボウの42cmが釣れ、幸先の良いスタートが切れたと思ったのですが、エサ釣りで小さなアオハタが釣れたのみで、魚からの反応がありません。ここでは釣れないという雰囲気が漂い始めた頃、エサ釣りでマダイ29cmが上がりました。そこらかコンスタントにエサ釣りとルアーの両方でマダイが上がり、37cmを筆頭に30cm前後が12匹上がりました。他には39cmのキジハタや午後からはウマヅラハギが餌釣りでよく上がりました。この2日間の釣り実習でたくさんのお土産ができました。
 今日の夕食はとっても豪華で、しかも実習生がスポンジケーキにクリームやフルーツを盛り付けして作ったケーキを食べました。船内でケーキが食べられるとは思いませんでした。甘いものが食べられて幸せな気分になれました。
 明日は航海実習23日目となり、実習生全員下船する日になります。


          マダイ


          マダイ


         ウマヅラハギ



         海鳥との戯れ


ケーキ作り(生クリームをしっかり塗っています)


       甘いものはうれしい!!