令和二年度がスタートして一ヶ月あまり、感染予防に気を遣い、不安を抱えての毎日ですが、生徒も教職員も、今やるべきことは何かを考え、できる方法を工夫し、精一杯取り組んでいます。
体験的な活動を重視し、地域資源を最大限に活用しながら教育活動を創り上げてきた本校にとって、人との交流を止められることの影響は大きいのですが、新たな視点で取り組む好機でもあると感じています。
生徒心得の中に、「自ら考え、最善(ベスト)を尽くそう」とあります。
今、世の中はどんな状況なのかをよく知り、自分の取るべき行動をしっかりと考える、自分なりによりよく生活しようとする、「自ら考え、最善(ベスト)をつくす」ことができる生徒であり、それを支えられる教職員でありたいと思います。
琴の浦高等特別支援学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。
新型コロナウィルスの感染拡大が続く中での新年度スタートとなりましたが、教職員一同、気持ちを新たにスタートを切ったところです。
先の見えない不安や困難の中ですが、こんな時こそよりよく生きていける力を持った生徒に育てたいと強く感じています。私たち教職員が、生徒たちにつけるべき力は何か、生徒たちのために何ができるのかを見失わないように、しっかりと考えながら進んでいきたいと思っています。
昨年度も、皆さまのご協力を頂きながら様々な教育活動に取り組むことができました。たくさんのお声かけもいただき、感謝の気持ちで一杯です。
本校の教育目標である「働くことを通した社会参加・社会貢献」は、多くの理解者、協力者とともに教育が行われ、社会と繋がることで達成できると考えています。
本年度も、入学したい、入学して良かったと思われる学校、琴の浦から雇いたいと言っていただける学校、地域のみなさまに愛される学校を目指し、魅力的な学校づくりをしていきたいと考えています。引き続き、よろしくお願いします。
令和2年4月1日
琴の浦高等特別支援学校
校長 中谷 由美
来賓や在校生の出席がない卒業式になりました。
たくさんの方に支えていただいて今日の日があることに感謝申し上げます。
卒業式 式辞
卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。そして、保護者の皆様、お子様の御卒業、誠におめでとうございます。
新たな生活への一歩を踏み出す大きな節目の日でありますが、今年は、臨時休校中の卒業式ということになってしまいました。在校生や来賓の皆様に出席していただけないということは本当に残念ですが、後輩たち、お世話になった関係者の方、たくさんの方が、皆さんの卒業を祝福してくださっています。たくさんの人の温かい気持ちがあってこの卒業式が行われるということに感謝し、そして、忘れないでほしいと思います。
保護者の皆様には、このような形での式の開催について御協力いただきありがとうございます。お子様の養育に心を尽くされ、今日の卒業の日を迎えられ、喜びもひとしおと存じます。本校入学から三年間、学校の取組への深い理解と強い連携のもとに教育ができましたことに重ねてお礼を申し上げます。
卒業生の皆さんに卒業証書を手渡しながら、堂々とした自信に満ちたその姿に、改めて一人一人の成長を感じました。
五期生として入学し、上級生の姿を目標に頑張っていた皆さんが、やがて、しっかりと後輩をリードできる力をつけ、そして社会へ踏み出す力をつけて今日のこの日を迎えることができたことを、本当にうれしく思います。
日々の学習はもちろんのこと、生徒会活動や部活動、寄宿舎の生活など、考え行動し挑戦し続けてきた三年間、本当によくがんばりました。時には、思うようにならないこと、くじけそうになる姿もありましたが、その度に、この学校で学ぶ目的を思い出し、社会て働くこと、自立することを目指すのだという強い意志で、粘り強く取り組んできたと感じています。
本校で身につけた「働く力」、「生活する力」、そして「生きる力」に自信を持ち、その力を大いに発揮してください。新たな場で活躍し頼りにされる人材に、皆さんなら、きっとなれると期待しています。
卒業するみなさんには、今一度、琴の浦の五つのスローガンを思い出してほしいと思います。
「素直な心で、真摯に学ぼう」
「自ら考え、最善(ベスト)を尽くそう」
「切磋琢磨し、力を伸ばそう」
「友情を育み、絆を深めよう」
「理想を持って、未来を拓こう」
社会人となっても、大切にしてほしいことだと思っています。
特に、大人の社会に入っていく皆さんには、まず大切にしてほしいのは「素直な気持ちを持つこと」。素直な気持ちで人と接すること、人の言葉を受け入れること、そういう姿勢は人間関係をスムーズにし、結果として自分を成長させることができます。
そして、それぞれの進路先でベストを尽くすこと。働き始めると、現場実習とは違う厳しさやつらさがあり、思っていたのとは違うと感じることもあるかもしれません。そんなときでも、まず、そこでやれるだけのことをやってほしいのです。頑張っている姿は必ず誰かが見ていてくれ評価してくれます。そのことが次の道へとつながるはずです。
素直な気持ちを持つこと、ベストを尽くすこと、ぜひ、心に留めて、次の目標に向かって挑戦し続けてください。皆さんなら必ずできると信じています。
最後に、卒業生の皆さんが新しい世界で、よい人間関係を築き、充実した人生を歩まれますよう心からお祈りし、式辞といたします。
令和二年三月四日
鳥取県立琴の浦高等特別支援学校
校長 中 谷 由 美
新しい年を迎え、
今年の目標は・・・、挑戦したいことは・・・、と考えた人も多いと思います。
初詣で無病息災を願う、新年の抱負で決意を新たにする、
こうありたい、こうなりたい、こうしたい・・・と、
新年を迎える節目に、将来を考え、自分の思いを確認することを
私たちは大切にしてきました。
夢や理想、目標をもつことができるから、
前向きな気持ちが生まれ、
努力しようという気持ちになり、
そして、成長することができるのでしょう。
あなたはどんな夢を描いていますか?
誰よりも練習することが自信につながる
うまくいかない時こそあきらめずに最低限のことを続ける
~川中香織里さんの講演から
毎日のコツコツと続けること、
小さな積み重ねがやがて大きな力になること、
近道はないということでしょう。
自分が積み重ねるべきことは何かを確認し、着実に積み上げていきましょう。
自分との約束を守る
決めたことを実行する、
自分との約束を守るということです。
自分との約束が守れると自信がつきます。
自分との約束が守れる人は、人からも信頼されます。
できると思って行動する。
できることを積み重ねる。
なりたい自分をイメージして行動あるのみです。
振り返りは
未来の自分へのメッセージ
振り返りは、(Y)やったこと→(W)わかったこと→(T)次にやること
次にやることを考える
どうやったらできるか考えて、やることを決める
そして、決めたことは実行しよう
各クラス、ステージ発表の準備にも熱が入ってきました。
今年のスローガンは
「今こそ一つになろう!琴の浦!!」
友情を育み、絆を深めよう
仲間を大切にしていますか?
学校祭に向けて、クラスで、生徒会で、有志で、
ともに活動し、お互いを知るチャンスです。
気の合う人、合わない人、いろいろあっても、
人の意見に耳を傾け、相手を大切にし、尊重する気持ちを持つ。
良い人間関係を作るのは、あなた自身です。
4月から4か月、1年の3分の1が終わりました。
生徒のみなさんの成長を感じられる姿がたくさん見られました。
たくさんの来校者の方から、挨拶が良い、元気がある、活気がある、いきいきしている、掃除が行き届いている・・・と褒めていただきました。
日々の積み重ねを評価していただいと思います。
目的意識をもって取り組んでいることが伝わってきた、と言ってくださった方もありました。
なんのためにやるのか、なんのためにここにいるのか、意識できているからこそ成長できるのかもしれません。
誰かに言われてするのと、自分で考えてするのには大きな違いがあります。
明日から夏休み、誰かに言われてする生活ではなく、自分で考えてする生活を。
夏休みに大きく成長することを期待します。