行事報告
11月4日(火)社会人講師をお招きし、三味線の特別授業を実施しました。


講師による三味線の演奏鑑賞
生徒たちは、普段聴き慣れない三味線の深く美しい音色を、静かに耳で観察しながら聴き入りました。特に、講師による「さくら」の演奏は生徒たちの心をつかみました。

三味線の実技指導

生徒たちは二人一組で協力して演奏に挑戦
一人がバチを持って弦を弾き、もう一人が左手で糸を押さえるという役割分担で、生徒たちは協力しながら一つの曲を奏でました。講師の先生は、生徒一人ひとりの様子を見ながら、手取り足取り丁寧に指導してくださいました。また、生徒たちがスムーズに演奏できるよう、特別に工夫された楽譜が用意されており、日本の伝統楽器を身近に感じる大変貴重な時間となりました。

全員で心を一つに合奏
授業の最後は、全員で合奏を行いました。協力して学んだ成果を発揮し、伝統音楽の奥深さと楽しさを体感して、特別授業は終わりました。
機械科
10月31日(金)機械科3年生が、11月3日(月)に倉吉総合産業高校で開催される「マイコンカーラリー鳥取県大会」に向けて、放課後、最終調整を行いました。大会本番が目前に迫る中、生徒は、自作のマイコンカーを真剣な表情で確認していました。難しいコースであるクランクカーブやレーンチェンジなど、感覚が微妙な調整が必要な課題を集中的に練習していました。


クランクカーブの走行

右ハーフライン読み取り

右レーンチェンジ

カーブを走行
このマイコンカーラリーは、決められたコースをマイコン制御の車が自律走行し、3回走行したうちのベストタイムで順位を競います。マイコンカーには高度な技術が求められるAクラス(Advanced Class)と、基本的な技術を競うBクラス(Basic Class)とカメラでコースを読み取るCクラス(Camera Class)があり、本校からは、難易度の高いAクラスに出場する予定です。
練習の成果を発揮し、大会で素晴らしい走りを見せてくれることを期待します。
本校の機械科では、生徒たちが自ら手を動かし、設計から製作といった、ものづくりの楽しさを体験することが出来ます。
食品・ビジネス科
食品・ビジネス科
福祉科
10月31日(金)福祉科3年生が、授業の一環としてあがりみち保育園の園児たちを招き、交流会を行いました。生徒たちが趣向を凝らして準備した「学校探検クイズ」を通じ、園児たちは学校の専門的な学びを体験しながら、楽しくすごしました。
交流会は、福祉科3年生の「レクリエーション実習」の授業として行われました。生徒たちは事前に綿密な準備を進め、この日は学校内の専門学科(海洋科、食品・ビジネス科、機械科、電気電子科、福祉科)に加え、図書室、ボクシング場、校長室を巡る学校探検を企画しました。


生徒たちは、探検のための学校の地図や解答用紙も手作りし、探検をサポート。

お姉さんが注意事項などの説明


機械科では「赤い車は何台あるか」や「どれが重いか」といった、ものづくりに関わる興味を引く問題が、ハロウィンの装飾の中に隠されていました。

電気電子科では「何が電気を通すか」を実験形式で出題。

福祉科の介護実習室では「ベットの数」を数える問題。

中庭に植えられた「はるかのひまわり」については、「活動が始まって何年目でしょうか」と、命の尊さを伝える活動への理解を促す問いもありました。
各科の特色を活かした手作りのクイズがよく出来ていました。園児たちは、グループで協力しながら、高校生のお兄さん、お姉さんと一緒にクイズに挑戦し、校内の様々な場所を回りました。

生徒作成の金メダルと銀メダル

生徒作成のおりがみの一部

最後に全員が集まって答え合わせが行われ、生徒たちが手作りした金メダルと銀メダルが授与されました。メダルがもらえずに悔し涙を流す園児もいましたが、生徒たちは優しく声をかけ、交流を深めました。また、折り紙で作ったハロウィンのカボチャやお化けなども園児にプレゼントされ、園児たちは終始、笑顔で交流を楽しんでいました。
交流後、生徒からは「楽しかった」「子供たちから元気をもらった」と喜びの声があがりました。
お互いに笑顔があふれる時間となりました。
10月29日(水)ルワンダのJRCメンバーと国際交流を実施
本校にて、JRC(青少年赤十字)の国際交流プログラムの一環として、ルワンダの学生2名を迎え、交流会を実施しました。これは、ルワンダの学生が10月25日から30日まで鳥取県に滞在する中で行われたものです。本校生徒とルワンダの学生は活発に交流しました。特に、体育の授業では、バレーボールを通じてスポーツ交流を楽しみました。

WelcomeボードはJRCの集まりの時に西部地区の生徒たちが作成したものです



スポーツ交流(バレーボール)
来校した2名の学生は、それぞれ熱心にJRC活動に取り組んでいます。JRCの活動を通じて培った奉仕とリーダーシップの精神を持ち、国際交流に高い意欲を示していました。日本の教育や社会に関心があり、将来を見据えた学習意欲があります。
ルワンダの学生は、本校訪問の他にも、鳥取看護大学訪問や、岩美西小学校での給食体験など、県内各地で様々な活動を通じて日本文化や日本の赤十字活動について学んでいます。
鳥取県での交流を終えた2名の学生は、10月30日から東京へ移動し、JRCナショナルミーティングに参加する予定です。この会議では、気候変動や海面上昇といった地球規模の課題について話し合われます。この国際交流を通じて、本校生徒は国際的な視野を広げ、JRCの理念である「健康・安全、奉仕、国際理解・親善」について改めて考える貴重な機会となりました。
海洋科
海洋科1年生が遊漁船業について学びました
海洋1年生の7名は、遊漁船について学ぶために、遊漁船「JOY FISHER」に乗船しました。
参加した生徒は、船長さんの乗船者に対する安全管理や釣りへのアドバイスなど、細やかな気遣いに対して感動していました。
開始早々に釣れた立派なアオハタ
こちらも定番のアオハタ
この日の最大サイズのブリです!!
計測すると80センチもありました!!
充実の表情で境港公共マリーナに帰港
その他にもスマガツオ、マダイ、レンコダイなど多くの魚種が釣れて秋の日本海らしい釣果となりました。海洋科1年生には熱心な釣り好きが多いので、遊漁船の仕事にも興味を持ってくれると嬉しいです。
海洋科では、今後も地域の海洋関連企業と連携して魅力的な実習を計画していきます!!
機械科
10月29日(水)ものづくりを担う人材育成を目的に、本校機械科の生徒を対象とした「旋盤の熟練技術 技能講習」が開催されました。工作機械の熟練技術を持つ社会人講師を招き、生徒たちの技術水準向上を目指しました。機械科の3年生2名、2年生5名の計7名、紺本様を講師に迎え、素材を回転させて加工する工作機械の基本である旋盤技術を学びました。

作業前に、加工の工程と手順についてわかりやすく説明される
生徒たちは真剣な表情でした

実技指導では、旋盤のダイヤルゲージ を用いた精密な調整方法について解説がありました

講師からのアドバイスをもらう生徒

講師自らが旋盤を操作し、プロの技術の「見本」 を実演

刃物の当て方、ハンドルの回し方など、熟練者ならではの微妙な感覚を生徒たちは教わりました。生徒から「すごくわかりやすく教えてくださる。特に、プロの操作を間近で見られたのが良かった」という感想を聞きました。
機械科の実習テーマでもある旋盤の熟練技術を直接学ぶことで、生徒たちは将来「ものづくり」に従事する上で必要な、より高度で実践的な技術を身につけるいい機会となりました。
10月29日(水)本校にて、3年生を対象とした「人権教育講演会」が開催されました。男女共同参画センター「よりん彩」より、澤田様を講師にお招きし、「男女共同参画やジェンダー平等について」ご講演いただきました。講演では、LGB T Q Aなど、性の多様性についての基本的な知識を学びました。澤田様は、「人間は多様であり、性も多様である」というメッセージを強調され、生徒に対し次の三つのポイントを提示されました。
1 見方を変える:
LGBTもシスジェンダーや異性愛者といったマジョリティも、同じく自然で多様な性の一つであると捉えること。
2 社会的に考える:
性自認や性的指向は社会的なものであり、マジョリティとマイノリティの社会状況の違いを考えること。
3 行動へつなげる:
「みんなそれぞれでいい」で終わるのではなく、社会を変えるために具体的な行動へつなげること。


男女共同参画について

『女』『男』と聞いて、思い浮かぶ言葉

ワークシートに記入

マイノリティを理解し支援する「味方(アライAlly)」になろう

性の多様性を普遍的な人権問題として捉える

誰もが社会をつくる当事者
「態度や行動は変えられる」という言葉のとおり、私たち一人ひとりの行動が、誰もが生きやすい社会をつくっていきます。今回の学びを活かし、誰もが尊重される学校、そして社会を一緒につくっていきたいと思います。
食品・ビジネス科
10月30日(木)、境夢みなとターミナルに寄港するダイヤモンドプリンセス号のお客様へ「英語でおもてなし」を行うため、境港市立第一中学校の生徒の皆さんがウェルカムボードを作成してくださいました。当日は高校生がこのウェルカムボードを持参してダイヤモンドプリンセス号のお客様をおもてなしします。境港市立第一中学校の生徒の皆さん、ありがとうございました。



10月24日(金)~26(日)までの3日間、島根県の三瓶山一帯で「中国高等学校登山大会」が開催されました。


登山行動と並行して審査が行われるのが、キャンプの技術です。選手たちは、指定された場所で、協力してテントを設営しました。本校のテントの設営審査は5点満点中5点と高評価をもらいました。

夕食の時間は、チームの絆を深める大切な瞬間です。この日のメニューは、スープパスタ。本校の生活技術(炊事)は5点満点中5点と高評価をもらいました。

登山スタートの様子
登山初日の朝は、あいにくの曇り空からのスタートとなりました。選手たちは緊張した面持ちながらも、登山行動に向けて出発していきました。本大会は、体力や登山技術に加え、登山計画の作成、読図技術、生活技術、そしてチームワークなど、総合的な力が試される大会です。三瓶山の自然の中で、生徒たちは互いに助け合い、3日間の行程を安全に終えました。この経験は、今後の山岳部での活動、そして彼らの人生においても大きな財産となしました。参加された高校生の皆さん、大変お疲れ様でした。
食品・ビジネス科
台中市の高級スーパー裕毛屋(毎年鳥取県物産展を開催)において研修を実施中です。6日間の日程で、裕毛屋のセントラルキッチンでの業務体験、裕毛屋店舗で開催される「鳥取県物産展」での販売実習を通じて、海外での食品小売業に関する理解を深め、将来の食パラダイス鳥取県の担い手として必要な知識や経験を身につけます。



福祉科
10月22日(水)福祉科3年生の生活支援技術の授業で、介護労働安定センターの講師による福祉機器体験を実施しました。福祉科3年生を対象に、この度、公益財団法人介護労働安定センター鳥取支部のご協力のもと、介護福祉機器と介護ロボットの出張体験展示を交えた社会人講師の授業が行われました。



移乗サポートロボットの体験

ロボットアシストウォーカーの体験(上り坂)

ロボットアシストウォーカーの体験(下り坂)

コミュニケーションロボット「だいちゃん」と会話
今回の授業は、生徒たちが、将来の介護現場におけるテクノロジーの役割を深く理解し、利用者一人ひとりに寄り添った質の高い介護を実現するための視点を養う貴重な学びとなりました。生徒たちは、卒業後、地域の福祉を支える担い手として、今回の学びを活かしていくことが期待されます。
本校では、福祉に関する専門知識・技術を習得し、幅広く社会に貢献できる人材育成を目指しています。介護コースの生徒は、卒業時に介護福祉士国家試験受験資格を取得でき、高い合格実績を誇ります。卒業後の進路として、地域の福祉施設への就職や、さらなる専門資格取得を目指す生徒たちが、最新技術に触れる貴重な機会となりました。
行事報告
10月22日(水)本校にて1年生を対象とした「人権教育講演会」が開催されました。
講師には、メディカルフィットネスセンターCHAXの石丸様をお招きし、「障がいのある人がスポーツをする意義とパラスポーツの可能性」と題してご講演いただきました。


ふだんの くらしを しあわせに

障がい者におけるスポーツの重要性

失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ

あなたならどうする

車いすの説明

バリアフリーについて
講演の中で石丸様は、「ふくしは、幸せを求める、サポートするもの」であり、「何を幸せと感じるかは個人差がある」と言われました。そして、「やりたいことがやれない」状態を解消し、「ふだんのくらしをしあわせに」、つまり普段の暮らしを実現することが重要であると語られました。
特に障がい者におけるスポーツの重要性については、「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」という言葉を引用し、自分に残されたものを最大限に生かすことの大切さを伝えられました。
最後に、人生には辛いことがあるが、自分の最大限の努力をして頑張ること、そして「ふつうの幸せに感謝し、振り返りをする」ことの重要性を生徒たちに伝え、講演を締めくくられました。
今回の講演会は、生徒たちが人権、特に障がい者に対する理解を深め、日常生活における「公平」や「思いやり」のある行動について考える貴重な機会となりました。