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日誌

2年生 イカ釣り航海 9/9のようす

2019年9月10日 15時08分


 海洋科2年生 イカ釣り航海 3日目

 正午位置:N35°-42.0′ E133°-25.1′ 風向:NE 風力:1 天気:bc 気圧:1010.5 気温:29.3 水温:28.1

 今日も朝(起床したのは昼前)から穏やかな海況(ベタ凪)です。昨晩はイカ釣り初日と言うことで生徒たちは、昼夜逆転の生活にも戸惑いながら頑張っています。昨日の釣果は、あまり良くありませんでした。原因としては、潮の流れが速いことが最大の要因だったようです。深夜0時を過ぎる頃には、周囲にいた漁船もほとんどがいなくなり、どの船も漁獲が上がらない状況だったことがわかります。また、一部雨雲があり時折強い雨が降ることもありました。本日の実習は、13時より昨日漁獲したイカで解剖実験をしました。イカをさばいたこともある生徒も数名いますが、皆イカの解剖は初めてで特殊な形をした口や意外と知られていないエラについて興味深く観察しながら取組んでいました。また、6次産業の取組の一つとして近年、漁業者が漁獲物を加工販売していることもあり、解剖で使用したイカで一夜干しと塩辛の作成手順について実験しました。初めて体験する内容なので生徒たちも真剣に取組み、皆出来上がりを楽しみにしています。ちなみに船酔い者は一人もいません。



       イカの解剖実験です

      大きいシロイカをGET!

2年生 イカ釣り航海 9/8のようす

2019年9月10日 15時00分


 海洋科2年生 イカ釣り航海 2日目

 正午位置:N35°-42.0′ E133°‐25.1′ 風向:ENE 風力:1 天気:bc 気圧:1008.8 気温:30.9 水温:27.4 

 今日も朝から快晴、清々しい朝を皆で迎えることが出来ました。無事、台風13号と15号もそれ、午前10時に駒居教頭先生をはじめとする海洋科の諸先生と保護者の方に見送られ無事出港することが出来ました。穏やかな天候のもと漁場に向かいます。本日の漁場は隠岐海峡の陸岸に近い場所です。現在、鳥取県沿岸域でケンサキイカ(シロイカ)が漁獲されているため、近場の漁場となります。例年ですと陸から離れた場所で行うことも珍しくないのですが、水産試験場からいただいた資料をもとに船長が判断されました。午後からイカ釣りについてのオリエンテーションを甲板長にしていただき、作業について確認をしました。イカは魚と異なり当たり(イカが擬餌針に掛ること)がわかりにくいことや、釣れた時の対応について説明していただきました。
 夕食後18時より準備を行いました。実習で作成した仕掛けをセットし19時から操業となりました。周辺には小型イカ釣り漁船が数多く出漁していて、若鳥丸の周辺を囲むような形で操業していました。若鳥丸の集魚灯は他船より明るくないため、周辺に漁船がいるとそちらにイカが寄って行くのでよい釣果は得られません。そのため本日の前半の釣果はイカ釣り機で1匹、手釣りで9匹という結果でした。内訳はスルメイカが2匹、ケンサキイカ7匹と多くの漁獲はありませんでしたが、生徒たちは一生懸命頑張っていました。明日以降にこうご期待?です。



     待望のシロイカが釣れました

     高級魚のチカメキントキです

2年生 イカ釣り航海 9/7のようす

2019年9月10日 14時37分

 
 海洋科2年 イカ釣り航海 1日目
 
 正午位置:SAKAI-KOU 風向:s 風力:4 天気:bc 気圧:1008.4 気温:34.1 水温:28.2

 海洋科2年生の若鳥丸第6次航海実習が始まりました。台風の影響で本実習が実施できるか心配していましたが、予定通りの乗船となりました。しかし、台風13号が通過してからの出港となるため、出港は明日になります。これも生徒たちが乗船するため、安全航海第一ですのでご了解ください。
 本日は、出港できなかったため、午後から水産試験場で開催されていた学習会に参加してきました。特別にイカの講演を職員の方にしていただき、生徒たちは興味深く聞き入り学習を深めることが出来ました。また、色々なブースも合わせて見学し、水産について学習する良い機会になりました。最後に第一鳥取丸も見学し、有意義なものとなったことを報告します。その後、防水訓練を行いましたが、私語など一切なくてきぱきと動く姿に流石2年生だと感心させられる一面を見せてくれましたので、頼もしく感じています。また、現在ケンサキイカ(シロイカ)が鳥取県の沿岸部で多く漁獲されているので明日からの漁業実習を生徒ともども楽しみにしています。


 
    イカの講演を真剣に聞いています
 
          昼食のパスタ

3年 沖縄潜水航海 7/15のようす

2019年7月16日 14時07分
3年生

令和元年7月15(月) 航海19日目
 正午位置 33-42.6´N  132°-11.8´ 
 風向:N 風力:3 天気:晴れ 気圧:1006.2
 気温:23.3  水温:20.9      風浪:穏やか

 今日は瀬戸内海を航行して2日目です。朝6時30分に揚錨して来島海峡に向けて再び航行しました。船長コースの生徒は来島海峡航路学習を行い、船橋やコンパスデッキから航路標識や潮流信号所(潮流の向きと速さを表示する陸上施設)を見学しました。この来島海峡は大型船にとっては交通の要所であるとともに、プレジャーボートにとっても魚釣りの一級ポイントです。小さな船が接近してくるので船長も気が抜けなかったと思います。
 瀬戸内海を航行中、船窓から外を見ていた生徒が「あの島の形は見たことがあります。きっとTOKIOの番組の島だと思います」と言っていました。改めて瀬戸内海の島々を眺めていると、日本海の雄大な島々に比べて、穏やかで女性的な印象を受けます。
 16時には関門航路に入り、再び船長コースは航路学習を行いました。関門航路を出て日本海に入ると揺れが少し強くなってきました。いよいよ母港が近づいてきたな、という感じがします。生徒たちは、「明日は大物を釣るぞ!!」と気合が入っています。どうか釣果に恵まれますように。 
 
生徒通路のそうじ            来島海峡航行中

3年 沖縄潜水航海 7/14のようす

2019年7月16日 13時55分
3年生

令和元年7月14(日) 航海18日目
 正午位置 34°-28.8´N  134°-33.5´ 
 風向:W 風力:1 天気:雨 気圧:1001.6
 気温:23.5  水温:23.0      風浪:穏やか
 
 沖縄での寄港地活動は雨が多かったのですが、神戸での寄港地活動は天気に恵まれました。昨夜は雨が降っていましたが今朝は雨が止み、神戸停泊中は毎朝体操とランニングを岸壁で行うことができました。
 8時35分に神戸を出港し、瀬戸内海を西へ航行しました。ベタ凪の瀬戸内海で全く揺れませんでしたが、途中で雨になり備讃瀬戸北航路を抜ける頃から視界がかなり悪くなりました。他船の動向に気を配らなければならないので、船橋はとても緊張した雰囲気でした。来島海峡は潮流が強いために通過せず、18時頃から錨泊しています。明日の朝、揚錨して7時半頃に来島海峡を通過する予定となっています。船長コースの生徒はしっかりと航路学習をしてもらいたいと思います。
 明後日は隠岐で釣り実習をしますが、夜には希望者でイカ釣りをする予定です。「各教科の課題を終えていなければイカ釣りはさせません!」と言うと、「イカ釣りをしたいから頑張ります!」と頑張っています。ミーティングでは、菅先生から、「ここまですべての日程を予定通りにこなせていることに感謝しよう」という話がありました。本当にありがたいことだと思います。色々な方に支えられてこの航海が出来ていることを忘れずに、残りの航海を頑張ってもらいたいです。
 
発電機のエアランニング(指導準備)   食事当番のようす

3年 沖縄潜水航海 7/13のようす

2019年7月16日 13時10分
3年生

令和元年7月13(土) 航海17日目
 正午位置 阪神港 神戸区 
 風向:SW 風力:1 天気:本曇り 気圧:1004.8
 気温:25.8  水温:23.6      風浪:
 
 楽しかった神戸での寄港地活動も本日が最終日となりました。8時から下船を許可、生徒たちは3~4人の班に分かれ、それぞれの目的地に旅立っていきました。近い場所でコーヒー店やショッピングモール、三ノ宮駅周辺でゆったりと過ごした班だけでなく、大阪まで遠征した班もあり、難波周辺の道頓堀や心斎橋のあたりまで出かけたそうです。心斎橋まで何をしにいったか訪ねてみると、「進学した後に働きたい企業があるので見に行きました。とても興奮しました!」と言っていました。
 また、若鳥丸の三等航海士にご尽力いただき、クルーズ客船「コンチェルト」の体験乗船をさせていただけることになりました。参加した生徒は、「高級なフルコースを食べられる客室や、プロのピアノ演奏が凄かった」と言っていました。さすがは神戸、様々な船が活躍しているなぁと感じました。
 境港帰港まであと4日、多くの生徒たちは各教科から出された課題の仕上げを行っています。さすがは3年生と言ってもらえるように、残りの航海をがんばってもらいたいです。
 
風呂掃除                夜の自由時間

3年 沖縄潜水航海 7/12のようす

2019年7月16日 12時47分

令和元年7月12(金) 航海16日目
 正午位置 阪神港 神戸区 
 風向:SSE 風力:3 天気:晴れ 気圧:1006.2
 気温:25.7  水温:23.7      風浪:穏やか
 
 今日は寄港地における研修として、明石浦漁業協同組合のセリの見学をしました。ここでは日本で一番魚を大切に扱っており、明石浦漁協の魚は、市場の競りで高い値段がつきます。境漁港では漁獲量が多いため、どちらかというと質より量で勝負といったところがあるため、県外での境港産の水産物に対する評価は高くありません。生徒たちに「美味しい魚を消費者に届ける」とはどういうことかを知ってもらいたいと思い見学先に決めました。
 明石浦漁協へは若鳥丸を下船してからJR神戸駅まで30分以上かけて歩きました。新快速という特急列車並みの早い列車に乗って移動し、生徒たちは列車の多さや速さに驚いたようで、「境線とはぜんぜん違う!!」と言っていました。明石駅から漁協までは歩いて20分程でした。途中に「魚の棚商店街」を通りましたが、さすがは明石のタコです。1匹2~3千円の値札がついていました。
 11時からセリが始まり、漁業者、セリ人、仲買人、漁協職員の真剣勝負を見ることが出来ました。大きな水槽でいかしていた魚を次々とセリにかけ、その後素早く水槽まで急いで運びます。私が特に感心したのは、漁業者が漁船から活魚のスズキを一匹ずつ網にすくって走って漁協の水槽まで運んでいたことです。傷を付けないよう、ストレスを与えないよう細心の注意を払っているように感じました。また、漁協もセリに参加しており、セリ落とした魚を職員の方が一匹ずつ丁寧に締めて血抜きをし、ワイヤーを差し込んで神経抜きをされていました。締めていた魚は、スズキ、ハモ、ハマチ、マダイなどです。海洋科ではここ数年神経締めの研究をしていますが、本日の見学はとても勉強になったと思います。境港産の魚の魚価が上がるように、見学したことを生かしてもらいたいです。
 見学を終えて神戸駅で解散し、各自で昼食を食べに出かけました。何を食べたのか生徒に聞いてみると、ハンバーガーなどを食べた生徒が多かったようです。私はせっかく神戸に来たのだからと思い、神戸中華街(南京町)にある有名店の豚饅を10個食べました。本当に美味しかったです。明日の神戸市内班別研修も充実したものになって欲しいです。
   
明石浦漁協での見学          魚の棚商店街             若鳥丸が係留している第一突堤     実習日誌の記録

3年 沖縄潜水航海のようす 7/11

2019年7月12日 12時03分

令和元年7月11(木) 航海15日目
 正午位置 34°-24.8´N   135°‐03.3´E
 風向:SSE 風力:1 天気:曇り 気圧:1008.3
 気温:22.7  水温:22.8      風浪:穏やか

 昨夜はかなりの強風が吹き、船が激しく揺れました。船首近くにある部屋では揺れも激しく、たまに「ドーン!!」という波にぶつかる音が響いてきます。生徒は「揺れが激しいから部屋に帰りたくない。アトラクションのようだ…」と生徒食堂で言っていました。揺れと音で夜中に何度も目が覚め、波の衝撃を背中で受けるためか、朝起きると肩や背中が痛かったです。本日は時化と雨のために漂流ごみの調査は中止としましたが、紀伊水道に入っていくと次第に波は穏やかになり、生徒たちは元気を取り戻しました。神戸入港では入港作業実習を行いました。機関部では、将来は船員になりたいと言っている生徒を中心にスラスターを使用するための発電機の並列運転、停泊後の主機の停止やターニングなど、海技士試験の科目「執務一般」によく出てくる内容を学びました。入港前の作業についてしっかりと学ぶことができたと思います。
 神戸には13時45分に入港し、14時45分に上陸許可としました。着岸した岸壁は第一突堤と言って三ノ宮駅や神戸中華街などの繁華街に近い場所です。中華街に行った生徒が多かったようで、「美味しい豚まんは食べれた?」と聞くと「行列が出来ていたんで食べませんでした。別の店で買いました…」と言っていました。明日は明石浦漁業協同組合に見学に行くので、魚の扱いについてしっかり学んでほしいです。
 入港前の機関実習

3年 沖縄潜水航海 7/10のようす

2019年7月11日 11時26分
3年生

令和元年7月10日(水) 航海14日目
 正午位置 30°-26.6´N   127°‐39.1´E
 風向:SSW 風力:4 天気:雨 気圧:1005.3
 気温:27.6  水温:27.7      風浪:弱い

 昨日は良い凪でしたが、今日は風が弱いものの、鹿児島県の屋久島の南側を通過したあたりから、うねりが強くなってきました。よく揺れています。夜はさらに風が強まり、強風が吹く可能性もあるようです。生徒としてはできれば時化てほしくないのが本音ですが、やはり昨年オーストラリア航海を経験していますので、「明日には神戸に入港できる」と思えば平気なのではないでしょうか。
 今日も漂流ごみの調査を実施しました。鹿児島県の南南東は今までで一番ゴミの多い海域となりました。通常は1時間に10個程度の漂流ごみを発見するのですが、この海域では40個も発見しました。陸に近いことと黒潮が関係しているように感じます。漂流ごみの調査は発見したごみの種類、大きさ、船からの距離、色などをタブレットの専用アプリに入力していきます。あまりタブレットに慣れていない私だと操作するのに時間がかかりますが、生徒は素早く打ち込み、効率が良いようです。
 明日はいよいよ神戸入港です。入港予定時刻は16時でしたが、黒潮に乗ってスピードが出ています。船橋当直をしていた生徒が、海図で神戸までの距離を求め、船速で割って到着時刻を求めたところ「11時30分」でした。4時間以上早く着きそうです。
 
漂流ごみの調査            操舵

3年 沖縄潜水航海 7/9のようす

2019年7月10日 13時52分
3年生

令和元年7月9日(火) 航海13日目
 正午位置 26°-33.1´N   127°‐39.1´E
 風向:SW 風力:3 天気:本曇り 気圧:1008.8
 気温:28.0  水温:27.0      風浪:弱い
 
 9時に那覇港を出港しました。生徒たちは「沖縄でやろうとしていたことは全部やりきった」と言っており、名残惜しさはあまり無いようです。私たちが出港する1時間前に、昨日見学でお世話になった「えひめ丸」が出港していきました。生徒たちは「えひめ丸」に手を振って見送りました。
 出港作業実習で、機関部は主機関のターニングやエアランニングなど、通常あまり関わることができない作業を体験させてもらいました。さらに減速機、軸受、船尾管など、機関室の重要な装置について若鳥丸の実物を見ながら説明をしていただきました。10月の海技士試験に向けて、しっかりと理解を深めることができたと思います。また、漂流ごみの調査を久しぶりに実施しました。日本海に比べ沖縄周辺の海域は漁具も少なく、1時間当たり4~5個しか発見することができませんでした。トビウオの非常に多い海域で、若鳥丸の船首が近づくと水面から勢いよく飛び出してきました。明日からは太平洋の漂流ごみを調査します。航海を終えた時に達成感を得るためにも、自分のやるべき仕事をしっかり果たしてほしいです。
 
機関当直のようす            漂流ごみの調査