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日誌

3年 沖縄潜水航海 7/8のようす

2019年7月10日 13時32分
3年生

令和元年7月8日(月) 航海12日目
 正午位置 那覇新港
 風向:SW 風力:4 天気:曇り 気圧:1007.5
 気温:29.0  水温:26.4      風浪:
 
 今日は班別研修です。久しぶりに晴れたものの湿度が高く、蒸し暑い一日となりました。生徒たちは国際通りまで約1時間かけて歩いて移動していました。どこで昼食を食べたかを聞いてみると、九州の有名なラーメン店が多く、「すごく美味しかった!!」という感想がたくさんありました。中にはお土産を買い過ぎたために「神戸で使うお金が残っていません」と言っている生徒もいました。思えば沖縄に来てから今日で5日目ですが、ずっと雨だったので最後に沖縄らしい気候になって良かったと思います。
 昨日から若鳥丸の近くに愛媛県の宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」が停泊しています。えひめ丸の船長のご好意で、船内を見学させていただけることになりました。本校の生徒も希望者が見学したのですが、マグロ延縄漁業の漁業設備や-60℃の冷凍装置に感心していました。以前は100kgを超える大型のメバチマグロが獲れていたそうですが、最近は大きくても60kg程で獲れにくくなっているそうです。船内を見学して印象的だったのは、学生の写真が1人ずつ大きく貼ってあり、「三級海技士合格」などの勉強の目標と、「タンカーに乗る」などの将来の目標が書かれていたことです。本校の生徒たちもこれに刺激を受けて、残りの航海で成長し、自分の夢をかなえてもらいたいと思いました。
 
那覇新港のようす(手前の若鳥丸と奥にえひめ丸) 朝の読書「朝読」に変えて、船での読書「船読」

3年沖縄潜水航海 7/7のようす

2019年7月8日 13時48分
3年生

令和元年7月7日(日) 航海11日目
 正午位置 那覇新港
 風向:SSW 風力:5 天気:雨 気圧:1004.9
 気温:28.4  水温:26.8      風浪:弱い

 今日は貸切バスで沖縄県の色々な場所を巡りました。7時に若鳥丸を降りて整列・点呼をしていると、沖縄航路の船で一等機関士をしている卒業生が声をかけてくれました。こうして船員として活躍している海洋科の卒業生が寄港地で若鳥丸を訪ねてくれるのは本当に嬉しいものです。
 若鳥丸から美ら海水族館までの移動中は、バスガイドさんから沖縄の歴史と文化、基地問題など色々な話を伺うことが出来ました。中でも印象に残ったのが、本部町の海上に多くの土砂運搬船が錨泊していたことです。辺野古埋め立てのための土砂を運搬している船が、反対運動などの影響もあって沖で待機しているようでした。基地移設のニュースはテレビでよく見ますが、実際に現場を見たり現地の人の話を聞くと、この問題がいかに複雑で難しいのかがよくわかりました。
 美ら海水族館で印象的だったのは、ちょうど水槽の掃除を数名のダイバーが行っていたことです。生徒たちも潜水実習をしてきたばかりなので興味を持ったようで、「この人BCを付けてないけど大丈夫?」とか、「ハンドシグナルで会話してみよう」と言っていました。また昨日、学校から郵送で届いた求人票を見ていたこともあり、「どうすれば水槽を掃除する仕事に就けますか?」と聞いてきた生徒もいました。「何で先生は教員になろうと思ったんですか?」と聞かれ、今まで就職の事を漠然と考えていた生徒も、将来の事を本気で考えることが出来るようになったと感じました。
 次に訪れた琉球村では、沖縄の歴史や文化について学び、伝統的な踊り「エイサー」を見学することが出来ました。可愛い水牛もいて、生徒は怖がりながら水牛を撫でていました。
 最後に「道の駅かでな」に寄って、嘉手納基地の問題について学びました。日曜日なので戦闘機の訓練はなく、じかに騒音を聞くことはありませんでしたが、米子空港が近くにある私達なら、住民の方の不安な気持ちが想像できます。今日はオーストラリア国際航海で内変のために寄港したときには知ることが出来なかった沖縄の魅力とさまざまな問題について深く知ることができた貴重な研修になったと思います。
南シナ海をバックにはい、チーズ
  
美ら海水族館 タッチプール      サンゴ礁の海            道の駅かでなにて

3年沖縄潜水航海 7/6のようす

2019年7月8日 13時39分
3年生

令和元年7月6日(土) 航海10日目
 正午位置 那覇新港
 風向:West 風力:3 天気:本曇り 気圧:1002.7
 気温:26.7  水温:26.2      風浪:

 昨日の夜は強風が吹き、風速20m/sにもなったそうです。早朝は比較的穏やかな天気でしたが、慶良間諸島を出航して那覇に近づくにつれ、次第に雨が強くなっていきました。那覇新港の岸壁に着岸する時には、地面に深い水溜りができ、海へと滝のように流れていました。フェンダー作業をしてくれた生徒はびしょ濡れになりながらもしっかりとフェンダーを船体と岸壁の間に入れ、船体が傷つくのを防いでくれました。
 また、この航海で初めて入港作業実習を行いました。これまでの航海では、入港時に実習生は右舷デッキに整列していたのですが、将来船員を目指す生徒は機関室や船橋で入港作業を体験しました。あいにくの雨で、船首での係船作業を体験することはできませんでしたが、機関部ではスラスター使用のための発電機の並列運転や、停泊後の主機を停止する要領などを学びました。乗船実習の指導教官をするようになって約10年になりますが、若鳥丸における実習内容は船で働くときに役立つ実践的なものに発展していると感じています。船員を目指す生徒が増えていることや、乗組員の方の「優秀な船員を育てたい」という思いの強さが今につながっていると思います。若鳥丸で身に付けた知識や技術を、漁船や商船でしっかりと発揮してほしいと思います。
 
発電機の並列運転切り替え       激しい雨の中で、フェンダー作業

3年沖縄潜水航海 7/5のようす

2019年7月8日 11時09分
3年生

令和元年7月5日(金) 航海9日目
 正午位置 N26°-13.8´ E127°-21.0′    沖縄県慶良間諸島
 風向:SSW 風力:5 天気:r 気圧:1004.9
 気温:28.4  水温:26.8      風浪:Sligh(弱い)
 
 今日は朝から風が強く、かなり白波が立っていました。この状態ではダイビングは難しいと考えていましたが、ダイビングボートが来てくれるころには風が落ちたため、午前中、無事に「とかしくビーチ」で潜ることができました。昨日のようにウミガメに出会うことは出来ませんでしたが、ヒラメが泳いでいるのを観察したようです。昼前からまた風が強くなり、午後のダイビング実習中止も検討されましたが、若鳥丸を島陰に移動し、「カミグー」で実習を行うことができました。昨日よりも深い場所(約12m)まで潜り、「自分の技術に自信が持てた」「とても楽しみにしていたダイビングが終わってしまって本当に寂しい」という感想がありました。きっと一生の思い出になるものと思います。
 昨日ダイビングをした生徒は船長、機関長から講義をしていただきました。船長の講義では、船橋でレーダーを用いて島の先端など目印になるものの方角を測り、海図に自分の位置を書きこみました。10月に四級海技士(航海)の筆記試験を受験する生徒は、他の生徒に井上式三角定規の使い方などを教えていました。機関長の講義では、温水ボイラのしくみと役割について学び、ボイラの開放と清掃をしました。また、船内の配管系統について講義を受け、サニタリーポンプというトイレの水を流すポンプが故障した場合に、別のポンプを使ってトイレの水を流すにはどの弁の開閉を行えばよいかと、いう実践的な学習をしました。風呂のお湯をつくるボイラやトイレの水を流すポンプなど、船内生活と関連の深い内容を通して船への理解を深め、「この講義でさらに機関への興味がわいた」といった感想がありました。
 明日はいよいよ那覇入港の日です。、生憎天気は雨の予報となっており、沖縄らしさが感じられないかもしれませんが、久しぶりに上陸できるとあって船内の雰囲気はとても明るいです。無事にダイビングを終えたという達成感も感じていると思います。今夜は寄港地活動に備えてしっかりと体を休めてもらいたいです。
  
ダイビングボートに乗り移ります    「ハイ、ポーズ!」練習のときよりも余裕があります。
  
レーダーの操作とクロスベアリング   ボイラの開放、清掃          配管の勉強

3年沖縄潜水航海 7/4のようす

2019年7月5日 13時36分
3年生

令和元年7月4日(木) 航海8日目
 正午位置 N26°-13.5´ E127°-19.4′
 風向:SW 風力:4 天気:r 気圧:1010.4
 気温:28.2  水温:26.5      風浪:Smooth(弱い)
  今日からいよいよダイビング実習が始まります。前回3年生が慶良間諸島でダイビング実習をしたのは今から4年前、その後の3年間は台風で中止になったり、沖縄本島でのダイビング実習になったりと、慶良間諸島に来るのは本当に久しぶりです。ところが、朝から曇り空で今にも降り出しそうな雰囲気。今年の沖縄はまだ梅雨が明けていないような感じです。「沖縄にいるのに、隠岐の島に来たみたいだ」と言っている生徒もいました。
 1本目のダイビングは水深5~6mのとかしくビーチで行いました。潜ってすぐにウミガメに出会うことが出来ました。さらにウミヘビも泳いでおり、潜って10分も経たないうちに沖縄の海の代表的な生物を見られるという運の良さでした。今年の生徒たちは例年にないほど水を怖がっていましたが、東山プールで行った潜水集中訓練で技術をしっかりと身につけ、それを存分に発揮しました。現地のインストラクターからも「生徒さん上手ですね。しっかりと潜水技術が身についていますよ」と褒めていただきました。今年は4日間すべて東山プールで行い、広くて深いプールでしっかりと練習を出来たことが上達に繋がったのだと思っています。
 2本目のダイビングは水深10mのカミグーというポイントで行いました。やはりここでもウミガメを2匹見ることが出来ました。また、インストラクターが岩の間からタコを捕まえて生徒に触らせてくれました。透明度が高く、珊瑚も多いまさに一級ポイントで、ケラマブルーと言われる透き通った青さを存分に楽しむことができたと思います。生徒の感想には「今日のダイビング実習でさらに技術がレベルアップした」「潜る前は恐怖心があったけど、潜ってみたら水中の景色に感動してとても楽しかった」とありました。
 ミーティングでは、生徒の安全のために一緒に潜ってくれている若鳥丸の船員さんや、ダイビングボートに安全に乗り降り出来るようにサポートして下さっている船員さんへの感謝の気持ちを忘れてはならいことを話しました。多くの方に支えられて身に付けた潜水技術を、巻網漁業や養殖漁業などの就職先でしっかりと発揮してくれることを願ってやみません。
   
準備のようす             バディで仲良く            まるで宇宙!?無重力のホバリング
 
中性浮力もばっちりです         水深10mを泳いでいます

3年沖縄潜水航海 7/3のようす

2019年7月4日 10時19分

令和元年7月3日(水) 航海7日目
 正午位置 N°28-43.7´ E128°-13.0′
 風向:SW 風力:7 天気:r 気圧:1008.8
 気温:26.8  水温:28.9      風浪:Rough(強い)
 今日は朝からとても波の高い1日となりました。梅雨前線のある海域を通過したこともあり、雨と風が強く吹きつづけました。これまでに4回の航海を経験してきた生徒たちも「これはやばいだろ!!」と激しく揺れる船に驚きを隠せませんでした。激しく揺れる原因の一つは、進行方向から吹いてくる強い風によって出来た風浪が、若鳥丸の船首を高く持ち上げ、波の谷に向かって大きく落下し船首船底が海面を強くたたきつけるスラミングです。また、台風4号の影響なのか、たまに大きなうねりも船を容赦なく襲ってきます。私自身も「荒れる覚悟はしていたけど、これ程になるとは・・・」という感じで、船内ではいたる所で生徒が嘔吐していました。
 ある生徒は「先生、こんなに時化ていたら船橋当直できません。中止にしましょう!」と言ってきましたが、「ここで中止にしたら、1・2年生と変わらない。今こそさすがは3年生と言われるように乗り切ろう!」と励ましました。当直は予定通り20時まで行いました。また、食事当番も激しく揺れる中で行うにはきつい作業です。3人のうち1人の生徒が本格的な船酔いで動けなくなりましたが、3名の生徒が自ら食事当番に助っ人で入り、皿洗いや配膳のサポートを行ってくれました。
 20時くらいからは沖縄本島の陰に入ったこともあり、通常の揺れに戻りました。苦労してここまでやってきたので、明日からのダイビングが充実したものになって欲しいと思います。
 
船橋当直は一番揺れるのできついです。  食事当番には助っ人が来てくれました。

3年沖縄潜水航海 7/2のようす

2019年7月3日 12時26分

令和元年7月2日(火) 航海6日目
 正午位置 N33°-02.6´ E129°-22.6′
 風向:SSW 風力:1 天気:C 気圧:1010.1
 気温:22.1  水温:21.9      風浪:Slight
 とても穏やかな海況の中、朝を迎えました。昨日に引き続き、船橋当直及び機関当直、漂流ゴミの調査を行っています。朝6時から漂流ゴミの調査をしていると、前方の海上にビルのような建物が見えました。よく見ると境港にも寄港する豪華客船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」でした。境港に寄港する客船はよく見かけますが、若鳥丸で航海実習をしている時にすれ違ったのは私自身初めてで、いつかは客船で世界各国へ行ってみたいという思いが強くなりました。
 漂流ゴミの調査をしていて気付いたことは、ゴミの分布にかなりバラつきがあり、潮目に集中していることです。ゴミの多い場所では、タブレットへの入力が間に合わないほどの量ですが、ゴミの少ない場所では1時間に3個ほどでした。また、かつて山陰の海で漁業被害をもたらしたエチゼンクラゲも多く見られました。観測していた生徒は「こんな大きなクラゲ初めて見ました」と言っていました。明日は南西諸島での調査となります。特に南西諸島は漂流ゴミのデータが不足している海域なので、集中力を切らさないで調査をしてほしいと思います。
 
クァンタム・オブ・ザ・シーズ!       機関当直

3年沖縄潜水航海実習

2019年7月2日 12時44分
3年生

令和元年7月1日(月) 航海5日目

 正午位置 N35°-32.0´ E133°-18.0′
 風向:WSW 風力:2 天気:O 気圧:
 気温:    水温:
本日の出港式には、多くの保護者の方や先生方にご参加いただき、本当にありがとうございました。近年は異常気象の影響もあり、台風のために航海計画を変更する頻度が増えていることを考えると、本日無事に出港できたことは本当にありがたいことだと感じます。今年の海洋科3年生はダイビングの技術が例年以上に乏しく、「果たして何人が沖縄で潜ることができるのだろうか」ととても心配していました。しかし、昨日までの4日間で驚異的に上達し、耳抜きのできない生徒以外は沖縄で潜れることになりました。慶良間諸島で潜ることができたら、実に4年ぶりとなります。潜水訓練で身に付けた技術を日本有数のダイビングポイントで存分に発揮してもらいたいと思います。また、本日から漂流ゴミの目視調査をスタートしました。この調査は日本周辺の漂流ゴミの実態を把握するためのデータとなる調査です。若鳥丸の航海実習が海洋性プラスチックごみの解決に少しでも貢献できるように成果をあげていきたいです。多少の波はありますが、船酔いの生徒はほとんど見られません。
 
出港式のようす             生徒代表あいさつ
 
出港後の操練              プラスチックごみの観察

海洋科2年 瀬戸内航海から帰港しました!!

2019年6月15日 16時01分

 令和元年6月15日(土) 航海8日目

 航海8日目、昨晩からの荒天が予想されましたので昨日の夕方に境港に帰港いたしました。海洋科2年生たちも、少しではあるかもしれませんが、成長したような気がします。この航海では、船について色々な学習や体験をすることにより、集団生活での重要性を身に付けることも理解してくれたことと感じております。何よりは、皆が元気に帰ってきたことが何よりだと若鳥丸乗組員及び指導教官は安堵しております。彼らの次の航海は、9月実施するイカ釣り実習となりますが、さらなる飛躍を期待して本航海の締めくくりの言葉とさせていただきます。最後にこの航海で多くの方々のご理解とご協力を賜りましたことに対し、お礼申し上げます。


  
       前日の入港の様子                 下船式 教頭挨拶

  
         船長挨拶                    実習生代表挨拶


海洋科2年 瀬戸内航海7日目

2019年6月15日 15時50分

 令和元年6月14日(金) 航海7日目

 正午位置 N36°ー03.3′ E133°ー06.8′
 速力:12.6 針路:049° 風向:ENE 風力:2 天気:C 気圧:1017.4
 気温:23.0 水温:20.7

 航海7日目、今日は本航海で生徒たちが一番楽しみにしていた隠岐諸島での底釣り実習です。起床後にプロムナードデッキに集合していますが、今日は地元の方が本船周辺で引縄漁業をされていました。小ぶりのハマチを釣り上げると生徒たちは、「おぉーー!」とどよめきました。自分達も大物を釣ろうと色々考えているようでした。一度に全員が竿を出してしまうと絡まってしまうので、今回は午前中に海洋技術コースの生徒が釣り実習を行い、船長コースの生徒はその間、船長講義を行いました。午前中は底に落とすとすぐに当たりが来ますが、ベラがほとんどで、まれにウマズラハギやカサゴ、タイなどが漁獲されました。午後は船長コースの出番です。今年の船長コースの生徒は釣り好きの生徒が多く、仕掛けを自分で用意したり色々と試みをしていた時に「キターー!」という掛け声の中、大物のキジハタを釣り上げることが出来ました。今夜半から天候が荒れるため午後6時30分に境港に帰港しました。


    
       甲板で船長講義                舵機室での機関長講義                ウマヅラハギ

    
       食べごろのマダイ               一番の大物のキジハタ             こちらも大型のキジハタ