沖縄潜水航海実習 航海15日目 その2
2014年7月14日 18時40分7月13日(月)の日報より
曇天の小雨が降る朝、岸壁において体操をしました。出港時は雨が激しくなり、舫いを外してくださる方々や代理店の方にはご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。船長コースの船舶職員を目指す生徒も当直に入り、8:35神戸出港。船が明石海峡に入る頃には雨も上がり、視界も徐々に良くなってきましたが、明石海峡大橋は前方にぼんやり見えるほどでした。
本日は海上交通安全法で定められている瀬戸内海の航路を航行します。東から明石海峡航路、備讃瀬戸東航路、備讃瀬戸北航路、来島海峡航路です。途中、宇高東航路と宇高西航路が横切る難所もあります。また、漁ろうに従事している船舶も多く、特にこませ網漁の漁船が多いため見張りでは気が抜けません。明石海峡航路を西進し、備讃瀬戸東航路にはいる頃には、視界も良くなりました。そして、このたびは潮の流れが速いために操舵実習が厳しい場面もありました。来島海峡航路では、逆潮(船首より潮が流れる)だったので操船が若干しやすかったのですが、入るときに2ノットだった潮流が、途中で5ノットまで速くなり、ちょっとした転舵で針路が大きくずれてしまいました。今回の船橋当直では、操舵や見張り、方位測定、航法のことを詳しく学び実行していました。特に操舵はすべての実習生が航路で舵を取ることが出来ました。緊張感と集中力の中で操舵ができ、良い経験が出来ました。
また、卒業生が航路近くで若鳥丸の安全航海を祈り、見守っていてくれました。船乗りとしての技術や心構えを学び大きく成長させてくれるなど、自分の進路の道しるべとなった若鳥丸への感謝の気持ちと、そこで学ぶ後輩の成長を期待してくれての行動だった思います。ありがとうございました。
本日は、進路LHRを行いました。面接試験での違反質問について、答えてはいけないことやその時の対応、返答の仕方などをワークシートで学習しました。また、来島海峡航路の通過予定時刻が19:45だったので、いつもの日課を変更して船内読書を行いました。5分前には当直以外の生徒が集まり静かに読書に集中していました。その後のミーティングでは、残り数日となったこの航海、気を緩めることなく、実習の目的を今一度確認し、下船まで規律を守り、各自がしっかりと役割を全うすること、場面ごとの雰囲気や緊張感を乱さない、乱す者を正す、ということを確認しました。
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