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日誌

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.22

2014年11月10日 17時17分
2年生
11月8日(土)の正午の状況<CORAL SEA北上中>
航海距離288.4miles、速力11.7miles、 針路47°、 風向SE、風力4、天候晴、
気圧1014.2hPa、気温26.6℃、水温27.3℃、風浪4

【11月8日(土)の日報】
 今日も相変わらずうねりが強く、船は縦に横に大きく揺れています。行きの航海でせっかく船酔いを克服した生徒も再び苦しんでいます。上陸することで船の揺れへの慣れがリセットされてしまうようです。船酔いへの対処法や時間が経てば体が慣れてくることを経験しているので、船酔いに立ち向かって学習や当直をがんばってもらいたいと思います。

 最近、生徒が食事をよく残すようになりました。船酔い気味で食欲が無いということもあると思いますが、運動不足や寝不足などが原因のようです。しかし、そんな中でも毎回食事を完食している人がいます。どんな船の揺れであってもどんなメニューであっても完食するというのはすごいと思います。私もせっかく司厨部の人が作ってくれている食事なので、残さないようにしようと思っても、体が受けつけない時があります。生徒に日本に帰ったら何が食べたいか聞いてみました。すると意外にも「牛丼が食べたい」「家の近くのラーメン屋のラーメンが食べたい」と言っていました。家の料理が恋しくなる頃だと思ったのですが・・・。恥ずかしくて言えないのでしょうか。


         船橋当直( 操舵実習 )

      機関当直(海技士試験の勉強)

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.21

2014年11月10日 15時46分
2年生
11月7日(金)の正午の状況<CORAL SEA北上中>
航海距離3888.1miles、速力 、 針路  、 風向North、風力2、天候晴、
気圧1014.4hPa、気温29.2℃、水温27.5℃、風浪不明

【11月7日(金)の日報】
 今日はケアンズを出港する日です。生徒たちは「やっと日本に帰れる」という気持ちと、「もう少しケアンズにいたかった」という気持ちが半々のようです。ある生徒は「将来はケアンズで働きたい」と言っていました。今回は円安の関係で1$=105円だったため、600mlのペットボトルのジュースが4$=420円もするため非常に物価が高く感じました。しかし、ケアンズでは最低賃金が1時間あたり20$=2100円なため、物価の高さは気にならないそうです。生徒たちは寄港地活動を通して、日本の素晴らしさを認識するとともに、外国の魅力も知ることができたのだと思います。

 ケアンズ出港後は、海が穏やかでしたが、サンゴ礁のある海域を抜けるとうねりが強くなり始めました。夕食の時には6人程が船酔いとなっていました。しかし、この航海実習も半分が終わり後半を迎えました。前半は船酔いで当直中に座り込んでしまっていた船長コースの生徒も、今日の当直では船酔いになりながらも窓枠に身を預けながら懸命に見張りをおこなっていました。船酔いになっても精一杯できることをするというのが帰りの航海には求められますが、それをやり遂げようと頑張っている姿を見て嬉しくなりました。

 生徒の体調面ですが、田中が風邪症状になっています。疲れが溜まってきているので体調を崩さないように体調管理をしっかりさせていきたいと思います。


            ケアンズ出港

       久しぶりの船酔いに耐える様子

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.20

2014年11月7日 20時53分
2年生
オーストラリアでの寄港地研修を終え、本日の10時にケアンズを出港しました。仲間との楽しい思い出を作り、残りの航海も乗り越えてくれることでしょう。

11月6日(木)の正午の状況<CAIRNS(ケアンズ)>
航海距離3888.1miles、速力なし、 針路なし、 風向SE、風力1、天候晴、
気圧1014.2hPa、気温29.1℃、水温27.7℃、風浪不明

【10月6日の日報】

 今日はケアンズの高校生と国際交流を行いました。昨年までは、ケアンズのウォーリー高校との交流でしたが、今年はテーフカレッジという学校との交流となりました。交流場所は今までと同じグレートバリアリーフ・インターナショナル・マリンカレッジ(GBRIMC)です。まず、お互い挨拶をして記念品交換をした後、操船シミュレーター体験を行いました。この操船シミュレーターで生徒が戸惑ったのは、プロペラが船尾に二つついている二軸船のシミュレーターだったことです。若鳥丸の操船をしている船長コースの生徒でも、二軸船の操船となると上手くいかず、旋回したり後進したり、ちゃんとした操船ができていませんでした。昨日乗船したダイビングボートも二軸船だったことを考えると、二軸船の操船方法を学習することが地域の船で働くことに繋がるのだと感じました。

 その後、飛び込み専用プールでテーフカレッジの生徒と飛び込みを楽しみ、バーベキューランチをいただきました。その場で焼きたてのソーセージを挟んで作ったおいしいホットドックだったので、もっと食べたいという生徒がほとんどでした。

 午後からは若鳥丸での交流で、まず若鳥丸の船内案内をしました。船長コースの2名が誘導してプロムナードデッキ、ブリッジ、生徒食堂の順に説明をし、海洋技術コースの2名が生徒室、機関室、学習室の順に説明しました。途中、地元の新聞社「ケアンズ・ポスト」の記者の方が乗船され、私たちの交流のようすを取材していただきました。その後、岸壁に移動して、「ワンナイトカーニバル」のダンスを披露しました。途中でテーフカレッジの生徒も一緒になって踊り出し、私も一緒になって踊りました。このダンスで交流ムードが一気に高まったと思います。テーフカレッジの生徒も「ダンス、良かったよ」などと声をかけてくれていました。最後に生徒食堂で交流会を行い、日本から持って来たお菓子や飲み物を一緒に食べました。生徒どうしで記念撮影をしたり、腕相撲で盛り上がったりと本当によい交流となりました。

 国際交流全体を振り返ると、本校の生徒たちはGBRIMCでは少しマナーの良くなかった部分もありましたが、若鳥丸に来てからはテーフカレッジの生徒をもてなそうと頑張っていたと思います。生徒の感想にも、「国際交流が本当に楽しかった」「背が高くてびっくりしたが気さくな人たちだった」「また外国に来たい」というものが多くありました。ケアンズでの貴重な思い出を胸に、明日ケアンズを出港します。この経験は、これからの人生に必ずよい影響を与えてくれると思っています。

       国際交流の様子

        操船シミュレーター体験

         若鳥丸の船内を案内

          バーベキューランチ

         岸壁でダンス披露

      交流会でアームレスリング大会

        また来年も交流しましょう!       

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.19

2014年11月6日 18時48分
2年生
本日は地元のウォーリー高校との交流会があります。

11月5日(水)の正午の状況<CAIRNS(ケアンズ)>
航海距離3888.1miles、速力なし、 針路なし、 風向ESE、風力3、天候晴、
気圧1015.6hPa、気温28.4℃、水温28.1℃、風浪不明
【11月5日(水)の日報】

 今日はグレートバリアリーフでのスノーケリング実習を行いました。今日のコンディションは、少し風が強めでしたが、天気は晴れており、ダイビング日和となりました。今回は8~9名でA班~C班の3グループに分かれて行いました。ケアンズを出港してからグレートバリアリーフまで約2時間かけて到着し、午前中のポイントはヘイスティングリーフというところです。ここは、透明度が高くシャコガイという大型の二枚貝が多いポイントでした。午前中ということで、水温は26℃と若干低めだったため、1時間近く海に入っていると「寒くて震えがきます」と言っていた生徒がいました。小型~中型の魚が多かったのですが、あるグループはナポレオンフィッシュという大型の魚を見ることができたそうです。

 午後のポイントは、サクソンリーフという所で、午前中に比べると透明度は少し低かったのですが、水温も高めでウミガメがよく泳いでいると聞きました。残念ながら、ウミガメは誰も見ることができませんでしたが、私と一緒のグループは、「ホワイトティップシャーク」というサメを見ることができました。午前中は全員がスノーケリングをし、午後は2名が体調を理由に見学となりましたが、今年の印象は、みんなが楽しそうにスノーケリングをしていたことです。学校の実習の時間にダイビングを行っていろいろな訓練をしてきましたが、海でのダイビングは初めてという生徒もいます。初めてのダイビングがグレートバリアリーフとは何と恵まれているのでしょうか。私がダイビングを始めたきっかけは、学生時代に鹿児島県の桜島にある海中公園で海藻を観察するためにスノーケリングをしたことです。普段は見ることのできない海の美しさをしり、ダイビングをするようになりました。今日、グレートバリアリーフに潜った生徒たちは、写真やテレビでしか見られない美しい水中の景色を、自分自身の目で見ることができました。きっとダイビングの魅力を知ることができたことでしょう。私たちの担当をして下さった日本人の男性2名と外国人の女性1名はとてもフレンドリーな方たちで、生徒たちは記念撮影をさせてもらったり、腕相撲の相手をしてもらったりと船上で楽しい思い出をつくることができたと思います。

 今日の生徒の感想には、「また必ずグレートバリアリーフに潜りに来たい」、「サンゴや魚がカラフルで本当にきれいで楽しかった」というものがありました。ダイビングを通して、潜水に関する知識や技術を高めて将来の仕事に生かすとともに、世界自然遺産を見て海洋環境を大切にする気持ちを育んで欲しいと思います。

     スノーケリング実習のようす

          エントリーの準備

          エントリー後のようす

        バディーシステムの遵守

         色々なサンゴや熱帯魚

             垂直潜水

       インストラクターと記念撮影

オーストラリア国際航海No.18

2014年11月5日 16時08分
2年生
本日もケアンズは快晴です。明け方にスコールに見舞われましたが、暑い日差しが容赦なく照り付けています。朝07:00にグレートバリアリーフへ向け出発しました。世界最大のさんご礁の海でダイビングしてきます。
11月4日(火)の正午の状況<CAIRNS(ケアンズ)>
航海距離3888.1miles、速力なし、 針路なし、 風向ESE、風力2、天候晴、
気圧1015.6hPa、気温29.0℃、水温28.3℃、風浪不明
【11月4日(火)の日報】
 今日は寄港地研修の2日目でキュランダ高原観光の日です。スカイレールに乗って熱帯雨林やバロン滝の絶景を堪能し、その後「レインフォレステーション」という施設に移動して、動物園でカンガルーやワラビーとふれ会いました。巨大ワニは昼寝中で、「動くところが見たかった」と生徒は残念そうにしていました。昨年までの動物園と違うところは、6ヶ月前に「タスマニアンデビル」とうオーストラリアを代表する有袋類の動物が来たことでした。その後、水陸両用車で熱帯雨林を見学し、コアラとの抱っこ写真の撮影、アボリジニーの文化体験、アボリジニーのダンスショーに分かれました。もちろん私はアボリジニーのダンスショーを選択し、今年もステージで一緒にダンスを踊らせてもらいました。アボリジニーからも「グッド ダンシング!」と声をかけてもらえて嬉しかったです。

 昼食はレストランでバイキングを食べました。初めてのオーストラリアでの食事だった生徒の感想は、「船の食事のおいしさがよくわかった」「やっぱり日本食にかぎる!」というのが多かったです。おいしいものを外国で食べることも良いのですが、口に合わない食事を食べて、日本の良さや身近に料理を作ってくれている人への感謝の気持ちを持つことも、とても大切なことだと思いました。その後、キュランダ村に移動し、自由に村を散策しました。有名なおじいさんがやっているアイス屋に行った生徒が多く、日本のことが好きなオーストラリア人のおじいさんは「お・も・て・な・し」や「倍返しだ」、「だめよ~、だめだめ」など、日本の流行語を言って生徒たちを喜ばせてくれたそうです。

 その後、キュランダ観光鉄道に乗って、約2時間の列車の旅をしました。今回は、日本人ガイドの方の説明が詳しくて興味深く、車窓から見える景色についてだけでなく、ケアンズでの暮らしや、最近ケアンズに来た日本の有名人の話、ケアンズがマカオのようにカジノの街に変わろうとしていることなど、列車内での2時間でいろいろなことを解説してくれました。例年、歩き疲れて列車内で寝てしまう生徒が多いのですが、今年はカメラで一生懸命いろいろな絶景を撮影していた姿が印象的でした。今日の生徒の日誌には、「近い将来、またケアンズに来たい」「次に来たときはもっといろいろ見て周りたい」とあり、ケアンズの魅力を十分に満喫してくれたようです。明日のグレートバリアリーフでのスノーケリングも、今日のようによいコンディションで行えたらと願っています。
キュランダ高原観光の様子

          動物園のカンガルー

     水陸両用車「アーミーダック」

       アボリジニーとツーショット

     キュランダ村のお土産屋にて

       キュランダ村のコーヒー店

           列車から絶景を撮影

海洋科オーストラリア国際航海No.17

2014年11月4日 15時15分
2年生
11月3日(月)の正午の状況<CAIRNS(ケアンズ)>
航海距離3888.1miles、速力なし、 針路なし、 風向NE、風力2、天候晴、
気圧1015.5hPa、気温28.7℃、水温28.0℃、風浪不明

[【11月2日(日)の日報】
  今日はいよいよケアンズ入港の日です。境港を出港してから今までで一番うれしい朝を迎えたのではないかと思います。パイロットの乗船は、予定よりも早まったため見学することができませんでしたが、生徒から「船橋で船長に代わって指揮をとるパイロットのようすを見たい」という生徒の要望に応えて、船長コースは船橋に入ってパイロットの仕事ぶりを見学させてもらいました。見学を終えた生徒は、「パイロットの英語の発音がすごく良かった」という感想を言っていました。

 今年の入国審査は検疫と税関の職員が乗船され、予想していたよりも時間がかかりました。しかし、通訳の人が言われるには、ケアンズでは若鳥丸の評判がとてもよいということでした。衛生面での指導が十分されており、乗組員の対応が良いからだそうです。私自身は若鳥丸でケアンズに来たのは3回目なのですが、そのように評価されていると聞き誇らしい気持ちになりました。生徒も入港作業や入国審査など、しっかりできていると感じました。今後もケアンズで愛される若鳥丸であって欲しいと思います。

 午後からはケアンズ市街に上陸し、スーパーやナイトマーケットでお土産を買い求め、久しぶりの上陸活動を満喫していました。船に帰ってからも「地元の高校生に出会ったがかわいかった」など、出会った人の話をする生徒が多かったのが印象的でした。明日のキュランダ高原も充実した研修になることを願っています。


     ケアンズの町が見えてきました。

          ケアンズ着岸直前の様子

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.16

2014年11月4日 15時09分
2年生

11月2日(日)の正午の状況<CORAL SEA南下中>
航海距離3640.2miles、速力12、 針路227、 風向SE、風力4、天候快晴、
気圧1013.5hPa、気温27.1℃、水温26.6℃、風浪4

[【11月2日(日)の日報】
 いよいよケアンズ入港を明日に控え、生徒の表情も明るくなってきました。明日は生徒が一番楽しみにしていたケアンズ市街の班別自由行動です。生徒の会話からは、「ラーメン屋に行って、とんこつラーメンが食べたい」「ケアンズの有名なアイスクリーム屋に行きたい」など、この2週間がまんしていたことをしてリフレッシュしようと計画を立てています。ある生徒は、「帰りの航海をがんばるためにも、ケアンズでストレスを発散したい」と言っていました。さらに、「こんなに長い期間親元を離れたことがないので、家族に連絡をとれるのがうれしい」という話を聞くと、高校生にとって携帯電話でいつでも連絡をとれるのが当たり前の環境から、10日以上も携帯電話の使えない環境になるということがどれだけ不自由なことなのかを感じます。高額な携帯電話の料金を請求されないように注意して、家族との会話を楽しんでほしいです。海洋技術コースの生徒は船用機関の教科担当から、昨年ケアンズに行った話をいろいろ聞いているようで、4年前にケアンズに行った私よりも最新事情に詳しいです。まだ課題の多い生徒たちですが、境港を出港してから今までかなりがんばってくれたと思います。途中に船内でのルールが守れず、罰直で床磨きやトイレ掃除などもしましたが、掃除の徹底や挨拶など成長している部分が多くあります。寄港地活動をしっかり楽しむとともに、これまでの航海で成長した部分を発揮してほしいと思います。

          機関部の日誌記入

     交流会の準備(ダンスソロパートの練習)

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.15

2014年11月4日 15時02分
2年生

11月1日(土)の正午の状況<南下中>
航海距離3414.4miles、速力drifting、 針路、 風向SE、風力4、天候晴、
気圧1011.8hPa、気温28.0℃、水温27.3℃、風浪4

【11月1日(土)の日報】
 今日は行きの航海のまとめとして、確認テストを行いました。船長コースは船長講義の内容からの出題、海洋技術コースは六級海技士(機関)の模擬試験をしました。昨年から取組んでいる海洋技術コースの六級海技士の学習ですが、機関部の乗組員に全面的に協力していただき、それまでは合格者が毎年1名程度でしたが、今年の2月定期では8名の合格者が出ました。今年も、海技士試験対策はもちろんですが、生徒の船用機関に関する理解が進むように、いろいろ工夫していただいています。境港の漁業会社の方が、「船のエンジンを学習する生徒は金の卵だ」と言われていたように、現在漁船の機関員や舶用機関の整備士の後継者が地域から求められています。この若鳥丸でエンジンを学んだ生徒が地元の船や鉄工所で活躍してくれることを願っています。
午後には、ガソリンエンジンの分解と組立を行い、若鳥丸のディーゼルエンジンとは違ったエンジンの構造について学習をしました。生徒たちは船内で多くの教材に恵まれて、乗組員からきめ細やかな指導を受けています。また、将来の職業のことや悩み事など、色々なことを乗組員に相談しているようです。将来は船に乗りたいと考えている海洋科2年生にとって、この若鳥丸は学習するのに最高の環境だと思います。生徒たちには、この恵まれた環境を生かして、資格取得や進路実現につなげて欲しいです。

       海技士模擬試験の様子

      ガソリンエンジンの分解・組み立て

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.14

2014年11月4日 14時51分
2年生
10月31日(金)の正午の状況<ソロモン海峡南下中>
航海距離3125.8miles、速力12.5、 針路194°、 風向ESE、風力3、天候曇、
気圧1009.7hPa、気温29.2℃、水温30.2℃、風浪3
【10月31日(火)の日報】
 本日は、作業でデッキ洗いを行いました。ほぼ毎日デッキウォッシュは行っていますが、洗剤を使ってデッキブラシで擦るのは初めてです。船長から教えていただいた正しいでブラシの持ち方がちゃんとできているでしょうか。昨日と今日で、若鳥丸はずいぶんきれいになりました。これで今年もケアンズの人に、綺麗な練習船「若鳥丸」を見てもらうことができます。

 デッキ洗いをしている途中、ふと海を見ると近くを巻網漁船が走っていました。肉眼で見ると漁船のブリッジの上に◎のマークが見えました。そこで生徒たちに、「共和水産の巻網漁船に違いない。君たちの先輩がいるかもしれないから手を振ろう!!」と言って「お~い!」と手を振りました。しかし、後から分かったのですが、「マルハ」とう日本の水産会社の巻網漁船でした。○の中に「は」と書いてある会社のマークを◎と見間違えてしまったのです。それでも、南半球まで来て日本の船に会えたことをうれしく感じます。広い太平洋で船どうしが近くですれ違うことは滅多にありません。日本から遠く離れた場所で働く日本の漁船を見て、「この航海実習も将来生徒たちが海で働く自信がつけられるよう、充実したものにしなければならない」と指導教官としての責任を強く感じました。生徒1名に風邪症状が出ていますが、その他の生徒は元気です。

  
           デッキ洗いの様子



         日本の漁船とすれ違いました。

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.13

2014年10月31日 08時31分
2年生
南方らしい天候が戻ってきました。強い日差しと碧い海、日陰に入れば心地よい風が吹いています。さて、生徒たちはケアンズ入港が近づくに連れて徐々にテンションが高まっています。

10月30日(木)の正午の状況<ジョマド水道向け南下中>
航海距離2758.2miles、速力drifting、 針路、 風向WSW、風力1、天候雨、
気圧1011.4hPa、気温25.3℃、水温29.8℃、風浪4
【10月30日(木)の日報】
 いよいよケアンズが近づいてきました。船内もケアンズ入港に向けて慌ただしくなっていきました。まずは、入国審査に向けた現在の健康状態のチェックを行いました。船の揺れが原因の頭痛の生徒が1名、昨日からお腹を下している生徒が1名いましたが、風邪症状の生徒はいませんでした。どうやら健康面はクリアできそうです。また、せっかくのケアンズ寄港地活動なので、体調を崩していては充実した研修になりません。入港まで健康管理をしっかりとさせていきたいと思います。

 また、今日はデッキの作業で船体洗いを行いました。若鳥丸がきれいな状態でケアンズに入港するためです。生徒たちはびしょ濡れになりながらも、一生懸命に壁や天井の汚れを落としていました。午後には国際交流のための準備も始めました。彼らが1年生の時に文化祭のステージ発表で行ったダンスをケアンズのWoree州立高校の生徒に見てもらいます。練習をした生徒は「1年ぶりに踊ったけど、意外と体が覚えていて驚いた」「午前中の疲れた体に激しいダンスはかなりきつかった」といった感想を日誌に書いていました。目的地が近づき、興奮気味の生徒たちですが、この航海実習の目標である、「時間厳守、挨拶・返事、船の学習」をさらに意識して、行きの航海で成長した部分をケアンズ入港や寄港地活動でも発揮してもらいたいと思います。




           船体洗いのようす


           入港に向けて力が入ります。