2年生
11月19日(日)の正午の状況
航海距離2.5miles、速力不明、針路不明、風向ENE、風力1、天気bc、気圧1025.0
気温19.2℃、水温19.9℃、風浪2
【10月19日(日)の日報】
本日の盛大な出港式、本当にありがとうございました。生徒の日誌にも、「あんなにたくさんの人が来てくれるとは思ってなかった」「見送りに来てくれた人たちの期待に応えられるよう成長して帰りたい」といった感想がありました。私自身はオーストラリア国際航海が3回目ですが、今日のように爽やかな秋晴れで、海もベタ凪の出港は初めてです。あまりに船が揺れないので、「この状態だと岸壁に係留していると言われても疑いませんよね」という会話が夕食の時に出てくるほどです。そのため、生徒たちは元気いっぱいで、笑い声が船内に響いています。船酔いの生徒はもちろんいませんし、体調も良いようです。夜のミーティングでは船長から今後の航海計画について説明がありました。明日の夕方には太平洋に出て、父島に向けて航行するとのことでした。日本海は私たちを優しく迎えてくれましたが、太平洋はどうでしょうか。生徒たちには今のうちに、船内生活のルールを思い出すとともに、当直や課題などを積極的にこなしてよいスタートを切って欲しいと思います。

出港式の様子

操練でデッキ集合
2年生
2年生
9月11日(木)の正午の様子
隠岐海峡漂泊中
外気:24.3℃ 水温:25.2℃ 風向/力:ENE/4 気圧:1013.4hpa 天候:bc
コース:drifting 速力:-----kt 雲量:3 視程:20-50km 波方向:East/080 波高:1.5m
波周期:2 Dist:67.2miles
【9月11日(木)の日報】
昨夜のイカ釣り終了後、若鳥丸は隠岐海峡を目指して針路を東にとり、今朝9時頃には隠岐海峡の西側に到着しました。久しぶりに見る隠岐の島や島根半島を見ると、見慣れた景色に安心感が得られます。船の中でも自然と会話の内容が、「家に帰って一番したいことは何か」が多くなってきます。やはり「自分の布団でゆっくり寝たい」や「家の風呂にゆっくり入りたい」という答えが多いのではないでしょうか。航海が終わりに近づくと毎回そうですが、生徒のテンションが高くなりにぎやかになります。しかし、決まって「このままずっと船に乗っていたい」という生徒も出てきます。そういう生徒は船乗りとしての適性があると思いますので、将来はぜひ海の世界で活躍して欲しいと思います。 さて、生徒の船内での実習ですが、船橋当直や機関当直などの船舶の運航に関わる仕事に対して、一生懸命取り組んでいます。船長の指示した針路に対して復唱しながらスムーズに操舵をする船長コースの生徒や、機関当直の引継で、引き継ぎ事項を自信をもってスラスラと言っている海洋技術コースの生徒など、この短期間にずいぶん成長していると感じました。また、船内でのあいさつもしっかりできているように感じます。乗組員に対しても「おはようございます!!」「お疲れさまです!!」と意識してあいさつができています。課題としては、私の話や指示に対しての返事や話を聞く態度を改善することではないかと思います。当直や食事当番などでがんばっているぶん、私の前では甘えが出てしまうのかもしれませんが、これからの学校生活を考えると、クラスとしてのまとまりや秩序が大切です。この航海で達成できなかったことは、次のオーストラリア航海で達成できるようにがんばって欲しいものです。
今日のイカ釣りですが、最終日ということで時間を短縮しておこないました。スルメイカばかりの漁獲となり、狙いのシロイカは漁獲できませんでした。釣果はスルメイカ380匹です。一部のイカは水槽で生きたまま持ち帰り、明日に水産試験場の職員の方に、活イカの輸送方法について講義をしてもらう予定です。
風邪気味の生徒が増えてきました。疲れが溜まっているのでしょうか。元気な姿で帰港できるように気を付けて欲しいと思います。
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2年生
9月10日(水)の正午の様子
35-12.8N 131-34.5E 外気:26.6℃ 水温:25.6℃
風向/力:NE/1 気圧:1009.9hpa 天候:c
【9月10日(水)の日報】今日も夕方まで海が穏やかで、揺れることの少ない過ごしやすい1日となりました。そのため、休憩時間になると、デッキに出る生徒が多く見られます。その時に、イルカを発見したと教えてくれた生徒がいました。その他にも、船橋当直をしているときにウミガメが泳いでいるのを見た生徒もいました。また、イカ釣りの操業中に手釣りをしている生徒のすぐそばを、大きなカジキが悠々と泳いでいたため歓声が上がっていました。
このように、いろいろな海の生物に出会えるのも航海の魅力の一つだと思いますし、特にイカ釣りは集魚灯でプランクトンや小魚を船の周りに集めるので、食物連鎖でいろいろな大型の生物も船に寄ってきます。
午後の学習では、この航海で行ったイカ釣りの漁獲データと海洋観測のデータをパソコンに入力し、水温と漁獲量の関係性や、イカの体長組成について調べました。こうしたデータを集めて解析することで、水産試験場や漁業者にとって貴重な情報になることを学ぶことが出来ました。
今日のイカ釣りは、この航海一番の水揚げに恵まれました。手釣りにも自動イカ釣機にもコンスタントにイカが釣れ、特に機械ではシロイカの方が多く釣れる状況です。多い生徒で3時間にスルメイカ主体で40匹以上を釣った生徒もいました。その中で、ある生徒はシロイカばかりを釣っていました。他の生徒も「自分もシロイカが釣りたいのに、スルメしか釣れない」と嘆いていました。シロイカばかり釣る生徒の様子を見ていると、他の生徒は100mまで仕掛けを下ろすのに、40m付近までしか下ろしていません。その水深の違いが、イカの種類の差になって表れたのだと思われます。最終的な釣果はスルメイカ240匹、シロイカ150匹の合計390匹でした。この海域で操業する直前まで何度も移動と海洋観測を繰り返して、良い漁場を探してくださった船長、乗組員の皆さんに本当に感謝の気持ちで一杯です。大漁とまではいきませんが、生徒はとても満足そうでした。操業を終えた生徒は皆笑顔で、興奮気味に「新記録を達成できた」とか「今日はすごくがんばれた」といった感想を言っていました。
夕方からは風が強くなり、船が大きく揺れる中でのイカ釣りになりました。そのため、生徒1名が軽い船酔いになりました。生徒1名が腹痛を訴えていますが、薬で対応しています。その他の生徒は元気です
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2年生
9月7日(日)、正午の様子
操業予定海域に向け航行中(東向け)
外気:24.4℃ 水温:24.7℃ 風向/力:NE/4 気圧:1009.1hpa
天候:b コース:075° 速力:11.5kt 雲量:1 視程:20-50km 波方向:NE/040
波高:0.5m 波周期:4 Dist:147.5miles【9月7日(日)の日報】
この航海で初めてのデッキウォッシュということもあって、デッキをブラシでこすると黒い汚れが浮き上がってきました。午前中にはイカ釣りオリエンテーションを行い、イカ釣りを行う際の安全上の注意点や、どのようにすればイカを多く釣ることができるかなどの説明をしました。その間も若鳥丸はより良い漁場を求め、昨晩到着した場所から南に移動したり、東に移動したりを繰り返し、少しでも良い場所で初日のイカ釣りができるようにと移動と海洋観測を繰り返していました。生徒のために少しでも条件の良い場所で操業してやりたいという船長の思いに本当に感謝したいと思います。 18時過ぎに漁場に到着し、パラシュートアンカーを投入するころ、周囲のイカ釣り船の集魚灯が若鳥丸よりも一足早く灯りました。心配していた天候ですが、快晴でほぼ満月に近い月が東の空に上がっています。「今日のイカ釣りはダメそうですね」と言っていた生徒もおり、内心はあきらめムードでイカ釣りを始めました。ところが、実際に生徒が手釣りを始めてみると、一投目からイカがかかりました。最初に釣れたのはシロイカではなくスルメイカでしたが、生徒たちのテンションは一気に上がり「また来ました~!!」「次はダブルです!!」と大きな声が響きます。自動イカ釣り機よりも生徒の行った手釣りの方がよく釣れ、最も多く釣った生徒は38匹も釣り上げていました。全体的に小ぶりなスルメイカが主体で、シロイカはパラパラと釣れるといった状況でした。最終的な釣果はスルメイカ310匹、シロイカ50匹の合計360匹で、昨年は初日で釣れなかったことを考えると恵まれていたのではないかと思います。生徒からも「次ももっとたくさん釣りたい」、「はやく次の操業の番が来てほしい」といった喜びの声が聞かれました。
軽い船酔いの生徒が4名います。午後からは若干風が強くなり、波が高くなったためです。早く船酔いを克服して、イカ釣りや当直をがんばってほしいと思います。
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2年生
9月6日(土)の午後3時30分、実習生25名、指導教官2名を乗せ、若鳥丸はイカ釣り航海へと境港を出港しました。9月7日(日)~11日(木)はイカ釣り操業を行い、12日(金)に境港に入港予定です。
【9月6日(土)の日報】
今日の午前中はよく晴れて暑いくらいの天気でしたが、出港が近づくにつれて曇り空となり、出港式のときには雨となりました。私にとっても久しぶりの雨の中の出港でした。生徒たちの様子ですが、まだ乗船実習をする心構えが十分にできていないと感じました。発言や態度を見ていると、普段の学校生活とあまり変わっていません。退避経路の確認で私語をする生徒がいたり、食事当番の働きぶりが悪かったりと注意することがとても多かった初日でした。 学校でも、遅刻が多く生活面でも注意することが多かったので、それがそのまま表れていると感じました。そこで、ミーティングで生徒に「自分は、この航海を楽しい航海にすることを目指しているわけではない。今までできなかったことができるようになる、成長する航海にしたい」と言いました。確かに、乗船実習は楽しい方がいいのですが、生徒の成長なくして乗船実習とは呼べないと思います。生徒の書いた日誌には「初日はみんな気のゆるみがあった」「明日から気持ちを引き締めてがんばりたい」といった感想が多くみられました。私の思いを受け止めてくれた生徒がどのように頑張ってくれるのか、明日からの変化に期待したいと思います。
波も穏やかなため生徒の体調は万全で、船酔いの生徒はいません。夜間の船橋当直を行った生徒は「沿岸にはたくさんのイカ釣漁船の漁火が見えました」と教えてくれました。明日は山口県の見島沖でイカ釣操業をする予定となっています。白イカが比較的多く漁獲されているという情報は入っているので、後は天気次第ではないかと思います。満月に近いので、曇りか雨になってくれれば、若鳥丸の集魚灯にイカが集まってきてくれると思います。初日の操業で良い釣果をあげて、生徒のモチベーションが上がってくれると嬉しいです。
3年生