日誌

海洋科2年生オーストラリア国際航海No.1

2014年10月19日 19時17分
2年生

10月18日(土)に海洋科2年生が本校実習船『若鳥丸』に乗り込み、37日間の航海実習がスタートしました。10月19日(日)の出港式におきまして、来賓の皆様にご出席を賜り、保護者の皆様、本校教員並びに海洋科3年生及び1年生、多くの方々にお見送りしていただき、誠にありがとうございました。本校海洋科3年生の挨拶の中には、1年前の航海を振り返り、実習生への激励がありました。実習生代表も立派に挨拶をしてくれました。この航海が生徒一人ひとりの飛躍の足がかりになってもらいたいと願います。


①校長挨拶

②”若鳥丸”船長挨拶

③海洋科3年生代表生徒激励

④実習生代表挨拶

⑤花束贈呈

⑥まもなく出港を迎える一幕

イカ釣り航海 6日目

2014年9月12日 12時49分
2年生
9月11日(木)の正午の様子
隠岐海峡漂泊中
外気:24.3℃ 水温:25.2℃ 風向/力:ENE/4 気圧:1013.4hpa 天候:bc
コース:drifting 速力:-----kt 雲量:3 視程:20-50km 波方向:East/080 波高:1.5m
波周期:2 Dist:67.2miles

9月11日(木)の日報】
 昨夜のイカ釣り終了後、若鳥丸は隠岐海峡を目指して針路を東にとり、今朝9時頃には隠岐海峡の西側に到着しました。久しぶりに見る隠岐の島や島根半島を見ると、見慣れた景色に安心感が得られます。船の中でも自然と会話の内容が、「家に帰って一番したいことは何か」が多くなってきます。やはり「自分の布団でゆっくり寝たい」や「家の風呂にゆっくり入りたい」という答えが多いのではないでしょうか。航海が終わりに近づくと毎回そうですが、生徒のテンションが高くなりにぎやかになります。しかし、決まって「このままずっと船に乗っていたい」という生徒も出てきます。そういう生徒は船乗りとしての適性があると思いますので、将来はぜひ海の世界で活躍して欲しいと思います。

 さて、生徒の船内での実習ですが、船橋当直や機関当直などの船舶の運航に関わる仕事に対して、一生懸命取り組んでいます。船長の指示した針路に対して復唱しながらスムーズに操舵をする船長コースの生徒や、機関当直の引継で、引き継ぎ事項を自信をもってスラスラと言っている海洋技術コースの生徒など、この短期間にずいぶん成長していると感じました。また、船内でのあいさつもしっかりできているように感じます。乗組員に対しても「おはようございます!!」「お疲れさまです!!」と意識してあいさつができています。課題としては、私の話や指示に対しての返事や話を聞く態度を改善することではないかと思います。当直や食事当番などでがんばっているぶん、私の前では甘えが出てしまうのかもしれませんが、これからの学校生活を考えると、クラスとしてのまとまりや秩序が大切です。この航海で達成できなかったことは、次のオーストラリア航海で達成できるようにがんばって欲しいものです。

 今日のイカ釣りですが、最終日ということで時間を短縮しておこないました。スルメイカばかりの漁獲となり、狙いのシロイカは漁獲できませんでした。釣果はスルメイカ380匹です。一部のイカは水槽で生きたまま持ち帰り、明日に水産試験場の職員の方に、活イカの輸送方法について講義をしてもらう予定です。

 風邪気味の生徒が増えてきました。疲れが溜まっているのでしょうか。元気な姿で帰港できるように気を付けて欲しいと思います。
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イカ釣り航海 5日目

2014年9月11日 17時11分
2年生
9月10日(水)の正午の様子
35-12.8N 131-34.5E 外気:26.6℃ 水温:25.6℃
風向/力:NE/1 気圧:1009.9hpa 天候:c

【9月10日(水)の日報】

今日も夕方まで海が穏やかで、揺れることの少ない過ごしやすい1日となりました。そのため、休憩時間になると、デッキに出る生徒が多く見られます。その時に、イルカを発見したと教えてくれた生徒がいました。その他にも、船橋当直をしているときにウミガメが泳いでいるのを見た生徒もいました。また、イカ釣りの操業中に手釣りをしている生徒のすぐそばを、大きなカジキが悠々と泳いでいたため歓声が上がっていました。

このように、いろいろな海の生物に出会えるのも航海の魅力の一つだと思いますし、特にイカ釣りは集魚灯でプランクトンや小魚を船の周りに集めるので、食物連鎖でいろいろな大型の生物も船に寄ってきます。

午後の学習では、この航海で行ったイカ釣りの漁獲データと海洋観測のデータをパソコンに入力し、水温と漁獲量の関係性や、イカの体長組成について調べました。こうしたデータを集めて解析することで、水産試験場や漁業者にとって貴重な情報になることを学ぶことが出来ました。

今日のイカ釣りは、この航海一番の水揚げに恵まれました。手釣りにも自動イカ釣機にもコンスタントにイカが釣れ、特に機械ではシロイカの方が多く釣れる状況です。多い生徒で3時間にスルメイカ主体で40匹以上を釣った生徒もいました。その中で、ある生徒はシロイカばかりを釣っていました。他の生徒も「自分もシロイカが釣りたいのに、スルメしか釣れない」と嘆いていました。シロイカばかり釣る生徒の様子を見ていると、他の生徒は100mまで仕掛けを下ろすのに、40m付近までしか下ろしていません。その水深の違いが、イカの種類の差になって表れたのだと思われます。最終的な釣果はスルメイカ240匹、シロイカ150匹の合計390匹でした。この海域で操業する直前まで何度も移動と海洋観測を繰り返して、良い漁場を探してくださった船長、乗組員の皆さんに本当に感謝の気持ちで一杯です。大漁とまではいきませんが、生徒はとても満足そうでした。操業を終えた生徒は皆笑顔で、興奮気味に「新記録を達成できた」とか「今日はすごくがんばれた」といった感想を言っていました。

夕方からは風が強くなり、船が大きく揺れる中でのイカ釣りになりました。そのため、生徒1名が軽い船酔いになりました。生徒1名が腹痛を訴えていますが、薬で対応しています。その他の生徒は元気です
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イカ釣り航海 4日目

2014年9月10日 08時35分
2年生
9月9日(火)、正午の様子
操業海域にて漂泊中
35-03.9N 131-38.0E 外気:25.5℃ 水温:25.0℃ 風向/力:SW/2 気圧:1008.1hpa
天候:bc コース:drifuting 速力:-----kt 雲量:3 視程:20-50km 波方向:SW/240 波高:0.5m
波周期:1 Dist:----miles

【9月9日(火)の日報】
 本日も海は穏やかで、波高は0.5mなのでほとんど船は揺れません。生徒たちは船酔いもなく、食事をしっかり摂ることができています。このイカ釣り航海は、他の航海と違って1日4回の食事があります。食事当番は1日ごとに交替していますが、食事の準備と片付けの繰り返しでまとまった睡眠がとりにくいので、食事当番にあたった生徒は悲鳴をあげています。私もイカ釣り航海は3回目ですが、過去の航海を思い出しても1日4回の食事を食べるのはたいへんで、残してしまうこともあったのですが、この航海では食事が進み残すことがありません。それは、司厨長がメニューを工夫されているからだと感じます。その工夫とは、1日に1回は麺類が出てきます。例えば、カレーうどん、パスタ(クリームソース・ミートソース)、焼きそばなどです。そのため、食事のメニューのバリエーションが多くなるとともに、使用する食器の数も少なくなり、食事当番の負担も減っていると思います。体調を崩す生徒がいないのも、こういった食事面でのサポートのおかげではないかと思います。

昼前にクジラが船の周りに現れて付近をうろうろしていました。背びれが小さかったので、最初はイルカだと思いましたが、体長3~4mと大きく体型を見ると小型のクジラであることが確認できました。このクジラを見た生徒は、残念ながら船橋当直で見張りをしていた2名だけでした。しかし、イルカやクジラはイカ釣り漁業の大敵で、集魚灯でせっかくイカを集めても、イルカやクジラが現れるとほとんど釣れなくなるそうです。今日の漁場は当初、島根県の益田沖を予定していましたが、これを見た船長の判断で、さらに沖合へ移動しました。

実際にイカ釣り漁業が始まると、天候は曇りだったため満月を雲が覆って隠してくれています。さらに、海を見るとイワシらしき小魚の大群が、船の周囲に集まっています。生徒の手釣り仕掛けにもスルメイカがかかってきます。通信長から「今日はいろんな条件がそろっているから期待できますよ」とうれしい情報をいただきました。「よし、今日こそは大漁だ!!」と思ったのですが、しばらくするとパラシュートアンカーのロープに右舷側の自動イカ釣機の仕掛けが引っ掛かり、途中で全部切れてしまうというトラブルが発生しました。ほぼ無風だったためです。その後、生徒は1時間以上イカ釣りができず、ボーッとすることになりました。実際の釣果のほうも不漁となり、スルメイカ80匹、シロイカ7匹、合計87匹の水揚と残念な結果となってしまいました。
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イカ釣り航海 3日目

2014年9月9日 13時23分
2年生
9月8日(月) 正午様子
操業海域にて漂泊中です。
外気:25.4℃ 水温:25.2℃ 風向/力:ENE/4 気圧:1006.4hpa 天候:bc コース:drifuting 
速力:-----kt 雲量:2 視程:20-50km 波方向:NE/043 波高:1.5m 波周期:1 Dist:----miles

【9月8日(月)の日報】
 航海実習3日目を迎えました。昨夜は1回目のイカ釣りがあり、夜間が活動の中心の時間帯でした。そのためか午前中はとても静かで、当直の生徒以外は寝ている状態です。休めるときにしっかり休み、健康管理をしてもらいたいと思います。

午後からはシロイカの解剖と干物づくりを行いました。解剖に使ったシロイカは昨晩漁獲されたばかりのもので、本当に新鮮そのものです。体の色は釣り上げられた直後は透明感がありますが、しばらくすると白くなります。これがシロイカと呼ばれる理由だそうです。そして、新鮮なシロイカは指で押すとその部分が赤く変化し、また元に戻ります。これはまだ細胞が生きているからで、新鮮な証拠です。生徒たちにさせてみると「こんなの初めて知りました」という声がほとんどでしたが、「インターンシップ先の直売センターで店の人に教わったので知っています」という生徒もいました。その後、シロイカの一夜干しを作りましたが、この一夜干しは文化祭の「イカの展示」で海洋科2年生の教室を訪れてくれた人に試食してもらう予定です。

 今日の漁場は昨日よりも少し浜田方面の東側に移動した場所です。他のイカ釣り漁船も昨晩の漁場よりも東へ移動しており、イカの群れが東へ移っているのではないかという判断です。19時からイカ釣りの操業が始まりましたが、空には満月が見えていて、海面を明るく照らしています。これではさすがに釣果の方は厳しくなることが予想できます。せめて曇りになり、雲が月を隠してくれればとも思いますが、雲一つない快晴です。「お月見ができると思って開き直るか」といった声も聞かれました。

実際の釣果のほうも予想通り不漁で、スルメイカ150匹、シロイカ70匹、合計220匹の水揚げでした。しかし生徒の手釣り仕掛けにはイカが比較的かかり、多い生徒で20匹、平均すると10匹前後は釣り上げることができていました。今回は寂しい釣果となりましたが、あと3回チャンスが残っています。この航海で一度は生徒に大漁の喜びを味わわせてあげられればよいのですが・・・。

 海は穏やかで、船酔いの生徒はいません。みんな元気です。
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イカ釣り航海実習2日目

2014年9月8日 09時38分
2年生
9月7日(日)、正午の様子
 操業予定海域に向け航行中(東向け)
 外気:24.4℃ 水温:24.7℃ 風向/力:NE/4 気圧:1009.1hpa
 天候:b コース:075° 速力:11.5kt 雲量:1 視程:20-50km 波方向:NE/040
 波高:0.5m 波周期:4 Dist:147.5miles


【9月7日(日)の日報】
 この航海で初めてのデッキウォッシュということもあって、デッキをブラシでこすると黒い汚れが浮き上がってきました。午前中にはイカ釣りオリエンテーションを行い、イカ釣りを行う際の安全上の注意点や、どのようにすればイカを多く釣ることができるかなどの説明をしました。その間も若鳥丸はより良い漁場を求め、昨晩到着した場所から南に移動したり、東に移動したりを繰り返し、少しでも良い場所で初日のイカ釣りができるようにと移動と海洋観測を繰り返していました。生徒のために少しでも条件の良い場所で操業してやりたいという船長の思いに本当に感謝したいと思います。

 18時過ぎに漁場に到着し、パラシュートアンカーを投入するころ、周囲のイカ釣り船の集魚灯が若鳥丸よりも一足早く灯りました。心配していた天候ですが、快晴でほぼ満月に近い月が東の空に上がっています。「今日のイカ釣りはダメそうですね」と言っていた生徒もおり、内心はあきらめムードでイカ釣りを始めました。ところが、実際に生徒が手釣りを始めてみると、一投目からイカがかかりました。最初に釣れたのはシロイカではなくスルメイカでしたが、生徒たちのテンションは一気に上がり「また来ました~!!」「次はダブルです!!」と大きな声が響きます。自動イカ釣り機よりも生徒の行った手釣りの方がよく釣れ、最も多く釣った生徒は38匹も釣り上げていました。全体的に小ぶりなスルメイカが主体で、シロイカはパラパラと釣れるといった状況でした。最終的な釣果はスルメイカ310匹、シロイカ50匹の合計360匹で、昨年は初日で釣れなかったことを考えると恵まれていたのではないかと思います。生徒からも「次ももっとたくさん釣りたい」、「はやく次の操業の番が来てほしい」といった喜びの声が聞かれました。

 軽い船酔いの生徒が4名います。午後からは若干風が強くなり、波が高くなったためです。早く船酔いを克服して、イカ釣りや当直をがんばってほしいと思います。

  
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海洋科2年生イカ釣り航海実習

2014年9月8日 08時58分
2年生
9月6日(土)の午後3時30分、実習生25名、指導教官2名を乗せ、若鳥丸はイカ釣り航海へと境港を出港しました。9月7日(日)~11日(木)はイカ釣り操業を行い、12日(金)に境港に入港予定です。

9月6日(土)の日報】
 今日の午前中はよく晴れて暑いくらいの天気でしたが、出港が近づくにつれて曇り空となり、出港式のときには雨となりました。私にとっても久しぶりの雨の中の出港でした。生徒たちの様子ですが、まだ乗船実習をする心構えが十分にできていないと感じました。発言や態度を見ていると、普段の学校生活とあまり変わっていません。退避経路の確認で私語をする生徒がいたり、食事当番の働きぶりが悪かったりと注意することがとても多かった初日でした。

 学校でも、遅刻が多く生活面でも注意することが多かったので、それがそのまま表れていると感じました。そこで、ミーティングで生徒に「自分は、この航海を楽しい航海にすることを目指しているわけではない。今までできなかったことができるようになる、成長する航海にしたい」と言いました。確かに、乗船実習は楽しい方がいいのですが、生徒の成長なくして乗船実習とは呼べないと思います。生徒の書いた日誌には「初日はみんな気のゆるみがあった」「明日から気持ちを引き締めてがんばりたい」といった感想が多くみられました。私の思いを受け止めてくれた生徒がどのように頑張ってくれるのか、明日からの変化に期待したいと思います。

 波も穏やかなため生徒の体調は万全で、船酔いの生徒はいません。夜間の船橋当直を行った生徒は「沿岸にはたくさんのイカ釣漁船の漁火が見えました」と教えてくれました。明日は山口県の見島沖でイカ釣操業をする予定となっています。白イカが比較的多く漁獲されているという情報は入っているので、後は天気次第ではないかと思います。満月に近いので、曇りか雨になってくれれば、若鳥丸の集魚灯にイカが集まってきてくれると思います。初日の操業で良い釣果をあげて、生徒のモチベーションが上がってくれると嬉しいです。

沖縄潜水航海実習 航海17日目

2014年7月17日 08時09分
3年生

7月16日(水)の様子
10:00境港入港。
無事、境港に帰港しました。生徒はみんな元気です。
2年生の時には台風の影響でオーストラリア航海への出発が約1週間延び、今回も台風の影響により予定を変更する航海となりました。しかし、こうした自然の力にどう対処すれば安全なのかがよくわかった航海になったと思います。
最後の下船式では、船長より「この船で培ったものを、自分の人生に生かすだけでなく、他の人のためにもぜひ役立ててほしい。みなさんの今後の活躍に期待します。」と挨拶をいただきました。航海を成就するためにお世話になったたくさんの方に感謝を申し上げるとともに、この経験を社会で役立てて恩返しをしていきたいと思っています。
たくさんの応援、ご協力ありがとうございました!
 
みんなの帰りを待っていたよ~!          おかえり、若鳥丸!みんな!
  
実習の片付けをして、                 14:30下船式
 
ありがとうございました!      保護者の皆さま、見守っていただきありがとうございました!

7月13日(火)の日報より
穏やかな夏の朝を迎えました。体操のあとデッキウォッシュを行いました。
9:00より前半(1~5班)が釣り実習。心地よい南よりの風をうけての釣りでした。釣果はチダイ(平均30cm12匹、ウマズラハギ(平均30cm)39匹、イサキ(平均25cm9匹、カサゴ(27cm)2匹、カワハギ(25cm)3匹の計65匹でした。なかなか鯛が釣れずヤキモキしていましたが、大物賞は、34cmのチダイをつり上げたH君となりました。
後半では、漁場を若干移動しましたが潮の流れが悪く、午前中ほど釣れませんでした。ウマズラハギ(平均30cm14匹、チダイ(平均30cm)9匹、レンコダイ(25cm)4匹、イサキ(30cm)1匹、カサゴ(20cm)1匹、カワハギ(25cm)1匹とよくありませんでした。釣りの後は、餌で汚れた甲板と外板をデッキブラシを使い念入りにブラッシングしました。
ミーティングでは、明日の日程を説明し、「残り1日となり、最後まで気を緩めることなく自分の役割を全うしてください。そして、境港入港時には成長した姿を出迎えに来てくださった皆さんに見ていただこう。」と話しました。また、夜釣りに関しては、クラゲによる機関への支障を少なくするため、若鳥丸の甲板の灯りを最小限にしていましたので、魚が船の周りに集まらないことから中止しました。
いよいよ明日は境港入港です。帰港前夜はテンションも上がってしまいがちですが、深夜当直の者も朝食を摂り、大掃除等を行うため、周りの実習生も雰囲気を壊さないように、今夜はしっかりと休息をとってもらいたいと思います。

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沖縄潜水航海実習 航海16日目

2014年7月15日 13時59分

7月15日(火)の正午の様子
隠岐諸島・那須の瀬錨泊中
36-03.3N 133-07.2E 外気:26.3℃ 水温:23.5℃ 風向/力:SSW/3 気圧:1012.8hpa
天候:bc(晴れ) 雲量:7 視程:10-20km 波方向:SSW/200 Dist:94.8miles
今朝7:50那須ノ瀬に到着しました。現在は底痙り実習を行っています。
この時期はアジやイサキ、ツバスが釣れます。今日の釣果はどうでしょうか。楽しみですね。


小雨降る中、5:47に関門航路に入り、体操直後に関門大橋を通過しました。関門大橋橋桁の上部は霧で隠れていました。この航路は、狭くて湾曲している上に、霧も多いので導灯(2基1対の先端が光る標識)が設置されています。この2つの灯火が一直線に見えるように船を走らせると、安全な針路となるのです。西航の場合は早鞆瀬戸から壇ノ浦の導灯を目指し、通過してからは彦島(壇ノ浦の奥)を目指します。
 
霧の関門海峡              黄色い光が導灯

7:13関門海峡通過、日本海に入って穏やかな海況の中、隠岐の島に向け、対馬海流に乗って順調に北上しています。
午後からは、学校祭についてのLHRを行い、学校祭実行委員とクラスシンボル責任者を決めました。学校祭で何をしようかというイメージが出来つつあるようです。期待しています。また、野球部が一回戦を突破したことを知らせ、21日の2回戦には応援に行こうと話しました。沖縄那覇港から別れるときに、プレッシャーをかけてはいけないと思いつつも、実習生全員で激励をしました。クラス全員の願いが届いたと思います。『よくやった野球部!』
そして、夕食後18:30エンジンストップ、島根県日御碕沖で明朝まで漂泊し、漁場に向かう予定です。
ミーティングでは、船長より「実習もあと残すところ2日、この実習でしかできないことをしっかりとやり遂げ、社会に出てから必要なことをしっかりと見つけ、最後まで気を緩めることなく引き締めて、実習を終えて欲しい。」と期待を込めた話がありました。
いよいよ明日は待ちに待った底釣り実習です。全員がたくさん釣れればと思っていますが、潮の関係でどうなるか心配です。当直明けで寝不足の生徒もいると思いますが、気を引き締めて頑張ってもらいたいです。

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沖縄潜水航海実習 航海15日目 その2

2014年7月14日 18時40分

7月13日(月)の日報より 
曇天の小雨が降る朝、岸壁において体操をしました。出港時は雨が激しくなり、舫いを外してくださる方々や代理店の方にはご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。船長コースの船舶職員を目指す生徒も当直に入り、8:35神戸出港。船が明石海峡に入る頃には雨も上がり、視界も徐々に良くなってきましたが、明石海峡大橋は前方にぼんやり見えるほどでした。
本日は海上交通安全法で定められている瀬戸内海の航路を航行します。東から明石海峡航路、備讃瀬戸東航路、備讃瀬戸北航路、来島海峡航路です。途中、宇高東航路と宇高西航路が横切る難所もあります。また、漁ろうに従事している船舶も多く、特にこませ網漁の漁船が多いため見張りでは気が抜けません。明石海峡航路を西進し、備讃瀬戸東航路にはいる頃には、視界も良くなりました。そして、このたびは潮の流れが速いために操舵実習が厳しい場面もありました。来島海峡航路では、逆潮(船首より潮が流れる)だったので操船が若干しやすかったのですが、入るときに2ノットだった潮流が、途中で5ノットまで速くなり、ちょっとした転舵で針路が大きくずれてしまいました。今回の船橋当直では、操舵や見張り、方位測定、航法のことを詳しく学び実行していました。特に操舵はすべての実習生が航路で舵を取ることが出来ました。緊張感と集中力の中で操舵ができ、良い経験が出来ました。
また、卒業生が航路近くで若鳥丸の安全航海を祈り、見守っていてくれました。船乗りとしての技術や心構えを学び大きく成長させてくれるなど、自分の進路の道しるべとなった若鳥丸への感謝の気持ちと、そこで学ぶ後輩の成長を期待してくれての行動だった思います。ありがとうございました。
本日は、進路LHRを行いました。面接試験での違反質問について、答えてはいけないことやその時の対応、返答の仕方などをワークシートで学習しました。また、来島海峡航路の通過予定時刻が19:45だったので、いつもの日課を変更して船内読書を行いました。5分前には当直以外の生徒が集まり静かに読書に集中していました。その後のミーティングでは、残り数日となったこの航海、気を緩めることなく、実習の目的を今一度確認し、下船まで規律を守り、各自がしっかりと役割を全うすること、場面ごとの雰囲気や緊張感を乱さない、乱す者を正す、ということを確認しました。

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