日誌

海洋科2年生航海実習 15日目

2022年6月27日 10時11分
2年生


6月25日(土)正午位置 34°- 25.0N 134°- 22.7E

 乗船15日目、早いものでこの航海も半分が終わりました。今日のイベントは、明石海峡航路と備讃瀬戸航路です。午前7時15分に揚錨し、関西国際空港沖を後にしました。朝食後、明石海峡航路に入り明石マーチスと交信しました。交信した生徒は緊張して言葉に詰まる一面もありましたが、無事終了しほっとしていました。船の操縦も生徒が舵を持たせてもらい、船長や航海士にサポートしていただきながら操縦することができ、こちらも緊張しながら操船していました。今日は、休日ということで大型船舶はさほど多くありませんでしたが、小型のプレジャーボートが多数魚釣りをしていたため、操縦は気を使いながら恐る恐る舵を握っていました。操縦した生徒に後で聞きましたが「マジ怖かった!」と興奮状態で答えてくれました。しかし、貴重な体験でしたので舵を握った生徒たちは、「また操船してみたい!」と満面の笑みで答えてくれました。このような経験の一つ一つが生徒たちを成長させてくれるものと感じています。以上、本日の報告でした。


      明石海峡航路を操船中!


     航海計画を確認しています


    明石海峡大橋を通過しています


     備讃瀬戸航路を操船中です


    備讃瀬戸の注意事項を確認中です


      瀬戸大橋を通過します

海洋科2年生航海実習 14日目

2022年6月27日 10時04分
2年生


6月24日(金)正午位置 33°-20.6N 133°-51.7E

 乗船14日目、少し肌寒く強風が吹いた高知港の朝でした。本日午前10時に出港しました。若鳥丸より少し早く千葉県の実習船も出港するため当直者以外はコンパスデッキにあがり見送りを行い出港スタンバイしました。海洋科2年生は他校の生徒との交流がないため興味津々。コロナ禍でなければお互いの実習船を見学したり交流したりできたのですが残念です。出港後桂浜にある坂本龍馬像があることを教えると「見たいと」いったので教えると「見えた!見えたと!」喜んでいました。しかし、朝からの強風で銅像を過ぎたあたりから揺れ始めたため、生徒たちのテンションは急降下、太平洋の白波が見えたせいで意気消沈していました。高知港を出港し室戸岬に向けて航行している時にはほとんどの生徒が船酔いとなり、昼食のうどんを食べない生徒も多くいました。久々の静寂の中で、うどんをすする音のみが響く生徒食堂でした。室戸岬沖から紀伊水道を目指すころには揺れも落ち着くと、船酔いも醒め通常時にもどりつつあると言ったところでしょうか。夕食はカツオのたたきが出て、みないい笑顔で完食していました。午後9時過ぎに関西国際空港の沖合で錨泊する予定です。以上、本日の報告でした。


          朝の体操


  千葉の実習船に敬礼!ご安航をお祈りします
 


      コンパスデッキでの1枚


        高知出港です


    昼食はうどんでしたが皆船酔い中


     夕食はカツオのたたきでした

海洋科2年生航海実習 13日目

2022年6月24日 17時39分
2年生


6月23日(木) 正午位置 KOUCHI-KOU

 乗船13日目、高知も3日目になり船内が普段よりも騒がしくなってきました。明日から走り出せば静かになると思いますが、、、今日は午前中に船長・機関長講義を行いました。船長コースは瀬戸内海の航路について、三等航海士から講義を受けました。瀬戸内海では多くの船舶が行き会いますので、安全に航行するための方法や指定航路での交通方法を学びました。私も瀬戸内海は何度も航行していますが、時としてマナーの悪い船舶もいたりしますので法令を正しく理解し、安全な航法を実践してもらいたいです。海洋技術コースは機関長から機関長・機関員の職務について講義を受けました。午後からは、鹿児島でも行った舷門当直をグループに分け3時間行いました。いよいよ明日は高知出港となります。新たな体験をしますので、明日を楽しみにしてください。以上、本日の報告でした。

     朝から食材の下ごしらえです


        機関長講義の様子


     スラスター室を見学しています


  瀬戸内海の航路について学習しています(1)


 瀬戸内海の航路について学習しています(2)


    市内で買ったカツオのたたきを夜食に

海洋科2年生航海実習 12日目

2022年6月23日 10時05分
2年生


6月22日(水) 正午位置 KOUCHI-KOU

 乗船12日目、朝には昨日降っていた雨も上がりましたが、どんよりとした曇りでいつ雨が降ってもおかしくない天気です。天気予報では高知入港中は、全て雨マークだったのですが若鳥丸を出発したとたん晴れ間も見え明るくなってきました。乗船中は運動不足になるため、高知城まで約4kmを歩くことにしました。生徒たちからはブーイングでしたが、雨も降りそうではなかったので、地理感覚を養う意味でも高知城まで歩きました。途中日差しが強くなり、気温も27℃まで上がっていました。途中商店街やひろめ市場などを通過し高知城まで無事に到着しました。記念写真を下に張り付けておきます。みないい顔で映っている姿を見れば、私の言葉など必要ありませんね。ひろめ市場では、カツオのたたきなどを注文し、皆満面の笑みでした。皆さんご存じでしょうが高知は古くからカツオを食べる文化があるため調理や加工に秀でています。昨晩もミーティングでカツオの話をしましたが大変美味しいので、興味がある人は食べたらいいよとアドバイスをしました。また、家族にカツオを送る生徒も見受けられたので、届いた方は楽しみにして下さい。以上、本日の報告でした。


      曇り空の高知港です


    あまりの暑さに雨傘を日傘に変えて


      高知城にて記念撮影


  高知名物カツオの塩たたきに、みんな感動


        美味しい!


     魚もいいけど、肉でしょう

海洋科2年生航海実習 11日目

2022年6月22日 17時25分
2年生


6月21日(火) 正午位置 KOUCHI-KOU

 乗船11日目、梅雨前線の影響か朝から雨が降りしきる高知沖。いよいよ本日、この乗船実習2つ目の寄港地である高知に入港しました。昨夜は、桂浜が見える海域で錨泊(錨を降ろして停泊すること)し、午前8時30分に揚錨(錨を揚げること)を行いました。高知港に進入する際には信号所からの指示が出ないと入港できないことを説明し、白色の信号が点灯したことを確認し高知港に入港していきます。高知港は、桂浜から30分程度進んだところにあり、指示された岸壁に向かいます。着岸時には岸壁と船の間に防舷材を干渉させ船が傷つかないようにします。鹿児島港でも生徒が行いましたが、少しは慣れてきたようで、所定の位置に合わせ防舷材を入れました。入港時は生徒たちも笑顔で、高知での寄港地活動を楽しみにしています。午後からは、コースごとに分かれて学習を行いました。船長コースの生徒は、高知を出港してから瀬戸内海に入るため、指定航路の学習を今日と明後日の2回行います。瀬戸内海には全国11か所の指定航路のうち8つがあるため、その内容もボリュームがあります。事前に学習することで、より深く学習内容を理解できるため三等航海士がわかりやすく説明してくれました。海洋技術コースは、事前に配られた課題プリントに取り組みました。本日の報告です。


        揚錨前の様子


↑青い物体が防舷材 入港時の様子(とも側)


      入港時の様子(おもて側)


   瀬戸内海の航路について学んでいます


    学習室で課題を頑張る生徒たち


     食当さん 食器洗浄中です

海洋科2年生航海実習 10日目

2022年6月21日 15時41分
2年生


6月20日(月) 正午位置 33°-28.5N 133°-35.2E

 乗船10日目、早いものでこの航海も3分の1が終わりました。生徒たちの中には、早く家に帰りたいと嘆いている生徒もいますが、乗船実習が楽しいと言っている生徒も多くいます。昨日の夕方から向かい風で少し揺れたため8名が船酔いをしました。今朝方、高知港入口まで到着し現在錨泊中のため揺れはありません。そのため船内は少し騒がしくなりつつあります。また、明日は高知港に入港するため、生徒たちのテンションも上がり気味となっています。本日は、揺れていないので課題学習を進めるように指示を出しました。進めている生徒は課題が終わり次第提出させていますが、まったく提出していない生徒もいるため指導教官の監視下で課題をさせました。進んだ生徒は8割くらい終了していますが、一部の生徒は「よった~」「気持ち悪い~」と言って課題に取り組まない者もいたので明日も全員で課題に取り組ませたいと考えています。また明日は、午前9時30分に入港予定となっています。また千葉県の実習船も入港するようなので、遠目で見させたいと思います。午後は高知出港後に通過する瀬戸内海にある指定航路の学習を三等航海士のもとで行う予定となっています。


    灯台表の見方を学んでいます


   課題にも頑張って取り組んでいます


       船橋当直引継ぎの様子


   機関制御モニターにも慣れてきました

     機関当直、ワッチ交代します!

     食当さん、下ごしらえ頑張って

海洋科2年生航海実習 9日目

2022年6月20日 19時40分
2年生


6月19日(日) 正午位置 34°-39.2N 136°-52.7E

 乗船9日目、本日は本航海目的の一つでもある伊良湖水道航路見学です。伊良湖水道航路は全国11か所の指定航路の一つで、有名自動車会社の自動車運搬船なども多くみられる海域となっています。海峡は穏やかな状態で日曜日ということもあり、多くの釣り船や若鳥丸の数倍もある船舶が多数見受けられました。伊良湖水道に進入する際、航路内に多くの釣り船が釣りをしていましたが、海上保安庁の船舶が巡視にきて放送で注意をするところなどが見られ生徒たちもその光景を見入っていました。船長コースの生徒は船橋に入り、三等航海士から先日の講義で学習した内容をおさらいし航路標識や通行時の諸注意について、再確認していました。また、生徒1名が伊勢湾マーチスと交信し、その姿を見守りながらマーチスの質問内容などをメモしていました。実際に対応した生徒は通信長と事前練習をしていましたが、本番になると緊張し言葉に詰まる場面もありましたが、キッチリ対応することができました。帰りの時も違う生徒にマーチスとの交信をさせましたが、大変緊張していました。なかなかできない貴重な体験をすることで、より専門的な知識を深める事ができたと思います



     朝の体操 みんな当直で2人だけです


      航路学習の復習中です 


       マーチスと交信中です


      いよいよ伊良湖水道に入ります


     コンパスデッキからの風景   

     航路学習のまとめをしています

海洋科2年生航海実習 8日目

2022年6月20日 19時34分
2年生


6月18日(土)正午位置 33°-09.2N 134°-11.3E

 乗船8日目、梅雨前線が近いためか朝から雨が降る中、彼らの1日は始まった。午前5時30分、通常よりも少し早い起床。しかし、「眠い」という言葉は彼らからは出てこなかった。何故ならジギング実習を行うからだ。前日より「俺が大物を釣る!」と多くの生徒たちが意気込み、期待を膨らませていた。午前6時に道具を後部デッキに搬出し、開始時間を待つだけとなった。朝食を終えた午前8時目的地である高知県室戸岬沖へ到着!船長の開始の合図で一斉に仕掛けを下した。その直後ある生徒が「先生!何か来た!」と叫び皆の注意を引く。駆け寄る指導教官と船員。その生徒は叫んだ!「マジデカイ!!竿が持っていかれる!!助けて~!」と。私たちには直ぐに理解できた。彼が釣ったのは紛れもなく地球。一般的に言う根掛かりだった。確かに大物、しかし誰もそのことは言わない。指導教官により、無事仕掛けを外すことができた。その直後、別の生徒が「釣れた~!」と叫んだ!こんどこそと思い駆け寄る私、その生徒は、カンパチの幼魚を釣り上げていた。サイズは15cmかわいそうなので、リリースした。某局のドキュメンタリー口調で書いてみました。釣果は、カンパチの幼魚3匹でした。残念!

   食当さんがタケノコを刻んでいます  


    最初に上がったのは海ごみでした


     カンパチの幼魚が釣れました


 大物が釣れないかな~ ワクワク 


     みんな頑張っています


       やっと釣れた~!

海洋科2年生航海実習 7日目

2022年6月20日 19時20分
2年生


6月17日(金) 正午位置 31°- 17.2N 130°-41.8E

乗船7日目、今日は多くの思い出ができた鹿児島を出港しました。朝からいつも通りのルーティンワークを行い出港しました。彼らにとっては、この鹿児島での出来事はとても良い思い出になったようです。生徒の中には、「また来たい!」という生徒が多くいました。見たことのないよその土地で、多くのものを見たりすることは乗船実習の醍醐味の一つかもしれません。10時には無事出港しいつも通りの生活がスタートしました。当直業務に入る生徒や課題を行う生徒など船内生活モードに切り替わっていました。午後に入り、太平洋に出てから特有のゆったりとしたうねりが出てきました。私たち経験者からは、穏やかな凪状態ですが生徒たちにとっては初めての太平洋の揺れとなります。数名の生徒が軽い船酔いとなりました。夕食時には4名程度の者が船酔いで食事を残していましたが、水分だけは必ず取らせていますのでご安心ください。現在、18時過ぎですが、宮崎県にさしかかり海流に乗り船速も上がってきています。明日は、時間調整のため室戸岬沖で漂泊し時間調整を行います。その間ジギングを行う予定になりました。急な出来事に生徒たちも喜んでいます。はたして釣果はあるのか!日報をご期待下さい。


          朝の体操
         


      鹿児島港を出港します


       出港後のワンシーン


    出港します!操舵は僕に任せて


       機関日誌記入中です


     食材を切る手先がチョット怖い

海洋科2年生航海実習 6日目

2022年6月17日 16時12分
2年生


6月16日(木)正午位置 KAGOSHIMA-KO

 乗船6日目、停泊中ということで昨夜は少し騒がしかったため、船内では私の雷が落ちました。多少のなれのため船内生活もややルーズになってきましたので、気を引き締める意味も込めて注意しましたが、今朝方起床後に二度寝をし、点呼に遅刻した生徒がいたので、厳しく指導しました。これから社会人になるために時間を守るということは最低限のルールですし、船舶に関しては、命に係わることもあるためです。そのことは、常日頃から彼らに言ってきましたが、ここ数日気が緩んでいた悪い結果がここで出てきました。今後は、時間が守れることを願うばかりです。
 今日の午前中は専門の講義を行いました。船長コースは三等航海士から19日に航行する伊良湖水道航路についての事前学習をしていただきました。伊良湖水道とは国内にある11か所の指定航路の一つで愛知県にあります。某大手自動車メーカーで組み立てられた自動車を海外に輸出する際に大型船舶が利用され多数の船舶が航行する要所となっています。海洋技術コースは機関長からクランク軸の役割について、若鳥丸の主機関を利用し指導していただきました。どちらのコースも真面目に聞き入っていました。明日はいよいよ出港となります。


  三等航海士による伊良湖水道航路の事前学習

      皆真剣に聞いています

     機関長による主機関講義

   主機関のヘッドカバー内の構造学習

       舷門当直の様子

     桜島をバックにハイチーズ!