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SSHニュース

令和5年度 SSHオーストラリア海外研修

2024年3月21日 16時43分

令和6年3月8日(金)~3月17日(日)、本校6名の生徒がSSH海外研修としてオーストラリア アデレード市を訪れました。

3月8日(金)に米子を出発し、羽田を経由して向かったシドニーに到着したのは翌日の昼前でした。4時間の乗り換え時間を利用して市内に出て、南半球の夏の暑さを実感。オーストラリア東部特有の湿度に驚きながら、オペラハウスの前で記念写真を撮りました。

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慌ただしく乗り換えた飛行機で、さらに暑く乾燥したアデレードに向かいました。現地のホストファミリーと緊張の対面をし、最初の二日間(日曜日と祝日)は各家庭でビーチ、滝、市内に出掛けて、交流を深めました。フィールドワークとして、研究で必要な土壌採取も忘れず行いました。

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3月12日(火)Australian Science and Mathematics School(A S M S 理数に特化した高校)で本格的に研修がスタートしました。H Rでオーストラリアの生態系について学んだ後、D N A採取の実験を現地高校生と行い、その後は実験室で身近な食物の栄養素を化学反応で見ていきました。日本の授業の共通点を見つけながら、徐々に英語で科学を扱うことにも慣れていく様子でした。

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同日午後は、隣接するFlinders大学で水を濾過するワークショップです。教授の指導を受けながら、校内の湖で水を採取し、その後ペアとなってその水を透明度の高い水となるよう濾過していきました。途中隣の実験室の大学生の実験風景も少し見学ができ、その後キャンパスツアーもしたので海外進学のイメージが膨らんだのではないでしょうか。

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3月13日(水)はA S M S周辺の植物や動物を観察するフィールドワークでスタートしました。非常に乾燥した地域の植生を自分の目で確かめ、学校でまとめる作業を行いました。

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休憩時間に入ったところでハプニング。火災報知器が校内に鳴り響きました。避難訓練ではなく、消防署の方が確認をされて幸い何も問題はありませんでしたが、オーストラリアにおいて山火事がとても身近な災害であることを感じた体験でした。

午後は準備したプレゼンテーションのお披露目です。想像したよりも大きな舞台で緊張しながら、鳥取、日本文化、米子東高校の紹介に加え、中海の水の濾過実験や土壌調査についても紹介することができました。

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3月14日(木)は電車で市内に行き、各研究施設を訪れました。最初に訪問した植物園では、バックヤードで植物の研究や保存の手法を紹介していただき、生徒が実際に海藻を標本化する実習をしました。

その後、庭園で乾燥地や熱帯雨林の植物を観察してまわり、それらが過酷な環境でどのように命を繋いでいこうとしているのか学びました。

その後駆け足でSpace Discovery Centreを訪れ、現地日本人研究者と博物館や公園に設置された鯨の骨格やモデルを観察、そしてアデレードに進学した本校卒業生にも対面し、慌ただしい1日は終わりました。

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3月15日(金)H Rでオーストラリアでの生活を振り返る質疑応答を行った後、向かったのはCleland Wildlife Parkでした。ステイ先のバディも加わり、オーストラリアに生息する生態について学びました。コアラやカンガルーなども珍しい動物たちの生態を観察し、S S H海外研修の全日程を終了しました。

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生徒からは、「自分が今生活している世界がとても小さな世界であると感じた。」「広く身の回りを見ながら生活することの大切さを感じた。探究活動をするにあたって最も大切なことは『身の回りのことや知ったことなどたくさんのことに不思議だと感じ興味を持つこと』だと思う。オーストラリアではその感覚をたくさん養うことができたと思う。」などの感想が集まりました。

今後事後研修等を通じて、参加生徒がオーストラリアで得た好奇心の種を成長させることを大いに期待しています。

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