2年生
本日グアム付近を通過しました。太平洋の波にも慣れ、船酔いはほとんど回復している模様です。
晴天の夜には満天の星空が見えることもあり夜の船橋当直の楽しみでもあります。
*お断り*
オーストラリア航海の様子は休業日の更新ができませんので、次回は10月25日の更新となります。ご了承いただきますよう、よろしくお願いします。 担当者より
10月21日(金)実習7日目 正午位置【太平洋】風:東南東3 天気:晴れ 気圧:1011.2 気温:29.0 水温:29.8 波:4乗船実習7日目、乗船してはや1週間が過ぎました。生徒たちは船内の生活リズムにも徐々になれて各自の仕事を何とかこなしています。今朝方、若干強めのうねりにあいました。船酔いに逆戻りという生徒も数人いましたが、午後にはしだいに回復していきました。夜現在、軽い船酔いが3名ほどです。
朝の体操後、筋トレも兼ねてスクワットを皆で肩を組み100回程度行いました。途中、「もう無理ー」と言う生徒もいましたが、皆に支えられてやり抜くことが出来ました。船内生活ではどうしても足腰を使う機会が少なくなるので、時にはこのようなトレーニングを取り入れながら過ごしています。トレーニング後にふと右舷(船首に向かって右側)を見てみると珍しいことに2つの虹が左右に分かれて2つ見えました。生徒たちは「おー」と言っただけでしたが、非常に珍しい光景だったので私が一番興奮してしまいました。写真にはうまく撮影できませんでしたが、かすかに映ったので添付します。(矢印のところに虹がありました)
今日は午前中に機関作業で造水装置(海水から真水を造る機械です)の洗浄作業を行いました。2等機関士と操機長の指導の下、おそるおそる圧力計が下がるのを見ながら作業を行いました。
現在、グアムの北西海域を航行しています。22日の朝頃にはグアムに近づく予定です。夜のミーティング後の自由時間が日に日に騒がしくなってきました。皆が元気になった証拠だと思いますが、休養している人もいるので静かにするように注意しています。

スクワット100回! ダブルレインボー!

造水機の洗浄
2年生
2年生
360度海の世界へようこそ!紺碧の太平洋にぽつんと浮かぶ白い船、行き交う船もなく、大海原を航行する若鳥丸はさながら大航海時代、新しい世界を求めて走り出した船のようです。
しかし、実際はこんなにステキな状況ではなく、まだ半分の生徒が船酔いに苦しんでいるようです。減揺タンクのありがたさがわかってくれば復活していくことでしょう。
10月19(水) 実習5日目 正午位置 【太平洋】
風:東4 天気:晴れ 気圧:1013.8 気温:28.0 水温:28.7 波:4
乗船実習5日目、いまだうねりは変わらず生徒の多くは船酔いしています。昨晩のミーティングで船長から「明日の午後には減揺タンク(船舶の横揺れを抑える装置です。燃料が満タンだと使用できない。)を使用する」と報告があり、船酔いをしている生徒は首を長くして待っています。朝食終了時も多くの生徒が料理に手を付けられず、お茶のみといった生徒も少なくありません。
今日は船内での業務について紹介します。1枚目の写真は船橋当直の様子です。船長コースの生徒は船橋で航海士から船舶の運航業務について学びながら操縦や海図・航海計器の使用方法を覚えていきます。その他にも見張りや船内巡視を行います。
2枚目の写真は、機関制御室での様子です。ここでは、主機関や発電機など船舶を動かすエンジン等の管理をモニターで監視しています。状況によっては機関に油をさしたり、各種フィルター類を清掃したりして機関の運転に支障が無いようにします。若鳥丸の主機関は境港を出港してケアンズに入港するまで停止することはありませんので、エンジントラブルの無いように常に監視しなくてはなりません。写真の風景は各排気の温度をチェックしているところです。
3枚目の写真は日中の作業風景です。今日はデッキすりの作業なのでデッキ上をスポンジたわしで磨く作業を行いました。船酔いしながらでも一生懸命に作業しています。
本日紹介した業務以外は後日に紹介したいと思います。
午後からは減揺タンクも稼働し始め船酔いも軽くなった生徒も出てきましたが20名くらいは、いまだ船酔い中です。今後も健康面で観察を続けていきます。

船橋当直 コースを確認 機関当直 排気温度を確認

デッキ擦り
2年生
2年生
10月16日(日)10:00より、オーストラリア国際航海実習の出港式が行われました。
海洋科2年生32名、教官2名が乗船し、11月20日までの36日間実習を行います。
乗船実習では船内実務や講義、寄港地ケアンズでの研修、漁業実習を通して水産人として必要な意識と態度を養います。また、様々な場面でクラスのメンバーと協力し、絆を深めるととともに、家族や友人などいつも当たり前に感じていた日常に感謝する大変貴重な経験をしてくることでしょう。
本日の出港式には、多数のご来賓、ご家族、友人、先生方が出席してくださり、盛大なものとなりました。
36日後、2年生が成長した姿で帰ってくることを楽しみにしています。

来賓挨拶 海洋科3年生挨拶

実習生代表挨拶 いさ、出港の時
【実習生代表挨拶全文】
私達海洋科二年生はこれから約一ヶ月高校生活の中で一番長いオーストラリア航海へ行きます。九月に予定していたイカ釣り航海が台風で中止となり、航海の体験が少なく不安もありますが、クラスの皆で協力し乗り越えていこうと思います。船内生活ということで陸上とは全く違い、危険なこともたくさんあります。そのため、これまで学んだことを活かし、先生方のご指導をいただきながら安全な実習になるよう意識していきたいと思います。また、これまでの航海実習での課題も残っているので皆で課題を克服したいと思います。この航海実習は多くの方々の支えがあってできる実習です。この貴重な体験ができることに、感謝の気持ちを忘れず、一日一日を大切にし、自立心や責任感を身につけ大きく生長して帰ってきます。最後に、来賓の皆様、保護者の皆様、先輩、後輩の皆さん本日はお越しいただき有難うございました。
【海洋科3年生挨拶全文】
2年生の皆さん、いよいよ航海実習のなかで一番長いオーストラリア国際航海の出港ですね。いま、皆さんはどんな気持ちでいるでしょうか。私は1年前、皆さんに見送られ、岸壁から離れたとき、期待と心配が入り交じった複雑な気持ちでいました。しかし今は、また若鳥丸で航海に出たいという気持ちでいっぱいです。オーストラリア航海では今までの航海よりも仕事も本格的になり、船酔いもして大変な航海になります。しかし、今まで勉強してきたことをいかして、船でしか学べないことをたくさん勉強してきて下さい。船酔いをすると仕事がうまくまわりません。酔っている人は、苦しいとは思いますが、辛い、苦しいと嘆いていないで、笑い飛ばすくらいの気持ちで臨んでください。そうすれば弱い気持ちもなくなります。また、元気な人は助けてあげて下さい。思いやる心が生まれます。私たちはそうやって、ここまで仲の良いクラスになりました。私自身も、赤道を越えるまでは行けども行けども海で、終わりがない気がするほど辛いと感じることもありました。しかし、クラスのみんなや乗組員のみなさん、先生方に支えていただき乗り越えることができました。そして、通っていく海の色や温度、満天の星空、岸壁でのフェンダー作業の難しさなど、日本との違いをたくさん発見することもできました。ケアンズに着いた後は、グレートバリアリーフでのスノーケリングや交流会、街の探索など、あの苦しみを乗り越えたからこそ楽しむことができたと思います。帰りは下関までの道のりがとても早く感じます。行きの苦しみがなかったかのように、仕事も覚えて船の揺れにも耐性がつき、このままみんなと船で生活したいと思うほど良い航海になりました。みなさんもお互いに協力して、そう思える航海にしてほしいと願っています。最後に、航海中は礼儀を忘れず生活してほしいと思います。私の考える礼儀とは、感謝と尊重の心を持って接することです。乗組員の皆さんや先生方、この航海に関わってくださる方々、そしてクラスの仲間に礼儀正しく接していきましょう。この航海がより良いものになると思います。それでは、ご安航をお祈りしています。
7月19日(火)正午 隠岐那須の瀬錨泊中
風向:北北西 風力:2 天気:晴れ 気圧1012.9ヘクトパスカル 気温25.6℃ 水温:24.4℃
実習20日目、今日は楽しみに待っていた釣り実習!午前は当直班でウマヅラハギやイサキがたくさん釣れました。だいたいこれまでのパターンで午後は釣れなくなるのですが、午後の学習班もたくさん釣れました。イサキは梅雨に旬を迎える魚ですから、きっと美味しいことでしょう。明日の晩ご飯は刺身、明後日は塩焼きですね。大物賞はアカミズ、48cm!!びっくりしました、釣った本人が一番びっくりしていたかもしれません。暑い中でしたが2時間しっかり頑張って、片付けも3年生らしい態度でやっていたそうです。また、それぞれ釣りの裏番組で船内大掃除、SPI模擬試験をしました。指導教官はこちらの担当、あぁ釣りに行きたかった。と思う反面、一生懸命掃除をしている姿、黙々とSPI模擬試験に取り組む姿を見ることができて嬉しかったです。明日は入港、下船式では実習生代表のあいさつがあります。挨拶文を考えているときにクラスメイトが「がんばれ!」と通りすがりに声をかけていたのが印象的でした。1年の頃は話もしなかっただろうに、今こうして気軽に声をかけ合える関係になっていて、すごいと思いました。ほとんどの子が楽しいから降りたくないと言っています。あと数ヶ月で離ればなれになりますが、このつながりはきっといつまでも消えずに残っていくことと思います。ミーティングでは船長が「船を下りても、いつでも遊びに来て下さい」と言ってくださいました。帰れる場所がひとつ、増
えました。


大漁です。明日の晩ご飯が楽しみ。