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日誌

オーストラリア航海の様子

2016年10月22日 17時32分
2年生
本日グアム付近を通過しました。太平洋の波にも慣れ、船酔いはほとんど回復している模様です。
晴天の夜には満天の星空が見えることもあり夜の船橋当直の楽しみでもあります。

*お断り*
オーストラリア航海の様子は休業日の更新ができませんので、次回は10月25日の更新となります。ご了承いただきますよう、よろしくお願いします。 担当者より

10月21日(金)実習7日目 正午位置【太平洋】

風:東南東3 天気:晴れ 気圧:1011.2 気温:29.0 水温:29.8 波:4

乗船実習7日目、乗船してはや1週間が過ぎました。生徒たちは船内の生活リズムにも徐々になれて各自の仕事を何とかこなしています。今朝方、若干強めのうねりにあいました。船酔いに逆戻りという生徒も数人いましたが、午後にはしだいに回復していきました。夜現在、軽い船酔いが3名ほどです。

朝の体操後、筋トレも兼ねてスクワットを皆で肩を組み100回程度行いました。途中、「もう無理ー」と言う生徒もいましたが、皆に支えられてやり抜くことが出来ました。船内生活ではどうしても足腰を使う機会が少なくなるので、時にはこのようなトレーニングを取り入れながら過ごしています。トレーニング後にふと右舷(船首に向かって右側)を見てみると珍しいことに2つの虹が左右に分かれて2つ見えました。生徒たちは「おー」と言っただけでしたが、非常に珍しい光景だったので私が一番興奮してしまいました。写真にはうまく撮影できませんでしたが、かすかに映ったので添付します。(矢印のところに虹がありました) 

今日は午前中に機関作業で造水装置(海水から真水を造る機械です)の洗浄作業を行いました。2等機関士と操機長の指導の下、おそるおそる圧力計が下がるのを見ながら作業を行いました。

現在、グアムの北西海域を航行しています。22日の朝頃にはグアムに近づく予定です。夜のミーティング後の自由時間が日に日に騒がしくなってきました。皆が元気になった証拠だと思いますが、休養している人もいるので静かにするように注意しています。
 
スクワット100回!          ダブルレインボー!

造水機の洗浄

オーストラリア航海の様子

2016年10月21日 17時18分
2年生

船酔いもずいぶん回復してきたようです。
赤道まであと1週間、気温や水温がぐんぐん上がっています!

10月20(木) 実習6日目 正午位置 【太平洋】
風:北東3 天気:晴れ 気圧:1011.6 気温:28.3 水温:29.3 波:4
乗船実習6日目、今日も朝日とともに1日がスタートしました。まずは、体操とデッキウォッシュからです。船酔いの生徒も少しずつ減り今朝の段階では軽めの船酔い6名、苦しい船酔い3名、風邪ひき1名となり、だんだんと船に慣れてきています。太平洋を南下しているため気温も上昇し30℃近くまで上がってきています。生徒は、海を見る余裕も出てきて太平洋の蒼色に「すげーきれい」と感動しています。
作業班の生徒は午前中にプロムナードデッキでデッキすりを行いました。デッキすりは、木甲板をナイロンたわしでこする事で奇麗な木目を出す作業です。昔はやしの実や四角い軽石などでデッキを磨いていましたが、本船ではたわしでこすっています。とても地道な作業ですが、昔から船で行われている作業の一つです。酔いながら作業を行う生徒もいましたが、数人は楽しそうに作業を進めることが出来ました。

夕食では多くの生徒が食事を摂ることができました。読書もできるようになり、自由時間も思い思いに楽しむ様子が見られるようになりました。
 
デッキ擦りの様子
 
夕食もしっかり食べています!船酔いもかなり治っています。
 
読書のようす              自由時間のようす

オーストラリア航海の様子

2016年10月20日 14時37分
2年生

360度海の世界へようこそ!紺碧の太平洋にぽつんと浮かぶ白い船、行き交う船もなく、大海原を航行する若鳥丸はさながら大航海時代、新しい世界を求めて走り出した船のようです。
しかし、実際はこんなにステキな状況ではなく、まだ半分の生徒が船酔いに苦しんでいるようです。減揺タンクのありがたさがわかってくれば復活していくことでしょう。

10月19(水) 実習5日目 正午位置 【太平洋】
風:東4 天気:晴れ 気圧:1013.8 気温:28.0 水温:28.7 波:4
乗船実習5日目、いまだうねりは変わらず生徒の多くは船酔いしています。昨晩のミーティングで船長から「明日の午後には減揺タンク(船舶の横揺れを抑える装置です。燃料が満タンだと使用できない。)を使用する」と報告があり、船酔いをしている生徒は首を長くして待っています。朝食終了時も多くの生徒が料理に手を付けられず、お茶のみといった生徒も少なくありません。

今日は船内での業務について紹介します。1枚目の写真は船橋当直の様子です。船長コースの生徒は船橋で航海士から船舶の運航業務について学びながら操縦や海図・航海計器の使用方法を覚えていきます。その他にも見張りや船内巡視を行います。

2枚目の写真は、機関制御室での様子です。ここでは、主機関や発電機など船舶を動かすエンジン等の管理をモニターで監視しています。状況によっては機関に油をさしたり、各種フィルター類を清掃したりして機関の運転に支障が無いようにします。若鳥丸の主機関は境港を出港してケアンズに入港するまで停止することはありませんので、エンジントラブルの無いように常に監視しなくてはなりません。写真の風景は各排気の温度をチェックしているところです。

3枚目の写真は日中の作業風景です。今日はデッキすりの作業なのでデッキ上をスポンジたわしで磨く作業を行いました。船酔いしながらでも一生懸命に作業しています。

本日紹介した業務以外は後日に紹介したいと思います。

午後からは減揺タンクも稼働し始め船酔いも軽くなった生徒も出てきましたが20名くらいは、いまだ船酔い中です。今後も健康面で観察を続けていきます。

 
船橋当直 コースを確認          機関当直  排気温度を確認

デッキ擦り

オーストラリア航海の様子

2016年10月19日 13時29分
2年生
太平洋の波にもまれて船酔いです。
この苦しみが大きな成長のカギ、「辛い苦しいと嘆いていないで、笑い飛ばすくらいの気持ちで臨めば、弱い気持ちもなくなります。」という3年生の挨拶での言葉は重みがありました。

10月18(火) 実習4日目 正午位置 【太平洋】
風:東北東3 天気:晴れ 気圧:1015.6 気温:27.6 水温:27.7 波:4 
乗船実習4日目、午前2時過ぎに屋久島と種子島の間を通過しました。いよいよ太平洋です。境港を出港してここまでありえないくらいのベタ凪に恵まれてきましたが、とうとう生徒たちに試練がやってまいりました。波やうねりは、たいしたことはないのですが時折大きく揺れ海面に船体が「バン」と叩きつけられるため大半の生徒が船酔いになり動けない状態となっています。朝の段階で船酔いをしていない者が4名で、当直業務もままならない状態です。食事当番も船酔いで動けませんので指導教官が手伝いながらなんとかこなしています。食事がとれない生徒には、最低でも水分を摂るように指導していますが、中々難しい部分もあるので飲むゼリーを出して栄養分を摂取させています。風邪気味の者が2名います。船内で対応しています。

 
元気な人は・・・何人?  船酔いは苦しいのです。
 
しっかり食べて乗り切ってほしいですね。


オーストラリア航海の様子

2016年10月18日 16時10分
2年生

今朝、九州西側から屋久島を抜け、太平洋に出ました。
昨日までは湖の上を走るかのごとく静かな様子だったようですが、いよいよ太平洋の洗礼を受け始めました。
太平洋の揺れは周期がゆっくりで波も高いため、日本海での揺れと全く違います。
これからしばらくは船酔いに苦しみながら業務をしていくことでしょう。

10月17(月) 実習3日目 正午位置 【佐賀県唐津市沖】
風:北北西2  天気:晴れ  気圧:1016.4ヘクトパスカル  気温:23.9度  水温:24.4度
乗船実習3日目、昨晩は強い雨が降っていましたが明け方には上がったので6時の点呼後にプロムナードデッキで体操とデッキウォッシュを行いました。前回の瀬戸内航海は雨天が多く、全員がデッキウォッシュを行うことができませんでしたのでブラシの持ち方から再度指導しました。横一列に並び板の目に沿ってブラシをかけていきます。下の写真を見ると海洋科らしく結構さまになっています。昨日境港を出港し当直業務を開始しました。久々の当直業務で疲れた生徒もいましたが、甲板と機関に分かれて当直業務について学習しています。2枚目の写真は機関当直中に行っている作業風景です。燃料油清浄機内に溜まった不純物を取り除く作業で10日間に1回清掃します。海洋科卒業生である先輩乗組員の指導を受けながら丁寧に作業をすることができました。ひょっとするとこのクラスの中から未来の若鳥丸クルーになる生徒が出てくれるかも、そうなったら嬉しいな~と私自身感じております。
3枚目の写真は、学習室に置いてあるルームランナーでの一コマです。船内では誰かが働いている時には誰かが休んでいます。ですから大きな声で騒いだり、ドタバタすると他の人に迷惑をかけてしまうので乗船中は生徒たちもできるだけ気を遣いながら生活しています。そうやって生活していますと高校生ですから当然体力が余ってしまう。そこで、時間を決めてルームランナーを使用し、運動できないストレスを発散しています。また、筋力をつけたい生徒には通信長さんが色々な筋トレ方法を教えて下さり筋力アップをはかります。その様子はまた後日。
只今20時過ぎ、もう少しで太平洋に出ます。ここまで全く揺れていないので生徒たちは太平洋のうねりを心配していますが、明日以降も頑張らせたいと思います。
 
朝、デッキウォッシュ           燃料油清浄機の清掃

ルームランナーで快走中!

オーストラリア航海の様子

2016年10月17日 12時40分
2年生
10月16(日) 実習2日目 10:45境港出港  正午位置 【美保湾】
風:南南東3  天気:曇り  気圧:1020.0ヘクトパスカル  気温:22.7度  水温:21.6度

薄暗く少し肌寒い朝のなか、乗船実習2日目はスタートしました。岸壁で軽く体操をした後にランニングを終える頃には朝日が顔を出していました。今日境港を出港したら次に大地を踏みしめるのは、オーストラリアになります。生徒たちもそのことを知ってか知らずか一生懸命に全力疾走している者も少なくありませんでした。朝食を終え食材の積込みを行いました。やはり36日分の食糧ですから大量です。生徒たちはタラップから船内の保存庫までならびバケツリレーの要領で食材を運搬します。皆運ばれてくる食材名を伝言ゲームのように次の者へと伝えながら活気に満ちた作業となりました。また、女子生徒たちも参加し、腕をプルプルとふるわせながらも頑張っていました。

出港式は、盛大な式にしていただき誠にありがとうございました。生徒たちもデッキから紙テープを握りながら皆様との別れに色々と感じるところがあったと思います。生徒たちにとっては、今日の出来事としかとらえられないかもしれませんが、今後生涯の思い出に残る出来事になるに違いありません。この航海が皆にとって貴重な経験として生涯の記憶に残る実習になるようサポートしていきたいと思います。

出港後は、美保湾で操練を行いましたが一切の私語もなく各自が自覚しながら行動することが出来ました。只今午後8時浜田沖を航行中ですが、停泊中よりも揺れません(笑)生徒たちはいつ時化るかそればかり心配しています。以上で本日の報告を終了します。


  
朝日に向かって走れ!       食料積み込み

退船操練の様子 

オーストラリア航海出港式

2016年10月17日 12時30分
2年生
10月16日(日)10:00より、オーストラリア国際航海実習の出港式が行われました。
海洋科2年生32名、教官2名が乗船し、11月20日までの36日間実習を行います。
乗船実習では船内実務や講義、寄港地ケアンズでの研修、漁業実習を通して水産人として必要な意識と態度を養います。また、様々な場面でクラスのメンバーと協力し、絆を深めるととともに、家族や友人などいつも当たり前に感じていた日常に感謝する大変貴重な経験をしてくることでしょう。
本日の出港式には、多数のご来賓、ご家族、友人、先生方が出席してくださり、盛大なものとなりました。
36日後、2年生が成長した姿で帰ってくることを楽しみにしています。
 
 来賓挨拶                 海洋科3年生挨拶
 
 実習生代表挨拶             いさ、出港の時

【実習生代表挨拶全文】
私達海洋科二年生はこれから約一ヶ月高校生活の中で一番長いオーストラリア航海へ行きます。九月に予定していたイカ釣り航海が台風で中止となり、航海の体験が少なく不安もありますが、クラスの皆で協力し乗り越えていこうと思います。船内生活ということで陸上とは全く違い、危険なこともたくさんあります。そのため、これまで学んだことを活かし、先生方のご指導をいただきながら安全な実習になるよう意識していきたいと思います。また、これまでの航海実習での課題も残っているので皆で課題を克服したいと思います。この航海実習は多くの方々の支えがあってできる実習です。この貴重な体験ができることに、感謝の気持ちを忘れず、一日一日を大切にし、自立心や責任感を身につけ大きく生長して帰ってきます。最後に、来賓の皆様、保護者の皆様、先輩、後輩の皆さん本日はお越しいただき有難うございました。
【海洋科3年生挨拶全文】

2年生の皆さん、いよいよ航海実習のなかで一番長いオーストラリア国際航海の出港ですね。いま、皆さんはどんな気持ちでいるでしょうか。私は1年前、皆さんに見送られ、岸壁から離れたとき、期待と心配が入り交じった複雑な気持ちでいました。しかし今は、また若鳥丸で航海に出たいという気持ちでいっぱいです。オーストラリア航海では今までの航海よりも仕事も本格的になり、船酔いもして大変な航海になります。しかし、今まで勉強してきたことをいかして、船でしか学べないことをたくさん勉強してきて下さい。船酔いをすると仕事がうまくまわりません。酔っている人は、苦しいとは思いますが、辛い、苦しいと嘆いていないで、笑い飛ばすくらいの気持ちで臨んでください。そうすれば弱い気持ちもなくなります。また、元気な人は助けてあげて下さい。思いやる心が生まれます。私たちはそうやって、ここまで仲の良いクラスになりました。私自身も、赤道を越えるまでは行けども行けども海で、終わりがない気がするほど辛いと感じることもありました。しかし、クラスのみんなや乗組員のみなさん、先生方に支えていただき乗り越えることができました。そして、通っていく海の色や温度、満天の星空、岸壁でのフェンダー作業の難しさなど、日本との違いをたくさん発見することもできました。ケアンズに着いた後は、グレートバリアリーフでのスノーケリングや交流会、街の探索など、あの苦しみを乗り越えたからこそ楽しむことができたと思います。帰りは下関までの道のりがとても早く感じます。行きの苦しみがなかったかのように、仕事も覚えて船の揺れにも耐性がつき、このままみんなと船で生活したいと思うほど良い航海になりました。みなさんもお互いに協力して、そう思える航海にしてほしいと願っています。最後に、航海中は礼儀を忘れず生活してほしいと思います。私の考える礼儀とは、感謝と尊重の心を持って接することです。乗組員の皆さんや先生方、この航海に関わってくださる方々、そしてクラスの仲間に礼儀正しく接していきましょう。この航海がより良いものになると思います。それでは、ご安航をお祈りしています。

オーストラリア航海の様子

2016年10月17日 11時24分
10月15日(土) 実習1日目 正午位置 【境港】
風:北東4  天気:晴れ  気圧:1024.7ヘクトパスカル  気温:20.3度  水温:21.7度
本日秋晴れの中、いよいよ海洋科2年オーストラリア国際航海実習が始まりました。本年度の実習生は32名、指導教官2名、期間は10月15日から11月20日までの37日間の乗船となります。本年度の2年生は9月に予定していたイカ釣り航海が台風のため中止となったため、この航海が今年2回目の航海となります。乗船式では、生徒代表が「瀬戸内航海では課題が残りましたが、船の一員としてしっかりと自覚を持ち一人一人が成長できる実習にしたいと思います。」と決意を述べてくれました。また、午後からの船長講義では、船内の規律・習慣・職制について学習しました。食後のため眠くなった生徒もいましたが、最後まで講義を受け、船員という職業について理解を深めてくれたと思います。今のところ時間を守り、集合も5分前にはできていますが、ついつい私語をしてしまうところがあるので、今後も指導していき改善したいと思います。
また、本日は多くの訪船者の方から差し入れをいただきまして誠にありがとうございました。顔も知らない先輩方からエールもいただき、生徒たちもその期待に応えなければならないと感じとってくれたはずです。19時からミーティングを行い先生方から預かった課題を配布しました。生徒達はその多さに目が点になっていました。半数の生徒は早速課題に取り組み、早い者は1教科を終わらせる者もいました。やはり揺れていない今することが懸命な判断と考えたのでしょう。

明日はいよいよ出港です。朝から食材の積み込み作業があったりして、タイトなスケジュールですが、落ち着いた状態で出港式にのぞみたいと思います。
            

    船長講義の様子          食事の様子         おかわりしました!

海洋科3年沖縄潜水航海実習の様子 №16

2016年7月20日 20時00分
7月19日(火)正午  隠岐那須の瀬錨泊中
風向:北北西 風力:2 天気:晴れ 気圧1012.9ヘクトパスカル 気温25.6℃ 水温:24.4℃


実習20日目、今日は楽しみに待っていた釣り実習!午前は当直班でウマヅラハギやイサキがたくさん釣れました。だいたいこれまでのパターンで午後は釣れなくなるのですが、午後の学習班もたくさん釣れました。イサキは梅雨に旬を迎える魚ですから、きっと美味しいことでしょう。明日の晩ご飯は刺身、明後日は塩焼きですね。大物賞はアカミズ、48cm!!びっくりしました、釣った本人が一番びっくりしていたかもしれません。暑い中でしたが2時間しっかり頑張って、片付けも3年生らしい態度でやっていたそうです。また、それぞれ釣りの裏番組で船内大掃除、SPI模擬試験をしました。指導教官はこちらの担当、あぁ釣りに行きたかった。と思う反面、一生懸命掃除をしている姿、黙々とSPI模擬試験に取り組む姿を見ることができて嬉しかったです。明日は入港、下船式では実習生代表のあいさつがあります。挨拶文を考えているときにクラスメイトが「がんばれ!」と通りすがりに声をかけていたのが印象的でした。1年の頃は話もしなかっただろうに、今こうして気軽に声をかけ合える関係になっていて、すごいと思いました。ほとんどの子が楽しいから降りたくないと言っています。あと数ヶ月で離ればなれになりますが、このつながりはきっといつまでも消えずに残っていくことと思います。ミーティングでは船長が「船を下りても、いつでも遊びに来て下さい」と言ってくださいました。帰れる場所がひとつ、増
えました。

  


  

  大漁です。明日の晩ご飯が楽しみ。




海洋科3年沖縄潜水航海実習の様子 №15

2016年7月20日 07時43分
7月18日(月)正午  周防灘航行中
風向:西 風力:2 天気:晴 気圧1010.3ヘクトパスカル 気温26.0℃ 水温:25.6℃

実習19日目、小部湾から日本海へ向け関門海峡を通過しました。現在、明日の釣り実習の海域である隠岐那須の瀬に向けて航行中です。関門海峡では大きな船に挟まれながら早鞆瀬戸を通過、潮流は電光掲示板で7ノットとありましたが、昨年のオーストラリアの6ノットより緩く感じました。これから潮流が弱くなっていくからだったのかもしれません。1年生の頃は船に乗っているのがやっと、という様子だったのに、機関当直者が機関室と操舵室のやりとりをしっかり聞いていていろいろと教えてくれたり、船橋当直者が旗の揚げ降ろしをしています。寄港中は気持ちが高まって興奮冷めやらぬ、という感じでしたが、船が走り出すと通常の日程になり、ペースがつかめるのか安定しています。このままあと何日もこうした生活が続きそうな気がしていますが、残り2日。あっという間の19日間でした。今日は昨日風呂で大騒ぎした実習生5人が罰直で生徒居住区の床を磨きました。『人に迷惑をかけたらそれを反省し、人の役に立ち、感謝されることをする』というのが罰直の目的です。誰もが狭い船内でストレスを感じながら、これは嫌だ(例えば野菜を残さず食べる、自分で洗濯をする、朝6時に起きて夜10時半に寝る、深夜の当直、あの人のこんなところが解せない、などなど)と思いながらも、ある程度までは理解して、我慢して生活しています。だからチームとして同じ方向に向かっていくことができるようになり、責任感や忍耐力が培われていくのだと思います。みんなで生活している以上、まじめに生活している人たちが不真面目な言動の被害を受け、損しっぱなしではやるせない。ですから反省の機会を作っています。黒くなっていた床は見違えるようにきれいになり、丁寧に誠実に取り組んだことが伺えました。実は実習生の1人は3回目の罰直でした。1回目の罰直は理不尽だ、と思いながらやり、2回目に罰直は理不尽ではないと説き、納得してやり、3回目は自ら反省し「床をピカピカにします」と宣言して取り組んでいました。3年の航海で3回も罰直、これはこれでどうかと思いますが、自分の行動を見つめ直し、成長する機会となったのなら幸いです。明日は航海終盤の2大イベント、底釣り実習と船内大掃除です。当直も残り数回、航行中の当直は残り1回。いよいよ本当に、最後です。



  
    関門海峡通過                  旗旒信号降納



    生徒食堂清掃