実習の様子は公式SNSで配信中!!

咲かそう未来!!
【公式】SNSで情報発信中!!

インスタ   フェイスブック   XYouTube メルカリオープン

日誌

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.4

2016年7月11日 07時58分
3年生
7月7日(木)の正午現在の様子 (鹿児島湾錨泊中)
 風向:東 風力:5 天気:曇り 気圧:1014.5 気温:29.3 水温:27.1

<指導教官からの日報>

実習8日目、鹿児島湾は穏やかです。予定では今日は座間味でダイビングでしたがここは鹿児島湾。生徒居住区の廊下に貼ってある過去の潜水航海の写真をじーっと見ている実習生もあります。自然にはかなわない、と納得はしていて、気持ちを切り換えてはいても、座間味に行きたかった気持ちを消すことはできません。あー美保神社でお祓いをしてもらっておけば良かった、と悔やまれます。と船長に話すと、「やっていたときはやってもだめだったか、と諦めがつくけど、やっていないときはその気持ちが残りますよね」と的を射た言葉をいただきました。明日は6時揚錨、鹿児島湾を出て島影に隠れて高波を避けながら那覇に向かいます。昨日までは「風はどのくらい吹く?」「波はどれくらい?」と船酔いへの不安でいっぱい、という感じでしたが、「間違いなく時化て揺れて、船酔いになる。荒天準備をして(部屋の床には何も置かない、ロッカーの内カギをちゃんと閉める、落ちてきそうな物はロッカーへ入れる、など)最後の航海で最後の大時化、みんなで団結して力を合わせて乗り切ろう。」と告げると覚悟を決めたのか、メンタルで乗り切る、食当が大変だったら手伝ってあげる、などなどみんなで協力してこの時化を乗り越えようとしています。こういうところは頼もしくて好きです。集中訓練中、ご飯を残すことが多かったので、夜食のカップ麺を禁止していました。隠れてこっそり食べる実習生もおらず、また食事もしっかり食べるようになったので今晩から解禁にしました。早速どやどやと集まりみんなで仲良く食べています。この絆が明日の力になることでしょう!


 

海洋科3年生 沖縄潜水航海実習の様子 No.3

2016年7月7日 13時09分
3年生
7月6日(水)の正午現在の様子 (鹿児島湾錨泊中)
 風向:東北東 風力:3 天気:晴れ 気圧:1017.4 気温:30.4 水温:27.5

<指導教官からの日報>

昨夜10時30分の気象FAXを受信し、今後の日程を決断しました。台風1号が沖縄に接近しているため、本当に残念でなりませんが7日、8日のスクーバダイビング・マリンスポーツを中止します。今後は安全な海域で錨泊、9日那覇入港に合わせて錨泊地を出発します。出港前日に発生した台風1号は徐々に勢力を蓄え、7日に沖縄に最接近する模様、8日はうねりも残っており、実習海域での安全も確保できない可能性が高いことから、実習生の安全を最優先に考えての苦渋の決断です。朝8時のミーティングで話しました。実習生はさぞ悔しく残念だったことと思います。ケラマブルーの海を楽しみに4日間がんばってきたのに・・・。それは集中訓練で指導してくださった先生方や、応援してくださった乗組員の皆さんも同じ。船長は台風の進路と勢力によっては実習が可能になるかもしれないと、ギリギリまで考えて下さいました。この学年は2年生のイカ釣り航海でも台風避難、オーストラリア航海でも2つの台風の間を抜けていくという経験をしていますので、『人間は自然にはかなわないし抗えない実習生の安全が確保できるなら予定を変更する。そして、いまできることを最大限やる。』という姿勢があります。だから納得はしてくれています。そして大人たちが自分たちのために最大限できることをやっていることも知っていますので「でもさぁ、先生が一番悔しいと思っとるよね」と言ってくれたり「集中実習で学んだ支え合うことを残りの航海で活かしていきたい」と感想に書いてくれます。ある生徒はいつになく元気に振る舞っていましたが、きっとみんなの沈んだ気持ちを少しでも明るくしようとしていたのだと思います。今、実習生たちのこうした優しさに助けられています。

20:00当直終了、心の整理と疲労回復のため明朝8時まで当直はお休みにしました。ミーティングでは差し入れにいただいたジュースとアイスを出し、明日からまた今できる最大限のことをやっていこうと確認しました。

体調不良は1名で、昨日から痛み止めを飲んでいます。集中訓練では他の生徒の見本になろうと頑張っていましたので、スクーバができないと予感し始めた頃から緊張感が切れ、疲れが出たのかもしれません。

 
     クロスベアリング          素振りをする野球部員

              アイスをほおばる

「おにぎり屋さん、おにぎり4つちょうだい」「はいよ」

海洋科3年生 沖縄潜水航海実習の様子 No.2

2016年7月7日 12時41分
3年生
7月5日(火)の正午現在の様子 (佐賀県唐津市沖)
 風向:南南東 風力:5 天気:晴れ 気圧:1015.6 気温:26.3 水温:23.1

<指導教官からの日報>

出港してまったく揺れない凪、なんだか岸壁に停まったままのような気がしていました。ようやく夕方陸から離れて少し揺れていますがこの凪のしっぺ返しが台風だと思うと少し時化てもいいから台風を沖縄から離してください、と願ってしまいます船酔いは数名います。体調を崩して寝ている生徒が1名います。これからまだ揺れる予定です。

当直も無難にやっていますが、オーストラリア航海でできていたことができなくなっている部分もあり、もう一度思い出して気を引き締めていくよう話をしました。学習では集中してやる実習生と怠ける実習生に分かれます。食事も嫌いな物は残す習慣があるので、残さず食べるように言っています。家では残すけれど、船では残さない努力をする、というのも大事なことです。集中訓練中、間食や夜食で食べ残しがあったため、しっかりご飯を食べるようになるまで飲み物を作る目的以外給湯器の使用を禁止にしました。その効果か、今日はみんなしっかりと食べていました。特に夕食は手羽元の骨と焼き魚の骨しか残っていない状態でしたが、数名が食べ残しがありました。

良い部分はたくさんあるのに、慣れると緩んでくずれていく、そこを何とかしたいです。


 
         食事の準備                     学習時間
 
        夕日が綺麗です                夜の食堂、元気です
 
       自由時間                  暑いこの季節はかき氷器が活躍

海洋科3年生 沖縄潜水航海実習の様子

2016年7月5日 14時32分
3年生
7月4日(月)の午前11時30分、海洋科3年生は若鳥丸に乗船し、境港を出港しました。
境港を出港する前日まで、4日間の潜水集中訓練を行いました。全員がダイビングの技量を上達させ、これで沖縄の慶良間でのダイビング実習が安全に楽しく出来ると思います。
卒業後の進路を意識して、航海、機関の専門教科もしっかり学んでもらいたいと思います。

<指導教官からの日報>

 本日11時30分、境港を出港しました。お見送りにきてくださったみなさま、ありがとうございました。「泣いても笑っても最後の航海、このメンバーで乗ることはこの先もう二度とありません。笑って終われるように一日一日を大切に過ごしてください」船長のこの言葉に、じーんときたのか、実習生の感想には改めて最後の航海をより良いものにしたい、と書いてありました。また、校長挨拶のとおり、沖縄や神戸では境港では見る機会のない海の仕事を学びます。これまでの卒業生の中にも、船乗り、ダイビングインストラクター、潜水士、港湾施設関係者などなど、この航海で自分の将来がはっきり見えた人が何人もいます。この3年生もそうなるよう、たくさん見て、たくさん感じて学んでほしいと思います。実習生代表挨拶をした彼は2年生のときから内航船の機関員を目指しており、今回5級海技士の過去問集を持ってきています。「4日間の集中訓練で学んだ事を活かして、沖縄の海とオーストラリアの海を比較し、どんな海洋生物がいるのか学びたいと思います。また、当直などの船内業務も将来のためにしっかりと学びたいと思います。」と挨拶しました。この航海が3年生にとって夢に近づく大きな一歩となるよう、指導教官、乗組員一同手助けしていきます。

出港後、さっそく防水、退船操練です。食堂集合の放送がかかってから持ち出し品を準備して集合、点呼まで2分、デッキへの集合、点呼まで4分半でした。船長からもさすが3年生と褒めていただきました。そして、「社会へ出てもこうした訓練があると思うが、慣れたときが一番危ない、訓練のための訓練にならないよう、いつでも本当に逃げるという気持ちでやってほしい。」とありました。体に染みこんでいることこそ突然の出来事にも冷静に対応する力になると思います。

その後当直開始、船長コースの2名、彼らは航海系のテストでもほぼ100点、他の教科もがんばっている様子。テストで「次の航海で学んだ事をどう活かすか書きなさい」と問うても2年生のときは手も付けずまったく何も書かなかったのですが、今回の期末では「2年生の航海や授業で学んだ事を自分からどんどん活用していく」ということがびっしりと書かれていました。ぜひ船乗りになってほしい人材です。

久しぶりに船が動いて、昼食後の学習ではあくび、眠気、頭がもやもやするなどの船酔い手前の症状がありましたが、夕食j時にはみんな回復し、読書時間には静かに全員で本を読めました。自由時間も深夜当直に備えて早く寝るなど、オーストラリア航海で課題だった点ができるようになって驚いています。


up1  up2
  大雨の中、食料の積み込み            前船長から激励のことば
 
出港式の様子(雨天のため実習棟で行う)   お見送りありがとうございました。
 
      いってきまーす。                救命いかだ乗込み場所確認
 

 操練の旗揚げ UV本船は訓練中          船内読書 静寂な一時

海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月15日 14時28分
2年生

6月11日、全員元気に帰港しました。

凪良く、水面にシルエットが映ります。
指導教官の日報より
航海8日目、実習生にとって長いようで短かったこの航海も、最終日をむかえました。航海当初は若干ざわつく場面もあり、乗組員や教官の指示に戸惑いながらも活動することが精一杯でした。しかし、今では完璧とは言えないまでも一人ひとりが自覚を持ち行動できるようになっています。また、船酔いや航路学習、寄港地活動、企業見学を経験することにより、成長したように思えます。この航海を振り返って見ると事故や怪我、大きく体調を崩す生徒がいなかったことが何よりだったと思います。まだまだ課題はありますので、次の航海で更なる成長を期待したいと思います。最後になりましたが、関係者、保護者の皆様にはご理解とご協力を賜りまして誠にありがとうございました。以上で本航海の報告を終了します。
 
お礼の姿勢に、心が表れています。

海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月15日 13時52分
2年生
6月9日のようす
造船所を見学し、14時に下関を出港しました。
風向:西北西  風力:1  天気:晴れ  気温:25.8度  水温21.3度  

指導教官の日報より

航海6日目、下関はどんよりとした曇りで、いつ雨が降ってきても良いような天気でした。今日は着岸しているので起床後は岸壁に集合し、体操・筋トレ・ランニングを行いました。船内生活を続けていると体がなまってしまうので、体操以外にもランニングを取り入れて体力低下防止に努めています。

 今日の午前中にサンセイ株式会社に企業見学に行ってきました。業務内容を教えていただき、生徒達は初めて見る造船所の風景に驚いていました。特に興味を引いていたのはドライドックです。若鳥丸が検査の時に入ったドライドックは1000トンの船舶まで対応できるそうです。私たちが伺った時には注水作業中でしたが、1時間で満水となり船舶の出し入れが出来るそうです。普段は体験できない内容で実習生も興味津々でした。本当に有意義な時間を過ごすことが出来たと喜んでいます。
 
朝のランニング                  造船所にて、説明を聞く



海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月9日 14時09分
2年生
昨日関門港下関区を出港し、日本海の釣り実習海域を目指して航行中です。

6月8日のようすをお伝えします。
風向:東  風力:3  天気:晴れ  気温24度  水温21.2度
指導教官の日報より

航海5日目、明け方に豊後水道を通過し波も穏やかになってきました。昨日、高知港を出港した時は少しのうねりで船酔いをする実習生が数名ありましたが、起床時には治っていました。体操もあまり揺れないため皆完全復活でしたが、船内生活のために体が硬くなっている様子、柔軟体操とストレッチを取り入れています。

午前9時に下関港に入港、彼らにとっては1年生以来2回目です。昨年は海響館と唐戸市場及び企業の見学だけでしたので、班別活動は初めてとなります。各班で目的を持って行動する事ができ、満足した様子でした。

 夕食は焼き肉でした。生徒達が大好きなメニューの一つです。ホットプレートで各自、肉や野菜を焼いて食べますが、ご飯のお代わりが皆凄いです。多い生徒は3杯くらい食べます。今日はお米だけでも4升くらいは食べているように思えます。みな元気、明日は造船所見学に行ってきます。 
 
 朝の体操スクワット                デッキウォッシュ
 
 関門海峡通航                   夕食は焼き肉!おいしい!! 

海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月8日 18時47分
2年生
6月8日 9時、関門港下関区へ入港しました。

6月7日のようすをお伝えします。
風向:西北西  風力:1  天気:雨  気温:20.9度  水温:22.6度

航海4日目、比較的強い雨のため朝の体操と筋トレは中止しました。昨夜は港内に停泊していたため揺れないベッドで熟睡出来たようです。今日は高知卸売市場を見学させていただきました。昭和5年に開設された日本で2番目に歴史のある市場で、現在は水産部門と青果部門の2つが併設されているそうです。敷地面積も広く、立派な岸壁や、立体駐車場、他にも仲卸業者の店舗も数多く設置されていました。会議室で市場の役割や業務内容について説明していただき、市場全体でどのような水産物や青果が流通しているのかを学んだ後、水産部門について学習しました。水産部門は主として鮮魚部門と塩干物部門に分かれており、鮮魚ではマグロやハマチが多く流通していることや、1番多く消費されている魚種はカツオ、塩干物部門で多く流通している物はカタクチイワシの煮干しだということを知りました。高知と言えばカツオのたたきが有名ですが、高知県民の方はカツオのたたきを一般的に多く食べられるそうです。また、鳥取県からはブリが入荷されていると言うお話を聞き生徒達も意外な表情を見せていました。実習生からの「ズワイガニなどは入荷されていませんか?」と言う質問に対し「高知県の人はカニを食べる習慣が少ないので冬場に少しだけ入荷される」というお話にもこれまた意外な表情をしていました。担当の方からの「ちなみに鳥取県から流通している商品で1番多い物は、何だと思いますか?」と言う質問に対しても一生懸命答える事が出来ました。答えはもちろん二十世紀梨をはじめとする梨類でした。

県外の市場を見学し、鳥取県産の食材がここ高知県でも多くの方に消費されている事を身近に感じた良い見学となりました。

 午後3時には、予定通り高知港を出港し次の寄港地である下関に針路を向けました。太平洋に出るやいなやゆったりとしたうねりで多くの生徒達が船酔いに逆戻りしてしまい、船内は一時静かになりましたが、夜のミーティング時には復活していました。現在船酔いの生徒が6名ほどおりますが、深夜には豊後水道、海況は穏やかになり船酔いも治ることと思います。   
会議室で講義を受け               市場を見学しました。

高知のみなさんお世話になりました。



海洋科2年生 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月8日 16時14分
2年生は高知での研修を終え、6月7日15時に高知を出港しました。

6月6日のようすをお伝えします。
風向:南南東  風力:3  天気:晴れ  気温:24.6度  水温24.1度  波浪:smooth
指導教官の日報より

航海3日目、夏を感じさせる強い日差しでのスタートとなりました。紀伊水道を南下しているため海の色も緑がかった青から太平洋特有の蒼へ変化しています。紀伊水道に入って縦揺れにみまわれ、明け方から当直に入った生徒は次々に船酔いに。起床後の点呼でもほぼ全員が船酔い、海の洗礼を受けました。うねりは2mでしたので、時化とは言えませんが、初めて太平洋に出た彼らにとっては嵐と同等に感じたようです。船酔いの中でしたがプロムナードデッキにて体操、デッキウォッシュを行いました。デッキブラシの持ち方もしっかりと覚え、船酔いと戦いながら終了しました。朝食はほとんどの実習生が食べることができなかったため、味噌汁やお茶等の水分補給は必ずするようにしました。室戸岬を通過する頃にはうねりも落ち着き、復活する生徒も増え、昼食(そうめんと牛丼!)は皆完食したためほっとしています。半数近くの実習生がお代わりをしていて、見ている私たちも気持ちよさを感じています。心身ともに成長を期待しています。

13時に高知へ入港し、その後班別研修を行いました。各班とも高知城などの史跡見学や市内を散策し、有意義な時間を過ごしていました。特に家庭や部活動の仲間へのお土産選びに真剣に悩んでいる姿は印象的でした。帰船した時の顔は、今朝の船酔いが嘘のようにリフレッシュしていました。明日は朝から市場へ見学に行ってきます。
 
朝の体操                    なまった体に腕立て伏せはこたえます。

境港から高知までの航跡図

海洋科2年 瀬戸内海航海実習のようす

2016年6月6日 18時36分
2年生

航海実習3日目、6月6日(月) 12:55 無事、高知港に入港しました。
明日は市場見学、班別研修をおこない、高知を出港します。

6月5日のようすをお伝えします。
風向:北東  風力:5  天気:本曇り  気温:18.4度  水温:17.1度  風浪階級:2
指導教官の日報より
航海2日目、雨のため朝のデッキウォッシュは中止しました。瀬戸内海は時化ですが、日本海での凪と変わりません。船酔いしている者も若干名ありますが、頑張っています。昨日は日本海沿岸に漁具が多く設置してあったため、当初の航路よりも沖合を通過しました。また、来島海峡では潮の流れが速いため、潮流が変わるまで
錨泊しました。このため高知港への入港は6日午後2時頃の予定です。実習生は当直業務のなかで、士官に専門的な質問をするなど、学校では経験できない特別な学習をしています。来島海峡を通過するときも他の船舶について興味を持ち、色々と質問する姿も見られ、充実した内容となりました。また、夕刻に卒業生が働いている船とすれ違い、現場で活躍している先輩についてもミーティングで話をしました。この学年は船舶関係に就職希望をしている生徒が10名程度いますので、彼らにとって貴重な経験になったと実感しています。

 
航海当直〔船橋〕 見張り           航海当直〔機関〕 運転発電機の確認
 
明石海峡通過 橋の下をくぐります。