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日誌

海洋科3年沖縄潜水航海実習の様子 №14

2016年7月18日 09時48分
3年生
7月17日(日)正午  播磨灘航行中
風向:北西 風力:2 天気:本曇り 気圧1007.8ヘクトパスカル 気温26.5℃ 水温:25.5℃

実習18日目、神戸を出港しました。この学年の最後の出港です。船橋当直生徒が神戸ポートラジオへ出港通報しました。通信長に「声が明瞭で滑舌も良い」と褒めていただき、照れくさそうに笑っていました。出港後は明石海峡航路、備讃瀬戸東航路、備讃瀬戸北航路、来島海峡航路を経て関門海峡航路学習と19日釣り実習に時間を合わせるため、20:15に愛媛県波方近くの小部湾に錨泊しました。2年のときに東航したルートを今回は西航です。来島海峡では逆潮約6ノット、潮の流れが強いときの海面の様子や船の動きをじっくりと観察していました。また、西水道を抜けた後にちょうど日没、みんなで素晴らしい夕陽を見ることができました。それから今日は生徒の誕生日です。みんなからおめでとうと言われ、プレゼントをもらい、「みんなに祝ってもらえて、生まれた中で一番うれしい誕生日になった」と大喜びでした。今日は「18歳になったんだから」と言って頼みごとをすると、嬉しそうにやってくれました。これから先も誕生日は何度も来るでしょうが、仲間に君は大切な存在であると伝えてもらった誕生日となって、指導教官も嬉しかったです。


   
    瀬戸大橋通過します                誕生日おめでとー!!       


   来島海峡で見る夕陽


海洋科3年沖縄潜水航海実習の様子 №13

2016年7月18日 09時23分
3年生

7月16日(土)正午  阪神港神戸区係留中
風向:東 風力:3 天気:本曇り 気圧1005.8ヘクトパスカル 気温29.9℃ 水温:25.7℃

実習17日目、寄港地活動最終日です。今日は神戸港湾施設見学、停泊している兵庫埠頭から川崎重工の横をとおり、ハーバーランドまで約40分かけて歩いて行きました。市場、造船所という港の町並みはこれまでに何度か見てきましたが、木甲板の遊歩道や大型客船ターミナル、高級ホテルなどおしゃれな港の風景は初めて。これが都会の港かぁと感嘆の声がもれていました。海洋博物館では船の模型や神戸港の歴史を学びました。特に大型客船の模型コーナーでは船の大きさによって船尾構造物の形が違うことや、4つのバウスラスターの並び方が一直線でない船もあるなど、知識があるからおもしろく感じてじっくり観察、模型の観察で1時間20分があっという間に経ってしまった!という子もいました。カワサキワールドでは川崎重工業の歴史や実績を楽しく学んでいました。土曜日ということで人通りも多く、ベビーカーや車いすの方に道を譲る、広がって歩かない、など公共性を高める良い寄港地研修になりました。また、中突堤には兵庫県の実習船、但州丸が停泊しており、見学させていただくことができました。突然の訪船にもかかわらず、見学させていただき感謝しています。実習生も他の実習船を見て、「新しくキレイだった」「トロールができるのはすごい。うらやましい。」「生徒さんと話してみたい」と言っていました。その後は班別研修、モザイクでパンケーキを食べたり、三宮へ行ったりと思い思いに神戸を満喫していました。船に帰ると疲れた様子、明日は最後の出港なのでしっかり休んで残り4日しっかりやってほしいと思います。


  
                 三宮駅へ移動中


        ポートタワーをバックにクラス写真撮影

  
  モザイクから見るポートタワー     カワサキワールド船の問題全問正解


 船に帰り、巨大プリンの作成

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子 №12

2016年7月18日 09時03分
3年生
7月15日(金)正午  阪神港神戸区係留中
風向:南北西 風力:3 天気:本曇り 気圧1000.8ヘクトパスカル 気温26.1℃ 水温:26.1℃

実習16日目、3年間の航海で、最後の寄港地となる神戸での寄港地活動です。午前は神戸地方気象台所属、港湾気象官(港湾気象官がいる気象台は横浜、名古屋、神戸だけだそうです!)が来船され、説明を受けながら若鳥丸の気圧計補正を見学しました。ブリッジにある気圧計もコンパスデッキにある気圧計も正しい補正値をいただきましたので、次の記録からはこの補正値を使います。精度は良好とのこと、安心しました。その後地下鉄と電車を乗り継いで神戸地方気象台へ移動。初めての地下鉄、初めてのicocaでピッ、「三宮」という駅はJR、私鉄いろいろある、改札からホームまでが長い、エスカレーターの乗り方などなど移動も驚きの連続で、見ていておもしろかったです。気象台では、観測をしているところを見せていただきましたその後班別研修、都会で迷子になりながらも全員帰船時間には船に帰ってきました。指導教官は境港市長選挙投票者の引率、タグボートの会社見学を引率しました。タグボートの見学では、その操縦性の優れていることといったらただただ驚くことばかりでした。もっと知りたい、わくわくした気持ちが伝わる素晴らしい学びの場となりました。明日は最後の寄港地活動、どこか寂しい気持ちにもなるけれど、元気に行ってきます。

   
   若鳥丸船橋にて気圧計の補正             タグボートの見学

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子 №11

2016年7月15日 07時57分
3年生
7月14日(木)正午 紀伊水道通過中
風向:南南西 風力:2 天気:晴れ 気圧999.7ヘクトパスカル 気温27.8℃ 水温:24.9℃

実習15日目、昨夜から黒潮に乗って、うねりはあってもほとんど揺れない状態で紀伊半島まできました。11時38分に実習生の操舵で変針して紀伊水道へ入り、その後実習生が神戸ポートラジオに入港通報をし、16:30阪神港神戸区へ入港しました。実習生2名も重大任務を任されて緊張していましたが、やり遂げました。1年前の瀬戸内航海でこの紀伊水道を通って瀬戸内から太平洋に出たとき、突然の3mの揺れに次々と船酔いに倒れてまともに当直もできなかったのに、今では、「3m?余裕」と言ってのけるほどの3年生。いろんな船内任務をさせてもらえるようになりました。晴れていれば明石海峡大橋や高層ビル、メリケンパークの観覧車など、都会の町並みを見ながらの入港となったのですが、あいにくのもや、雨。挙げ句の果てにはザーザー降り。「もぅ、先生が美保神社にお参りに行ってくれんけんだがーん」となぜか先生のせいにされたので「それを上回る晴れ男、晴れ女のパワーが足りんだがん、もっと祈って!」と祈りを捧げると、着岸時には雨が止み、見通し良く着岸できました。謎のパワーで雨雲を退かしたようです(笑)。曇天のなか、清々しい気持ちにさせてくれたのはフェンダー作業と最後の挨拶。「フェンダーする人、4人」と呼びかけると、実習生4名がさっと手を挙げて積極的に動きました。また、最後の挨拶では、号令係がしっかりと声を出し、他の実習生も大きな声で丁寧にお辞儀をしました。この挨拶は天下一品だと思います。明日は神戸地方気象台の講義、見学です。


   
  数学がんばってますよ。    この課題が終わらないと上陸できない!

    
 トレーニングルームに大喜び     すれ違う船に手を振ってみよう

   
  雨のなか、毅然と整列        綱取りの方々に
                         「ありがとうございました!」



入港後、潮汐をアナウンスしました。

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子 №10

2016年7月14日 22時41分
3年生
7月13日(水)の正午現在の様子 (奄美諸島東)
風向:南西 風力:4 天気:晴れ 気圧:1008.6 気温:30.3 水温:29.0

<指導教官からの日報>

実習14日目、波高1.5~2.5mのうねりの中を航行中。横揺れ+時々波を受けて船首が右に左に一気にもっていかれたり、30回に1回大きな波に遭遇したりと、あぁ太平洋だな、という印象です。生徒食堂の窓も波をかぶって、なかなか良い感じに揺れています。しかし船酔いはなく、みんなへっちゃらな顔をして当直や食当、学習などの船内業務をしています。今日は徳之島を通過しました。オーストラリア航海のとき、ここで変針して太平洋に出て約4日間時化続け、苦しい船酔いを耐えてケアンズへ着いたのでした。あれからずいぶんたくましくなりました。奄美大島を抜けて夕食頃までは船速が出ず神戸入港が遅くなるかも、、、と思っていましたが「ある生徒が到着予定時刻を計算するとだいたい早くなる」という船長の予言どおり、20時頃から黒潮に乗り、消灯時間には15ノット前後で走っています。びっくり!!初めて見ました若鳥丸の15ノット、これも船底塗料のおかげでしょうか。当直中の生徒が「黒潮が3ノットだよ」と教えてくれたので写真をとりました。船速も、成長もスピードアップ、このままの勢いで神戸に入港したいです。
 



   これは何前線でしょうか               うねりを受けながら航行中
  

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.9

2016年7月14日 22時30分
3年生
7月12日(火)の正午現在の様子 (沖縄県那覇港)
風向:南 風力:3 天気:晴れ 気圧:1008.7 気温:31.3 水温:29.1

<指導教官からの日報>

実習13日目、13時に那覇港を出港しました。午前中はこれまでのまとめをしました。1.船内業務について(当直、食当、学習、掃除)2.船内生活について(船内業務以外の生活について) 3.台風による航程の変更について 4.沖縄での研修について 5.残り1週間の実習について をひたむきに一生懸命に書いていました。その後、一人ずつみんなに伝えたいことを発表しました。台風避難や沖縄での研修など共通の経験をしても受け止め方はそれぞれに違い、その違いをお互いに理解しあえる、この子達はそんな実習生です。出港は気温が高い中でしたが、入港のときより格好良くなりました。少々うねりがあり、この期に及んで「この先いつ頃揺れますか」「どのくらい揺れますか」と言って船酔いにびびっている実習生もありますが、「揺れる=異常事態と脳が認識→船酔いになる。船は揺れるもの、揺れない方がおかしいんだ、と脳をだまして揺れていても頑張れ」と話しました。夜の就寝準備では私たちは部屋で休み、実習生だけで片付け、消灯には全員が部屋に入っていました。これまではこちらのしつこいくらいの声かけが必要でしたが、用事があって部屋に来た生徒が「先生寝てて良いよ、自分たちでやるけん」と頼もしい姿を見せてくれました。残り1週間、こうした成長を積み重ね、安全で充実した実習になるようにしていきます。


 
   みんなの思いが伝わります           フェンダー作業はおてのもの
 
      飛行機って速いよね                出港後の青い海

     食堂の蛍光灯を交換

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.8

2016年7月12日 22時02分
3年生
7月11日(月)の正午現在の様子 (沖縄県那覇港)
風向:南 風力:3 天気:晴れ 気圧:1008.7 気温:31.3 水温:29.1

<指導教官からの日報>

実習12日目、今日は各自で班を組み、班別研修です。熱中症が心配されるほどの蒸し暑さの中、喜び勇んで上陸していきました。首里城へ行ったり、国際通りへ行ったり、ビーチへ、志望校へ行ったりと思い思いの研修をしてきたようです。移動手段としては地元では滅多に乗ることのないバス、タクシーと初めて見るゆいレール(モノレール)、そして徒歩があります。初めてゆいレールに乗った実習生は、自動改札やホーム落下防止のゲートに驚き、動き出すと「地面を走っていないので浮いている感じがして、複雑な気分だった」「落ちそうで怖かった」と言っていました。神戸ではICカード改札&都会の満員電車にチャレンジしますので、どう感じるのか見物です。また、タクシーに乗った実習生は、運転手さんが親切だったと口々に言っていました。中学3年生の修学旅行で那覇の班別研修をした生徒は、その時の運転手さんと久々の再会を果たし、お互い喜んでいたそうです。人の縁ってすごいですね。私は生徒とある大学へ受験の下見に行ってきました。建物の中に入ることはできませんでしたが、「自分がここで大学生活を送っていることを想像してみよう」と話しながら広大なキャンパスを約2時間歩き周り、しっかりと下見ができました。とても喜んでくれて、一緒に来て良かったなぁと思います。モチベーションもあがり、船に帰ってからも学習室でひとり、黙々と勉強していました。そういえば私も航海実習の寄港地活動のときに担任だった先生と大学を見に行ったのでした。当時は自分がする側になるとは思っていませんでしたが、その経験があったからこの子達にもしてやれると思うと感謝に堪えません。そして今日は野球部の2名支援教員の先生が一足先に下船しました。
明日は13時那覇出港、通常業務に戻ります。神戸までは波高2~3.5mの見込み、「船酔いするかも。でも大丈夫。」自信がついてきました。

7月20日まで残り9日。いろんな経験の機会を逃さず、成長して境港に入港します。



  
       朝のランニング                    帰船後の読書

一昨日の自主練(バレー部、陸上部、ボクシング部)

海洋科3年 沖縄潜水航海実習No.7

2016年7月11日 23時27分
3年生
7月10日(日)の正午現在の様子 (沖縄県那覇港)
風向:南 風力:3 天気:曇り 気圧:1007.1 気温:31.1 水温:29.1

<指導教官からの日報>

実習11日目、今日は沖縄本島の研修です。さてまずは一番楽しみにしていた美ら海水族館。この水族館へ来るのが夢だったという実習生も何人もいて、お目当ての生きものや黒潮水槽の前でずーっと観察していました。これで3つ(海響館、桂浜水族館、美ら海水族館)の水族館に行ったことになりますが、学年が上がるにつれて興味関心が高まり、見学する視点がより専門的になっていると感じました。次に嘉手納町の道の駅かでなへ。日曜なので米軍機は飛んでいませんでしたが、平日毎日朝から方まで航空祭、と思っていただければ、その騒音のすごさを想像していただけると思います。展示室では広い敷地のジオラマと、資料写真、資料映像を見て嘉手納町に住む方々との関係や問題点を知ることができました。最後に沖縄南部戦跡国定公園での研修です。車内ではガイドさんが、沖縄戦のことや愛する人をその手で殺さなければならなかった沖縄の人々の苦しみや悲しみを話して下さいました。そしてひめゆり平和祈念館では実習生と同じ年代の子ども達までもが戦争に参加しなければならなかったこと、友を置いて逃げなければならなかった苦しみ、子ども達を戦争に向かわせてしまった教師の苦悩を知りました。実習生達は神妙な心持ちで、しかし目をそらすことなくしっかりと見つめていました。中には当時の方々に想いを馳せ、涙が止まらない子もいました。私もここへ来ると悲しく、辛くなります。毎日友人や家族と楽しく笑って過ごしていた子ども達を戦場に連れて行かなければならない、生き残っても捕虜にはなるなと言わなければならない、親御さんに遺品を渡さなければならない。当時は戦争に向かう教育こそが正しいものであった。71年後の今がそのような時代でないことに幸せを感じるとともに、これから先もそんな時代にならぬよういつまでも平和であることを祈念してやみません。感想を書くコーナーでほとんどの子が熱心に記入していました。17歳、18歳のいま、これからどう生きていくのかを考えていたように感じます。戦争を経験した方々が少なくなっていくこの先、わずかながらも戦争を自分で見て感じて考える機会を持てたことに感謝しています。帰路の最後に『命こそ宝』という言葉を教えてもらい、隣りに座っている人同士でお互いに言いました。帰船後は、たまっていたストレスはすっかり解消され、誰に対しても優しくなっていて、滞りそうだった空気もすがすがしくなりました。明日は班別研修、琉球大学を希望している生徒は実際に大学へ行ってみます。その他、潜れなかったのでせめてビーチに行ってみる、首里城へ行ってみる、那覇空港へ行ってみる、モノレールに乗ってみる、市場でどんな魚が売られているか見てみる、国際通りで特産品を買ってみるなどなど様々に計画しています。



 
 美ら海水族館のタッチプール          黒潮水槽のジンベいザメ 大迫力
 
   お弁当のメニューを紹介します            嘉手納基地をみる
  
平和の心が波のように沖縄から世界へ伝わりますように  平和の礎

海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.6

2016年7月11日 23時12分
3年生
7月9日(土)の正午現在の様子 (沖縄伊江島周辺)
風向:南 風力:5 天気:晴れ 気圧:1005.8 気温:29.8 水温:29.0

<指導教官からの日報>

実習10日目、無事那覇に入港しました。昨日の船酔いが継続して朝は酔っていましたが、午前の学習中に船長から入港時間が早まったこと聞き、拍手喝采。昼食時に入港時間が早まったので、上陸する時間を作れる、と話すと一転、みんな元気になりました。入港、上陸を心待ちにしていたことが伺えます。今日は上陸する予定ではなかったのですが、昨日の大時化を協力して乗り越えてきたので、1時間ずつ2回の上陸許可としました。それぞれコンビニやスーパーへ行ったり運動したりと羽を伸ばしていました。しかし、入港時にテンションが上がりすぎたり、浮かれて上陸時の服装が整っていなかったりとなんとも情けない面も露わになってしまいました。入港時のフェンダー作業では「あの岸壁フェンダーに合わせて」と頼めば高さも位置もぴたりと合わせてくれ、船長から「戦力として見ることができた」と言ってもらい、当直ではその仕事ぶりから「船員の卵」と言ってもらえるまでに成長しているのに・・・。ミーティングでは那覇の雷注意報よろしく痛烈な雷が落ちました。先生方からも、3年生らしくないと言われ、反省しきりです。自分たちでしっかりとわきまえ、私たちが重石を付けなくてもいいはずの3年生。羽を伸ばすのはいいけれど、そのまま勝手に気ままに飛んでいかないようにしてほしいです。一人一人の自己中心的な考えや行動ではなく、若鳥丸の一員としてそれにふさわしい言動をとるよう伝えましたので、これから成長してくれることを期待します。

明日は美ら海水族館、道の駅かでな、ひめゆりの塔・平和祈念公園・平和の礎で研修です。実習生がそれぞれに、何を感じ何を学ぶのか、毎回のことですがとても楽しみです。


 
  船長の位置で操舵号令を出す             皿洗いがんばれ
 
       入港前の様子                 フェンダーおもてチーム
  
     フェンダーともチーム           早く下船したいから、食事当番手伝います
 
       夜の自由時間  トランプにお茶漬け

<那覇までの航路図>


海洋科3年 沖縄潜水航海実習の様子No.5

2016年7月11日 08時03分
3年生
7月8日(金)の正午現在の様子 (トカラ列島周辺)
風向:南 風力:5 気圧:1008.3 気温:29.3 水温:27.1

<指導教官からの日報>

実習9日目、朝6時に錨を揚げて那覇へ向け出航しました。波高4m~5mの時化にあって実習生はしんどい時間を過ごしています。この波高はイカ釣り航海や、オーストラリア航海の4日目から7日目と同じくらいです。昨夜から荒天に備え準備し、朝ご飯は全部食べるように指示。案の定鹿児島湾をぬけたときから、湾外に出たことがはっきりと分かるほど揺れはじめ、ブリッジは何度も潮をかぶっていました。船橋当直は立っているのもしんどい、機関当直は油の匂いに吐き気をそそられる、食当は一つ作業が終わると座り込む、そんな状態でしたがなんとか昼食まで粘りました。昼食後もう一段階波が高くなり、立て続けにトイレに走り込みます。読書の時間に本を読んでいるのはわずかで、あとは伏せている、という状態でした。船酔いの苦しく辛い思いは何度味わっても苦痛でしかたありません。一瞬思い浮かぶのは「ここまでして沖縄に行きたいのか??」という気持ち。しかし「いやいや沖縄に行くことが目的なんじゃない、船で生活することが目的なんだ」と思い返し、当直や食当、掃除を頑張っています。食当や掃除では船酔いで対応できない班を酔っていても動ける実習生が手伝っていて、2年生のオーストラリア航海から大きく成長していることを実感しました。特に2名が別人かと見紛うほどの成長ぶりです。2年の時はあんなに帰りたい、船はもういやだ、当直行きたくないと我が儘ばかりだったのに、今回は周りを助けて動ける存在になりました。今日のような揺れであればベッドから出ることすらできなかったのに、今日は船橋当直に行きました。2時間のうちほとんどがトイレで、たまにワッチをしていたということだそうですが、「船酔いひどいけど当直どうする?」と聞くと自分から「当直に行きます。」と言いました。19時半には静かな船内になり「あぁ今日は早く寝れるな」と思っていましたが20時頃奄美諸島の西側を通り始めると波高は2m~3mと揺れも小さくなり、食堂でトランプをしたり夜食を食べていました。

  
   船の外はどんな感じかな。               こんな感じです。
 
船酔いのときの食事当番が一番辛い?     昼食:食べられる時に食べておく