今年で第31回目の開催となる「武蔵野文学賞」のうち、「高校生部門」は今年で12回目の開催。小説部門、俳句部門の他に、今年度から短歌部門と評論部門が新設されました。特に短歌部門は大会を主催する武蔵野大学文学部の初代主任教授であった歌人・土岐善麿（ときぜんまろ）にちなんで「土岐善麿短歌賞」として設定されました。

　本校からは、夏休み前の現代文（３年４組）で創作した作品を短歌部門に応募していました。その結果、次のとおり、栄えある最優秀賞をはじめとして５名の作品が上位に選出されました。

◆最優秀賞

水色のかすれかかったマーカーペン教科書の上の革命なぞる　　／山下啓太

◆佳　作

帰り道下向くと苦悩上向くと模索後ろ向くと後悔前向くと希望　　／石破真緒

はやくこいおれの思考についてこい蛍光ペンの｢三月革命｣　　　　／澤　友貴

ただいまと帰った家はもう暗い机の上のラップが　　　　　　　　／前田明里

また来るねわたしが発したその声は祖母の耳には届いてない　　　／安田芽愛来

◆参考　武蔵野文学賞高校生部門のページ　⇒　こちら

　講師として，聴覚障がい者でもある鳥取聾学校の前島先生にお願いしました。前島先生は，聴覚障がい者の日常について手話と口話を交えて説明してくださいました。前島先生のお話に真剣に耳を傾けていた生徒からは，前島先生が得意とする陸上競技や先生と家族のコミュニケーションについてなど，多くの質問が投げかけられました。

　その後，手話支援員の方に入っていただき、小グループに分かれて一人ずつ手話で自己紹介ができるように教わりました。

　自己紹介をあっという間に覚えてしまった生徒からは，感情表現の仕方や日常でよく使われる手話についてリクエストが出るなど，手話実技の習得に積極的な姿勢が見られました。皆，笑顔で楽しそうにやっている姿が印象的でした。

　本年度，入賞のあった各種コンクールと受賞者は次のとおりです。

【毎日新聞主催】令和５年度第69回青少年読書感想文全国コンクール　鳥取県審査

• 優秀賞　２年４組　有田　楽さん　　題名「繋がり」　本（戸村飯店　青春100連発）
• 優良賞　２年３組　寺坂　早希子さん　題名「嘘と向き合う」　本（罪の名前）
• 優良賞　１年１組　櫛田　ななみさん　題名「私が伝えたい「　」」　本（世界は「　」で満ちている）

【鳥取県高等学校図書館教育研究会主催】令和５年度（第46回）読書感想文コンクール

• 優良賞　２年１組　片山　杏樹さん　　題名「それぞれの、」　本（流浪の月）

【財団法人一ツ橋文芸教育振興会主催】令和５年度（第43回）全国高校生読書体験記コンクール鳥取県審査会

• 佳作　１年７組　小林　咲貴さん　　　題名「わかりたいという気持ち」　本（from under 30 世界を平和にする第一歩（14歳の世渡り術））

　本校から出場したのは，校内のミニビブリオバトルを経て参加が決定した次の２名の生徒です。

　　▶２年生　坂口　悠人さん　「二木先生」夏木志朋／著

　　▶２年生　小谷　夏楓さん　「子どもたちは夜と遊ぶ」辻村深月／著

　本大会には県内８校から13名の出場があり，このうち坂口さんが本大会２位に相当する奨励賞を受賞しました。おめでとうございます！

　今後もたくさんの本を読んで素敵な本と出会い，その魅力を多くの友達に紹介してください。