本日の福祉類型実習では、岩井あすなろから講師の河口さん、但井さんをお迎えして「視覚障がい者の歩行介助」の実習を行いました。
まず、2限目に、歩行介助を行う上での注意点を2人の講師からしっかりと学びました。
講師の先生方の丁寧な説明、生徒たち同士で練習、最後に分かりやすい動画を視聴して、3限目の町に出ての実習に備えました。

重要なポイントとしては、
【1】白杖や腕をひっぱるといった、介助の際にやってはいけないことの確認。
【2】利用者と介護者の立ち位置。
【3】歩行中、利用者の不安を解消するために前もって道路状況などの情報を伝えること。
【4】歩く速度。
などといったことの指導がありました。

3限目は、いよいよ実習。
岩美高校から300mほど離れた岩美町役場へ、2人1組、1人はアイマスクをして歩行します。

途中、信号や細い道、階段といった様々な障がい物や、点字ブロックもあり、生徒たちは、2限目に学習した、クロックポジションを使って、「3時の方向をむいてください。」や、「道が狭くなります。」「5センチくらいの段差があります。」など道路状況の声かけを行いながら慎重に介助していました。


アイマスクをつけて歩行をしてみて、「不安だった」「怖かった」「介助者との信頼関係が必要だ」「点字ブロックの重要性がわかった、自転車など絶対おいてはいけない。」といった気づきを共有していました。

岩美高では、1年生の1学期から2年次に進む類型について指導しています。
類型選択は将来に大きく関係する大切な分岐点。高校生活が始まって2ヶ月ちょっとですが、早いタイミングで進路を考えてもらえるように、卒業した先輩方の体験記を見ながら、具体例が示されました。

類型選択の3つのポイントとして
【1】進学先で学びたいことから決める。
【2】得意や好きから決める。
【3】社会でどう活躍したいかで決める。
の説明がありました。
「数学が苦手だから、文系」とか「友達がこっちを選んだから私も。。。」といった選び方は絶対しないように、「後悔しない類型選択、自分にぴったりな類型選択のために、保護者とじっくり話し合いましょう」と、進路指導の山根教諭と、教務企画の谷本教諭から指導がありました。


生徒たちは先輩たちの進学、就職先などの資料を、真剣に読み込んでいました。
2年3組 今日は、きんぴらごぼうを作りました。
ごぼうを3種類の異なった形に切り、切り方が違うと何が違うのか比べながら調理しました。
はじめに動画で作り方をイメージしてから調理室へ。2人ペアで調理開始!

レシピを見ながら調味料を計り、野菜を切っていきます。

ごぼうは下記の3種類にカット。
●繊維にそって切る千切り
●斜め切りから、繊維にそって切る千切り
●ささがき
細く固いので慎重に切り分けていました。


次に、調味料を加えながら炒めます。
「さしすせそ」「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」はしょうゆ、「そ」はみそ、の順番に加えていきました。

どのペアも手際よく調理を行い、美味しそうなきんぴらごぼうが出来上がりました。

3年3組 福祉類型授業の紹介!
講師に、岩井あすなろの介護福祉士 小南さん、但井さんをむかえ「移乗・移動」をテーマとした介護福祉実習を行いました。
2限目は、机を囲んで実習の前に知っておくべき知識や日々の生活で難なくおこなっている移動が当たり前にできない利用者の状況や気持ちを理解するための説明と話し合いがありました。

移動が困難な利用者を介護する際、残存能力を活かした介護をすることで、利用者がすべてを介護者に頼るのではなく、利用者自身の意思や能力を尊重し、自立支援を促すことが大切と学びました。
そして、具体的な介護として「ボディメカニクス」の内容に。
ボディメカニクスとは、「最小限の力で介護ができる介護技術」の一つ。
介護者と利用者の身体的負担を軽減できる技術を実習しました。
生徒たちはペアになり、足の幅や重心の位置を変えて相手と押し合うことで、介護者が利用者を移動させるときに大切な「支持基底面を広くとること」や「重心を低くすること、」を体感しました。


さらに、利用者をベッドで寝がえりさせたり、起こしたり、移動させる際の方法を学びました。

最後に、右足を骨折した45歳女性を想定して、「どんな福祉用具を選んだら良いか」と講師から質問がありました。

生徒たちはカタログをみながら、「靴」、「杖」、「サポーター」等を選び、選んだ理由も発表しました。


食事をするとき日本人は主に、お箸を使います。
外国はどうでしょうか?
手で直接食べる国、フォークやナイフ、スプーンを使う国など様々です。
食文化からも外国の習慣が学べるという学習の一環として、カルボナーラをつくり、手、お箸、フォークの3種類の道具で食べ比べてみました。
また、日本米とタイ米の違いを観察しながら、ご飯を炊き、こちらも3種類の道具で食べ比べました。


私たちが普段当たり前につかっている道具ですが、食べ物の形状や習慣によって、その国にあった方法で食されているということを改めて感じられる授業でした。


岩美の夏が始まります!
6月12日(月)、いち早く2年生のスポーツ類型の生徒が、シーカヤック授業を行いました。
美しい海、浦富海岸が間近にある岩美高校だからできる、自然を直に感じられる授業!
この授業を待っていた生徒も多くいることでしょう!
山陰海岸ジオパーク浦富海岸エリアの自然体験ができる施設、岩美町立「渚交流館」で、インストラクターから、シーカヤックの注意点をしっかりと指導いただいた後、準備運動を行い、いよいよ海へ。
シーカヤックのパドルは、肘を90度にして漕ぐのがポイント。
腕の力だけにたよらず、胴体の中心にしっかり重心をおいて、体をひねってパドルを動かすと教わりました。

2年生は、今回が初めてのシーカヤック体験!
さすがスポーツ類型の生徒たち。戸惑うことなく海へ入り、すぐにコツを押さえ、スイスイと進んでいきました。ひっくり返ることもなく、あっという間に、岩山の向こうへと見えなくなってしまいました。



浦富海岸の美しい岩や洞窟までシーカヤックで行き、海と空のブルーと気持ち良い初夏の風を満喫していたようです。
陸に上がった彼らの顔は、楽しい授業に満足しているようでした。
本日は、1年2組が講堂で、2年1組と2組が各教室で、マシュマロチャレンジ探究授業を行いました。

前回と同じく、材料にパスタ、ひも、テープを使って高くタワーを築いていきます。

ルールは、
○自立できること。
○テープで足場を固定しないこと。
○マシュマロをタワーの上に置くこと
○制限時間:25分
教室で行った2年1組と2組は、4人1チームで話し合い机の上に作っていきます。
慎重に計画を立ててから、材料を使い始めるチームや、はじめから材料を使い、ひらめくままに作るチームと様々で見ていてとてもエキサイティング!


一方、1年2組は、講堂を広々使いました。
教室で、じっくり向き合い作るのもよいですが、講堂で、気持ちもオープンに自由な発想で取り組むと、ダイナミックなタワーができあがっているようでした。



今日の2限、3限は、講師に、岩井あすなろの介護福祉士 坂本さん、但井さんをむかえ、車いす介護を体験しました。
2限は、スライドで様々な種類の車いすを学習しました。
スマートウォッチで操作できる、モーターを後付した電動車いすや、座った状態から床に座れる車いすなどの紹介があり、生徒たちは興味深く耳を傾けていました。

電動車いす 座面が下がる車いす
3限では、まず車いすを押して、スロープから校舎内に入る実習を行いました。

普段生活していると、気にもならない段差も、車いすだと大きな段差となり、車いすを押して中に入るのが、どれだけ大変かを実感しているようでした。
また、スロープを上り下りするときは、手すりや壁に利用者の方が手を挟まないように、声掛けをして、手をひざの上に置いてもらうのが大切だと、講師の先生から指導がありました。その後、4台の車いすを運搬できる介護福祉車両を使って、車いすによる車の乗り降りを体験しました。

車いすの種類によっては、ブレーキは足で解除するのですが、優しく解除しないと、利用者や周囲に不快な思いをさせてしまうので、注意が必要だと説明がありました。
また、最後に「介護者には、乗る方の気持ち・動かす方の気持ち、その両方を体験してもらうことで、車いすを動かすスピードや、声掛けが大事なことに気づいてほしい」と講師の方からお話がありました。
今日は、2年3組が一足はやく、マシュマロチャレンジ探究授業を行いました。
マシュマロチャレンジは、パスタ、ひも、テープを使って出来るだけ高い塔を建て、マシュマロを塔の上にのせ、その高さを競うものです。

この授業の目的は、チームでアイデアを出し合い、問題を解決する。思考力・判断力・表現力・チームワークを磨くことです。
4人1チームに分かれ、5つのチームが高さを競いました。

マシュマロタワーを作るルール、
○自立できること。
○テープで足場を固定しないこと。
○マシュマロをタワーの上に置くこと
○制限時間:25分
の説明を受け、スタート!
世界記録は99センチ、平均約52センチと聞いて、生徒たちからは、「記録超えをするぞ!」という声も聞こえていました。

スタートすると、思ったよりうまくいかない様子。
不安定なパスタの塔を作るのに、みんな熱心に取り組んでいました。
建てては崩れ、また建てては壊しを繰り返し、授業の目的の「思考力・判断力・表現力・チームワーク」はフル回転!

記録は、どのチームも30~40センチ超え。
活気あふれる楽しい探究授業でした。
6月13日(火)2限、3限は、前回作ったブッセケーキの膨らみ具合に、教員・生徒ともに納得がいかず、再チャレンジしました。

はじめに、各生徒が、この1週間をかけて調べてきた「ケーキが膨らまなかった原因」を発表し、それらを前回のレシピに加えてからスタート!

こちらは、前回のブッセ。
かわいく出来ているが、再チャレンジ!
今度こそ成功させたい!
生徒たちが追究した今回の反省と改善点は、この4つ!
【1】前回は室温の卵白に全量の砂糖を入れて、高速で泡立てていたが、今回は氷水で冷やした卵白に3分の1の砂糖を入れて、低速で6分立てまで泡立ててから、残りの砂糖を加えて高速でしっかりと泡立てる。
【2】前回は薄力粉を一度に入れていたが、今回は分けて入れる。
【3】薄力粉は、今回はさっくりと混ぜる。
【4】オーブンの温度を今回は少し上げて、180度で13分焼く。

そして、今回の出来映えは!!!

しっかりと膨らんで大成功!
納得のいく仕上がりに、生徒たちは、笑顔と達成感に包まれていました。
