「校長室から」
 
 教育のこと、子どものこと、その他私の考えたこと等、校長の視点で保護者や地域の皆様に発信をしていきたいと思います。感想や意見がありましたらお教えください。

「自助・共助・公助」について考える

2023年9月29日 11時42分

 風に揺れるコスモス、黄金色の稲穂がこうべを垂れる季節、朝晩めっきり涼しくなりました。9月の初めには、本校においてコロナウイルス感染症の拡大が見られましたが、現在は平静を取り戻し児童は通常の学校生活を送っています。しかしながら、再度の新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、インフルエンザの流行も懸念され、児童を取り巻く環境は予断を許さない状況にあります。ご家庭におかれましても、引き続き日々の健康観察とともに、感染の疑いがある場合は早期の受診、ご家庭での休養をお願いします。

 先日は、皆様ご多用の中、引き渡し訓練を実施しましたが、大きな混乱もなく無事終えることができました。ご協力、ありがとうございました。今後は、本校の防災計画にある大規模災害等への対応について検証し、さらに体制を整えて参ります。また、同じ頃に地震を想定した防災訓練も実施しました。児童は、突然起こった地震に対して冷静に対応し安全に避難すること、教職員は、迅速かつ確実に児童及び自身の安全確保に努めることについて確認したところです。

 防災訓練の中で、全校児童に下記のようなお話をしましたので紹介します。(一部抜粋)

「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、いざというときに備えて前もって準備をしておけば、落ち着いて行動することができるので心配することはありません。

 地震はいつどこでどのように起こるかは分かりません。いつも近くに担任の先生や大人がいるとも限りません。休憩時間かもしれません。登下校中かも分かりません。ですから、普段の生活態度や災害に備えた準備や心構えが大切です。学校では、普段から落ち着いて静かに廊下や階段を歩くこと、校内放送の内容や先生・友達の話を静かに聞くこと、何ごとも自分でしっかりと考えて行動することなど、普段からできることがたくさんあります。生活の決まりを守っているか、自分でよく考えて正しく行動しようとしているか、この訓練を通してもう一度振り返ってみてください。

 ご家庭でも、防災について日頃から話し合っておくことはもちろん、家族の会話を大切にする中でお子さんの考えをしっかりと聞いて親子の考えをすり合わせておくことが重要です。普段、お子さんの「なぜ?どうして?」にていねいに向き合うことで、お子さんは「気づき、考え、行動する」自立したお子さんに成長します。休憩時間に行った防災訓練中、校庭で一年生がどうしたらよいか困っていた時、サッカーをしていた高学年の男子児童が「一年生、並んで!」と自分の避難とともに一年生を避難場所に導いていました。防災について語るときよく聞く言葉に「自助・共助・公助」があります。「自助」は一人一人が取り組むこと、「共助」は地域や身近にいる人同士が一緒に取り組むこと、「公助」は国や地方公共団体が取り組むことです。3つの連携が円滑なほど、災害の被害は軽減されると言われています。

 現在、個人の考えや取り組みを大切にする世の中ではありますが、行き過ぎた個人主義では地域社会は成り立たちません。頼りすぎや責任の押し付け合いでもいけません。防災訓練一つをとってみても、普段の当たり前が顕著に表れます。私たち大人は子供一人一人の健やかな成長を願う中で、これからの社会を生きる子供たちにどのような社会性を身につけさせる必要があるのか、家庭・地域・学校がそれぞれの役割の中で一体となって考える必要があります。 

2学期を迎えるにあたり

2023年9月29日 11時40分

 38日間の夏休みが終わり、本日2学期始業式を行いました。8月15日には、台風7号が記録的な大雨をもたらし、鳥取県に「大雨特別警報」が発表されました。本校関係者をはじめ、被災されたすべての皆様にお見舞い申し上げます。

 さて、今日から2学期となり、校舎には子供たちの元気な声が戻ってきました。今年の夏休みは、昨年までとは違うほぼ制限のない過ごし方になったことと思います。とは言いましても、近年の猛暑は今年も例外ではなく、お子さんにとっては熱中症を避けるために外出を控え、思うように行動できない日々であったことと思います。一番気がかりな夏休みの宿題はいかがでしたか。夏休みの後半、課題が何とか終わりほっとしているのは、お子さんはもちろん保護者みなさんも同じ気持ちではありませんか。また、保護者のみなさんは、夏休みの課題が終わった達成感をお子さんと共有する一方で、お子さんとしっかりと関わったからこそ、どことなく寂しさも感じておられることと思います。2学期を迎えるにあたり、子供たちは夏休みの思い出に浸りながら学校生活の現実に戻ることへ寂しさを感じる一方、久し振りの登校でしばらく会っていなかった友達みんなに会えるうれしさを感じており、この時期ならではの何とも言えない複雑な気持ちになっています。私たち大人の経験から振り返ってみましても、この微妙な感じが懐かしいですね。

 夏休み前にお配りした学校だより「至剛」のタイトルは、「ぼくらが彩る夏が来た」でした。お子さんは、やりたいことにじっくりととことん取り組んで、自分色の過ごし方で夏を彩ることができましたか。38日間の夏休みという大きなキャンバスは、どんな作品に仕上がりましたか。おうちの方の助言や協力があっての夏休みではありますが、お子さん自身の取組みはいかがでしたでしょうか。計画通りに過ごせたのも夏休み、計画通りにうまく過ごせなかったのも夏休みです。ぜひ、お子さんの夏休みの過ごし方を振り返ってみてください。保護者のみなさんにおかれましては、お子さんとのかかわり方はどうであったか、お子さんとしては夏休みの振り返りをいかに2学期からの過ごし方に活かし実行に移すことができるか、これが夏休みを自分色に彩った意味であると考えます。

 では、2学期も児童一人一人が主体的に活動し主役となる郡家西小学校教育を進めて参りますので、引き続き、地域・保護者・学校関係者のみなさま、郡家西小学校教育へのご理解とご協力をお願い申し上げます。            

ぼくらが彩る夏が来た

2023年8月1日 11時46分

 本日1学期終業式を終え、明日から38日間の夏休みとなります。1学期は、60名の1年生を迎えて330名の全校児童とともに令和5年度郡家西小学校教育がスタートしました。参観日とPTA総会を通常の形で開催して、5月8日(月)からは新型コロナ感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症となり、学校生活も大きく変わりました。5月20日(土)の運動会は、前日の雨の影響を心配しましたが、教職員とともに6年生児童がグラウンド整備をしてくれたお陰で、無事開催することができました。演技を全力でやりきる児童の様子もさることながら、6年生の色別リーダーを中心とした各テントでの応援も立派でした。昼休憩にみんなが校庭に集まり楽しんだ全校じゃんけん列車も全校児童が一つになれた活動の一つです。4年生の氷ノ山登山も大きな行事の一つでした。4年生全員が参加して、登山予定の児童全員が登頂することができました。仲間とともに登り切った達成感は、思い出とともにこれからの大きな自信になったことと思います。PTA行事は、まだコロナ禍前のようにはいかないまでも、環境整備・資源回収を予定通り実施していただきありがとうございました。何と言いましても、1学期は2年に渡る長寿命化の大規模改修が終わり、木の香りのする新しくなった校舎とともに以前のような広い校庭に戻り、児童の学習環境が整いました。

 ところで、夏休みはいつどのように始まったのでしょうか。正式名称は「夏季休業」で、1881年(明治14年)に文部科学省(旧文部省)が定めたものです。欧米では、9月に学年が切り替わりますが、4月から新学期が始まる日本では、4月から4か月ほどで夏休みに入り授業内容を忘れることが無いようにするため、夏休みの宿題が始まったようです。夏休みは、児童の心身の休養、通常の生活では経験できない生活や活動の実施、自主・自律の生活態度を養うことが主な目的です。毎年やってくる夏休みではありますが、日々成長している子供たちにとっては毎年貴重な夏休みです。夏休みだからこそ、自由研究や図画工作、家庭科作品作り等にじっくりと取り組んだり、動植物の観察をしたり、ゆったりと読書に勤しんだりできます。子供たちには、ぜひ夏休みならではの経験をしてほしいと思います。

「ぼくらが彩る夏が来た」

第102回全国高校野球選手権(夏の甲子園)キャッチフレーズコンクール優秀賞作品より

の通り、やりたいことにじっくりととことん取り組んで、自分色の過ごし方で夏を彩ることができるのが夏休みの醍醐味です。夏休み38日間を大きなキャンバスに例えると、どのような色使いでどんな輝きを放つ作品に仕上げるかは、児童自身の取組みによるところはもちろんですが、何よりもご家族のみなさまの助言や協力があってのことです。興味関心のある世界を深めることは、児童自身の可能性を大きく広げることにもつながります。思い出多い有意義な夏休みとなりますように、各ご家庭で夏休みの過ごし方についてしっかりと話し合ってみてください。

 では、2学期始業式8月28日(月)には、児童一人一人が楽しい思い出とともに、大きく成長した姿を見せてくれることを楽しみにしています。1学期間、地域・保護者・学校関係者のみなさま、郡家西小学校教育にご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。

みなさんのお陰です

2023年6月9日 12時07分

 激しい雨が降りしきった5月29日、平年より8日、昨年より13日早く中国地方が梅雨入りしました。また、5月8日(月)より新型コロナ感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症となり、学校生活も大きく変わり始めました。

 マスクを付けないことを推奨しつつも、3年余りのマスク着用の習慣はすぐに変わるものでもありません。感染リスクを心配して、あるいは外すことに慣れていない等、様々な理由で着用を続ける児童も見られます。インフルエンザを含む感染症等の感染リスクが高い状況や、感染リスクが高いと思われる活動場面ではマスクの着用を指示しますが、気温が著しく上昇する状況や激しい運動を行う場合は、熱中症対策としてマスクを外すことを指示する等、状況に応じて対応して参ります。学校教育全体におきましても、ポストコロナ(コロナ収束に向かう中での大きな社会状況の転換期)の今、コロナ禍の中で見えたものや経験したことを踏まえて、未来を見据えた郡家西小学校教育を考えて参ります。

 さて、5月20日(土)の運動会は、前日の雨の影響を心配しましたが、教職員とともに6年生児童がグラウンドの整備をしてくれたお陰で、無事運動会を開催することができました。保体部の皆様を中心にPTA役員の皆様には、朝早くから駐車場係をしていただきました。お陰様で学校敷地内及び周辺での大きなトラブルはありませんでした。運動会の演技を全力でやりきる児童の様子もさることながら、6年生の色別リーダーを中心とした各テントでの応援も立派でした。一糸乱れぬ元気いっぱいの応援風景は感動そのものでした。リーダーの「もっと声を出して!」の指示のもと、思い切り声を出して応援する児童の姿は、昨年までのコロナ禍の中では考えられないことで、以前は当たり前であった光景にも感動した次第です。運動会の始めのあいさつの中でもお話した通り、児童一人一人が主役となれた運動会になったのではないかと思います。校庭いっぱいに児童、教職員、保護者、地域の皆さんが輪を作り踊った八頭町音頭の光景も圧巻でした。児童はもちろん、ご観覧いただいた保護者の皆様の児童への温かい声援のお陰もあり、素晴らしい運動会となりました。本当にありがとうございました。

 運動会一つをとりましても、お陰様でと思われる場面や状況がいくつもありましたが、普段の学校教育に目を向けましても、お陰様でと思われる場面や状況は数えきれないくらいあります。「お陰様で」は、ほかの人から受けた親切や助けに対して、感謝の心を表す際に使う言葉ですが、特定の方に限らず見えない部分でも支えて下さった方、すべての方に対して使う言葉だと考えます。

 最後に、先日、6年生の特別活動の授業、学級活動「最高学年の自覚」の中でビデオ出演した内容を紹介します。6年生としての自覚とともに最高学年として周りのみなさんの力となる最高学年としての期待を込めてお話したものです。内容は次の通りです。

☆☆☆☆☆☆

校長先生より6年生のみなさんへ

 いつも最高学年として、郡家西小学校をリードしてくれてありがとう。

 これから校長先生が6年生のみなさんに期待することを、3つお話します。

1つ目は、下級生のお手本になってください。

6年生は、自分のことだけではなく、常に周りを見て今自分がしないといけないことは何かを考えながら生活をすることが大切です。6年生の発言や行動は常に下級生が注目しています。特に5年生は、来年6年生になった時のお手本として、みなさんを見ています。6年生のがんばる姿や困っている人を助けたり励ましたりする姿は、下級生にとって頼もしくあこがれの的となり、尊敬できる身近な先輩となります。

2つ目は、地域を大切にしてください。

 みなさんは6年生になるまで、一人で大きくなりましたか。きっとたくさんの人に支えられ励まされて大きくなったことでしょう。その一つが地域であり、みなさんのふるさとです。ぜひ、地域のみなさんに進んであいさつをしたり地域の行事に進んで参加したりしてみてください。地域の人のやさしさやすばらしさに気づかされ、地域への思いが強くなると地域への感謝の気持ちが膨らみます。

3つ目は 自分を大切にしてください。

 自分を大切にするということは、がんばる自分をほめたり、よい行動ができた自分を認めたりすることです。自分を認めて大切にできる人は、友達や周りの人にもやさしく接したり大切にしたりすることができる人になります。小学校生活最後の1年間は、中学生への準備の1年でもあります。周りから見ても一生懸命頑張る姿は美しくかっこいいものです。ぜひ、今の自分に満足することなく、コツコツと努力を重ねたり、新しいことにも進んでチャレンジをしたりしてみてください。卒業するころには、人として立派な6年生になっていることでしょう。

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 郡家西小学校教育は、児童・保護者・地域・学校関係者等々、みなさんのためにあるとともに、みなさんのお陰で成り立っています。

コミュニケーションはあいさつから

2023年5月10日 12時15分

 新学期がスタートして約1か月が経ちました。身体測定を行った4月13日、全校児童330名全員が登校し、今年度初めての全校児童全員出席を本校職員で喜び合いました。近年、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、感染の疑いがある場合は出席停止としていた対応も大きく変わろうとしています。児童が学校に行きたい、行かないといけないと思う素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、引き続き児童が安心して明るく元気よく通いたい学校経営に努めて参ります。

 さて、本校児童の自治的な活動の一つに、児童玄関で運営委員会が行っている「あいさつ運動」があります。毎朝、元気なあいさつの声が児童玄関いっぱいに広がっています。同じく私も、できる限り毎日全校児童が必ず通る階段の手前で児童を出迎えています。初めは恥ずかしそうにしていた児童もいましたが、あいさつを交わす中で少しずつ変化が出てきました。児童に合わせて少し膝を曲げて目を合わせるようにあいさつをすると、進んであいさつをする児童、目を合わせてあいさつする児童、元気な声であいさつをした後に話しかけてきてくれる児童など、あいさつを交わすことが少しずつコミュニケーションへと変化してきました。一人一人の児童と交わすあいさつの時間はほんの数秒ではありますが、どこか心が通じ合ったような心がほっこりとする朝の一時です。私ごとですが、先日、岡山県のとある田舎町を訪れた時、見ず知らずの私に地元の中学生が通りすがりにあいさつをしてくれました。学校ではあいさつの大切さを意識していた私でしたが、不覚にも中学生があいさつをしてくれるとは思わず油断していた自分自身を顧みたのと同時に、中学生のごく自然なあいさつに感心した次第です。本校はもちろん、あいさつの花が学校・地域・ご家庭の中でごく自然に大きくそして長く咲き続けることを願っています。

 ではここで、今年度の学校運営について特に意識していることをお話します。4月の学校だよりでも少し触れましたが、ただコロナ禍前に戻すのではなく、本校教育の特色ある取り組みの継続と継承を図りつつ、コロナ禍の中での経験と学びを活かして、よりよいものにして行きたいと考えています。当面の大きな取組みとしましては、5月20日の運動会に向けての取組みです。コロナ禍の中ではなかなか思うように活動できなかったなかよし(縦割り)班活動も始まり、先日はなかよし班ごとの顔合わせがありました。「めざす子供」の中の「少し高いめあてを持ち、一生懸命がんばる」とか「自分を高めようとする」「自分も人も大切にする」「自分を支えてくれる人に感謝する」といったあたりが運動会のねらいの一つです。

 最後にあいさつの話に戻りますが、「コミュニケーションはあいさつから」を意識して、児童同士、保護者同士、学校と家庭がしっかりとつながっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 

令和5年度がスタートしました

2023年4月19日 18時05分

 保護者・地域・学校関係者の皆様、初めまして!

 この度の人事異動で、鳥取大学附属小学校より転任して参りました 葉狩 学(はがり まなぶ)と申します。とは言いましても、八頭町とは深い関わりがありまして、郡家東小学校では8年間教諭・教頭として勤務したことがあり、また、八頭町教育委員会事務局では町内小中学校の統廃合に携わりました。そして、縁あって郡家西小学校の校長として、本年度より勤務させていただくことになりました。

 郡家西小学校は、プレハブ校舎の解体と整地を残して、昨年度末で2年間に渡る大規模改修が完了しました。校舎には木材がいたるところに使われ、木の香りが漂い暖かくぬくもりのある落ち着いた雰囲気となり、子供たちの学習生活環境が整いました。また、新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが、5月8日には季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げられ、3年余りのコロナ禍の長いトンネルから抜け出そうとしています。

 新型コロナウイルス感染症の感染状況は感染収束局面にあり、ある程度落着き平静を取り戻しつつある中、令和5年度の学校教育は、感染拡大前の状況にただ戻すのではなく、コロナ禍の中で培った様々な経験や取組みを生かした新たなスタートラインに立っています。これからは今まで以上に保護者や地域の皆様、子供たちとともに知恵を出し合いながら、新たなステージに立つ郡家西小学校教育を作り上げて参ります。本校の子供たちの、知(自ら考え学び合う子供)、徳(よりよい人間関係を築ける子供)、体(たくましさ、しなやかさのある子供)をさらに成長させ、学校教育目標である「心と体のつよい子供の育成 ~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~」をめざして、46名の本校教職員と明日入学してくる60名の新入生を合わせた全校児童330名が一丸となった学校づくりに努めてまいります。

 本校は、特別活動の研究に取り組んで、4年目を迎えました。学級会での話合いや係活動を通して、自分たちの学校を自分たちでつくろうとする自治的な力の育成や、特別活動を基盤とした学びの深まりを目指しています。どの子も一人一人が安心して学び、笑顔あふれる郡家西小学校となるよう、引き続き保護者、地域の皆様には温かいご支援ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

心温まる3月に!!

2023年3月7日 09時41分

心温まる3月に!!

                校 長  中 尾 善 登

「1月は、行く、2月は、逃げる、3月は去る」と言いますが、冬は月日の経つのが本当に早く感じられます。ついに3月になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の冬は、寒かった日が多かったとは思いますが、雪の少ない冬でした。大雪による臨時休業は、1日ですみましたが、コロナによる学級閉鎖を余儀なくされた学級が出てしまいました。クラスター施設と認定されご心配をおかけしましたが、インフルエンザ等のその他の感染症につきましては、ほとんど入ってくることなく今年の冬は終わりそうです。

学校行事は、延期しました5年生スキー教室も2月14日に実施できました。ご協力いただきました保護者の皆様、ボランティアコーチの皆様、ありがとうございました。1日でもとても上達したようですし、ねらいにそったスキー教室ができました。

その他の面では、仲良し班での活動に少し影響が出ましたが、あとは予定どおり進められています。6年生への感謝を伝える活動も学年単位でできています。17日(金)の卒業式は、しっかりと対策をした上で、卒業生がマスクを外せる場面もつくりながら実施することを検討しています。

さて、年度末となる3月ですが、子供たちには今年度の最後のまとめをしっかりとしてほしいと思っています。4月に思い描いた「なりたい自分」と比べた今の自分の姿は、目標どおりだろうかということを問いかけながら、残りの日々を大切にしていきたいと思っています。また、教職員は学校教育目標を踏まえた「めざす郡家西の子供」

と、今年度すでに数回行った自校の評価を、照らし合わせ、子供たち個々の成長と集団としての伸びを確かめ、来年度に向けた成果と課題を明確にする必要があります。そして、来年度の教育実践がさらに深まっていくことをねらいとしていきます。学校には、年度末の3学期に計画的に来年度の準備を進めていくことが求められていますが、今までの所、順調に進捗しています。

校舎の改築工事も、おかげさまで予定どおり完成しそうです。修了式の日や、春休み中に仮設校舎から本校舎への引っ越しをします。

慌ただしく過ぎていくかもしれませんが、6年生の卒業と在校生の来年度へつながる準備、新1年生を迎える準備を、確実に、そして、思い出深く、心温まる3月となるように全力を挙げて取り組みます。

まとめの時期

2023年2月21日 13時22分

年度のまとめの時期です しっかり取り組もう!!

                                       校 長  中 尾 善 登

1月下旬より、日本列島は厳しい寒波に見舞われ各地で被害が続出しています。山陰地方も山間部のみならず平野部にもかなりの積雪や凍結がありました。八頭町全部の小中学校は、1月25日(水)は臨時休校となりました。

学校が再開した翌日、一部水道が凍結し子供たちが不便な思いをしましたが、校舎の改修工事も順調に進捗し、先週水曜日より本校舎の新しいトイレが使用できるようになりました。きれいなトイレで使い勝手がいいと子供たちも喜んでいます。3月下旬には、予定どおり工事が終わり、春休みには仮設校舎から本校舎への引っ越しができそうです。

また、寒波が襲来する直前の1月24日(火)に、6年生のスキー教室が実施できました。コロナのため日帰り日程としましたが、6年生は楽しみにしていたスキーを終日することができました。午前中の少しの時間吹雪でしたが、午後はとてもよい雪質で、皆がリフトにも乗り笑顔がたくさん見られました。初めてで少し不安だった人も、終わる頃にはとても上達していました。6年生の楽しい思い出が増えたようです。お忙しい中、氷ノ山まで来ていただきご指導くださいました保護者ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。翌日実施予定だった5年生は、天気不良のため延期としましたが、次回2月14日(火)に何とかできるようにと願っています。

12月に実施しました標準学力検査の結果が返ってきました。職員研修の時間を設け、各学年が結果の分析をしたところです。8日(水)の参観日の懇談等で学力の状況についてお話しします。単純にテストの結果のみならず日常の学習や生活の様子からの残された今年度2月、3月の課題、また、来年度へ向けての心構えや取組、準備等担任からお話しします。何とかご都合をつけていただき、授業参観のみでなく懇談にもご出席ください。また、1年の保護者の皆様には、校長よりお伝えしたいことがあり、懇談で短時間お話をさせていただきます。

今年度もあと2月、3月です。わずかとなってきました。寒さに負けず、子供たちが郡家西小学校の「めざす子供」をめあてとし、学年に応じた、個々に応じた成長した姿がみられるように、教職員一丸となって最大限努力します。引き続きよろしくお願いいたします。

3学期スタート

2023年1月17日 11時58分

3学期スタート!!「ありがとう」のすすめ

                   校 長  中 尾 善 登

 令和5年、2023年が幕を開けました。子供たちは、17日間の冬休みを終え元気に登校してきました。そして、3学期がスタートしました。

各ご家庭でどのような冬休みを過ごされたでしょうか。クリスマスにお正月、子供たちにとって楽しいことがたくさんあった冬休みだったかと思います。

コロナの影響を受け、会いたい方に会えない人もあれば、数年ぶりにやっと会えたという人もあったかと思います。いずれにせよ子供たちは、大なり小なり家族や親戚の方と過ごし、優しさや温かさ、人柄に触れ、新たなエネルギーを充電できたのではないかと思っています。

 本校では「ありがとう」が自然と言える関係づくりをめざしています。お互いを気遣って少しのことにでも「ありがとう」が反射的に言える人は心優しい人だと思います。単純なことにでも感謝の気持ちが持てることは本当にすばらしいし、それを「ありがとう」と言葉にできることはとても素敵で、人と人の心がつながっていくことに結びつくと思います。様々なことに対して「自分だけの力だけではできない、多くの人に助けられて今の自分がある。」と常日頃思うことができれば自然と言葉として出てくるのではないでしょうか。親しい間柄になればなるほど照れくささが働いてしまうかもしれませんが、「ありがとう」と言われていやな気分になる人はいないと思います。家族や、親しい人にこそ「ありがとう」が言える心の余裕、温かさが、幸福を感じるための大切な一歩ではないかと思います。気候のせいで、何かとふさぎがちになるこの冬の間に、ご家庭でも「ありがとう」がどれくらい言えるか、少し意識してみてください。大人からでもいいのではないでしょうか。

 さて、3学期もコロナの感染状況に応じた臨機応変な対応が求められると思います。できるだけ影響を受けないことを唯々祈るばかりです。3学期も、保護者の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

明日から冬休み

2022年12月26日 14時40分

           明日から冬休み!

                校 長  中 尾 善 登

今日で2学期が終了します。1年間で1番長い2学期が終わりました。この冬は、例年よりも降雪が多いかもしれないという長期の天気予報が出ていますが、実際はどんな冬になるのでしょうか。

振り返ってみると今年の2学期も、コロナに悩まされ続けてきました。学校行事の多い2学期ですので、その時々の感染状況や先々を見通して計画を立てたり、幾通りもの日程を考えたりと悩まされ続けました。

9月の陸上大会は中止となりました。活躍が期待された高学年の人もたくさんいたので残念でした。10月には、マーチング発表と人権教育参観日ができました。授業参観は、人数や時間制限をしましたが、懇談や人権教育講演会もできました。6年生の修学旅行も、実施できました。全員が参加でき楽しい旅行となり本当によかったです。それから、校内マラソン大会も実施できました。今年から本校はコミュニティ・スクールとして地域との結びつきを強くしています。マラソン大会の日は、たくさんの地域の方に沿道での誘導、監察をしていただき、安全にマラソン大会が実施できました。子供たちもかなり前から自分なりの目標を決めてがんばって取り組むことができました。

それから、竹林公園へ全校遠足に行きました。天候に恵まれ1年生も竹林公園までがんばって歩きました。竹林公園の広場で仲良し班での活動もでき、縦のつながりを深められました。11月には、「西スタ・デー」で、子供たちは学習の成果をしっかりと発表することができました。

その他にも、学年、学級ごとに校外学習をしたり、高学年はトップアスリート事業でスポーツ選手からいろいろなことを学んだり、JAXAオンライン学習をしたりしました。低、中学年はポニーやポニー牧場の方とふれあったり、働く自動車見学や、文化庁事業の「ごんぎつね」公演を体育館で見たりすることができました。どの学年も地域の方をゲストティーチャーとしてお招きし「地域学習」や「ふるさとキャリア教育」をすることができました。

本当にたくさんのことが目白押しにあった2学期です。これらのことを何とかコロナの状況を見ながら実施し、子供たちの学習を深め、そして成長をもたらすことができた2学期だったと思います。地域や保護者の皆様にもお世話になりました。

明日から、1月9日まで17日間の冬休みとなります。子供たちには、学校が出した冬休み中の学習のみならず、お正月を前に家族の一員としてのお手伝いにもしっかりと取り組んでほしいと思います。できそうな掃除や片付け、お正月の準備など家族で相談して割り当ててみてください。自分が家族のために働けた、役に立ったという実感、自己肯定感、満足感はさらにひとまわり子供たちを成長させることができ、本来の「楽しい冬休み」に繋がるものと考えます。

やがてくる令和5年、2023年が皆様にとって良い年となることをお祈りいたします。3学期もよろしくお願いします。