本日1学期終業式を終え、明日から39日間の夏休みとなります。1学期は、62名の1年生を迎えて334名の全校児童とともに令和6年度郡家西小学校教育がスタートしました。5月25日(土)の運動会は、運動会の演技を全力でやりきる児童の様子とともに、6年生の色別リーダーを中心とした各テントでの応援も立派でした。一糸乱れぬ元気いっぱいの応援風景は感動そのものでした。運動会のめあて「やったるで、みんなが主役」のもと、児童が日々「自分たちで、つながりつくる学校」を目指しているように、自分たちの運動会も自分たちでつながり、自分たちで盛り上げ作り上げたものになりました。また、地域演技「パン食いGO!」や「八頭町音頭」は、老若男女を問わず多数運動会に参加してくださり、地域とのつながりも実感した次第です。
5月31日(金)、4年生の氷ノ山登山も大きな行事の一つでした。あいにくの小雨模様の中、登山予定の児童全員が登頂することができました。仲間とともに登り切った達成感は、思い出とともにこれからの大きな自信になったことと思います。PTA行事は、環境整備・資源回収を予定通り実施していただきありがとうございました。
ところで、夏休みはどのように決められているでしょうか。夏休みの正式名称は「夏季休業日」で、八頭町立小学校及び中学校管理規則第7条に、休業日は次のようにすると 記してあります。
(1)国民の祝日に関する法律に規定する休日
(2)土曜日及び日曜日
(3)学年始休業日 4月1日から4月8日まで
(4)夏季休業日 7月21日から8月27日まで
(5)冬季休業日 12月26日から翌年1月8日まで
(6)学年末休業日 3月25日から3月31日
(7)その他校長が必要と認めた休業日
夏休みは、児童の心身の休養、通常の生活では経験できない生活や活動の実施、自主・自律の生活態度を養うことが主な目的です。毎年やってくる夏休みではありますが、日々成長している子供たちにとっては毎年貴重な夏休みです。夏休みだからこそ、自由研究や図画工作、家庭科作品作り等にじっくりと取り組んだり、動植物の観察をしたり、ゆったりと読書に勤しんだりできます。子供たちには、ぜひ夏休みならではの経験をしてほしいと思います。今年から社会科自由研究で特にすばらしい作品は、東部地区夏休み自由研究作品展(鳥取市文化ホール)に展示することになりました。どのような作品に仕上げるかは児童自身の取組みによるところはもちろんですが、何よりもご家族のみなさまの助言や協力があってのことです。興味関心のある世界を深めることは、児童自身の可能性を大きく広げることにもつながります。思い出多い有意義な夏休みとなりますように願っています。
では、2学期始業式8月28日(水)には、児童一人一人が楽しい思い出とともに、大きく成長した姿を見せてくれることを楽しみにしています。1学期間、地域・保護者・学校関係者のみなさま、郡家西小学校教育にご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。
今年は、昨年より少し遅い梅雨入りで、中国地方では統計開始以来3番目に遅い発表となりました。本格的な暑さに向かう中、プールには子供たちの歓声とともに水しぶきが舞っています。暑さと湿度の高さの中、引き続き日々子供たちの熱中症に気を付けながら、夏休みに向けて充実した日々を過ごしているところです。
先日もお伝えしましたが、6月後半のある日、本校児童が下校途中に交通事故に遭う大変痛ましい出来事が起きました。幸いにも、命に別状はなく回復に向かっているところです。本校全校児童には、交通事故発生の翌日に全校集会と学級指導で交通安全の徹底を確認したところです。児童が元気よく登校して、元気よく勉強に遊びにと学校生活を送り、元気よく下校する、そんな日々のありがたさを改めて実感しています。
ところで、私たちは、日々の生活を当然のごとく過ごしている「当たり前の日常」に対して、どれだけ感謝しているのかと問われたとき、どのように答えることができるでしょうか。少しでも「当たり前の日常」が乱れたときあるいは乱されたとき、「当たり前の日常」に対してありがとうと感じることさえ忘れているのが実際ではないでしょうか。
では、ここで問題です。ご存じの方もあるかと思いますが「ありがとう」の反対言葉は何でしょう。「ありがたくない」でしょうか?いいえ、正解は、「当たり前」です。ありがとうは、漢字で表すと「有難う」で、「ある(有る)のが難しい」すなわち「あり(有り)かたし(難し)」)となります。また、「滅多にないこと」、「貴重なこと」が起きたことを「奇跡」と言いますが、「奇跡」の反対言葉は、「当然」とか「当たり前」だそうです。ということは、「ありがとう」≒「奇跡」と言ってもよいことになります。私たちは日々繰り返されるできごとを当たり前と思って過ごしてしまうのは、当然かもしれません。児童においても、日々規則正しく食事ができる当たり前、日々元気よく「行ってきます」「ただいま」と登下校できる当たり前、日々学校に行って勉強ができる当たり前等々、ほとんどのことが当たり前に明日も繰り返されると思いがちです。しかし、よく考えてみると、これらの当たり前だと思えることが本当は「奇跡」の連続で、「奇跡」の連続があるから今があると言っても過言ではありません。言い換えれば、ちょっとしたことで、「奇跡」の連続がある日ある時、あるできごとで乱れてしまうかもしれません。
目の前の「当たり前の日常」は、様々な人々の力を借りて様々な方々の努力や関りのお陰で成り立っています。例えば、現在6年生の家庭科では、エプロンづくりでミシンポランティアの方々に助けてもらっています。友達との助け合いもあり、ミシン縫いの作業が順調に進んでいます。6年生は、ボランティアや友達の助けを当たり前と思わずに、「ありがとう」という気持ちで作業をしているようです。日々の家庭生活や学校生活が、何不自由なく過ごせるに越したことはありませんが、何事もない日常も無ければ何事かがあるのも日常です。陰になり日向になり関わっている方々に思いを馳せつつ、「当たり前の日常」に素直な気持ちで感謝できるそんな自分でありたいものです。
木々を渡る風もさわやかで、新緑が鮮やかな季節となりました。5月25日(土)の運動会は天候にも恵まれ、絶好の運動会日和となりました。学校運営協議会の方々をはじめ多くのご来賓をお迎えして、郡家西地区のみなさまと共に運動会が開催できましたことを大変うれしく思います。
運動会では、児童が一生懸命演技をする姿や協力して勝利を目指す姿に元気をもらわれたのではないでしょうか。運動会の演技を全力でやりきる児童の様子もさることながら、6年生の色別リーダーを中心とした各テントでの応援も立派でした。一糸乱れぬ元気いっぱいの応援風景は感動そのものでした。今年の運動会のめあては、「やったるで、みんなが主役」でしたが、児童が日々「自分たちで、つながりつくる学校」を目指しているように、自分たちの運動会も自分たちでつながり、自分たちで盛り上げ作り上げたものになりました。児童一人一人が主役となれた運動会になったと思います。また、地域演技「パン食いGO!」や「八頭町音頭」は、老若男女を問わず運動会に参加してくださり、地域とのつながりも実感した次第です。
児童は毎日、学校生活の様々な場面でも元気あふれる姿を見せてくれることが多く、私たち教職員は多忙な中にあっても子供たちから日々元気をもらっています。そんな中、児童が前向きな気持ちで元気に過ごすこと、何ごとも最後までやり切ったと言えるように一人一人みんなが主役になれるには、何が必要なのかを改めて考えてみました。
子供たちはこれから、私たち大人が生きてきた世の中とは明らかに違う世の中を生きていかなくてはなりません。そのために私たち大人、特に親ができることは何でしょう。それは、「生きる希望を与えてあげること」だと思います。具体的には、親や周りの大人が笑顔で生き生きと過ごすお手本となることです。子供はそれを見て、一つ一つ自分のものにしていくのです。いつも笑顔で生き生きとするのは難しいことですが、不安をあおったり、日々嘆いたり落ち込んだりしているようではいけません。親がよりよい姿を子供に見せること、そして、よりよい体験の場を提供することです。親子関係で大事なのは、認めることとほめることです。結果とともにがんばる過程をしっかり認めてほめていくことです。愛されているという思いを実感させるとともに自分に自信を持たせることで、直面する困難に挑戦しようとする意欲を持たせることができます。大切なのは、子供の自己決定(自分で決めさせること)を大切にすることです。親が共感して、子供の自己決定とその過程と結果をしっかりと支えてあげるエンパワーメント(empowerment)を図ることで、子供は元気が湧いてくるのです。
※エンパワーメント【湧活】 (ゆうかつ)とは、子供に夢や希望を与え、勇気づかせ、子供が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き立たせることです。
私たち大人は子供から元気をもらっていますが、まずは親をはじめとする周りの大人が子供に元気をあげること、そして希望を与えることが大切ではないでしょうか。
※参考:安梅勅江(あんめときえ)筑波大学教授
新学期がスタートして約1か月が経ちました。児童は少しずつ新しい学年学級に慣れてきて、落ち着いた学校生活を送っています。一方、朝の内ではありますが、児童の中には自分の意思表示の一つとして泣いたりぐずったりする姿も見せるようになりました。児童は、学校に行きたくない、行かないといけない、早く行きたい等、様々な気持ちで登校しています。児童の素直な気持ちをしっかりと受け止め、また、登校を行き渋る児童の気持ちにもしっかりと寄り添いながら、児童が安心して明るく元気よく通いたい学校経営に努めて参ります。
さて、本校児童の自治的な活動の一つに、今年度も児童玄関で運営委員会が行っている「あいさつ運動」があります。毎朝、元気なあいさつの声が児童玄関いっぱいにこだましています。私は児童玄関や1年教室横の階段付近に立つことが多いのですが、児童のあいさつの仕方は様々で、自ら目を見て元気よくあいさつをする児童、こちらがあいさつをすると返してくれる児童、私のあいさつに恥ずかしそうに目を合わせることなく通り過ぎてしまう児童等がいます。相手の目を見て自ら進んであいさつができることに越したことはありませんが、まずは知らない顔をして通り過ぎるのでは無く、軽い会釈からでも始めましょうと伝えています。あいさつは、強制するものや相手に媚びを売るものでもありませんが、あいさつをされて嫌な気持ちになる人はありません。あいさつは、『挨』…心を開く、『拶』…相手に迫る、 つまり「心を開いて、相手に近づくこと」という意味が込められているそうです。
「おはようございます」は、「早くから、ご苦労様です。」
「こんにちは」 は、「今日(こんにち)はご機嫌いかがですか。」
「こんばんは」 は、「今晩(こんばん)は、よい晩ですね。」
あいさつの言葉は、相手に対する思いやりを込めたメッセージで、自分の心が開いているからこそできるものです。まずは私たち大人が心を開き、大人同士で思いを込めてあいさつをしている姿を子供たちに見せることが大切です。ぜひ、あいさつの大切さを保護者から伝えていただき、ご家庭の取り組みと共に学校でも取り組んでいきたいと考えています。
ではここで、今年度の学校運営について特に意識していることをお話します。本校教育の特色ある取組みの基盤となっているのが特別活動です。昨年度は、色別なかよし(縦割り)班活動を中心とした仲間づくりに取り組んでいましたが、今年度は、兄弟学年(1・6年、2・4年、3・5年)での交流を深めることで「自分からつながりつくる学校」を目指します。
当面の大きな取組みとしましては、5月25日の運動会の取組みです。色別なかよし(縦割り)班活動はもちろん、兄弟学年で運動会種目を考えつながりつくる運動会を目指します。
児童同士、保護者同士、学校と家庭・地域がしっかりとつながっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
保護者・地域・学校関係者の皆様、今年度は新一年生62名が入学して、全校児童334名、教職員47名で、令和6年度郡家西小学校教育がスタートです。
私は、本校勤務2年目となりました 葉狩 学(はがり まなぶ)と申します。八頭に生まれ育ち、以前郡家東小学校に8年間、教諭・教頭として勤務しました。また、八頭町教育委員会事務局に4年間勤務して、当時は町内小中学校の統廃合に携わりました。そして、縁あって昨年度より郡家西小学校の校長として勤務しております。
郡家西小学校の校訓「至剛」について、本校の児童にはこの校訓のもとで、「心と体の強い郡家西の子供」になるよう話しています。昨年度末の学校だよりでお伝えしました通り、心が強いと言いましても、心の強さには大きく2つの力があると考えています。一つ目は、「困難なことに直面しても、くじけずにあきらめない力」です。自分に向き合い、自分のすべきことを考えて行動することで、困難なことに打ち勝つ力です。二つ目の力は、「自分以外の人に、温かく接することができる力」です。人を分け隔てすることなく、誰に対しても温かく接して包み込める人こそが、心の強い人であると考えています。この校訓を受けて、本校の学校教育目標「心と体のつよい子供の育成」 ~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~ があります。そして、学校だよりの冒頭にも書いていますように、下記のような子供の姿をめざしています。
■少し高いめあてを持ち、一生懸命がんばる子供
■学ぶことに喜びを感じ、自分を高めようとする子供
■自分で考え自分で判断して行動する子供
■自分も人も大切にし、自分を支えてくれる人・もの・ことに感謝できる子供
本校の子供たちの、知(自ら考え学び合う子供)、徳(よりよい人間関係を築ける子供)、体(たくましさ、しなやかさのある子供)をさらに成長させた学校づくりに努めてまいります。そして、今年度も保護者や地域の皆様、子供たちとともに知恵を出し合いながら、よりよい郡家西小学校教育を作り上げて参ります。
本校は、特別活動の研究に取り組んで5年目を迎えました。学級会での話合いを大切にして、係活動や委員会活動、なかよし班や兄弟学年の活動を通して、「自分たちで つながり つくる学校」を目指しています。どの子供も一人一人が安心して学び、笑顔あふれる郡家西小学校となるよう、引き続き保護者、地域の皆様には温かいご支援ご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
1月下旬は強い寒気とともにまとまった降雪があったものの、山陰地方に降る雪の量は平年より少なく、1月に計画していました本校のスキー教室は延期することになりました。雪が少ないのは日々の生活がしやすくありがたいのですが、例年と違うこの冬の状況を心配しているのは私だけでしょうか。まずは、2月15・16日に延期しているスキー教室が、予定通り行えることを願っています。
突然ですが、みなさんは子育てで大切にすべきことは何か、考えてみられたことがありますか。私が考えるには、大きく二つを身に付けさせることだと考えています。一つ目は、自分の力で生きていけるような自立した生き方の基礎を身に付けさせることです。二つ目は、世の中の多くの人たちと共に生きていくために必要なルールを身に付けさせることです。これらは、先に生まれた私たち大人の責任であり使命でもあります。教師である私が言うのも何ですが、親や先生は目の前の宿題や提出物ができていないと特に気になってしまいます。それは当然のことであり、きちんと取り組むことができる子供になるように支え育てていくのは大人の責任の一つだからです。また、楽な道ばかりを選ばない、簡単にあきらめたり妥協したりしない姿勢を身に付けてほしいと願うのも、親だからこそです。そのためには、我が子はもちろん周りの子供も巻き込んだ子育てが効果的です。人は人と人との関わりやふれあいによって学ぶことが多く、その中から礼儀や善悪の判断を学び、人の中で生きる安心感とともに様々な人を受容しようとする広い心が生まれます。また、叱ったり指摘したりしてくれる大人の存在は貴重ですが、昨今の社会状況ではそうした光景がめっきり少なくなりました。誤った言動を叱ってくれた人・指摘してくれた人に対して素直に「ありがとう」と思える「心の器」を作っていくことも、親をはじめとする周りの大人の姿勢次第です。
私にとって身近なところでは、本町教育にご尽力された兵庫大学教育学部教授 林 敦司 氏(前船岡小学校校長)が、道徳教育2月号の論説で、下記のように子供の心に「人間」を受け入れる「心の支度」の大切さを述べています。
子供の心の中に、人間の生き方に感動したりそこから何かを学んだりする「心の支度」ができていないと、出会った人物の生き方に対して他人ごとになってしまうので、日頃からたくさんの人に出会わせるとよい。 (抜粋の上、一部修正)
繰り返しになりますが、大切なのは子供自身に大人の愛を感じられるようにしつつ、ものごとをしっかりと受け入れる「心の支度」と「心の器」を育成することであり、家庭教育を基盤に子育てに関わる全ての大人が手を携えて取り組んでいくことです。1月下旬の大雪のとき、6年担任の声掛けをきっかけに登校してきた6年生児童が率先して児童玄関前の雪かきをしてくれました。郡家西小学校児童には、ものごとをしっかりと受け入れる「心の支度」がある程度育っていると実感すると同時に、「心の器」も大きくなりつつあるのではないかと思った次第です。
「2月は逃げる、3月は去る」と言われています。今年度も残りわずかとなりましたが、引き続き本校教育へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
令和6年、2024年が始まりました。子供たちは、14日間の冬休みを終え元気に登校してきました。そして、3学期がスタートしました。初春のお祝いのあいさつから始めようと考えていましたが、新年早々能登半島で、震度7の地震・津波が発生しました。そして翌日には羽田空港で、海上保安庁機と民間機が接触事故を起こすという大惨事が続きました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されました皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
さて、皆様は各ご家庭でどのような年末年始を過ごされたでしょうか。お正月は、子供たちにとって楽しいことがたくさんあったのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の影響で暫く会えなかった方に会えたこと、多くの親戚や仲間が一堂に会する等、様々な再会や交流があったことと思います。いずれにせよ子供たちは、家族や親戚等、様々な方と過ごし、新たなエネルギーを充電できたのではないかと思っています。
現在、学校は特別活動を基盤とした学校づくりを行っています。学校教育目標の副題にある ~明るく楽しくて、人と人がつながる学校~ が正にめざす姿です。具体的には、今、何をすべきか自分で判断して行動する子供の姿であり、自分も相手も大切にして一人一人が主役として活躍できる学校をめざしています。言い換えると、少し高いめあてを持ち、学ぶことに喜びを感じて自分を高めようとする子供の姿です。それは一人一人の人間力の育成によるところが大きく、その総体が学校力と考えています。そして、その根底にある、自分を支えてくれる人・もの・ことに感謝できる子供の育成には、各ご家庭や地域・学校関係者の協力と理解が不可欠です。このことは、私が常日頃、児童はもちろん本校職員にもよく使う言葉、「お陰様」に集約されています。
今年の干支は、「辰」。辰は十二支の中で最も縁起の良い干支と言われており、様々な願いを叶えてくれるだけでなく【昇り龍】と言われるように、『あらゆる物事を上昇させ、よい方向へ導いてくれる力がある』とされています。ちなみに今年の3月には北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業、7月には新紙幣の発行、7月?9月には、フランスのパリで第33回夏季オリンピック競技大会と第17回夏季パラリンピック競技大会の開催が予定されています。
本校教育は、まだまだ至らない点が多々あるかと思います。子供の健やかな成長は、子供に関わる全ての者はもちろん社会全体の願いです。しかしながら、学校と保護者、保護者同士、互いのコミュニケーションが不足すると、不信感や誤解を招いて信頼関係が揺らぎます。学力向上、いじめの兆候や不登校、学校生活における生徒指導上の問題など、学校教育に関わる悩みや不安については、特に躊躇することなく校長以下本校職員に直接かつ具体的にご相談ください。児童一人一人が安全で、安心して過ごすことができる学校生活の当たり前を大切にして参ります。
では、保護者・地域・学校関係者の皆様、引き続き今年もどうぞよろしくお願いいたします。
12月17日、山陰地方各地は未明から降った雪でうっすらと雪化粧し、「初雪」を観測しました。平年に比べ12日、去年より3日遅い鳥取の初雪でしたが、いよいよ本格的な冬の寒さが到来しました。
さて、年間で最も授業日数が多い2学期(82日間)が本日終了しました。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染拡大により、幾度か学級閉鎖をせざるを得ない状況がありましたが、何とか臨時休校にすることなく2学期を乗り切ることができました。
振り返ってみますと、様々な学校行事がありました。地域ボランティアの協力を得て実施したマラソン大会は、さわやかな秋空の下、沿道には多くの応援の方々が駆けつけてくださいました。児童にとっては、かなり前から自分の目標を決めて取り組むことができた大会でした。同じく全校遠足も、たくさんのボランティアのみなさんに児童の安全を見守っていただき、無事終えることができました。初の試みである色別縦割りのなかよし班ごとの校区内ウォークラリーも大成功でした。悪天候の予報で延期にはなりましたが、予備日は晴天の中で実施することができました。「西スタ・デー~学びの発表会~」は、インフルエンザの流行により、6年生を中心に欠席児童が増え、練習や準備を重ねたにもかかわらず当日欠席となった児童がありました。発表会で活躍する児童の姿をうれしく思う一方、欠席児童のことを思うと残念な気持ちも残ります。6年生にとっては最後の学びの発表会であるということで、迷うことなくマーチングの特別公演実施を決定しました。保護者はもちろん、ご家族やご親族、学校関係者のみなさま等のご観覧により、6年生児童の雄姿を改めてたくさんの方々に披露することができました。
その他にも様々な行事がありました。6年生はトップアスリート事業で元女子サッカー選手に出会い、JAXAオンライン学習では宇宙飛行士による授業に参加して、楽しさとともに人の生き方や考え方を学ぶことができました。1年生は、働く自動車の見学や乗車体験、青少年劇場では1.2年生が鳥の劇場による体験型の演劇鑑賞を行いました。4年生の安藤井手の見学を始め、どの学年も校外学習に出かけたり、地域の方をゲストティーチャーとしてお招きしたりして、「地域学習」や「ふるさとキャリア教育」で学びを深めることができました。本当にたくさんのことがあった2学期でしたが、子供たち個々が学びを通じて大きく成長したことを実感するとともに、弛まない本校教育の前進も実感した次第です。
では、明日から1月8日まで14日間の冬休みとなります。子供たちには、学校が出した冬休み中の学習のみならず、年の瀬はお正月の準備や掃除等家族の一員としての役割をしっかりと実感させてください。また、年末年始の年中行事に参加する等して、家族、地域とのつながりを大切にしてみてください。夏休み同様、普段できないことに挑戦させる、あるいは親子で挑戦するのもよいでしょう。ちなみに私は、家族が揃う年越しに向けて、早速年越しそば作りに挑戦してみました。家族が喜ぶ姿を想像しながらそば打ちの手順に沿って作りましたが、出来上がった何とも不格好な?を見ると、年末は修行の日々になりそうです。大人でさえ充実感や満足感は大切なもので、ましてや子供にとっては誰かに役に立つ充実感や満足感はとても大切なものです。こうした自己肯定感の向上は、自分が家族・地域の一員であることを再確認させ帰属意識を実感することでもあり、お子さんがさらに成長を遂げる原動力になります。
地域、保護者、学校関係者のみなさまには、本校教育にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。「♪もう7つ寝るとお正月」です。来年の干支は「辰」で、辰年は活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年だと言われています。
どうぞよいお年をお迎えください。新年もよろしくお願いいたします。
月日が経つのが早く、今年も残すところ一か月となりました。皆様いかがお過ごしでしようか。
先月は以前の学習発表会に置き換わる行事として、「西スタ・デー ~学びの発表会~」を開催しました。今年度は、各学年の参観者を制限することなく実施しましたところ、多数お越しいただきありがとうございました。とは言いましても、インフルエンザ感染症が6年生を中心に広がり、6年生のマーチングは欠席が大変多い中での実施となりました。12/5(火)、6年生のみの実施になりますが、改めてマーチングを行い小学校生活最後の思い出の一つにしてもらいたいと考えています。
各学年の発表の様子を見て回っていたとき、5年生の発表の最後に児童が参観者に感想を求める場面がありました。児童が参観者に「感想はありませんか。」と尋ねるも、参観者の方々は遠慮されたのか反応がありませんでした。しばらく沈黙があったものの、困った児童は自ら参観者を指名して感想を求め始めました。そのやり取りで結果的にはいくつかの感想を頂くことができました。その場には5年担任がいましたが、すぐに助け船を出すことはしませんでした。これが、担任の我慢のしどころでもあり、子供の成長を願う担任ならではの対応だったと思われます。
先日、家庭教育の課題を扱った文章を読む中で、保護者の過保護・過干渉あるいは自由と放任を混同していると思われる保護者対応について書かれたものがありました。保護者が必要以上に関わり子供の意思に反して自立のチャンスを奪ってしまっている場合や忙しさや無関心のあまり子供の言動をほとんど把握していない場合などがそれに当たります。
学校では、日々の教育はもちろん、キャリア教育という視点でも学校教育を行っています。未来を生きる子供たちに将来どんな大人になってほしいか、子供たちがどんな大人になりたいのかをしっかりと支えていくものです。将来、お子さんに人としてどんな大人になり、どんな人生を歩んでほしいのかを考えたとき、保護者が今すべきことは何か、どのような方法で家庭教育をすべきかを考えなければなりません。なかなか思い通りにはならなくとも、ゴールイメージから修正を加えつつ日々の家庭教育をしていくことが大切です。時にはしっかりと寄り添い、また、時には見守り自立を促すとよいでしょう。
先日、八頭郡3町の教育長と小中学校長の会の中でこれらを表した名言を耳にしたので紹介します。
『アメリカインディアンの子育て四訓』
1 乳児はしっかり肌を離すな …基本的信頼感を育む大切な時期
2 幼児は肌を離せ、手を離すな …運動機能を発達させ、また感覚を発達させる時期(たくさん動き、たくさんのものに触れる時期)
3 少年は手を離せ、目を離すな …いざという時には手を差し伸べる時期(いちいち手助けをせず、手を差し伸べられるようにしておく時期)
4 青年は目を離せ、心を離すな …心で寄り添う時期(自分のアイデンティティを確立していく時期)
上記は、子供が自立に向けて育っていく段階の親の心得です。私も子供を育てて、それぞれの段階を体験したものとして、なるほどなあ、もう少しこうしたことを意識していればと思うところです。子育て真っ只中の保護者のみなさん、この塩梅が難しいところで家庭教育の難しさでもありますが今がチャンスです。子育てがうまくいかず悩まれることが多々あると思います。学校はもちろん様々な相談機関を頼ってお子さんのすこやかな成長に関わり見守っていただきたいと思います。
朝晩の冷え込みとともに秋が深まり、木々の紅葉が日に日に鮮やかになってきました。
学校は、週明けや学校行事がある日は常に、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染状況を見ながら感染対策を判断しているところです。引き続き、ご家族等に体調不良の方がある場合、お子さんに体調不良の症状が見られる場合は細心の注意を払い、医療機関の受診とともに無理をされないようお願いします。学校が安全安心な生活空間であり続けるには、各ご家庭のご理解が不可欠です。今後ともご協力をお願いします。
さて、10月5日(木)と6日(金)の2日間、奈良と京都へ修学旅行に行ってきました。出発までの数日間と出発当日は児童の健康状態を心配しましたが、6年生全員で修学旅行に出かけられたことを何よりもうれしく思います。修学旅行のいくつかの見学先を決めるにあたり、6年生児童は保護者、私校長と6年生児童を前に、グループごとに希望の見学地をプレゼンテーションしました。その結果、京都水族館と京都タワーが見学地に追加されました。自分たちで見学地を決められたことも、修学旅行の思い出の一つになることでしょう。修学旅行の最後には、6年生が運転手さん・ガイドさん・添乗員さんに感謝の言葉を添えた色紙を送りました。また、1年生は「てるてる坊主」を6年生にプレゼント、5年生は正面玄関に「行ってらっしゃい・お帰りなさいのメッセージ」を掲示する等、心と心が通い合う心温まる修学旅行になりました。日ごろから「自分たちの学校は、自分たちでつくろう」と伝えている私の思いをよく理解している6年生の姿勢が、各学年にも浸透していることを実感しました。私にとっても幸せな修学旅行でした。
前述の内容から少し飛躍するかもしれませんが、最近よく耳にする言葉に「Well-being(ウェルビーイング)」があります。先日、全国連合小学校長会研究協議会東京大会で行われたシンポジウムに参加しましたが、その時のキーワードも「ウェルビーイング」でした。Well-beingを直訳すると「幸福」「健康」で、個人も社会も将来にわたってウェルビーイングな状態(心身ともに健康で幸福な状態)を実現することが、教育の目的そのものと言えるそうです。そして、教育のウェルビーイングは、子どもはもちろんのこと、保護者や教職員など、子どもに関わる人すべてのウェルビーイングを重視することであり、広くは世の中の人々のつながりをより大切にすべきという考えです。これからは特に、自分の幸せはもちろん、みんなの幸せも考えられるような、人と交わることができる力が必要とされています。
また、家庭においては、下記のような子どもと家族の関係性がウェルビーイングの実現につながります。
①子どもとのコミュニケーションを大切にしてくれる家族
②子どもを気にかけてくれる家族
③子どもを信頼してくれる家族
④ありのままを受け入れてくれる家族
⑤子どもの何ごとも理解してくれる家族
⑥子どもが愛されていると感じられる家族
⑦子どもが中心で大切にしてくれる家族
⑧子どもの意見を聞いてくれる家族
家庭生活を例に取り上げましたが、子どものウェルビーイングが保障されるためには、家庭・地域・学校のよりよい環境や関係性を一層大切にしたいものです。