日誌

海洋科2年 オーストラリア国際航海(11/2日報)

2013年11月5日 11時47分
2年生
【11月2日(土)の日報】
 航海7日目、朝から気温も高くデッキウォッシュの海水温も暖かく感じられるようになってきました。東の風を船首より常に受けながらの航海となっています。そのため時折強い揺れが船体を襲います。今朝のデッキウォッシュ中に生徒が足を滑らせ転倒し軽いねんざになりました。本人はケロッとしていますが,明日以降もこの風はやみそうにありませんので他の生徒も十分注意させたいと思います。やはりアンチローリングが効かないので生徒にとっては辛いかも知れません。

今日は専門の選択科目に分かれて船長・機関長の講義を受けました。船長さんや機関長さんの講義あらためて聴くのは生徒たちも初めてのためか、やや緊張気味でした。全員が真剣に聴くことができていましたし、質問や発表もできていたので彼らにとって良い経験となりました。私は機関長講義に参加しましたが、授業で学習した内容を現場の立場に立って話をしていただけたので私自身も大変参考になりました。海洋技術コースの生徒は6級海技士機関の学習をしているので、ケアンズ入港までに1回目の模擬試験を行います。その内容などにも触れていただいた講義内容でしたので参考になったと思います。
 17:00頃にグアムの西方海域を航行しましたが、残念ながら雲が水平線にかかっていたためグアム島は目視できませんでした。本日の報告を終わります。

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海洋科2年 オーストラリア国際航海(11/1日報)

2013年11月5日 11時32分
2年生
【11月1日(金)の日報】
 航海6日目、船内は騒がしくなってきました。船橋当直を行った者は船酔いをして帰ってきます。現在、日本の領海を出て航行しています。明日の夕方にはグアム周辺までたどり着きます。今日もデッキ磨きの作業があり、生徒たちは揺れる甲板で波しぶきを浴びながら作業を行いました。はっての作業のため酔ってしまう生徒も少なくありませんが、なんとか作業を頑張っています。乗船してから早くも1週間が過ぎましたが、生徒たちにしてみれば長い1週間だったと言っています。

今日は夕食でステーキがでました。やった-!という声が聞こえてくると思いましたが結果は今ひとつ。酔い気味の生徒数名はほとんど手を付けずにいました。肉が食べられない生徒は付け合わせのポテトフライを頑張って食べていました。

 下中央の写真は、掃除の風景です。夕方18:15から作業班の生徒が船内各所を分担して掃除を行います。廊下などは掃除機をかけ濡れモップで磨きます。このようにして船内の美化に努めています。右の写真は日誌を記入している風景です。生徒たちは全員掃除が終わると、その日の正午位置の情報を日誌に記載します。記入項目は緯度経度以外に風向、風力、水温、気温、気圧等色々あり加えて機関の状況も記載するので結構な記入量になります。以上で本日の報告を終わります。
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海洋科2年生 オーストラリア国際航海

2013年11月1日 16時00分
11月1日(金)の正午現在です。気温29度、天候は晴れで、マリアナ諸島沖合をを南下しています。

【10月31日(木)の日報】

航海5日目、船内も多少にぎやかになってきました。まだ数名船酔いしている者はいますが、大半の生徒が船酔いを克服してきたように見えます。その証拠に食事の時間に会話をするようになってきました。

 今朝は体操の時に南硫黄島が見えました。生徒たちは外国の島と思っていたようですが、まだまだ日本の領海だと説明すると「日本も広いな~」とか「オーストラリア遠い~」と言う言葉が出てきていました。下中央の写真は、船内読書の風景です。この航海では毎日18:45から19:00までの15分間取り組んでいます。この時間は静寂の中、読書に勤しんでいます。その後にミーティングを行い、船長から一言いただいて日誌の点検に入ります。今日は船長から時差についてお話がありました。日本とケアンズでは経度違い日本は135°(兵庫県明石市)を基準にしているが、ケアンズは150°を基準としているため15°違い、そのため時差が+1時間あるお話をされました。生徒たちも真剣に聴いていました。11月の3日と4日に30分進めて行く連絡も併せてしていただきました。 その後、日誌点検を行い自由時間には夜食のカップラーメンを食べる生徒も見受けられるようになりましたのであわせて報告します。
以上で本日の報告を終わります。 

 
      今朝の南硫黄島                   読書中の様子

  夜食を食べる生徒もでてきました!

海洋科2年生 オーストラリア国際航海

2013年10月31日 12時25分
2年生

本日10月31日(木)正午現在の状況です。気温29度、天候は晴れ、南硫黄島南方海域を航行中です。



【10月30日(水)の日報】

航海4日目、太平洋に出てから船酔いをしている生徒がおりますが少しずつ治まってきました。気分が良くないと言って食事をあまり取らない生徒が数名いますが、最低でも果物とお茶などは摂取させるようしています。なかなか精神的な部分を強く持たないと船酔いは克服できないため、船酔いに慣れるだけでも一つの成長と感じます。みんなの協力と強い意志がなければ船酔いは克服できないよと言っています。船酔いは辛いものですが、これが克服できれば社会に出ても辛いことに負けない強い精神力を身につけることができます。

今日は午前中にうねりが少し強かったせいか、生徒の一部は昼食時にぐったりしていました。船内生活を一部紹介します。生徒たちは毎日健康チェックを欠かさずに行っています。内容は、体温や血圧、食事の摂取量などを健康シートに記入し、それを日誌と一緒に教官がチェックします。生徒たちの自由時間は、2日に1回の作業班の時で、ミーティング終了時から就寝準備までの2時間半しかありません。当直班の時は各生徒が各自の時間で業務を行うため、空いた時間には課題や体を休めるなど、常にやるべきことが多くあります。ですから普段の生活から考えるとかなりハードな日々を送っています。船ではこれが当たり前なのです。彼らはこのような状況の中、頑張っています。

以上で本日の報告を終わります。

海洋科2年生 オーストラリア国際航海

2013年10月30日 19時19分
2年生
本日10月30日(水)正午現在の状況です。気温25度、天候は雨で、小笠原諸島西方海域を航行中です。

【10月29日(火)の日報】
航海3日目、太平洋に出てから10数名が船酔いをしています。やはり太平洋のうねりは大きいためか体が慣れるまで時間がかかりそうです。船酔い以外は体調不良の生徒はおりません。

 本日からデッキ磨きの作業が始まりました。デッキ磨きは甲板の黒ずみを落とす作業です。生徒は各自たわしを持ち、ひたすらデッキを磨きます。板が白くなるまで磨くため体力を使います。また、揺れる船上での作業は辛いものとなります。生徒たちは初めての作業で戸惑っていましたが、すぐにコツをつかみ頑張ることができました。後半はくたびれていましたが初めてにしては上出来です。夜の点呼時には船酔いが13名おりました。船酔いのひどい生徒は2名程度、多少慣れてきたと思います。生徒の日誌にも「早く船酔いを克服してやる」「今日は船酔いがあったが、明日には慣れたいです」など、前向きなコメントも多いので一日も早く克服してほしいと思います。あと気になる点は、集合時間ギリギリに来るところです。前は遅刻者も数名いましたが、今は少なくなりました。しかし船は5分前行動ですので、もう少しゆとりを早く行動できるようになればいいのですが、まだ特定の生徒がギリギリにやってきます。この航海中に自覚を持って、早めの行動が出来るようになって欲しいと思います。

以上で本日の報告を終わります。

海洋科2年生 オーストラリア国際航海

2013年10月29日 15時48分
2年生
本日10月29日(火)正午現在 ですが、気温23度、天候は晴れで
屋久島の西方(30-27.0N 130-13.0E)を航行中です。

【10月28日(月)の日報】

航海2日目、昨日美保の関から日本海に出た時に、生徒たちのほとんどが船酔いを経験しました。船酔いの個人差はありましたが、本日は早朝より瀬戸内に入りましたのでほとんどの生徒が良くなってまた賑やかな1日になりそうです。昨年は1年生として入港した下関港を横目に見ながら、数人の生徒たちが「俺たち、成長したかな~」と言ったのを耳にして、思わず吹き出しそうになりましたが、「成長したよ」と返してやると照れくさそうにしていました。彼らなりに色々思うところがあるのだと感じ、ある意味羨ましく思いました。

 本日の夕方に豊後水道を抜け、いよいよ太平洋に出て行きます。それまでは凪を満喫できるので生徒たちにも食事をしっかり取るように指示し、各自しっかり食べていました。

 今日の船内学習は各教科の課題を行いました。実際明日からは太平洋の大きなうねりになりますので、凪の時に少しでも学習しながら体を慣れさせて行かなくてはなりません。船に酔ったからと言ってベッドで寝ていては、いつまでたっても体が動きませんので。当直班の生徒たちは、昨晩より船橋と機関室に分かれ当直業務を頑張っています。まだ黒い袋をポケットに忍ばせお守り代わりにしていますが、早く手放せるようにと願っています。また本日より通信長さんを部長とする若鳥丸筋トレ部が活動を開始しました。各自が休憩時間などにプロムナードデッキで、筋トレをしています。境港に帰る際にはムキムキになっているかも知れません!

以上で本日の報告を終わります。



海洋科2年生 オーストラリア国際航海

2013年10月28日 19時13分
2年生

【10/27(日)の航海日誌】
 本日の出港式では、校長先生をはじめ多くの先生方や保護者の皆様に見送りをしていただき誠にありがとうございました。また、高石先生や海洋科の生徒諸君には防波堤の突端まで、見送りをしていただき海洋科2年も感無量だったと思います。家族や友人、先生方に見送られ涙を見せる生徒もいました。昨年は見送る立場の彼らも今回は見送られる立場に立ち、色々と思うところもあったようです。また昨日から多くの先生方や卒業生、3年生が差し入れをして下さいまして誠にありがとうございました。2年生も多くの方々に支えられていることやこの航海の意義について肌で感じているようです。
 昨晩海洋科3年がきてくれたときに一言2年生にエールを送ってほしいと頼んだところとても良いことを言ってくれたのでここに記します。「船は、港から出たり入ったりする時にもやい(船を係留するロープのこと)を外したり取ってくれたり、多くの方々の協力の上に成り立っているので、感謝の気持ちを忘れずにこの航海を頑張ってほしい。これから苦しいことや辛いことがたくさんあるけど、そのことを忘れずに成長して帰ってきて下さい。」という言葉に私も改めて気付かされました。
この航海で、海洋科2年生が成長できるように私自身も取り組んで行きたいと感じ初日の報告とさせていただきます。追伸:日本海に出た瞬間に船内が静かになりました。多くの生徒が洗礼を受けました。

オーストラリア国際航海が始まりました

2013年10月27日 19時40分
2年生

10月26日(土)に海洋科2年生が本校実習船『若鳥丸』に乗り込み、37日間の航海実習が始まりました。台風の接近により、当初の予定より1週間遅れての乗船となりました。
翌日の27日(日)の出港式に多くの来賓の皆様、保護者の皆様、海洋科1、3年生、教員のご出席を賜り、誠にありがとうございました。盛大な出港式となりました。なお、出港式の時間を変更したため、関係の皆様に大変ご迷惑をおかけしました。

 
          
 

 

◇船から送られてくる航海日誌や写真等を後日、HPにアップしていきます

イカ釣り航海の模様2

2013年9月11日 10時10分
2年生
<9月10日の様子>
  
  念願の白いかゲット!   くっ付かないように冷凍します。

   しまめの一夜干し

【指導教官より】

 航海4日目、本日も穏やかな海況に恵まれ船酔いの生徒はおりません。咽の痛みがある生徒も減ってきています。本日は、昼食時に昨日作った一夜干しの試食を行いました。スルメイカを塩水に数時間つけてから干すのが、おいしい一夜干しを作る秘けつなのです。昨日、3時間と7時間の2種類を比較しました。生徒たちは7時間の物の方がおいしいと評価をしていました。
 
今日の漁獲状況は、船長が試行錯誤されてシロイカの適応水温を探し出してくださったおかげで、目的のシロイカを漁獲することができました。操業開始時からシロイカが釣れだし、生徒たちも喜び、笑顔で操業することができました。イカ釣りは夕方や早朝が良く釣れると言われていますが、まさにその通りで8時までに多くシロイカを釣り上げることができました。本日の漁獲量は、ケンサキイカ(シロイカ)439尾(手釣り62尾)、スルメイカ80尾(手釣り40尾)でした。本当ならもう少しシロイカが多く釣りあげられているのですが、シロイカは腕が柔らかく切れやすいため、水面から舷までの間で切れて落ちてしまうことがよくあります。

イカ釣り航海の模様

2013年9月10日 09時10分
2年生
昨夜はしまめが555ハイ釣れたようです。その内訳はなんと328尾が手釣りです!
釣れていない生徒でも10尾以上、釣れる生徒は30尾前後も釣っていました。
軍手をしていても指先の皮が剥けて、海水でしみてヒリヒリしますがそれでもあきらめることなく頑張っていたようです。

<9月7日(土)の様子>
 
   注意事項を真剣に聞く姿        本日の昼食(焼肉です)

    退避経路の確認

【乗船中の指導教官より】
 出港時にはハイテンションではありましたが、防水繰練では雨が降る中、前航海よりも成長した姿を見せてくれ速やかに終えることができました。
若干波浪があったために一部の生徒たちは船酔いになりました。普段生徒たちの会話が飛び交う生徒食堂も今日は開店休業のように静かです。夕食を残す生徒もいましたが全く食べられないということはありませんでした。あと風邪を引いている者も3名いるので健康管理の面でも見ていきたいと思います。