普通に登校し、学習できることの幸せ

2020年5月11日 11時26分

    2週間の臨時休業が明け、子供達はいつものように一列になってきまりよく登校してきました。登校してきた子供達はお互いに目を合わせ、気持ちのよい挨拶を交わしています。当たり前の光景ですが、こうして普通に登校でき、学習できることの有り難さを感じております。

4月の始業式に「大切にしたい4つの『あ』」について話しました。新型コロナウイルス感染予防で、様々な配慮が必要な状況ではありますが、日々の学校生活を大切に「ありがとう・あいさつ・あんぜん・あとしまつ」の質を高めることを成長の手がかりとしていきたいと考えています。

経営者で著名な鍵山秀三郎氏は「簡単なこと単純なことを極めていく」ことに価値が生まれると、また、福沢諭吉先生も「鄙事(ひじ)多能」でなければいけないと話されています。

ありがとうと感謝する、あいさつをする、あとしまつをする、はき物を揃える、傘ひもを留め置くなど、雑事として片付けてしまう細々としたこ(鄙事)をきちんとできる(多能)ことが、自立した人としての基礎基本と育てるものと考えています。当たり前のことができることを有り難いと感じながら、感染予防に配慮しつつ、一日一日を大切に過ごしていけるように職員一同取り組んでいきます。

 

学校再開に係る新型コロナウイルス感染症への対応について

新型コロナウイルス感染症対策として、「緊急事態宣言」発令を受けて4月27日より臨時休業としていた学校を再開いたしました。再開に際しては、鳥取県教育委員会の県立学校に対する指示を参考にしながら、八頭町教育委員会と協議して、八頭町内の小中学校が統一した動きをしていくことを決定しています。県内感染者は限られていますが未だ「緊急事態宣言」は発令されている状況です。新型コロナウイルスへの感染を防ぐため、引き続き次のような対応をしていきます。保護者・地域の皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

(1)生活時間について   通常通りの生活時間とします。

(2)スクールバスについて 通常運行とします。バスの中では私語を控える。 ※必ずマスクの着用をお願いします。

(3)行事等について    3密を避けながら、計画通りに実施します。 変更の場合は、その都度連絡します。

             プール掃除、資源回収、おやじの会環境整備など、3密に配慮しながら行います。

(4)学習について     ・手洗いうがいの励行 ・教室の換気 ・隣の児童との間隔 ・対面での話合いの制限 

・静かに前を向いての給食 ・感染リスクの高い学習活動への制限(音楽;大声での歌唱、

家庭科;調理実習、体育;接触運動など) ・児童下校後の教室内の消毒 その他 

(5)ご家庭へのお願い  ・毎朝の検温を行い、記録簿に記録して、必ず持参させてください。

            ・発熱、風邪症状がある場合は、登校させず学校に連絡してください。

・免疫力を高めるために、十分な睡眠やバランスのとれた食事にご配慮ください。

            ・休日等の人混みや繁華街など、人が密集する場所への外出は控えてください。

            ・県をまたがる不要不急の移動は厳に控えてください。

【感染を広げないために最も大切なこと】

感染の恐れがある場合に、人に接触しないことが一番重要です。学校では、感染の危険性を減らすように配慮していますが、万一、学校内で感染した者(児童、教職員、来客者・・・)との接触があれば、感染を100%防ぐことができるとは言えません。発熱した場合、体調の悪い場合、味覚や嗅覚に異常を感じた場合等、何らかの異常を感じた場合は無理しないで家庭で大事をとりましょう。学校では学校医にご助言いただきながら、欠席者への対応を考えています。

  
     校長 谷口 敏明


感染者が出ないことを願って!

2020年4月21日 12時04分
 全国で緊急事態宣言が出されました。鳥取県でも新型コロナウイルス感染防止のため、県内一斉に427日から56日まで臨時休業となりました。この期間に県内で感染者が出ないこと、全国の感染者数が減少することを心より祈っています。私自身も不要不急の外出を控え、自宅で過ごしたいと思います。本来ならば、大型連休期間で旅行等を計画している時期ではありますが、緊急事態宣言下です。平日の授業日同様に規則正しい生活を送り、家庭学習や読書などに取り組み、学校再開に向けて準備をしていただきたいと思います。今後、臨時休業期間に連絡の必要なことがありましたら、マチコミメールで連絡いたします。マチコミメールの登録状況をご確認ください。
 

「人との接触8割減」 不要不急の外出を避け、自宅で過ごしましょう! 

 感染すれば家族の生命にもかかわる危険があることを私たちは十分認識して、日々の行動に
   気を付けなければなりまん。県教育委員会より以下のように通知されています。

   (1)児童生徒は不要不急の外出を避け、原則、自宅で過ごすこと。
   特に、大型連休期間における県外への旅行は控えること。

   (2)やむを得ず、外出する際には次の点に留意すること。

    ・外出の際はマスクを着用し、こまめに手洗いをすること。

    ・多くの人が集まる場所や「3つの条件(密閉、密集、密接)が同時に重なる場」を避ける。

    ・近距離での会話を避ける。(2m以上)  
      ・外で軽い運動する場合は人との接触を避ける。 

   (3)児童生徒の健康管理について電話等で学校と家庭の相互連絡を行うことで、健康状態の把握に務めること。
   担任より、電話でお子様の体調等をお聞きすることがあります。
(4)感染の心配がある(風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く、強いだるさや息苦しさ、
   味覚・嗅覚の異変等がある)
場合には下記の東部地区発熱・帰国者・接触者相談センターに相談してください。
   万一、新型コロナウイルス感染症と診断された場合は速やかに学校(教頭73-0010)までご連絡ください。

※東部地区発熱・帰国者・接触者相談センター(鳥取市保健所内)

電話    0857-22-5625(平日 8:30~17:15)

電話    0857-22-8111(上記以外)

ファクシミリ   0857-22-5669

 


   校長 谷口 敏明

郡家東小学校第40回目の入学おめでとう

2020年4月21日 11時51分
    月8日、郡家東小学校の第40回目の入学式を開催いたしました。かわいい29名の新入生が入学してきました。一年生も加わり、全校児童200名での令和2年度がスタートです。入学式では、新型コロナウイルス感染防止対応として、児童の間隔を広くしたり、来賓を少数に限定したり、式次第を省略したりしましたが、春風が薫り花いっぱいに彩られた温かな雰囲気の中、入学児童氏名の確認では新入生の「はい」という元気な返事が聞かれ、在校生児童が心を込めて歓迎のことばを語るなど、新入生にも保護者の皆様には心に残る入学式になったと信じています。入学式は節目となる行事です。節目節目の思い出をしっかりと子供達の心に、保護者の皆様の心に残していきたいと考えています。

校訓 輝く瞳  令和2年度の学校教育の目標

本年度も学校教育目標を「ふるさとを愛し 志を立て 自立して生きる児童の育成」としました。これには、次のような思いを込めています。

「ふるさとを愛し」・・・ふるさとから学び、ふるさとへの誇りと愛情を持つ。

「志を立て」   ・・・自分のよさを生かし、世のため人のためになる生き方を志す。

「自立して生きる」・・・よりよい生活や温かい人間関係を主体的に築く。

 

保護者、地域の皆様との連携なくして達成できない目標であるとも考えています。「輝く瞳おうえん隊」をはじめとする地域の皆様、保護者の皆様には、本校教育推進へのご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。
 さらに、本年度1023日には、新中国地区小学校特別活動研究大会(鳥取大会)を本校で開催する予定となっています。研究主題「学び合い 人間関係を深め 自分たちで生活をつくる東っ子の育成」を掲げ、5年間取り組んできた特別活動の研究を発表する予定です。型コロナウイルス感染症拡大のために開催の可否が不透明ではありますが、大会開催の可否に関係なく、いつでも子供達の成長した姿を見ていただけるように実践を積み重ねていきまたいと考えています。

   校長 谷口 敏明

歴史と伝統を引き継ぎ、「輝く瞳」の学校に

2020年4月9日 16時55分

    昭和56年から40年間、諸先輩方が築いてこられた輝かしい歴史と伝統を引き継ぎ、4月から校長を務めさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。昨年度末より新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休業を余儀なくされ、現在も感染拡大に細心の注意を図りながらの学校運営となります。学校再開にあたって様々な課題はありますが、まずは子供達、保護者の皆様、地域の皆様、そして教職員の安全安心を第一に考え、学校運営に取り組んでいきたいと考えています。保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、7日の始業式では、子供達に3つの話をしました。1つ目は郡家東小学校の校訓「輝く瞳」についてです。学校生活のなかで瞳を輝かせている子供達の姿を見つけ、みんなに紹介していきたいと考えています。2つ目は合言葉4つの「あ」「ありがとう・あいさつ・あんぜん・あとしまつ」についてです。子供達が今までも大切にしてきた合言葉ですが、引き続き大切にしていくことを確認しました。3つ目は「目標をもつこと」についてです。私の好きなシュヴァルの理想宮の話をしました。フランスの小さな村の郵便配達人フェルディナン・シュヴァルが偶然に拾ったた石をきっかけに空想の中で思いついた城を33年間かけて理想宮に築き上げた話です。やりたいことをしっかりと心に決め、瞳を輝かせて挑戦してほ しいと思います。
 さて、新学期の始まりです。200名の子供達が夢や目標をもち、生き生きと学校生活を送れるように教職員一同しっかりと応援していきます。保護者の皆様、地域の皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたしします。  

   大切にしたい合言葉 4つの「あ」
  「ありがとう」(感謝する・感謝される)
   ・周りの人、もの、ことに感謝し、「ありがとう」を伝える。
   ・親切にし、役に立ち、喜びを与え、感謝される。
  「あいさつ」 (人間関係づくりの基本)
   ・あいさつは心をつなぐ。
   ・自分から先に明るいあいさつをする。さわやかな返事をする。
  「あんぜん」 (あんしん)
   ・尊い命を守る。安全な生活を送り、自分の身は自分で守る。
   ・安心して過ごせるいじめのない学級、学校をつくる。
  「あとしまつ」
   ・最後までやりぬく。使った道具を片付ける。
   ・黙働(黙って掃除) ・靴、スリッパをそろえる。
  新型コロナウイルス感染への予防対策について 毎朝、検温してください!
 新型コロナウイルス感染症については、全国的な感染拡大により、本県でもいつ感染者が出てもおかしくない状態となっています。児童や教職員で発熱等の風邪症状がみられる場合は自宅休養となります。児童や教職員が濃厚接触者と特定された場合、感染者と最後に濃厚接触した日から起算して14日間、出席停止とします。万一、本校児童や教職員の感染が認められた場合、県福祉保健局と相談の上、原則14日間の臨時休業とします。県から要請があった場合には、一定区域内にある学校等を未発生の学校を含めてすべて臨時休業にします。学校では、手洗い励行やマスク着用でウイルス感染を防ぎ、換気、席を離すなど「密閉、密集密接」しない環境設定に配慮し、感染予防対策に取り組んでいきます。マスクの準備をお願いします。

 校長 谷口 敏明

ありがとう卒業生

2020年3月23日 11時02分

 柔らかな春の日差しを浴び、校庭の桜のつぼみも大きくふくらんでいます。
 溌剌とした6年生が全校をリードし、今年度も充実した一年になりました。熱心なあいさつ運動により、さわやかなあいさつが全校に広がりました。また、6年生は、下級生に優しく関わり、温かい人間関係を築くことができました。下級生からよきお兄さんお姉さんとして慕われていました。
 そして、学校生活を豊かに楽しくするために様々なことを企画し、取り組みました。自分もよくて人にもよいことは何かと考え、話し合い、仲間と力を合わせ実行しました。人に喜んでもらうサプライズを沢山考えました。おかげで、「ありがとう」がこだまする学校になりました。
 初めての春開催運動会。6年生が中心となり、何度も話し合いを重ね、新たな歴史を創り上げました。自分の得意なことを生き生きと表現する喜びにあふれていたエンジョイ集会。仲間とつながり合うこと、よりよい学校を創ることをめざした様々な集会活動。学校のリーダーとして、友を励まし勇気づけ互いに喜び合う姿に、私は胸が熱くなりました。
 今年度は、天候の影響で全校遠足もスキー教室も中止になりました。でも、6年生が、それに代わる楽しい企画を提案し、実行しました。何が起こってもくじけない、たくましさを感じ、うれしくなりました。

 6年生が素晴らしい活動をすると、下級生は憧れ、自分たちもやってみたいと考え挑戦します。そのことで、よい学校風土ができます。郡家東小学校は、今では、日本全国の小学校の手本になると言われるほど、私たちが誇りに思える学校になりました。最高学年としての役割を立派に果たし、よき伝統、よき校風を創ってくれた卒業生の熱い想いは、在校生が受け継いでくれます。


 最後になりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、温かいご支援をいただき、心より感謝いたします。お陰様で、充実した教育活動が展開できました。  
   ありがとうございました。

  校長 安住 順一

子供に力をつけ、学校を活性化させる特別活動

2020年3月2日 11時06分

先日は、本年度最後の参観日に、たくさんの保護者の皆様においでいただき、ありがとうございました。エンジョイ集会は、皆様のおかげで会場が一体となって盛り上がりました。今回は、小学館の教育専門誌『教育技術小5小6』の編集長、記者の取材もありました。(郡家東小の特別活動の教育実践を全国の小学校に紹介するため)
 編集長は、授業やエンジョイ集会を参観し、感激されていました。
「張りのある声が素晴らしいです。体育館に響くような地声はなかなか出せませんよ。
  それから、アドリブ力もありますね。臨機応変に対応している様子が分かりました。
 温かい子供たちですね。間違えてもすぐにフォローしてくれていました。
 友達を精一杯応援している姿にも感動しました。」
 エンジョイ集会審査員の八頭町教育委員会教育長も言われました。
「郡家東小学校の子供たちは、以前に比べると、今はとても積極的です。
 特別活動に力を入れ、エンジョイ集会のような自分たちで企画して
 実行する場をたくさん設けてきた成果だと思います。」
 優勝したダンスグループ「ブラックノマーズ」は、ダンスをやりたい人を募集し、夏から毎週練習に励んでいました。意欲と行動力が素晴らしいです。
 実行委員は、裏方で頑張る楽しさを感想に記しています。 

   私は、エンジョイ集会実行委員として、12月くらいからがんばって準備をしてきました。私ががんばったことは賞状作りです。家に帰って、お姉ちゃんと一緒に原こうを考えました。良い内容の賞状ができてよかったです。
 エンジョイ集会本番になったら、ステージのうら側で次の人の準備物をたくさん用意しました。全校のために働くことは、とても楽しかったです。


 最後に、保護者の方の感想を紹介します。 温かい感想、ありがとうございます。

    学級会での皆の発表の様子、会の進め方、とてもハキハキとして流れもあって素敵でした。エンジョイ集会も、子供たちが自分の意志で動いている姿があり感心しました。司会やあいさつなども、決められたことを言うだけでなく、自分の考えで動いたり発言したりと、小学生でここまでできるんだなあと感動でした。縦割りの活動をしているおかげか、学年が違っても子供同士きちんと名前で呼び合ったり、いい面をたくさん見させていただきました。

 

 最後になりましたが、保護者の皆様、地域の皆様には、本年度温かいご支援をいただき、心より感謝いたします。お陰様で、充実した教育活動が展開できました。ありがとうございました。

       校長 安住 順一
     

自ら行動する

2020年1月31日 10時27分

     郡家東小学校の学校紹介が日本海新聞に掲載されました。6年生が、学校の魅力を伝えようと協力して作成した新聞です。これを読むと、子供たちが生き生きと学校生活を送っていることがよく分かります。

 「自ら行動する大切さ」という見出しの記事の一部です。

   6年生は1年生と仲を深めるために、夏祭りや大縄跳びのこつを伝える会を計画した。事前に計画を立てておくことの重要さや、自分から動くことの大切さが分かった。
 さらに、悪天候によって再三の延期の末、中止となった全校遠足の時も、6年生で話し合い、全校遠足に代わる会を校長先生に提案した。全校遠足に負けないくらい、盛り上がる楽しい一日となった。学級や学校をよりよくするためには、自分たちで、できることを考えて自ら計画したり行動したりすることが大切だと学ぶことができた。
    以前に比べ、学校をよくするための提案が様々出てくるようになりました。自分たちでよりよい生活をつくろうという意欲が伺えます。全校で推進している特別活動を核とした教育活動の成果です。

    人工知能に対する人間の強みについて次の記述があります。(中央教育審議会答申)

 
 人工知能がいかに進化しようとも、それが行っているのは与えられた目的の中での
処理
である。一方で人間は、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創って
いくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら
考え出すことができる。

    AI(人工知能)が得意なのは最適解を見いだす力。それに対して、人間の強みは納得解を見いだす力です。今後、一層激しく変化する社会で、幸せな人生を送り、よりよい社会の創り手となる人づくりをするため、全校で特別活動を核とした教育をますます充実させていきます。

太陽は 夜が明けるのを待って 昇るのではない
太陽が 昇るから 夜が明けるのだ
     
これは、私の好きな言葉です。自ら行動することで道は拓けると勇気を与えてくれる言葉です。


  校長 安住 順一

よい習慣で幸せな人生を

2020年1月9日 11時59分

     あけましておめでとうございます。令和最初の初春を、穏やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。令和の時代を生き抜く子供たちにとって、今年もよい習慣が身につく年になるよう願っています。

 私は、整理整頓が苦手な子供でした。そのため、必要なものを探すのに時間がかかり、何度も情けない思いをしました。それで、なんとか整理整頓の習慣を身につけようと努力しました。
 子供の頃は歯を磨くのが面倒だった人でも、大人になって歯磨きを嫌がる人はいないでしょう。むしろ磨かないと気持ち悪いくらいです。これも、習慣の力です。面倒なことでも習慣になれば、楽にやれます。よい習慣を身につけることは大きな財産となります。

 また、小さい時、山に植えた杉の木の下草刈りを手伝ったことがあります。下草刈りは、蒸し暑い夏に行う厳しい労働でした。小さな杉より周りの雑草の方が伸びる力が強いので、草を刈ってやらないと、杉は大きくならないのです。下草刈りは何年か続きました。その杉は、今では立派な大木に育っています。もう、下草刈りは必要ありません。
 育てようとしている杉を「よい習慣」だとすれば、雑草は「わがままや衝動」です。最初は、よい習慣よりわがままや衝動の方が強力です。よい習慣を身につけるには、自制心をつける努力が必要です。
 よい習慣を身につけるには、小さい時が適しています。小学生の今です。学校では、立腰や清掃、スリッパそろえなどのよい習慣を身につけるよう指導しています。家庭でもよい生活習慣がさらに身につくといいですね。 
   

 大リーグで大活躍していたイチロー選手に、小学生たちが質問しました。

「どうやったら野球が上手になりますか?」
イチロー選手は、次のように答えました。
「バットやグローブなどの道具を大切にすることだよ。バットやグローブをいつもきちんと使えるように準備しておくこと、そして、その道具を使え
 ることに感謝すること、これが野球がうまくなるコツです。」

  一流選手は、よい習慣から生まれます。


         校長 安住 順一


幸せの4つの因子

2019年12月24日 10時25分

    人の幸せを科学的に解明する学問「幸福学」の第一人者、前野隆司慶応義塾大学教授によると、人の幸せは4つの因子で決まることが分かったそうです。次のような考え方をする人は、幸せになりやすいという4つの因子です。

 ☆「ありがとう」が多い ☆自分らしく、「ありのままに」生きる 
 ☆「なんとかなる」と思える☆とにかく「やってみよう」と思える

 ☆「ありがとう」 つながり・感謝
 ・何にでも感謝できる心を持っている。人を喜ばせることが好きで、人に親切
  にする。それらによって私たちは幸せを感じます。
 ☆「ありのままに」 独立・自分らしさ
 ・他人と自分を比較せず、人の目を気にせず、自分らしくマイペースでいられ
  る人は、幸せを感じやすいのです。
 ☆「なんとかなる」 前向き・楽観
 ・楽観的で前向きでいることは、幸せにつながります。「何か悪いことが起き
  たらどうしよう」と考えるのではなく、「きっとなんとかなる」と考えるよ
  うにした方が幸せだということです。
 ☆「やってみよう」 自己実現・成長
 ・自分なりの目標を持ち、何かにチャレンジすることは、それ自体が幸せなこ
  とです。自分のよさを生かし、活動をしていると幸せになれます。

 郡家東小学校では、サプライズという言葉がよく聞かれます。サプライズで誰かを喜ばせてあげようと様々な活動をしている姿が見られます。それは、感謝につながります。教室や廊下の掲示にも「○○さんありがとう」「○年生ありがとう」などの感謝の言葉があふれています。人に喜んでもらうことを行い、互いに感謝し合う、「ありがとう」がこだまする学校になってきました。
 2学期、児童は勉強にスポーツに、様々挑戦し成長しました。「全校逃走中」や「なわとび集会」などの楽しい集会も企画してくれました。エンジョイ集会のオーディションにもたくさんの児童がエントリーしました。チャレンジ精神いっぱいに「やってみよう」があふれています。

 長い冬休みが始まります。「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」「やってみよう」を意識し、幸せが家庭にあふれるといいですね。
 ご家族おそろいで、よいお年をお迎えください。

   校長 安住 順一


ダルマになる

2019年11月29日 10時40分

  

みなさんおなじみの漫画『ドラえもん』に、のび太が幼年時代を回想するシーンがあります。庭で転んで泣いている幼いのび太に、ダルマを見せておばあちゃんは諭します。

「ねえのびちゃん。ダルマさんてえらいね。
 なんべん転んでも、泣かないで起きるものね。
 のびちゃんも、ダルマさんみたいになってくれるとうれしいな。
 転んでも、転んでも、一人でおっきできる強い子になってくれ
 ると…、おばあちゃん、とっても安心なんだけどな。」

「ぼく、ダルマになる。約束するよ、おばあちゃん。」

 それからすぐに大好きだったおばあちゃんが亡くなったことを思い出した現在ののび太は、机に向かいテスト勉強を始めます。

 「ぼく、一人で起きるよ。これからも何度も何度も転ぶだろうけ
 ど…。 必ず起きるから、安心しててね、おばあちゃん。」


 エジソンは、電球を発明するまで一万回失敗したといいます。しかし、そのことをエジソンは失敗とは考えませんでした。インタビュアーに「一万回も失敗したそうですが、苦労しましたね。」と言われたとき、エジソンは、「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ。」と返しました。エジソンにとっては、失敗ではなく、うまくいかない方法が一つ分かっただけ。だから、成功なのです。失敗ではなく、「これはうまくいかない」という確認ができたと考えれば、どんなことでも成功になります。

 今年度の全国学力学習状況調査の質問紙『難しいことでも失敗を恐れないで挑戦していますか。』の肯定的回答が、郡家東小は85.9%でした。全国平均より約16ポイント高くなっています。平成26年度の本校は、60.5%だったので、比較すると25ポイント以上の向上です。
 これは、本校が取り組んできた特別活動の成果の一つと考えられます。特別活動は、学校生活の質を高める取り組みです。温かい人間関係を築き、自分のよさを生かし、自分たちでよりよい生活をつくることをめざしています。温かい人間関係ができると、間違っても恥ずかしくない雰囲気ができ、積極的に意見が言えるようになります。学級会や係活動を通して、だれかに喜んでもらうことを考え、実行します。上級生が素晴らしい活動をすると、下級生は憧れ、自分たちもやってみたいと考え、挑戦します。これらのことを通して、様々なことに挑戦する学校風土ができつつあります。

  校長 安住 順一