2年生
平成27年10月20日(火) 正午位置 奄美大島近海(N27°-55.8′ 経度E128°-43.6′)
風向/力NE/3 天候c 気圧1011.1hPa 外気26.2℃ 水温26.8℃
日増しに暖かくなってきて、日差しはかなり強くなってきました。
船は大きく左右に揺れていますが、船酔いの生徒もいますが、
元気に頑張っているとのことです。
10月20日(火)指導教官の日報今朝未明から揺れ始めました。だんだん揺れが強くなり、現在も右に左に大きく揺れています。午前中の作業では船長コースの7名がデッキを磨きました。少々ムラが残っているものの、大方きれいにできています。昼食はミートソーススパゲッティで、船酔いをしている実習生も少し食べることができました。食べなければ吐けないので、がんばって食べるよう促しますが苦しいときには食べられないものです。それでも食べろと言うのですから、彼らにとって私はさらに鬼のような存在となっていることでしょう。酔っている中での当直、食当、作業、学習、掃除、こういうときに本質が見えます。これまでの短い航海では船酔いをしていても港や湾に入ってしまうので完全に克服することはできませんでしたが、この航海ではそうはいきません。酔っていても何とか仕事をやり遂げようとするのか、酔っているから何もできない、と仕事を放り出すのか。船酔いを克服して揺れに負けない強い心を育ててほしいと思います。
ミーティング後、差し入れでいただいたゼリーを配りました。酔っているときのゼリー、人気だったのはオレンジ味でした。酔っているときは柑橘系がいいのですね。
船酔いの生徒が数名です。そろそろアンチローリングタンク(横揺れ軽減装置)を使うので、船酔いは軽減されることと思います。
夕方、何度傾いているでしょう?

黙々とデッキすり

学習 元気な人はピースしてます

2年生
2年生
平成27年10月18日(日) 正午位置 境港停泊中
風向/力ESE/2 天候b 気圧1018.0hPa 外気21.9℃ 水温21.1℃
秋晴れの中、盛大に出港式が挙行され、たくさんの方々に見送られながら、
若鳥丸はオーストラリアに向け出港しました。
10月18日(日)指導教官の日報
朝は深い霧に包まれて少し肌寒いと感じましたが、天高くぬけた青空のもと、出港式を行うことが出来ました。お忙しいなかご出席いただきました皆様、本当にありがとうございました。来賓の皆様や先生方、保護者の皆様、海洋科3年生、1年生、部活の仲間、友人たち・・・たくさんの方に見送っていただき、実習生の感想にも感謝の言葉がありました。また、たくさんの方から差し入れをいただき、大きな励みになっています。ありがとうございました。これから36日間、住み慣れた街を離れて海での生活です。出港時には涙を見せていた生徒も、外港岸壁を出港する頃には立ち直り、船内モードにシフトチェンジしました。出港後の操練でも私語なく、服装も正しくできており緊張感を持ってできています。しかし、靴のかかとを踏まない、集合の時にはスリッパで来ない、洗濯物は自分で管理する等、細かい点で注意が重なります。「もう2年生になって3回目の航海、出来て当たり前、できないのは恥ずかしいことだ」と話しました。航海はまだまだ始まったばかり、ひとつずつ直していくしかないようです。今日はさすがに緊張の連続で疲れたのか、ミーティング後の食堂はわりと静か。消灯時間には静かになっています。境港を出てから波高30~50cm、まるで岸壁に停まっているかのようにまったく揺れていません。大山もうっすら霞に覆われてはいましたが、その稜線を見ることができました。いつも出港の時には大山が見えます。目には見えない大きな力に守られているような気がします。

さぁ、出港のとき

いってきまーす

さっそく甲板作業

きれいなお花に癒されます

船内読書、静かに取り組みます
2年生
平成27年10月17日(土) 正午位置 境港停泊中
風向/力East/4 天候bc 気圧1020.3hPa 外気21.4℃ 水温20.8℃
本日から37日間のオーストラリア国際航海実習が始まりました。
海洋科2年生にとって、初めての長期航海であり、国際航海でもあります。
明日に境港を出港します。
10月18日(土)指導教官の日報
秋の晴天に恵まれた今日、海洋科2年オーストラリア国際航海実習が始まりました。実習生33名、指導教官2名で11月22日までの37日間の乗船です。1ヶ月前の9月のイカ釣り航海では、できることは伸ばし、できないところは直していくことを課題として船を下りました。今日からの実習では、「船の一員としてしっかりと自覚を持ち、生活全般に気を配るようにします。そして、たくさんのことを学び、ピンチを支え合って大きく成長できる実習にしたいと思います。」と決意を新たにしました。乗船から昼食まではスムーズに行き、シーツ類配布、食事当番も協力してやっていました。午後からは船長講義、船内の規律・習慣・職制について学びました。実習日誌の船内生活の注意事項は、こうした船内規律から作られています。法律にのっとったものであることを理解する良い機会になったと思います。しかしながら、こうした講義で真剣になれない者があり、船長からは予想通り、と言われてしまいました。「ちゃんとできる」という予想ではなく、「初めての船長講義、昼食の後で、眠くなったりしゃべったりする数名がいるだろう」という予想通りだったそうです。できるかできないかではなくやろうとする姿勢が見えるかどうか、であるとも言っていただきました。高校2年生、甘えている年齢ではなく、一人の大人として見ていただいていると実感したようで、その後は少しがんばっている様子が伺えました。これからの37日でもっとおせになってくれることを期待します。
ミーティング後は久々の船ということで、テンションが上がり、食堂で賑やかに過ごしていました。
明日は出港、しっかり休んで元気に出港したいと思います。

船長講義の様子 今後の針路について
夕食は焼肉 元気に出港できますように!

2年生
9月11日(金) 境港向け隠岐海峡航行中
風向/力:WNW/4 天候:晴れ 気圧:1010.4hPa 外気:22.7℃ 水温:23.2℃
【9月10日(木) 指導教官に日報】
実習6日目、朝から航海中の通常の日程で動いています。久しぶりにデッキウォッシュをして、きれいになりました。午前中のうちに下船に向けて荷物の整理をし、居室の大掃除をしました。脱いだ服はそのまま投げっぱなし、床はほこりや髪の毛が落ちている状態で散らかっていた部屋も乗船したときのようにキレイになりました。きちんとできている実習生もいますが、大半は掃除に苦労しています。今回の大掃除で掃除機のかけ方や水拭きのしかたを学びましたので、今後ご家庭でも継続してもらいたいと思います。洗濯や皿洗い、食事の準備など、日頃は保護者の方がされている家庭も多いかと思います。実習生の感想には、自分たちが普段何気なくしてもらっていることに感謝する気持ちが書かれていました。自由に生活している日常から、7日間他人と生活し、自分のことは自分でする環境に一変。「早く家に帰りたい」と思っていても海洋科に入った以上は腹をくくって下船までは実習として取り組まなければならない。これが実習生の複雑な心境であると感じます。そんなときに彼ら、彼女らの心を支えるのは、当直や食事当番でどんどんできることが増えていくことと、友人たち、乗組員の皆さんや指導教官の声かけです。このクラスは至らない点もありますが、反抗的な子もなく、基本的には可愛がられるタイプで、乗組員の皆さんからもたくさんの声かけをしてもらっています。船橋当直で様々な計器を説明してもらって船のことがわかるようになったり、機関当直でストレーナーの掃除をさせてもらったときに「掃除や点検をすることで事故になる前に発見できる」と仰っていたのが印象に残っていると言っていたり、これまでの経歴などを聞いて考えることがあったり、実習生の何気ない一言に返してもらった言葉で実習に対する気持ちが前向きになったり、と本当に若鳥丸のみなさんは子どもたちの人生にとっても大切な存在であると思います。明日で実習は終わりますが、こうした部分をしっかりと伝えて、下船したいと思います。

真剣な表情で日誌を書いています。

夕食はステーキ!!
2年生
2年生
9月9日(水) 隠岐諸島浦郷湾内錨泊中
風向/力:NNE/6 天候:雨 気圧:1008.7hPa 外気:22.6℃ 水温:23.6℃
昨夜も強風&荒波の中でのイカ釣り実習でした。
イカ釣り機での操業を断念し、実習生総出で手釣りを行いました。
スルメイカ70杯を漁獲しました。
【9月8日(火) 指導教官に日報』
実習4日目です。パラアンカーのトラブル、台風18号の接近により、今後の日程は8日操業後浦郷湾へ移動、9日、10日はそのまま浦郷湾で錨泊をしながら、船内大掃除、イカ釣りデータのまとめ、日誌点検、感想文書きをして11日10時に境港入港に変更します。さて、今朝は揺れていましたが、昼から浦郷湾に入るとぴたっと揺れが止まりました。四方を島に囲まれたこの湾は、台風の避航海域としても良い海域で、「ここは最高だ!」と言っていました。船酔いも復活し、夕食のハンバーグをみんなおいしそうに食べていましたが、ベットから起き上がれない生徒も1名います。イカ釣り操業中、当直班は24時間体制で1回2時間、船橋あるいは機関の当直をしています。作業班は夜間操業のため、午前中は休息時間で、午後からイカ解剖、観察をして18時から3時まで2交代で操業をします。完全に昼夜逆転の生活、午前中は静かで昼食後から操業に向けてテンションが上がり夕食時には賑わいます。今日で操業ができなくなるので、特にはりきっていました。たくさん釣れれば良かったのですが、スルメイカが70杯でした。残念です。実習生はそれでも一人1杯以上は釣っていて、わずかではありますが生産の喜びを感じてくれたようでした。全員が操業を体験できて良かったです。

イカ釣りにかっこよさはいらない(靴下にズボンをいれる)

前半メンバー出動です!

風で糸が飛ぶのでかごに入れます。

釣れました?
2年生
9月8日(火) 隠岐海峡向け航行中
速力:10.5kt 針路:054° 風向/力:NE/6 天候:晴 気圧:1011.7hPa
外気:22.6℃ 水温:23.6℃
イカ釣り機では0杯、実習生手釣りで50杯の漁獲がありました。
トラブルに見舞われながらも、明るく頑張っているようです。
お知らせ
台風18号による影響で、当初の予定を変更します。
9月9日(水)、9月10日(木)は、隠岐島前浦郷湾で錨泊。船内学習を行います。
イカ釣り操業は中止します。
尚、下船は当初の予定どおり9月11日(金)午後3時です。
【9月7日(月) 指導教官の日報】
実習3日目です。昨日からずっと波浪階級5(波が高い)の状態で、船内は船酔いにあふれています。食事はなんとか摂っていて、オーストラリア航海実習の予行練習としては良い経験になったと思います。午後は昨日かろうじて釣れた5杯を使って解剖をしました。しかし、顕微鏡をのぞくと船酔いがひどくなるので、解剖とスケッチにしました。夕方から少し波も落ちてきて、ようやく本格的な操業ができると思いきや、パラシュートアンカーのトラブルにより、機械釣り・手釣りとも右舷のみで行うことになりました。初めはなかなか釣れませんでしたが、操業終了にはシロイカ40杯、スルメイカ10杯を釣りました。流れがなかったら機械でももっと釣れたのに、と思います。残念です。そして、台風がやってくるため、操業が今日、明日しかできないことになり、2日間で全員1回ずつしかできなくなってしまいました。なんということでしょう・・・(泣)帰ったら、オーストラリア航海の前に美保神社へ海上安全のお参りに行こうと思います。こちらはこんなにトラブル続きでがっくりしているのに、実習生はそれなりに操業を楽しんでいました。波で手釣りはお祭りばかり、、、と思っていたら「そーれそれそれお祭りだ-♪」と歌いながら、からんだ糸を解いていたり、釣れなくても一生懸命やっていて、誰かが釣ると一緒に喜んでいます。おもしろい人たちです。体調不良は船酔い以外にはありません。船酔いがひどいのは3名です。他にも船酔い予備軍はいますが、昨日より揺れていないので、食事は摂っています。

イカの解剖

海洋観測 表面水温を計測

白いかがゲット! やったね!