学校長日誌

【校長室】 校長室から 44 (卒寮式)

2019年2月4日 13時21分

去る1月30日、祥雲寮で今年度の卒寮式が行われました。やがて寮の方からこのホームページ上で詳しい紹介があると思いますが、卒寮した生徒は全部で21名です。祥雲寮を立派にリードしてくれた3年生でした。心から祝福したいと思います。

卒寮式を始めたのは、僕が舎監長2年目の平成19年度からです。それまでは「退寮式」と言っていました。それが今では謝恩会という形で残っていますが、3年生だけでひっそりと行っていました。なんとなく「退寮」という言葉に引っ掛かったのと、3年生だけでなく寮生全員でお祝いしたいと思い、「卒寮式」という言葉を新たに作って生徒に提案したのですが、最初の年は生徒が承諾してくれませんでした。
それから10年以上の月日が経過しましたが、毎年のようにグレードアップして、今では卒業式に匹敵するくらいの大きな寮の行事に育っています。保護者のみなさんも全員に参加いただきました。僕以降の舎監長が見事に育ててくれました。

このたびの卒寮式も感動的でした。なかでも卒寮生全員がひとりひとり答辞を言うところがあるのですが、涙ながらに感謝の言葉を述べる生徒もいます。何度か目頭を熱くしました。今年は最後の生徒があいさつの最後に、「歌を歌います」と言い出し、「旅立ちの日に」の独唱が始まったかと思えば、他の3年生が次々と立ち上がり、最後には立派な合唱になりました。後で聞けばずいぶん練習を重ねていたのだとか。今までの卒寮式にはなかった初めてのサプライズです。涙がこぼれそうになりました。最後まで素晴らしい3年生でした。その姿はきっと後輩たちに引き継がれていくと思います。