本日、岩美高校の創立時から、本校の歴史を見守り続けてきた職員駐車場にある岩美高のシンボルツリー、センベルセコイヤの伐採作業が惜しまれながら行われました。

この木は76年もの時をかけて成長を遂げ、ついには武道場を越える高さに達しました。しかし、老朽化による倒木のリスクが高まったことから、やむを得ず伐採が決定されました。
作業はまず枝を一本ずつ切り落とすことから始まり、慎重に幹を上から順に切り倒すという工程で進められました。この堂々とした姿を失うことは寂しいですが、伐採された幹は現在、さまざまな用途での活用が検討されています。新たな形で、学校の一部となるよう再び命を吹き込む予定です。


76年の長い年月、岩美高校とともに歩んできたセンベルセコイヤ。その存在は、これからも私たちの心に刻まれ続けることでしょう。
本校の歴史をともにしてくれてありがとう!

本日、岩美高校2年生の手話言語基礎1の選択者9名が、これまで授業で学んできた手話を実践するため、鳥取聾学校の生徒たちと心温まる交流授業を行いました。
毎年恒例となっているこの交流会。今年は岩美高校の生徒たちが鳥取聾学校を訪問しました。学校に到着すると、みなさんが優しい笑顔で出迎えてくれました。
交流会は、体育館で行われました。2チームに分かれて、手話を使った自己紹介からスタート。最初はお互い緊張の面持ちでしたが、「趣味は?」「好きなスポーツは?」といった会話が進むにつれて、自然と笑顔が広がり、距離が縮まっていきました。

次に校内を見学。専門教室や校内に施された安全対策など、岩美高校にはない施設・設備に興味津々の生徒たち。

再び体育館に戻り、今度はお互いの学校生活の発表タイム。
部活動や授業のこと、日常のエピソードなどを共有し、会場全体が笑顔に包まれました。

交流会のクライマックスは、チーム対抗の手話ジェスチャー伝言ゲーム。リレー形式で文章を伝える中、珍回答が続出し、体育館は笑いの渦に! 学校混合のチームメンバーで挑むこのゲームは、緊張感と笑いが絶妙に交わる最高の締めくくりとなりました。

授業で学んだ手話を活かし、同年代の仲間と心を通わせたこの交流会は、本校の生徒たちにとって、授業の成果を実感できるとともに、かけがえのない経験となったことでしょう。

本日、本校のTEAS活動の一環として、岩美高校第1グラウンド裏山の雑木林を整備する「裏山整備」を実施しました。今年は昨年の2倍となる48名の有志生徒が参加し、環境への関心が高まっていることを感じます。
この活動は、森を健全に成長させるため、不要な蔓や枝の伐採、混雑した樹木や草木の整備を行い、二酸化炭素吸収量の向上を目指します。今年も鳥取県東部農林事務所八頭事務所の職員2名にご指導いただき、安全な作業方法や伐採のポイントを学びながら活動を進めました。

生徒たちは3班に分かれ、昨年の活動範囲を越えて写真で示した黄色部分、山の中腹あたりまで伐採を実施しました。慣れないのこぎりの扱いに苦戦しながらも、一心不乱に作業を続け、裏山は見違えるほどスッキリしました。



約1時間半の活動を経て、14時に作業を終了。達成感とともに心も晴れやかな活動となりました。

本日、3年生を対象に自動車学校説明会がありました。
鳥取県東部の、東部自動車自動車、イナバ自動車学校、日本海自動車学校の3社の方々に来校いただきました。

はじめに、自動車学校の通学が許可される時期や期間、講習を受ける際の服装などの説明があり、次に生徒は希望する自動車学校にわかれ、それぞれの学校の担当の方から申し込みの手順や具体的な内容についての説明を受けました。


生徒たちは真剣な表情で説明を聞き、自動車免許取得の意気込みと期待感が伝わってきました。
2年1組の文系 文学国語を選択する生徒が、授業の一環として、井伏鱒二の名作『山椒魚』をテーマに裁判形式のディベートに挑戦しました。授業で生徒たちは、検察側と弁護側に分かれ、『山椒魚』の主人公である山椒魚の行動について討論を展開。作品の奥深さに迫りながら、白熱した議論が繰り広げられました。

弁護側は山椒魚の無罪を主張し、検察側は懲役8年を求刑。
生徒たちは、小説の内容を研究し尽くし、作品のセリフや登場人物の心理描写を深く掘り下げ、あらゆる可能性を想定した綿密な準備を重ね、議論に臨みました。
ディベートは時間制限と質問ルールが厳格に設定されており、生徒たちは与えられた時間を最大限活用して自分たちの意見を主張。


授業の終わりには、社会科教員2名がディベートの判定を行いました。
弁護側の主張に勢いを感じた場面もありましたが、判定は、検察側の勝利。
判定を行った教員も小説を読み、ストーリーの内容や場面の状況を冷静かつ公平に判断した結果、検察側の主張が妥当であると説明がありました。

この授業で生徒たちは、ただ小説を読むだけでは味わえない新たな楽しみを見出したようです。ディベートという形式を通じて、物語の登場人物やストーリーへの理解を深めるだけでなく、他者との意見交換を通じて作品の見方を広げる貴重な体験となりました。
本日1年生が、美術の授業の一環として、デジタル鑑賞技術「Walk View」を使って、絵画の鑑賞授業を行いました。講師に、鳥取県立博物館の美術復興課 専門員の外村さん、専門員兼学芸員の佐藤さんをお迎えし、博物館に所蔵されている絵画を美術室のスクリーンに映し出し鑑賞をしました。

「Walk View」は、まるで、絵の中に入り込んだような疑似体験が出来るデジタル鑑賞ツールです。スクリーンから少し離れた床に9つの小さな正方形のマスが配置され、鑑賞者がマスを移動するとセンサーが反応し、投影画像を動かします。ウォークビューは、絵画を立体的に体感できるだけでなく、視点を変えて鑑賞することができるので絵の構成を楽しく理解することが出来ます。
本日体験授業を行ったのは、1年1組と1年2組の美術を選択している生徒たち。
この授業は、1枚の絵を40分近くじっくりと鑑賞・観察し、自分がどう感じたかを言葉に出して皆と共有し合います。絵画鑑賞には、正解や不正解はなく、お互いの意見を認め合うことで自己肯定感を養いつつ、感じたままを自分の言葉で伝え、コミュニケーション能力や表現力も身に付けます。


生徒からは、「初めて1枚の絵を40分かけて見た。じっくり見ることでいろんなことに気付けた。」「1つの絵に四季が描かれているように感じた。想像力をはたらかせて鑑賞ができた。」「次回、美術館に行ったときは、もっと時間をかけて鑑賞したい。」など沢山の感想が聞けました。
生徒たちは、普段体験することができない技術を使った絵画鑑賞を楽しんでいる様子でした。
1年の女子生徒が、体育授業の一環として「岩美高校応援歌」にダンスの振り付けを考え、授業で発表しました。岩美高校応援歌の歌詞には、仲間を信じ、自分を信じて挑む生徒を元気づけるメッセージが込められています。1クラス3グループに分かれ、歌詞の意味をしっかりと理解しながら振り付けの考案に取組みました。
この授業の目的は、曲を通じて愛校心を育み、仲間と協力し合い、体全体で曲を表現すること。
どのグループも工夫を凝らし、今日の発表に向けて練習を重ね、オリジナルダンスを披露しました。
○1組の様子

○2組の様子

本日、第7限目のLHRでは、Fitness Ja-んぐる代表の澤晶子さんを講師にお迎えし、「運動で心と体を健康に!体すいっちストレッチ」をテーマに講演と活動を行いました。

フィットネスの意味を学ぶ
澤さんは講演の冒頭で「フィットネスとは何か」についてお話しくださいました。
フィットネスとは、急な出来事にも冷静に対応できるような「心」と「体」にゆとりを持った状態を築くこと。その説明の中で、フィットネスは単に病気でないことを指すのではなく、「肉体的」「精神的」「社会的」に満たされた状態であると語られました。また、体力についても触れ、筋力やスピードだけでなく、身体的・精神的両面の要素を含んだものだと教えていただきました。
オリジナルストレッチを創作
講演の後半では、心と体にゆとりを持つために効果的な「ストレッチ」創作に挑戦。
澤さんからストレッチの多くの効果について学んだ後、グループに分かれてオリジナルストレッチを考案しました。そのストレッチを音楽に合わせて実践すると、自然と笑顔が広がり、体が温まり、活気がみなぎる様子が見られました。



やる気スイッチの重要性
澤さんは講演の最後に、「元気や、やる気を引き出す<やる気スイッチ>を見つけよう」と提案されました。
「これをするとやる気が起きる」「成功すると信じられるスイッチ」を日常生活に取り入れることで、気持ちを切り替え、前向きになれるとアドバイスをいただきました。
講演の締めくくりには、生徒会長の田中君が「今日はありがとうございました。ストレッチによって体が整い、脳も活性化されることで健康な状態を作れることが分かりました。日々の生活にストレッチを取り入れていきたいと思います。」と感謝の言葉を述べました。

澤晶子さんの講演とストレッチ体験は、生徒たちにとって心と体を見つめ直す貴重な時間となりました。これからも健康で充実した毎日を目指していきましょう!