沖縄インターハイ(弓道競技)
2010年8月3日 09時38分7月25日~8月1日の日程で沖縄インターハイに行ってきました。
25日は移動日です。到着は夜になるので選手は朝5時から西高の道場で練習してからの出発です。
出発前の立ち(試合形式の練習)は、20射18中が2回連続と調子は良いようです。本番が楽しみです。
26日は、一日練習日。グランドに作られた特設練習場で熱中症に注意しながら練習です。
日差しは強いですが思ったより沖縄は暑くありません。ただ風が強いです。矢が風に流されて苦労します。
27日は、予選を想定して朝から特設練習場で練習し、本番の時間に合わせて公式練習を入れました。
朝一番でたくさん練習をして、招集時間直前になったら会場に移動する作戦です。
公式練習は、20射16中。ほぼ練習通りに出来ました。明後日もこの調子で!
28日は、総合開会式に参加のため朝4時に起床です。5時15分にバスに乗車、沖縄市まで1時間かけて移動です。
会場には教育長も来られ、さぁ入場となる直前に黒い雲がこちらに向かってきます。
と思ったら、南国特有のスコールに歓迎されました。台風なみの風雨と雷で選手は急いでテントに避難。
会場に掲揚された各県高体連の旗が無残にもどんどん破け飛んでいきます。
そんな中鳥取県の旗は元気に生還。幸先よいと言い聞かせ元気良く行進しました。
29日、いよいよ予選です。天気はあいにくの雨。
8時から開く48人立ちのグランドの特設練習場に行くか、8時半から開く10人立ちの奥羽山弓道場に行くか
ここが天下分け目の判断です。
今年の倉西は、3~4立ち目(1立ち4本)から調子が出てくるチーム。少しでも多く練習したいということで
雨の中、駐車場からグランドにダッシュです。練習会場には7時45分に到着。すぐに準備に取り掛かります。
まだ朝早いので練習に来ているチームも少なく、たくさん練習が出来そうです。
まずは1回目、雨風が強いですが練習できなくはないので雨の止み間をみてスタートです。
やはり矢が風に流され、屋根からの雨の滴が羽を濡らします。でも練習しないよりはマシ。
2回目をスタートして1本が終わった瞬間、雷とスコールが襲いかかります。射場内に風雨が吹き込み矢が転がっていきます。
係員より「一時中止」の宣言。とりあえず、引いた1本を救出するため矢取りに走ります。案の定、羽はびっちょりです。
羽を拭いて「再開」宣言を待ちますが、雨も雷も止みません。
無常にも「午前中閉鎖」の宣言がされてしまいます。
奥羽山の弓道場に行くべきか?でも相当な混雑が予想されます。
とりあえず、一旦武道館の選手控室で羽をドライヤーで乾かすことにします。
羽を長時間濡らしたままだと、剥がれてしまうからです。
雨の中、カッパと傘で弓具を濡らさない様に武道館に向かうと
今日来られる「皇太子殿下」のために、すべての手荷物の検査と金属探知機の通過というセキュリティチェックが待っていました。
雨の中行列を作ってチェックを受け、やっと控室に。
奥羽山弓道場に行くには、雨の中移動し、帰ってくるとまたセキュリティチェックを受けることになります。
移動することは困難と判断し巻藁のみの練習を決定、招集を待ちます。
招集されて第3控→第2控と移動して、さぁいよいよ本番と思ったら
「皇太子殿下が入場されますので、しばらく入場せずにお待ちください」と指示がありました。
なんと、天覧試合の第1試合になってしまいました。
「よし!少し時間ができた。素引き(ウォーミングアップ)をしよう」と指示を出しますが
「殿下が入場されますので、着席してお待ちください」とのことで、全員着席して入場されるのを待ちます。
SPが各所に配置され緊張した雰囲気の中、殿下の入場が完了し、いよいよ選手の入場です。
「落ち着いていこう!」この言葉は全国大会プラス天覧試合1試合目というプレッシャーにかき消されました。
そして、まさかの20射7中。予選落ち決定です。
後で聞けば、奥羽山弓道場は11時までは団体専用で一人が2本ずつで練習できたらしいとのこと。
もし最初から奥羽山に行っていれば、そして少ない本数でもエンジンがかかるチームに仕上げていればと後悔ばかりです。
すべては、監督の采配ミス。選手は精いっぱい挑みました。
この悔しさをバネに、次の大会に臨みたいと思います。
この試合で引退の3年生、3年間お疲れさまでした。