お知らせ

SSH イベント案内
SSH関連のイベント案内が、教務室前に掲載してありますので、興味のある方はぜひご確認ください。


SSHニュース

SSH ココカラ・サイエンス(科学を創造する人財育成事業)

2025年10月23日 09時14分
今日の出来事

令和7年10月17日(金)、本校を会場に、島根県から松江南高校、松江北高校、松江東高校、出雲高校、鳥取県内から鳥取東高校、鳥取西高校、倉吉東高校、鳥取中央育英高校、湯梨浜学園高校、米子西高校、境高校の11校、総勢110名の生徒の皆さんの参加を得て、「ココカラ・サイエンス(科学を創造する人財育成事業)」を開催しました。

午前中の講演会では、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所 准教授 生田 ちさと氏(本校87期)を講師としてお招きし、「進路に迷ったら 宇宙(そら)を見よ:星の輪廻転生と遙かな宇宙の物語」という演題でご講演いただきました。

JAXA講演会1

宇宙の始まりから最新の研究に至るまでを、数多くのシミュレーション動画とともにわかりやすく教えていただきました。専門知識の有無にかかわらず、誰もが宇宙の壮大さに引き込まれる内容で、初めて宇宙科学に触れる生徒にとっては無限の可能性を感じるきっかけになりました。また、もともと宇宙に興味・関心が高い生徒たちは、先端研究の話題にさらに深く心を動かされました。生徒からは「宇宙にはまだたくさんの謎があるので、今後の研究に注目したい」「”進路に迷ったら宇宙を見よ”という言葉に最初は不思議さを感じたが、星の誕生と死、そして次の星へとつながる星の輪廻の話を聞き、その意味が分かった気がした」など、生徒たちの学びと成長を感じさせる感想が多く寄せられ、卒業生との貴重な交流を通じて、将来への視野が大きく広がりました。

午後からは、13分野の講座に分かれ、数学コンテストや科学分野の実験、模擬国連などに取り組みました。本校生徒と11校の参加校生徒が一緒に興味・関心の種を膨らませたり、科学探究力や社会貢献意識を培ったりするようなSTI(Science Technology and Innovation)体験をしました。

A.数学コンテスト

数学コンテスト2

3人一組のグループに分かれ、難易度別の問題を制限時間内に解き、その時間を競いました。徐々にレベルの上がっていく問題に、頭を寄せ合い、力を合わせて取り組む姿が多くみられました。山陰地区の数学猛者たちが切磋琢磨したコンテストの結果、今年の優勝は鳥取西高校のグループでした。おめでとうございます。

B.物理分野「振り子の等時性の限界に迫ろう」

物理分野1

振り子の周期の公式は、おもりの大きさを無視して、振れ角が小さいとして導かれています。現実の大きさが無視できないおもりではどうなるか、振れ角を大きくしたらどうなるか、本校理科教員を講師として実験で確かめました。

C.化学分野「金属イオンを検出してみよう!」

化学分野

本校理科教員を講師として、溶液の変化を手がかりに、水溶液の中に隠れている金属イオンを検出することに挑戦しました。実験中、違う班に赴き情報交換する「交流」時間を設けたことで、活発な実験活動になりました。他校の生徒とも活発に意見交換している様子が見られました。科学探究力だけでなく貴重な交流の機会となりました。

D.生物分野「昆虫の体を作るすごいしくみ」

生物分野

理化学研究所生命機能科学研究センター理化学研究所名誉研究員 林 茂生 先生をお招きして、キイロショウジョウバエをモデル系として発生における組織の形態形成のしくみを最先端の研究に触れながら講演をしていただきました。その後、遺伝子組み換え体(GFP)と非組み換え体のショウジョウバエの観察を行い、発生のしくみを考察しました。生徒は普段体験することができない蛍光顕微鏡による観察を行い、生物に対する好奇心の種を膨らませました。

E.地学分野「今、あらためて地震を学ぶ」

地学分野

日本地学オリンピック派遣講師による特別講座として、兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 川村 教一先生をお招きして、地震について学びました。持続可能な社会を考える上で欠かせない自然災害リスクを地球科学の視点からデータを分析した後、グループディスカッションを通じて思考を深め合いました。

SSH森田敏夫氏講演会

2025年10月2日 09時01分

令和7年9月26日(金)、本校で、全校生徒を対象にSSH森田敏夫氏講演会を行いました。

森田敏夫氏(野村ホールディングス株式会社顧問、本校76期卒)を講師としてお招きし、「激動の金融・証券界に身をおいて強く感じること」という演題で講演をしていただきました。また、講演の後、希望生徒との懇談会を開き、現代社会を生き抜く哲学等をご教示いただきました。

SSH森田氏講演会①

生徒は「先行きが予測できない中で、経済の動向を俯瞰して考える良い機会となった」、「将来は、起業を考えているが、既存の枠組みにとらわれず、自分で考えて行動できるようになりたい」などと感想を述べていました。

SSH森田氏講演会②

生徒たちが自分の将来や社会を見つめるうえで、大いに刺激を与えていただく機会となりました。講師の森田敏夫様ありがとうございました。

SSH令和7年度 生命科学コース第1年次「岡山大学探究的学習」

2025年10月1日 14時48分

令和7年9月11日(木)から12日(金)、岡山大学を訪問し「岡山大学探究的学習」を実施しました。生命科学コース1年次生39名が参加し、興味関心の高い科学実験について少人数で体験したり、講義を受講したりしました。

【科学実験】

・ナイロンを合成しポリマーができる仕組みを学ぶ

ロボットセンサと遠隔通信~赤外線LEDで遊ぼう~

牛乳中の糖質を調べてみよう

組換えDNA実験―緑色に光る大腸菌を作ってみよう―

HP用DNA講座

HP用糖の分析講座

【講義】

・米子市の都市形成

くすりの効くしくみを知ろう

HP用土木歴史講座

HP用薬学講座

【懇談】

・大学生活に関する懇談

参加した生徒は、「学校では体験することができない実験や実習をすることで、科学に対する興味が深まった」、「大学で研究したいことが明確になった」などの前向きな発言があり、多くの学びを得ることができました。2年次生からはじまる課題探究応用のヒントをもらった生徒も多かったようです。

岡山大学の先生方、学生の皆さんありがとうございました。

令和7年度 第1回SSH運営指導委員会

2025年10月1日 14時47分

令和7年9月9日(火)、本校で第1回SSH運営指導委員会を開催しました。

当日は、委員の皆様に2年生の「課題探究応用」の中間発表を参観していただき、貴重なご指導やご助言をいただきました。また、本校のSSH事業の運営状況についてご報告し、活発な意見交換を行いました。      

運営指導委員会(中間発表)

今後も、「STI (Science Technology and Innovation)で、よりよい社会を目指すチャレンジャーを育成する持続的教育プログラム」の開発を進め、より良い学校づくりに努めていきたいと思います。

島原高校とのオンライン交流(SSH課題探究・沖縄研修)

2025年9月12日 16時33分
今日の出来事

令和7年9月5日(金)、SSH沖縄研修に向けて、探究活動でメダカの研究を行っている2年次生3名に1年次生4名が加わった「メダカ班」が、長崎県立島原高校の生徒とオンライン交流を行いました。

オンライン交流会A

島原高校は、8月に行われた第27回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会において「Kazusa型メダカにズームイン!~島原半島に生息するKazusa型メダカの生態的特徴の解明~」と題してポスター発表を行いました。本校メダカ班は、島原高校の研究目的や手法などを自らの探究活動の先行研究として学びたいと考え、今回のオンライン交流が実現しました。

当日は、相互に研究内容を紹介した後、質疑応答をしたり研究を相談したりするなど、科学的な検証方法について討議するだけでなく、地道に観察や記録をとるなど孤独に研究を進めなければならない状況を励まし合う良い機会になりました。参加した生徒は「実験方法だけでなく今後の展望や研究背景など、参考となるものばかりだった。今後の探究に生かしていきたい」と抱負を語ってくれました。

今回の交流会のような生徒主体の機会が盛んになることを期待しています。

島原高校の生徒の皆さん、先生方ありがとうございました。

令和7年度鳥取県立米子東高等学校「ココカラ・サイエンス(科学を創造する人財育成事業)」(令和7年度学校連携チャレンジ・サポート事業)開催について

2025年8月28日 11時02分

標記の事業を次のとおり開催します。

1 目的

 米子東高等学校生徒、県内・近県高等学校の希望生徒を対象として、最先端の科学に関する講演、数学コンテストや物理・化学・生物・地学・家庭科・情報などに関する実験体験をとおして、科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学を追究することの意義や楽しさを理解させることにより、より高い知的創造力を育成し、もって地域の知的基盤の強化を図る。

2 内容

(1) 日程

令和7年10月17日(金)

 9:30~9:50 受付

 9:50~10:00 開会式

 10:00~11:30 講演会

 11:30~13:00 移動、休憩

 13:00~16:00 数学コンテスト、科学実験講座等、アンケート

(2) 講演会 

講 師  生田ちさと(いくた ちさと) 氏 

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙科学研究所 准教授

演 題  「進路に迷ったら宇宙(そら)を見よ:星の輪廻転生と遙かな宇宙の物語」

(3) 数学コンテスト・各科学実験講座等

科学実験【物理・化学・生物・地学・情報・家庭科】・外国人研究者研究紹介講座・模擬国連・

データサイエンス・地域探訪・国際理解・宇宙に関する座談会

・本年度の実施要項 (R7科学創造要項.pdf)

・本年度の参加申込書 (R7参加申込書.xlsx)

【令和6年度の様子】

講演会

科学創造阿形氏

数学コンテスト

数学コンテスト1

数学コンテスト3

生物実験

生物1

令和7年度SSH生徒研究発表会

2025年8月25日 16時59分

令和7年8月5日(火)から7日(木)の3日間、兵庫県神戸市の神戸国際展示場にて「令和7年度SSH生徒研究発表会」が開催されました。本発表会は、全国のスーパーサイエンスハイスクール指定校の代表生徒が一堂に会し、日頃の研究成果を披露する場で、会場は先進的で独創的な研究にあふれ、活気に満ちていました。

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本校からは、3年次生 大山 紗也加さんと権田 唯夏さんが参加し、「雑草パワーとその解明」をテーマにポスター発表を行いました。身近な雑草を科学的に分析したユニークな研究は、多くの来場者や他校生の関心を集め、発表ブースでは活発な質疑応答が続きました。全国から集まった多様な視点に触れたことで、研究をさらに深める新たなヒントを得る機会ともなりました。

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参加した生徒は「発表自体がとても面白く、多くの人との対話で新しい発見があった」「全国の工夫やアイデアに触れ、探究の楽しさを実感した」と振り返り、充実した表情を見せていました。入賞は逃しましたが、全国規模の舞台で発表した経験は大きな自信となり、今後の研究活動や進路選択につながる貴重な経験となりました。本校では引き続き、生徒が主体的に学び探究心を深められるよう取り組んでいきたいと思います。

詳細は以下のサイトよりご覧ください。

【高校生新聞】「花を長生きさせるには?」高校生が「雑草」に注目、強さを調べてみた

https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/13326

サンディエゴ研修より帰国

2025年8月6日 16時51分
今日の出来事

令和7年8月5日(火)、8名の生徒がアメリカ・サンディエゴ研修を終え、出雲空港に帰着しました。

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この研修は7月25日(金)~8月5日(火)の日程で、小川・早原奨学基金による勝田ヶ丘同窓会海外留学支援事業とSSHの海外研修を合同で実施したものです。

生徒たちはカリフォルニア大学サンディエゴ校の大学寮に滞在し、大学の語学プログラムに参加したほか、大学教授による講義を受けたり、メキシコからの短期留学生と交流したりと、さまざまな活動を行いました。

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〈SD Natural History Museumにて〉

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〈Design & Innovation Building で研修〉

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〈林先生の研究室訪問・Labo見学〉

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〈メキシコの高校生との交流〉

今回の研修に際して、UCサンディエゴ校のスタッフの皆さまをはじめ、本校卒業生でUCサンディエゴ校で勤務されている 和賀 三和子氏に、計画段階よりさまざまな面でご助力いただきました。ありがとうございました。

生徒たちからは「初めは簡単な英語でもなかなか答えることができなかったけれど、少しずつ聞き取れるようになり、話すことができるようになった」「既習の英文法について、今までとは異なった視点で説明を受けたことで体系的に整理された」「脳についての研究のお話を聞くことができ、自分の将来の目標にも関係するためとても興味深かった」「博物館や海岸などを訪れて、アメリカの歴史や文化、自然を感じることができた」などの感想があり、今回の研修を通してそれぞれ成長することができたようです。

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〈LA Jolla Gliderport にて〉

この研修の成果は、10月にTicket to The World Library で発表する予定です。

小川・早原奨学基金サンディエゴ研修及びSSHサンディエゴ研修へ出発

2025年8月6日 16時50分
今日の出来事

令和7年7月25日(金)、8名の生徒が出雲空港よりアメリカ・サンディエゴに向けて旅立ちました。

サンディエゴ出発

この研修は、7月25日(金)~8月5日(火)の日程で行い、今年度は、小川・早原奨学基金による勝田ヶ丘同窓会海外留学支援事業とSSHの海外研修を合同で開催しています。

現地では、カリフォルニア大学サンディエゴ校の大学寮に滞在し、大学の語学プログラムに参加するほか、大学教授による研究についての講義、メキシコからの短期留学生との交流などを予定しています。

さまざまな体験を通して知見を広め、充実した研修になることを期待しています。

SSH イノベーション成果発表会 開催

2025年7月30日 08時40分

令和7年7月22日(火)、3年次生が課題探究活動の集大成を発表する「イノベーション成果発表会」を開催しました。これは、2年次からさらに深めた研究内容を披露する場として、計103件のポスター発表・英語発表が行われました。

ポスター発表(理系)

1・2年次生は発表を聞くだけでなく、積極的に質疑応答に参加し、発表者との間で活発な意見交換を行いました。この交流は、1・2年次生にとっても大きな学びの機会となりました。

ポスター発表(文系)                        

発表を終えた生徒たちからは、多くの学びや感想が寄せられました。 3年次生からは、「様々な視点から問題を見つめ、考察していく過程の面白さと大変さを実感できた」「発表中にミスはあったものの、研究内容がしっかり伝わったことが嬉しかった」といった声が聞かれました。 また、1・2年次生からは、「声を大きくする、ポスターの文字を小さくしすぎないなど、発表のコツを具体的に学べた」「日常生活の中でも課題を見つける力を高めていきたい」といった前向きな学びが共有されました。

また、今年度は新たな取り組みとして、1・2年次生が課題探究活動の一環として「はりがねコマチャレンジ」に挑戦しました。これは、限られた材料と時間の中で手回しコマを制作し、その回転時間を競うユニークな活動です。

コマ1 - コピー

想像力と創造力、協同する力が求められるこのチャレンジを通して、生徒たちは「どうすれば長く回るか」を考え、班で意見を出し合いながら、形状や重心、バランスなどに工夫を凝らしました。最長記録を出した班からは、「持ち手を長くしたことが安定につながった」「できるだけ大きく、重心を低く設計した」など、目的に向かって試行錯誤した具体的な工夫が語られました。コマ2

生徒たちは、自分たちのアイデアが結果に結びつく達成感を味わい、創造的に課題に向き合う姿勢や、仲間と協力して取り組む力を高めることができました。活動後には「もっとこうすればよかった」といった振り返りの声も多く聞かれ、探究のプロセスそのものを楽しむ生徒たちの姿が印象的でした。

このイノベーション成果発表会は、3年次生の皆さんの課題探究活動における大きな節目です。ここで得た知識や、自ら課題を見つけ、深く考え、表現する力は、これからの人生において、新たな学びへと繋がる大切な礎となるでしょう。この経験が未来を拓く大きな糧となり、生涯にわたる探究心の原動力となることを心から期待しています。