令和7年度人権教育講演会
2025年10月15日 17時25分令和7年10月15日(水)、人権教育講演会を行いました。
2年次生は、南部町教育委員会事務局 人権・社会教育課 新井 則子氏を講師としてお招きし、「部落差別の現状~同和問題を「自分ごと」として考える~」という演題で講演をしていただきました。
講演では、ご自身の経験から得られた様々な人権課題に関する視点を教えていただきました。自分は差別をしないと思っている人ほど差別に無自覚なこともあり、正しく差別について学ぶことが大切であること、様々な環境で自分自身だけでなくいろいろなことに視点を置くことで差別に気付くこと、そして差別に気付いた人自身が変わることで社会を変えていくことなど、未来を創る生徒たちへの期待を込めて語られました。最後に、人権教育は、自分が幸せになる力と人を幸せにできる力を持っていることを学ぶための教育であるということを教えていただき、生徒は時折メモをとりながら熱心に講演を聞いていました。
1・3年次生は、鳥取大学地域学部准教授 呉 永鎬 氏を講師としてお招きし、「人権課題は誰にとっての課題か? ~自身のマジョリティ性から考える~」という演題で、差別を構造から捉える視点を丁寧にお話していただきました。
私たち一人ひとりが差別構造の中でどのような位置を占め、その構造からどのような利益を得、または抑圧や排除を受けているのかについて、具体例を示して解説していただき、人権課題を社会的に解決していく上で、押さえておかなければならない論点を生徒・保護者・教職員に提起していただきました。
呉先生の講演を聞いた私たちにとって「人権課題はとは誰にとっての課題か」という演題の問いへの回答は「権利が公正・公平に保障される社会への変革を担う私たち一人ひとりの課題」ということになります。生徒の質問に対する「広く深く学び、学びを豊かな経験により身体化させよ」という先生の応答を、人権学習の指針としたいと思います。
この講演会で多くの気づきを得て、1・2年次生はこれから11月にかけて人権教育LHRに取り組んでいきます。