学校長日誌

校長室から 12

2015年6月4日 16時36分

今日は「人生を考える講演会」と題して、クロフネ・カンパニーの中村文昭さんに講演に来ていただきました。私は以前2回ほど講演を聴いたことがあり、ぜひ本校の生徒に聞かせたいと昨年から準備していました。今回はPTAと進修会(同窓会)からの支援もいただき、何とか開催にこぎ着けたところです。PTAの参加者も22人と、多くの方に来場いただき感謝しています。
中村さんは年300回もの講演をこなし、さらに最近は海外からも講演の依頼があるそうです。一度講演の旅に出ると1ヶ月くらい家に帰らないことも多く、今回も30日くらい家に帰っておられないとか。そんな忙しい中にあって本校においでいただきました。
講演のタイトルは「出会いを活かせば道は開ける」で、自分が今まで歩んできた人生を紹介いただき、迫力を持って生徒たちに話しをしていただきました。
○ 学校の点数よりも人間力が大切。誰にでもその種がある。花を咲かせろ。
○ 返事は0.2秒。損得を考えるな。すぐに「ハイ」と返事をしろ。
○ 頼まれごとは試されごと。試されていると思って喜んで全力で取り組め。
○ できない理由を言うな。できない人はその理由からしゃべる。できる人は言わない。
○ できることを探して動く。「・・・でも」を「・・・こそ」に変えよう。
○ 場所や仕事を変わる前に、まず自分自身を変えろ。
中村さんは講演や著作でよく話されていることですが、これから将来を考えていく生徒にとっては本当にすばらしい教訓を与えていただきました。ありがとうございました。

校長室から 11

2015年6月1日 16時01分

高校総体が今日まで県内各地で行われました。本校の生徒はよくがんばり、またまた僕の職員室の机の上は優勝カップと賞状であふれ、さらに今回は優勝旗までありました。新聞にも倉吉農高の文字が目立ったように思います。学校外の方からも多くの祝福の声をいただいています。
それぞれ詳しいことについては新聞紙上や本校のホームページなどで紹介されていますが、全校生徒が270人という小さな学校で、団体優勝が女子柔道部とアーチェリー部のふたつ。そして個人の優勝もたくさんあり、本当に生徒のがんばりには敬意を表したいと思います。ぜひインターハイでも倉農の力を見せて欲しいものです。
その他にも結果としては華々しいものではなかったけど、精一杯の力を発揮してがんばった多くの生徒たちがいました。部員の少ない中で久しぶりの1勝をあげた女子バレーボール部、自己新記録を出した1年生の陸上部、ベスト16に入った剣道部男子個人。ソフトテニス部も男子団体では1回戦に勝利し、個人戦も2回戦に進んだペアが二つありました。ソフトテニス部女子は久しぶりに団体での出場を果たしました。結果は出なくてもとてもすばらしいことだと思います。さらにそれを一人で取材して新聞にまとめる新聞部員などなど・・・。まさに本校の生徒たちは大活躍です。
このような活躍は一朝一夕にはできません。日頃からの練習の積み重ねと、それぞれの顧問の熱意の結果だと思います。みなさんに感謝しています。

校長室から 10

2015年5月28日 10時23分

校長室からもやっと10号を出すことができました。先日から出張がたくさんあったり、ブラウザが不調だったりして、しばらく出すことができませんでした。先ほどブラウザも復活してさっそく書いています。

一昨日ですが台湾国立陽明高級中学校から35名の生徒と5名の先生方をお迎えして交流会を行いました。新聞やテレビでも多く取り上げられており、見られた方も多いかと思います。
歓迎式典では本校の倉農太鼓と、陽明高校の宮廷舞踊がそれぞれ披露されました。聞くところによれば陽明高校の衣装はレンタルでそろえられ、この鳥取県での交流のために練習を重ねてきたそうです。陽明高校は全校で2500人という鳥取県では大規模校2校以上あるような大きな学校であるため(これでも台湾では中規模な学校らしいです)、こちらに来た生徒も今回がお互い初対面みたいなものだったらしく、この練習をとおして仲良くなったそうです。陽明高校の生徒も本校の生徒も相手の言葉で挨拶を交わしました。とても感心するくらいに見事なものでした。
そのあとの体験実習では4つのコースに分かれて本校の食品科・環境科の3年生と交流しました。陽明高校の先生方と回って、その様子を見て回りました。お互い言葉が通じないのに、一生懸命身振り手振りで説明する姿はとてもすばらしいものでした。改めて本校生徒のすばらしさに感動しています。
このような機会をとおして生徒たちは成長しています。今回の体験はいつまでも心に残っていくことだと思います。陽明高校の生徒たちも鳥取県の思い出とともに、本校の生徒を思い出してくれたらと思っています。

校長室から 9

2015年5月9日 15時55分

明日は母の日です。昨日は精魂込めて栽培したカーネーションの出荷準備の風景を、NHK、日本海新聞、日本海ケーブルテレビが取材に来られました。さっそく昨晩のNHKニュースで放映され、今朝の日本海新聞に掲載されています。
取材に慣れていない環境科3年の生徒は緊張しきりでしたが、このような経験はどこの学校でもできることではありません。生徒たちにはきっと大きな自信と思い出になったことだろうと思います。
この報道を見たと今日は朝から学校においでになったり、電話で多くお問い合わせいただいたりしました。残念ながら今日の販売はPTA総会においでになる保護者の方を対象としています。たいへん申し訳なく思っています。
昨年はたくさんの取材に来ていただき、本校を多くの場面で取り上げていただきました。取材に来ていただくということは、それだけ本校の生徒・職員が活動しているということでもあります。とてもうれしく思っています。
また今日はPTA総会を開催しました。昨年よりも10人以上参加者が増え、とてもにぎやかな会になりました。5月22日(金)には学校見学会や人権教育講演会、グランドゴルフ大会を予定しています。生産物販売もあります。保護者の方の多くの参加をお待ちしています。倉農はおもしろいですよ。ぜひおいでください。お待ちしています。

校長室から 8

2015年5月1日 09時22分

初夏の日差しが新緑に映えて学校内が光輝いています。さらに今朝の朝読書のときは、学校内が静まりかえっているときに、鳥の鳴き声だけが聞こえてきました。改めてすてきな学校だと感じています。
今日からいよいよ5月に入りました。1年生も学校生活に慣れ、初めての農業実習にも楽しそうに取り組む姿が見られています。
4月29日昭和の日にJA鳥取中央が主催する「あぐりキッズスクール」の第12期開校式が行われました。参加を希望した中部地区の小学生90人が4クラスに分かれて、一年間にわたって農業体験を行います。内容はとても盛りだくさんで、田植えをしたり、乳搾りやそば打ち体験、しめ縄づくりなどが予定されています。「倉吉農業高校へ行こう」と題して、本校での乗馬体験もあります。
農業は「命を育むこと」であり、人間の命を守る大切な食料を生産することでもあります。そういった多くの体験を通して、参加した子どもたちは命の大切さや農業の大切さを学ぶことだと思います。あぐりキッズスクールをとおして、テレビゲームやスマホをいじくることよりも、大切なことが他にあることを教えてくれています。
そのあぐりキッズスクールには各クラスに2名ずつ合計8名の本校の生徒が補助員として指導にあたります。どれだけ助言ができるのかわかりませんが、そのことをとおして、ふだんの学びの大切さを学んでくれたらと思っています。
また、このあぐりキッズスクールで学んだ小学生が、本校に入学して補助員になることもあります。学びのリレーができているのもこのスクールの大きな特徴です。

校長室から 7

2015年4月22日 10時50分

本校生徒の快進撃が続いています。
月曜日の朝、教務室にある私の机の上は優勝カップであふれていました。その数、何と5。すべて柔道部が獲得したものでした。さらにそばには表彰状が11枚。これは柔道部が10枚、剣道部が1枚です。いずれも中国高校選手権鳥取県大会のものですが、柔道部女子は14年ぶりに団体優勝という快挙をなし遂げ、剣道部の生田くんは個人3位と、創部以来初めての入賞を果たしました。さらに、表彰状はありませんでしたが、アーチェリー部の前田くんが春季鳥取県アーチェリー選手権大会で優勝しています。
いずれも新聞紙面の見出しをかざり、元気な「倉吉農高」をアピールしてくれています。もうすぐ高校野球春の大会が始まりますし、中国高校選手権や県高校総体、インターハイへとつながっていきます。これからの活躍に期待してください。

校長室から 6

2015年4月16日 10時07分

再び暖かい春の日差しがさしています。昨日までの雨や肌寒さもすっかりなくなり、とてもいい季節となりました。一年の中でも気持ちのいい時期になっています。
校内を回っても、あちらこちらで鳥のさえずりが聞こえ、またそよ風に揺れて葉っぱがすれる音が聞こえます。野菜の畑ではスイカの苗が植え付けられて、また草花の畑ではスイセンが満開です。温室ではカーネーションのつぼみが膨らみ、母の日を待ちかねています。また果樹園ではナシの人工授粉が行われています。
そんな環境の中で先日から授業が始まっています。一年生にとっては初めての農業学習です。先ほど食品科の授業を見に行ったら、真新しい実習服が配られて、さっそく生徒たちが着用していました。今はまだ着慣れない初々しさが感じられました。でも、すぐに上級生のようにたくましく育ってくれることだと思います。
寮では一年生に日課指導や寮歌練習が行われています。寮歌練習は今日が最終日で、これが終わると一年生は寮生活が本格的に始まります。親元を離れた寂しさにも少しずつ慣れ、多くの同級生と共に生活をする楽しさを感じてきている頃かと思います。決められた規則と与えられた役割をきちんとこなし、こちらの方でもたくましく育ってくれると思っています。
また部活動も活発になってきました。硬式野球部は大きな声が聞こえてきますし、ソフトテニス部は新入部員もあって、2面のテニスコートが狭いくらいです。第一体育館ではバレーボール部とバスケットボール部が多くの生徒で練習をしていました。第二体育館では柔道部と剣道部が顧問の先生がいなくても大きな声を出して元気よく活動していました。バックには倉農太鼓部の太鼓の音や音楽部が演奏する音楽が聞こえて、放課後の学校はとてもにぎやかになっています。

校長室から 5

2015年4月9日 13時40分

今日は春の日差しがさしています。大山がとてもきれいに輝いていました。
今日は鳥取県立農業大学校の入学式に参列してきました。入学生は全部で23名。県外から来た人も多く、今日から始まる学校生活や寮生活に期待と不安が入り交じった様子でした。
本校からも4名が入学しました。いずれも真新しいスーツを着込み、初々しさを感じさせてくれました。入学生を代表して入学生宣誓をしたのが本校卒業生の森山華奈子さんでした。本校で寮長などを経験したせいか、堂々とした宣誓でした。本校ではいろいろなところでそれぞれが活躍する場面が多く、みんなが経験をたくさん積むことができます。その意味では森山さんにとっては、このくらいのことはたいしたことではなかったでしょう。彼女を含めて本校卒業生4人が、これから先どのように成長していくか楽しみです。
4人に限らず、今日の入学生はいずれも出身の地域に帰って地域を支える人材になることだろうと思います。こうした若い「地域の宝」を大切にしていきたいものです。

校長室から 4

2015年4月6日 13時36分

先週までの暖かさが一転して暖房が必要なほどの寒さになっています。満開になった太子が丘の桜はこの雨と風で散り始めました。今朝学校に来るときに喜久道の上に散った桜を車で踏んでくるのはつらいものがありました。「花の命は短くて」という言葉のとおり、わずか一週間ほどの命でした。明日は始業式、あさっては入学式と入寮式が予定されています。せめて入学式まで満開の姿を見せてくれるとうれしいのですが。
また新たにうれしいニュースが飛び込んできました。柔道部の3年生福本美樹さんが平成27年度全日本カデ柔道体重別選手権大会に出場することが決定しました。カデというのは15歳から17歳までを指すそうです。彼女が出場するのは52kg級ですが、全国で選ばれた12名が出場します。ということは福本さんは全国で12人のうちに入ったということで、とてもすばらしいことだと喜んでいます。大会は4月12日に大阪であります。再び倉農魂を見せつけて欲しいものです。またこの大会は世界大会につながっています。世界大会はサラエボで開催されるそうです。目指せサラエボ!!
学校では始業式や入学式、入寮式の準備が進められています。いよいよ新しい年度が始まります。新しい先生や生徒を迎えて、130年目の倉農がスタートです。生徒数も昨年より60人ほど増え、元気のいい学校になると思っています。

校長室から 3

2015年3月30日 12時00分

今日も春の日差しが太子が丘に降り注いでいます。三寒四温という言葉がありますが、すっかり寒い日はなくなってきました。もうすぐ4月、春がすぐそこまで近づいています。
今朝、学校に来る途中、本校の入り口から校舎にかけての喜久道の両側にある桜のつぼみが色づいていることに気づきました。ところどころ開花を始めている樹もありました。先週はまだ堅いなと思っていたのですが、この暖かさで開花のスピードを上げてきたようです。先週までは入学式まで持つかなと思っていましたが、このままでは入学式までには散ってしまいそうで、少し寂しい気がしています。そうなると入学式の式辞を変えなくてはいけませんね。
桜の木はこのわずか1週間程度の短い時間に花を咲かせるために、一年間という長い時間を使います。もしかしたら人間も似たようなところがあるのかもしれません。花を咲かせることはたやすいことではありませんし、それ相応に準備を重ねていかないといけません。途中であきらめてもいけません。やがて見事な花を咲かせるために、在校生のみなさんも目標を持って高校生活を充実したものにして欲しいと思います。これからみなさんが、将来どんな花を咲かせるか楽しみにしています。
また、うれしいニュースがどんどん飛び込んできました。春の全国選抜大会が全国各地で開催されていますが、アーチェリー部の2年生前田くんがベスト16に、また柔道部は敗れはしましたが、「倉農」の刺繍を胸にした柔道着と、「倉吉農高」と記載されたゼッケンを身につけ、あの日本武道館で戦ってきました。本校の「倉農魂」を全国に広げてくれたと思います。
さらに、本校図書館の生徒一人当たりの平成25年度貸出冊数は20.0冊で、すでに県1位でしたが、今年度はそれをさらに1.6倍を超えるほど増やし、何と32.7冊になりました。再び県1位は間違いないことでしょう。本校の生徒はたいしたものです。