読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

小論文品評会を実施しました

2015年1月8日 13時38分

 1月7日の4・5限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。今回は、冬季休業中に書いた小論文の品評会です。

 1年生は春・夏・冬と回を重ねるごとに、小論文の評価についてポイントをつかんできている様子が伺えました。2年生は、必読図書の小論文品評会はこれが最後。この2年間の積み重ねを来年度の春休み課題(高校生フォーラムのテーマについての小論文)の品評会及びプレコン、そして大学入試の小論文等へと活かしてもらえたらと思います。












皆で読み合い、議論し、共有して、選出された班代表作品からクラス代表作品を決めます。


 
 今回の品評会の中では、一見きちんと書き込まれているような作品でも「単に、必読図書の内容の要約に過ぎない」「自分の意見・主張が書かれていない」「感想文になっている」等という内容のものにはその旨の的確な寸評がきちんとなされていたのが印象的でした。小論文は要約文でも作文・感想文でもありません。自分の主張を明確にし、またその根拠をきちんと伝えることが大事です。そしてそれは、自身の課題発見・解決能力や表現力へとつながります。そのことを十分に踏まえたうえで、今後も引き続き充実した読書小論文活動に向けて取り組んでいきたいと思います。

 今回の必読図書
  【1年生】
    1組 『科学の目 科学のこころ』長谷川眞理子/著 岩波新書
    2組 『希望のつくり方』玄田有史/著 岩波新書
    3組 『疑似科学入門』池内了/著 岩波新書
    4組 『ことばと文化』鈴木孝夫/著 岩波新書
    5組 『学校って何だろう』苅谷剛彦/著 ちくま文庫

  【2年生】
    1組 『寝ながら学べる構造主義』内田樹/著 文春新書
    2組 『自由と民主主義をもぅやめる』佐伯啓思/著 幻冬舎新書
    3組 『日本のデザイン』原研哉/著 岩波新書
    4組 『わかりやすいはわかりにくい?』鷲田清一/著 ちくま新書
    5組 『反貧困』湯浅誠/著 岩波新書