読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

著者講演会

2009年12月2日 00時00分

12月2日、6、7限に著者講演会を実施しました。
 本校生徒・教職員の他、保護者約40名、一般約30名の参加がありました。
 講師には「下流志向」「街場の現代思想」他、多くの著書があり、本校の必読図書「寝ながら学べる構造主義」の著者でもある神戸女学院大学教授の内田樹氏をお迎えして、「学ぶ力-生き延びる力を育てる学校教育」という演題で講演をしていただきました。
 「学ぶ力」を「スキャンする力」(自分を含む風景を俯瞰的に見る力)と「呼ばれる声(コーリング)に答える力」という観点からとらえ、自分だけではなくいろいろな人を含む「共同体」が生き延びるために、「視野を上に上げて大人になること」の大切さについて、様々な例を交えながら話していただきました。全体の質疑応答では、新政権の事業仕分けや進路選択の指針についての質問に、わかりやすく含蓄のある答えをいただき、全体を通じて、今後、「学び」を考える上で貴重なお話を聞くことが出来たと思います。
 講演会後の有志生徒との懇談会も、沖縄の基地問題やユダヤ人の民族性など、事前に読書する中で疑問に思ったことについて直接話を聞くことができ、有意義な時間となりました。