国際バカロレアの数学は、「AA(Analysis and approaches)」と「AI(Application and interpretation)」という2つのコースに分かれます。「AA」は微分や積分、代数に重きをおき、主に大学で工学、物理学、数学、経済学(理論)を専攻したい人におすすめです。一方「AI」は統計学に重点をおき、大学で統計学を用いる学問(社会科学や心理学)を専攻したい人におすすめです。これら2つのコースがレベルに応じて「Higher Level」と「Standard Level」に分かれています。海外の大学の進学を目指す際は、相手先の大学が受け入れ条件としてどのような応募条件(requirement)を課しているかを確かめる必要があります。このように、一人ひとりが目指すキャリアに応じて、コースを選択するところがIB数学の一つの特色となっています。(日本は理系だったら〇〇学部となりがち。バカロレアは〇〇という学問を学びたいからAAを選択というイメージ。)現在、倉吉東高校で開講を準備しているのが「AA」の「SL」と「HL」ですが、将来的には両方のカリキュラムが開講され、生徒が進路を幅広く選択できるようになることを願っています。