アクティブラーニング

1.基本原理
  アクティブラーニングとは、教師が「教え込む」ことから、学習者が主体的に「学ぶ」ことへシフトし、生徒同士が教え合い、思考し、表現する学習形態です。これらの活動を通じて知識理解を深めるとともに、主体的学習者の育成を目指しています。本校は平成24年度から本格的に研究・実践を開始しました。
2.目指す姿 
①生徒の学びが実利的目的を越え真理探究といった高次なものとなり、生涯にわたる学びの意義や教科の魅力を理解し、学習が内発的・主体的なものとなっている。
②指導力を高めるための教員研修に積極的に参加し、その成果が日々の学習指導に還元されている。

県外教員招聘事業実施

2014年10月24日 14時46分
県外教員招聘事業を実施しました

 1023日(木)に岡山県立和気閑谷高校の香山真一校長先生を招いて、国語のアクティブラーニング(AL)の研究授業を行いました。授業は2年生の現代文で、教材は夏目漱石の「こころ」でした。香山先生には示範授業をしていただき、本校の林原先生が研究授業を行いました。
    
 国語科以外にも本校の多くの教員が香山先生のジグソー法による示範授業を参観させていただきました。目標を「出来事による情態の変化とその語りに着目できること」に定めた授業を観ることができました。  
    
 林原先生の授業は、生徒の予習を前提とし、作品の登場人物の情態を丁寧に読み取っていくものでした。班ごとにまとめた発表に解説や修正を加えながら進められました。
    
 2年3組では、人物の心情を論理的に説明するためにその根拠(evidence)は文章のどこにあるのかを捕らえようと、真剣に香山先生の説明を聴く姿が見られました。また、2年2組では家庭で調べてきたことを班で検討し合い、班の説明を比較することで正確に読み込まれている部分と、足りない部分を明らかにしながら理解を深めていく様子が見られました。
 
 研究授業後の研究協議では、現在の本校のアクティブラーニング型授業を実践する上での疑問点や改善点について香山先生からアドバイスをいただきました。本時の目標を提示するだけでなく、生徒に身につけさせたいスキルによって技能的目標に変化をつけることが大切であること、生徒の記述力を高めるために答案を工夫すること、知識の定着を図るために単元ごとに達成度テストを実施するなど沢山のヒントをいただきました。これからも倉吉東高のアクティブラーニング型授業は進化し続けます。