読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

著者講演会を実施しました

2012年11月16日 00時00分


本日、2年生の必読図書である『日本のデザイン』の著者である原研哉さんをお迎えして、著者講演会を実施しました。
 
「新しい常識で未来を作ろう」という演題で、数多くの画像を用いて、日本文化(LOCAL)を磨きぬいて世界に寄与することが「GLOBAL」であるということ、また「EMPTY」すなわち「空っぽ」というのは何者でもないけれども何にでもなり得る、それが日本の美意識であるということなどを語られました。
 
終盤には現在手がけておられるプロジェクト「犬のための建築」について、実際のプレゼンテーション資料やウェブサイトをもとに紹介され、この取り組みで新しくどんなことができるのか、またどんなコミュニケーションの可能性が生まれるのか、とても楽しみにされているとの話がありました。
 
 
 
   
 
 
           講演会の様子                            生徒謝辞・花束贈呈
 
 
また、講演会後の座談会では120名以上の生徒が大会議室に集まり、多くの質問とそれに対する原さんの含蓄あるご回答のやり取りで大変有意義な時間を過ごしました。中でも、「未知化」すなわち生まれて初めて見るような感覚で対象をとらえることで、自分がいかに「わかっていないか」を知ること、そして「もっと知りたい!」と思うことの大切さは、多くの参加者の心に残ったと思います。
原さんには大変にご多忙にも関わらず今回の講演会に来ていただいたこと、また長時間にわたり貴重なお話をしていただいたことに、倉吉東高の生徒職員一同、多大なる感謝の意を表する次第です。
 
 
   
 
 
       大盛況の座談会の様子                  「言葉の連鎖」により言葉をつなげることの大切さ