読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

図書館を活用した2年保健「環境問題」の授業

2012年12月11日 00時00分


2年1組と2年2組の保健の授業で、環境問題について図書館を活用した学習が行われました。
 
まずは、地球環境や生態系などについて取り上げた図書の中から、自分が興味を持ったものを選んで読み、書いてある内容や自分が感じたこと、「これはみんなに伝えたい!」と思った事柄をレポートとしてまとめます。
 
     
 
      地球環境の現状を撮影した写真を見て…        本を読んで得たもの、感じたことをそれぞれまとめます
 
 
最後の時間には、2人1組になって「記者会見での会見者と新聞記者」という設定で、自分が調べた内容を相手に伝えます。まず、授業担当の紙本先生から「聞くだけの授業では学んだことが頭に残る割合は5%だが、人に教えること・学んだことを実践してみることで90%頭に残る」という説明がありました。ここでも「協同的な学び」の実践が行われています。
 
    
 
  教えること・実践することで90%の内容が頭に残る!      何をどのように伝えようか…1分間で内容整理
 
 
伝える際にはレポートは見ずに、本を読んだ中で自分の頭や心に残ったことを中心に相手に伝えます。ポイントは、伝える側は「身振り手振りなどを活用して伝える姿勢」、聞く側は「頷き、相槌、繰り返し」。「自分の話を通して相手の心に何かを残す」ということを目指して、皆とても熱心に取り組んでいました。
 
    
 
    身振り手振りも効果的に使って伝えます            自分が聞いたことを、みんなに向けて伝えます 
 
 
紙本先生によると、「環境問題を考える上で大事なのは、知識よりも実践力。 これをきっかけに環境問題のニュースなどにも興味を持って目を向けることも実践のひとつ」とのこと。生徒たちからも「今回調べてみて初めてわかったこともあって、調べることの大事さを感じた」「まず身近なところから取り組みを実践していきたい」との感想も寄せられました。
 
今回の授業の中で、本で調べ、伝えて、話を聞いて、得たものはとても大きかったのではないかと思います。これからも、環境問題のことに限らず、いろいろな事柄について今回のように主体的に学ぶ姿勢を大事にしていきたいですね。