読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

図書館ゼミ第2回を開催しました

2012年12月25日 00時00分


12月19日の放課後、図書館ゼミ「イギリス文学の愉しみ」第2回を開催しました。
 
10月の第1回に引き続き、しまねブックトーク研究会代表の宇田祥子さんに来ていただきました。今回はクリスマス目前ということで、最初にクリスマスに関する本の紹介とストーリーテリングを楽しみました。
 
まずは『クリスマス物語集』に収録されているお話「だれが鐘をならしたか」(レイモンド・M・オールデン作)のストーリーテリングから始まりました。今回は15分ぐらいと短いお話でしたが、皆すっかり作品世界に引き込まれました。そして、たくさんのクリスマス絵本を紹介していただき、絵本ごとにキリストの誕生の場面を見比べ、「絵本によってこんなに描かれ方が違うんだ」と、新たな発見を楽しみました。
 
   
 
      皆が宇田さんの語りに聞き入ります            『クリスマスものがたり』という切り絵の絵本です  
 
その後、今回のテーマであるイギリスのファンタジー作家、ローズマリ・サトクリフについて、前回同様に代表作の紹介と写真による作品舞台の紹介をしていただきました。サトクリフは史実に基づいた作品を数多く残しており、作品の持つ力を余すところなく紹介する宇田さんのお話と歴史の重みを感じさせる作品舞台の写真には皆が圧倒されていました。
 
終了後は、今回紹介していただいた本を皆がこぞって見ていました。今回紹介された絵本『クリスマスものがたり』の作者である切り絵作家パメラ・ドルトンの切り絵の現物や翻訳前の絵本なども、特別に宇田さんの計らいで見せていただくことができ、参加者一同とても有意義な時間を過ごすことができました。
 
   
 
     サトクリフの作品舞台の写真を見ました          終了後、皆が思い思いに本を手に取っています
 
 
 今回紹介された本
 
  ★クリスマスの絵本★
    『クリスマス物語集』中村妙子/編訳 偕成社
    『クリスマスのものがたり』フェリクス・ホフマン/作 福音館書店
    『うまやのクリスマス』マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 童話館
    『馬小屋のクリスマス』アストリット・リンドグレーン/文 ラトルズ
    『クリスマスものがたり』パメラ・ドルトン/絵 リトルベル        ほか
 
  ★サトクリフの作品★
    『第九軍団のワシ』 猪熊葉子/訳 岩波書店
    『銀の枝』          〃       〃
    『ともしびをかかげて』   〃       〃
    『運命の騎士』       〃       〃
     『ケルトの白馬』   灰島かり/訳 ほるぷ出版
    『闇の女王にささげる歌』 乾侑美子/訳 評論社           ほか