読書・小論文活動概要

 本校では、平成8年度から平成30年度まで読書小論文活動を実施していました。1・2年生は、夏休みと冬休みに課題図書の読書と小論文の作成を行い、優秀作品は「志在千里」に掲載し、また課題図書の著者を招いての講演会等も行い、読解力や表現力の向上に一定の成果を収めてきました。現在は図書館での図書館ゼミや読書会など、本に親しむための活動を積極的に行っています。 
 平成19年度からは、進んで読書を行い、主体的に学びながら向上しようとする人間の育成を目指して、朝読書の取組みを開始しました。 

小論文品評会を行いました

2013年8月28日 00時00分


 本校では、1・2年生は年6冊の必読図書を読みます。また、夏季・冬季休業中に割り当てられた必読図書については、その本に関する小論文を課しています。
 
 本日6・7限に、1・2年生の小論文品評会を実施しました。品評会では各クラスでグループに分かれて皆が書いた小論文を読み合い、各クラスの代表作品を選びます。さらに、クラスの代表作品の中から校内読書小論文委員会において優秀作品を選びます。今回の優秀作品は冊子『志在千里』35号に掲載されます。
 
 1年生は、入学前の課題「リーダー論」に続き、今回が2回目の小論文作成及び品評会です。『倉吉東高生の小論文ノート』をよく読み、前回より“小論文とは”ということをより意識して課題や品評会に臨めたのではないでしょうか。
 
  
 
 
 2年生も、昨年度までの経験を生かして、熱心に品評会に取り組んでいました。昨年度以上に白熱した議論が交わされていたのではないでしょうか。
 
  
 
 
 評価については、グループ内で評価の方向性が一致する作品もあれば、人により評価が大きく分かれる作品もありました。そのことをより深く掘り下げて議論するグループもあり、「他の人の作品や評価から学ぶ」ことの重要さを実感できたのではないかと思います。
 また、今回の品評会では、内容に関する議論はもちろんですが、「丁寧な字で書かれているか」についても話題になることがよくありました。他の人に「読んでもらう」ものだということを念頭に置いて、読みやすい字で丁寧に書いていきたいものですね。
 
                         
 
       課題の小論文は、相互評価欄と寸評欄がある、専用の原稿用紙に書いて提出します。
       品評会では、各自がそれぞれの作品を論理性、独創性、構成、表現力を3点満点で評価し、寸評を記入します。          
 
 
今回の必読図書
 【1年生】
   1組 『ことばと文化』 鈴木孝夫/著 岩波書店
   2組 『学校って何だろう』 苅谷剛彦/著 筑摩書房
   3組 『名画を見る眼』 高階秀爾/著 岩波書店
   4組 『科学の目 科学のこころ』 長谷川眞理子/著 岩波書店
   5組 『野の花の入院案内』 徳永進/著 講談社
 
 【2年生】
   1組 『寝ながら学べる構造主義』 内田樹/著 文藝春秋
   2組 『自由と民主主義をもうやめる』 佐伯啓思/著 幻冬舎
   3組 『日本のデザイン』 原研哉/著 岩波書店
   4組 『わかりやすいはわかりにくい?』 鷲田清一/著 筑摩書房
   5組 『反貧困』 湯浅誠/著 岩波書店