2016年 年頭雑感(2) チャレンジするということ
2016年1月4日 17時19分現在教育改革が進行中で、特に「高大接続」という点に関しては、大学入試改革とも関わっており、多くの方が興味関心のあるところだと思われますが、それについてはまた別の機会に譲るとして、実は、国の考える「これからの時代を生きる人たちに必要とされる資質・能力」の中に、「果敢に挑むチャレンジ精神」が挙げられていることをご存知でしょうか?一定解の存在しない難問に直面するだろうこれからの時代(社会)を生き抜くためには、十分な備え(基礎・基本)を持って、失敗にめげることなく、難題に対して果敢に、繰り返しチャレンジしていく精神性が必要だと考えられているのです。
しかし、そうした強い心は、すぐには育ちません。実際、今のままでいることが誰にとっても楽だからです。これまで問題なくやってきたことを繰り返せばいいだけで、とりたてて緊張感を強いられることがありません。こうした「快適」な生活から自ら抜け出すことは大変難しいことだと容易に想像がつきます。
一方、学校は教育の場ですから、生徒一人ひとりを(学力的にも人間的にも)成長させることが責務です。本校では、授業・総合学習・学校行事・部活動等を通じて、自らの成長のためにチャレンジすることがいかに重要かを感じられる機会を数多く準備しています。例えば、将来の大学志望校選定に当たっても、1年生や2年生には現在合格可能性の高い大学ではなく、1,2ランク厳しい大学を目標にするよう指導しています。それが自分を一層高めることになるからです。大切なのは、自分を高められる目標を設定し、その目標に向かって日々努力することです。(もちろん「正しい目的」が大前提であることは言うまでもありません。)
本校には「快適主義」から抜け出せるよう引っ張る教員集団とそうした生徒の背中を押してくださる保護者の方々、不安と緊張を共有し互いに励まし合える仲間が存在していると思います。
(3)へ続く