育友会

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育友会IBブログリレー!

2021年4月14日 08時55分


②TOK「風が吹くと桶屋が儲かる」のは本当か?    TOK担当 岩野 竜二

 本校IB(国際バカロレア)で、TOK(Theory of knowledge:知の理論)を担当する岩野です。

 この科目では、みなさんが知っている知識は、どこからどのように身につけたのか。みなさんが、ただしいとしている知識は本当にただしいのか、といった【知識そのもの】や【知るということ】について学びます。
 
 さて、題名にしている「風が吹くと桶屋が儲かる」について、説明できますか。
 風が吹くと…(  A  )…桶が売れまくるので、桶屋が儲かる。
 【風が吹く】というスタートと【桶屋が儲かる】というゴールを結ぶ、( A )について考える手法を『論理的思考』といいます。( A )について、「最もポピュラーなものは何か」と問えば、およそひとつの答えが出せます。これを『正解』とする一方、いろいろとツッコミどころがあっても(最もポピュラーな『正解』ですらツッコミどころがありますが)ひとまず、説明できたら答えが出たとします。これが『最適解』です。最近は、『正解』よりも『最適解』について考えましょうという傾向にあります。
そして、【そもそも、それは本当なのか】、つまり「風が吹くと桶屋が儲かるのは本当か」「本当なら、その根拠となるものは何か」「偽ならば、なぜそのような知識が一般化しているのか」などについて考える手法である『批判的思考』は、『論理的思考』とあわせて、今後さらに重要視される思考スキルであり、TOKを学ぶうえでも、中心となるものです。

TOKでは、知識について様々な分野(技術・言語・政治・宗教・土着の社会)との関連のテーマや、様々な領域(歴史・人間科学・自然科学・芸術・数学)を通して学びます。また、この科目で得た学びをTOK展示やTOKエッセイ(小論文)で表現します。

私自身も生徒ともに学び続けることができそうな科目ですので、楽しんで準備していますし、開講を楽しみにしています。
続いては、このTOKについてのことや、IBそのものについて、さらに掘り下げていただきましょう。
お楽しみに!